2010年12月26日日曜日

GTルアー リペイントで復活

以前、下の記事でGTにボロボロにされたポッパーやペンシルのことを書いた。
ズタボロルアー

傷だらけになり海水をたっぷり吸って戻ったこいつら。修理して再戦させてやらねばなるまい。
まずは真水に漬けて塩抜き、そして乾燥。
芯まで乾いたら、大胆に塗装をカッターで丸剥きにする。
1個だけは傷が浅いので緑の塗装をそのまま残した。
大きな目の窪みよりも浮力の方が欲しいので、ウッドで目を作って挿入、出目金仕様とした。
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あとは塗装。GTルアーの塗装は凝っても仕方がないことが分かったので、スプレー缶で簡単な防水と色付けだけ。
まずはプライマー・サーフェサー。グレーの下地剤だ。う~ん、小傷と言えども噛み跡は深くて消えないなぁ。
次にバイク用のメタリックシルバー、最後に同じくバイク用の青だの赤だのをシューッ。ゲホゲホ、粉っぽいぜ。
目玉無し、クリア塗装無し。1匹釣ったらボロボロだし、これでいいかな?ま、ヒマな時に目玉でも書いてやるか。
それにしても、目茶釣れそうじゃん。あ~行きたくなってきた、どうしよう!
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2010年12月19日日曜日

The Cinema Show / Genesis


アルバム名: Seconds Out
1977年発表のこのライブアルバム、ロックの歴史を語る上で、僕としては外せない名盤だ。
その中で僕がずば抜けて好きなのがこの「The Cinema Show」。Genesisの最高傑作と思っている。
11分に及ぶ曲だが、何度聞いても何十年聞いても、そのあまりに素晴らしい展開に惚れ惚れする。
前半のボーカルパート、「どしていまさら死ねましょう?」の空耳はいいとして、繊細な旋律がかわいらしく奏でられる。
6分、引き締まったアンサンブルが始まり、聴く側の姿勢もぐっと変わる。業師ビル・ブラッフォードの手数冴えまくり。
7分、トニー・バンクスのキーボードでメインテーマが高らかに2度奏でられる。この例えようの無い神々しさは何だ!
10分。ビル・ブラッフォードとフィル・コリンズのツインドラムスが炸裂、熱狂のフィナーレへとなだれ込む。
プログレッシブの枠をはるかに超えた芸術のレベル。最大の賛辞を以って未来に語り継ぎたい一曲。

2010年12月15日水曜日

サトゥン 千里の波濤

2010.12.11~12のcastingのお話。
JUNさんと2人でサトゥン弾丸に行った。結果2人とも2日間、衝撃の丸ボーズ!
おかしな予兆はあったのよ。
往路の朝、分厚い雲と霧の中、ハジャイ空港に着陸を試みたAirAsia機は滑走路直上で着陸を断念、急上昇した。
そんなこんなで飛行機は40分の延着。すると今度は迎えの車が居ない。
なぜだと電話すると、リュージョンを語る何者かがドライバーに対してこう電話してきたと(ドライバーは言った)。
「リュージョンは病院に行ったから釣りはキャンセルだ。空港に迎えに来なくて良い」
何とか空港放置は回避してパクバラに向う事ができたのだが、いったい誰のどういう妨害工作やねん(苦笑)。
予兆は現実となり、海上は大うねり。タルタオ島北端から見る西岸はとても近づけない状況。
アダン島に向った連絡船も途中で引き返してきたほどの荒れ具合だった。
そういう状況なので、初日は魚の居ないタルタオ西岸→タキアン島→リディ島と見物して戻った。
JUNさんは居そうな雰囲気だけは放つ磯周りに真面目にキャストを続けていたが、ちょろ反応のみ。
2日目は夜明け前から大風大雨。止んだ隙にバンガローから船頭の家まで歩いて5:30に出船した。
初日よりましだが、うねりの残る海をブロン諸島に向ったものの…。
どの島も好ポイントの表磯は真っ白に波を被っていて、盛り上がるうねりにアプローチ不能。
下右の画像は静かに見えるが、壁のようなうねりが押し寄せているのが分かる人には分かる。
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キャストできるのは裏磯の4割程度。それでも海に出られただけラッキーと釣りを開始した。
最初はブロン・マイパイ島。ここで僕のリップルポッパーにプラー・モンが1回だけガバっと出たがそれっきり。
次のブロン・ドン島では大雨で1.5時間休憩、再開後、また豪雨でパンツまで浸水、長い間雨宿りした意味無いやん。
次のブロン・レ島へ移動中、ますます風とうねりが強まり、風裏で昼食休憩。カニをむさぼるように食う。
風が止んでから、大きなうねりの中をヒン8、ブロン・レ島の西磯、キノ島・ラナ島の裏側のみキャストして回った。
全然バイトなし。食ってもよさそうなもんだけどな。最後はサンダーストームに巻き込まれ、大揺れの中を帰還した。
JUNさんも同じ思いだったのだろう。「ずっと真面目にキャストしましたよね」を繰り返していた。
JUNさんは同じタイのアンダマン海のキャステイングで12kgのGTを獲ってるし、ここの不漁に納得いかないみたい。
でももしかして、12月・1月はベイトフィッシュとともにトレバリー類がこの地域から消えるのかもしれない。
自然相手のことだし、天候を見て直前キャンセルができる釣りでもないし、行かなきゃ絶対釣れないし…。
表題の「千里の波濤」とはそのような辛苦を乗り越えて何かを達成した時に使う表現だが、今回はただ押し返されたね。
しかし鉄の意志ここに有り。乗り越えてみせる。いつの日か。
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place : Bulon islands / Satun

2010年12月13日月曜日

ジーンズで釣具って?

シミラン敗退明けの月曜日、穏やかな振替休日、在宅で縫い物などしていた。
日本で買ってきたUSラングラー936墨黒 29-34。
ウエストが29インチなのに股下34インチ(86cm)もあるので裾上げしなければならない。
ショップみたいに巻き込んでおいてミシンで一発、ではなくて、自分で手縫いするんだ。
この日も、切って、丁寧にかがって(ほつれ止め)から折って、本返し縫いできっちり仕事したわけよ。
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僕は、室内でもジーンズの裾を踵で踏まないぐらいの、ちょっと短めが機能的・衛生的で好き。
だから元が34インチだと、カットして大きな端布ができた。
そうだ!と思って端布で作ったのが上の右の写真。これね、塩ビ管ロッドケースの取っ手。
今までは無垢のパイプで、転がるし掴みにくかった。これで持ちやすくなったし、なんだか格好がつくじゃん。
パイプに巻きついている部分がUSラングラー936、取っ手がJPリーバイス505の端布君たち。
ジーンズから釣具になったけど、第二の人生だ。本体以上の貢献をするかもしれない予感…。
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2010年12月10日金曜日

冬のパンガー 逃げ帰るが如し

2日目は、島周りをじっくり拾い釣りしてから戻るのだろう、と皆思っていた。
しかし、船頭は暗いうちからシミラン島近辺を離れ、「水が悪い」と言うばかり。
10分ほどジギングしたあとは、一路カオラックの港を目指してシミランから逃げるように帰るのみ。
釣禁止のシミラン周り(岸から3km)で釣って捕まるのがそんなに嫌なのか?
岸から離れた場でも根周りのポイントが一杯あるはずなのに。
途中にパヤオがあろうがナブラが立っていようが通過だ。船が止まらないことには、ジギング隊は手も足も出ない。
いい加減キレた僕が「トローリングは要らん、皆ジギングがしたいのだ。とにかくパヤオで釣らせろ!」と船を止めさせた。
ここでやっとTAIYOさんのジグにワフーが乗った。僕が止めなきゃどこまで戻るつもりだったのだろう。
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あと3箇所ぐらいのパヤオでジギング・ポッピングをしたが、針に乗らなかったり切られたりで不発だった。
シイラが飛魚を追い回している場所でも食わすことが出来なかった。
TAIYOさんは体調不良でダウン。TAIYOさん以外は雑魚のみかボウズ。
ここまで来てこの仕打ちはなかろう。次のシミランの予約をするつもりで来たのだが、完全に萎えたね。
全員真面目にジギングしたのに、何だか得るものが殆どない釣行となって残念。
唯一の救いは、カオラックで良い船を知っているTAIYOさんが次の企画を練ってくれるかもしれないということ。
倒れてもまた立ち上がる気力を与えてくれる話ではないか。期待しよう。
place : Ko Similan
fish : Wahoo, Lizardfish

2010年12月8日水曜日

冬のパンガー 涙の海況

2010.12.11のfishingのお話。
前夜からプーケット経由でカオラック沖に移動し、第8シミラン島の東沖に到着した。朝6:00過ぎ、まずは皆でジギング開始。
メンバーはGATA隊長、コウチャン副隊長、TAIYO教官、Leo歩兵、リュージョン書記の5名だ。
TAIYOさんいきなり根掛かり。ノリック(中乗り君)が角材に道糸を巻きつけて強引に引っ張っると、角材の角でPEが切れた。
直後にLeoさんの根掛かりもノリックが角材で高切れブー。中乗り失格やん!損害のでかさを分かってない。痛すぎる。
さて、ジギング不調につき、第7と第8シミラン島の海峡を西に抜けて沖のパヤオを目指した。
移動中、ラパラを曳いてみる。パヤオの横を通ったので「来ますよ~」と言うと本当にゴゴーンと来た。
これはバラシてしまったが、次のアタリはガッチリ掛かった。GTタックルのゴリ巻きで肉厚のワフーが釣れた。嬉しっ。
これは何ぼでも釣れるぞと思ったが、良くある隅イチのパターン。海況は最悪だった模様。
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大沖のパヤオでのジギングは、TAIYOさんだけがテクニックを駆使してツムブリやハタを連発だ。
上のTAIYOさんのハタの後方ではしゃぐメンバーを見よ。この時点では、まだ希望があったのだ。
ココまで来れば貰ったも同然という、いつもの甘~い希望がね。
RIMG0582 ←Leoさん、夕食用にスマガツオを確保
しかし、TAIYO教官以外のメンバーに来るのは、コツンとしたアタリかバラクーダの迷惑バイトだけ。
過ぎ去るばかりの時間と移動を続けるだけの船に、事態の深刻さが分かってきた。
夕刻、波風が強まって逃げ込んだ島の風裏、ようやく魚探に良好な反応あり。僕は既に挫けて寝てたんだけどね(笑)。
TAIYOさんの大型バラシもあって期待させたが、結局はTAIYOさんがカスミアジ、コウチャンさんがカマスのみ。
失意の夕食の後、ナイトジギングを試したが、同じサイズの小型磯マグロが来るだけなので断念して就寝した。
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夜は船が大揺れ。皆で右舷に左舷にズズズーッと滑りながら寝たような寝なかったような…。
何回目覚めても、まだ真っ暗な夜。あれは釣リよりも疲れたね。
place : Ko Similan / Phangnga
fish : Wahoo, Groper, Mackerel Tuna, Dogtooth Tuna

2010年12月2日木曜日

立ち位置 ②釣堀

ここの読者はお気付きのことと思うが、僕にとって釣堀は釣りではない。
自然の中での釣りと釣堀を分け隔て無く楽しんでいる人が殆どだろう。
中には管理釣り場専門でテクニックを磨居ている人も多いと聞く。
別にそういう皆さんの嗜好を否定するものではない。考え方・好みは人それぞれ。
あくまで僕自身が「釣堀は釣りではない」と思っている少数派に属しているのだということ。
僕も、連れの人が行きたいと言ったら一緒に釣堀に行くしね。
釣りは原始、狩猟と同じく日々の糧を得るための戦いだった。
他部族との戦闘とかいったものは、現代ではルールのあるスポーツに昇華していった。
それに対し、遊びの要素が殆どになったとはいえ、釣りは今尚も原始の形をとどめている稀有な例だ。
狩猟の方は、対象資源の枯渇と「かわいそう」「野蛮」といった批判から、かなり活動が制約されている。
しかし狩猟の立派なところは「管理狩猟場」とかがなくて、今も野生動物のみを対象としていることだ。
釣りに戻ると、野生の魚がまだまだ居るのに、なぜか釣堀・管釣りの隆盛は続いている。
釣れないのはつまらない、大きいのが容易に釣れるほど楽しい、そういった需要に支えられているのだろう。
僕としては、自然との対峙という大前提を忘れてそのように安易に結果を求めることが全く理解できないのだ。
そもそも釣りの行為の90%は、大自然の魚が居ないところに自分の釣針が有って、無為に時間が過ぎるものなのだ。
このプロセスをショートカットして、人為的な区画の中に営業上の配慮による数量の魚を投入して釣らせる。
そりゃ釣れるわな。釣れなきゃ次に客は来ないしな。
釣堀で釣れた? So what? と言いたい。魚屋で買えよと、池干しして魚を全部回収しろよと言いたい。
大きいのが釣れるって?そりゃ大きいのを投入してるからよ。大物の引きが欲しければ、こんなのどう?結構引くよ。
犬の2
え?何か?(笑)
狩猟に例えると、養豚場で豚を撃ったりシラチャ・タイガーズーで虎を撃ったりして「獲ったど~」、と言うのと同じでしょ。
これじゃ無記録、対象外。野生を相手にしてはじめて狩猟なので。
昆虫採集で言うと、人間が一度でも触れた虫はもう自然物ではなく、採集価値はゼロ。
他の遊びでは、そこまで人間と自然との対峙は厳しく認識されているのだ。
その点、釣堀はいかがなものかと思う。小鮒でもデキハゼでも、ネイティブ1匹の方に無限大の価値を感じるわけよ。
でも環境への配慮の高まり、野蛮行為の定義拡大の流れから見て、釣堀はこれからどんどん伸びると考えられる。
一方、遊漁区域・期間の制限→匹数・大きさの制限→釣り方の制限→全面禁漁という、自然での釣りの縮小が続くだろう。
将来、最終的には釣堀だけになるかもしれない。
最後、釣堀だけになったら、僕は竿を置く。大自然を相手に悪戦苦闘したあの美しい日々を思い出にして。

2010年11月24日水曜日

バンプラ 小型キス豊漁

2010.11.21のfishingのお話。
GATAさんと2人でバンプラにキス釣りに行った。
バンプラはシラチャの北5kmにあり、昔のシラチャはきっとこんなのだったろうなと思わせるような長閑な漁村だ。
7:30に出船、すぐ沖のカキやイガイの棚の周りで釣り始める。船の床板が無くて↓、釣りにくいんだけどね。
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何度か流したが、ホシギスが釣れないことはないがシマイサキが多いのと、やたらカニ網に根掛かりするので困る。
船頭はカニ網を避けて、かなり沖まで船を進めた。これでやっとトラブルからは開放された。
モトギスの小型が次々に釣れる。餌はイソメかエビ切り身。アタリの数は同等だが、取られにくさでイソメが有利だ。
ホシギスの方が平均すると型がよく、GATAさんが「何だ~走ったぞ~」と声を上げて竿を曲げている。
竿とリールが初めての船頭にもやらせてみた。初めは竿先まで仕掛を巻き切っていたが、さすが海洋民族。
すぐに慣れて次々にキスを釣って見せた。キャーキャー言って嬉しそうなのが笑える。
13:30、もう十分数を釣ったのと、何か型が良くなくてこれ以上やってもね…ということで納竿した。
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帰って僕のクーラーを数えてみると、船頭と僕の2人分でホシギス34匹、モトギス130匹。新聞紙に乗りきらんわ。
新聞紙に並べた写真の左上がホシギスで右がモトギスね。(クリックで違いが分かる)
全般に型がちっこかったけど、キス上がりの僕としてタイランドでこれだけ釣れれば満足、満足。
前回(9/14)とは種類の構成も型も違う。この釣り場。季節ごとにどう変わっていくのか興味が湧いたね。
小さいキスは傷みやすいので、小めの100匹ほど鱗・頭・腸を取っておき、翌日のキス宴会に備えた。
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刺身・塩焼き・フライ・てんぷら・骨煎餅にて成仏。合掌。
place : Bang Phra
fish : Trumpeter Whiting, Northern Whiting

2010年11月21日日曜日

シラチャのインド料理

ナイトスクエアの海側に、一件のインド料理屋がひっそりとやっている。
以前の屋号はMahaMaya。ヒンズーの商売の女神様の名前だ。
誇らしげに掲げた暖簾には「佶美味しいインド人兵糧」
う~む何なんだこれは?店内に居る客はインド人ばかりだし…。
今は屋号が変わってSriracha Indian Restaurant。
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しかしな、実は旨いのだよここ。辛さ控えめでコク重視のカレーがいっぱい。
ちょっとお値段は張るけど、数人で行っていろんなカレーを頼んで食べれば幸福感満点だね。
随分通ったのだがメニューが多くて制覇はちょっと無理。僕のお勧めメニューを書いておこう。
Chiken Kadahi 濃厚な旨みの赤いチキンカレー。
Kadahi Paneer 上と同じ味のカレーだけど、具が自家製(!)チーズ。
Bhuna Gosht 羊肉カレーの高級品。奥の深い味わい。
Garlic Chiken ボリュームたっぷりの黄色いチキンカレー。玉ねぎがさわやか。
Dal Makhani 赤インゲン豆と小豆のカレー。見た目「ぜんざい」だけどやっぱりカレー。ねっとり旨い。
Garlic Nan こってりオイリーだけど、単独で食べてもしっかりした味でナイス。
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↑Leo,RJ,GATAで遠征打ち合わせ@Sriracha Indian Restaurant

持ち帰りも宅配もできる。混んでる時はオーダーだけしといて、ナイトスクエアで買い物して戻ってくればOK。
Leoさんもビックリ。リュージョン嘘つかない。行ってみてね。

2010年11月19日金曜日

ブロン島 風のタクト

2010.11.14のfishingのお話。
2日目は朝6時からタルタオ島西岸でキャスト開始。前日やや濁りがマシだったあたりを攻めた。
3番磯の北面、僕のスキッターポップにパンと飛びついたのは久々のプラー・モン。
4番磯、Leoさんのポップクイーンめがけて大飛沫が出たが、掛からず。Leoさん、ルアー止めすぎちゃうん?
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この後、濁りを避けて進路を北に変え、タルタオ島から一気にブロン諸島を目指した。航程1時間。
まずブロン・キノ島から攻める。ここは全周囲魅力的な磯が広がっており、くまなく投げる。
島の北西に伸びる沈み根の上、メタルジグを引くとクイーンフィッシュがヒットした。
「リューさん、もっと竿曲げて下さいよ」というLeoさんのリクエストに応えて竿を起こすと大ジャンプでバレ。糞っ。
北岸にはベイトが一杯。フィッシュイーターのチェースも多い。バラクーダ、イトヒキアジと色々ヒットしてくる。
海は綺麗だし楽しいし、たまらん。 次はブロン・ラナ島へ移動だ。
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いつもブロン島に来ると思い出すのが、任天堂の名作ゲーム「ゼルダの伝説 風のタクト」だ。
主人公リンクが、さらわれた妹アリルを取り戻すため、赤獅子の王というボートを操り島から島へ渡る物語。
次の島へ行く時は、タクトを振ってメロディーを呼び出し竜巻に乗って移動する。
サトゥンに点在する美しい島々を次々に攻める時、あの「風タク」独特の画面と勇壮な”The Great Sea”の旋律が浮かぶ。
ロングテールボートは赤獅子の王、竿はタクト、自分は緑衣の勇者リンク。なりきりfishing、待ってろ大ボス!(笑)
ブロン・ラナ島はブロン諸島西端にあり、大ラナ・小ラナ・白岩で構成されている。変化に富む磯と潮流がステキ。
大ラナ島の南面、Leoさんの7seasポッパーに大バイトがドン!ステイして待つと見切られた。やっぱ止めすぎちゃうん?
一通り攻めて、あまりの良さげな雰囲気と食わない魚にギャップを感じた。
そしてこの辺で一番大きな島、ブロン・レ島へ移動。西端を中心に岩礁帯を攻める。
Leoさんは1時間しか連続キャストできないヘタレPEを使い、何回結びなおしていたことか。高いラインなのにね。
トラブル復活後のLeoさんのキャストに3匹が争うようにチェイス。食ったのは何と夜の魚ギンガメアジだ。
続いて僕もプラー・モンをシーバスタックルでキャッチ。いい感じ!だが続くヒン8やブロン・マイパイ島は不発だった。
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16:00納竿、とたんに前が見えないほどの雷雨となり、揺れながら帰還した。
ブロン諸島は磯周りの変化に富み、濁りが無いしチェースが多いし、総じて楽しめるぞ、というのがこの日の結論。
誰か一緒に行かない?風のタクトを持って。
place : Ko Bulon / Satun Province
fish : African Pompano, Giant Trevally, Bigeye Trevally

2010年11月16日火曜日

タルタオ島 濁り重症

2010.10.13のfishingのお話。
Leoさんと2人でパクバラを10:30に出船。
風もない凪ぎで、Leoさんは「貰ったも同然」といつもの軽さ。しかし船頭のママは「うねってるわよ」とボソッ。
ラウイ島に遠雷を臨みながら、ややうねりのあるタルタオ島北端を回ると、船頭が「ダーイ」(OK)と。
早速Leoさんに上陸・入島手続き・バンガロー確保という使命を与えた。無事完了。これで一人で行けるね。
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さて、いつもの2番磯からキャスト開始だ。あれ?無反応。水色悪く、例の緑白色。あぁ食わんのよこの色。
代打のマングローブジャックでもと思い、浅場にも丁寧にルアーを通すが、それでも食わん。
辛うじて3番磯でLeoさんがクイーンフィッシュ、4番磯でLeoさんが久々のプラー・モンを釣った。しかし型がね…
しかもそれっきり。5番磯以降はコーヒー濁りが重症で、お魚さん総員退去の模様。Leoさんは抗議のふて寝だ。
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投げ続けていた僕もついに折れてまさかの早上がり。日の高いうちに早々に投宿した。
日本にいる全ての陸ッパラー垂涎寺清子の沖磯終日チャーターでこの体たらく。不徳の致すところなり。
タルタオ島よ、いつまで濁っとんねん!以前釣れたからっていつまでもノスタルジーに浸ってる場合ではない。
一応タルタオに泊まるけどな。ドラマに乏しいのよ、今日の君は。今回はもう見切ったぞ(怒)
place : Ko Tarutao / Satun Province
fish : Tarang Queenfish, Giant Trevally

2010年11月12日金曜日

祭りの焼き鳥

今年のシラチャにもロイガトーンの季節がやってきた。
11/21が本祭で、多くの人が一年の罪を清め、幸せを祈るためにコ・ロイに灯篭流しにやってくる。
道路は祭り専用に封鎖され、ヒトヒト人で大混雑。僕のアパートは丁度封鎖ゲートの前にあるので毎年苦労する。
しかし楽しみもあるんだな。祭りで並ぶ屋台。浜通り、コ・ロイ入り口のロータリーの南東角にいつも来る焼き鳥屋。
屋号は「チェー・デーン・ガイヤーン・ピサヌローク」。ここ、売れるように飛んでいる(笑)。
常にタイ人の行列が凄い。皆、気長に焼けるのを待って沢山買っていく。日本人奥様もちらほら。
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メニューは日本の焼き鳥と同じ。モモ、胸、手羽、つくね、レバー、ココロ、ズリ…。
甘すぎない、何のヒネリもないしょうゆ味。唐辛子はかかってない。
ちょっと高いが、ボリューム感満点の柔らかな肉は、レイヤー廃鶏を使うクソ屋台とは段違いだね。
昨日はズリ&ココロ串を2本を、妻が持ってきてくれた諏訪泉(鳥取)の純米5年貯蔵古酒で。うま~っ。
並んででも買って食べる価値あるよ。でもタイ人さんは順番抜かすの平気だから、怒らないでね。
21:00過ぎの売り切れ間近に行くと、メニューは限られるがスパッと買える。これ裏ワザ。
今回のお祭りでは昨日から開店中。さあ、21日まで何回行くかな?では、行列で会いましょう!

2010年11月11日木曜日

立ち位置 ①エコ

僕の会社は環境省認定のエコファースト企業だ。
それも登録に際しては先着30社に入る手際の良さ。
おめでたいね。どんどんやって下さい。会社では精一杯の協力をするから。
しかしな、従業員にエコファースト宣言とかさせる個人への介入・強要はどうかと思うぞ。
僕の会社の釣りの同士も「食べない魚は放流します」とか無理やり言わされてさ。
何なのよ、一体。それなら初めから釣りすんなよ、という話になるでしょ。
たとえエコファースト企業に勤める従業員であっても、個人の行動はフリーであるべき。断固。
僕は釣りをしたい。モロに反エコ。魚を沢山殺す。それがどうしたって言うのよ。
自然のこと全然知らない輩が集まって、取って付けたような「環境」とか「エコ」とか…
あのなぁ、お前ら本当に分かってんのか?エコって言いたいだけちゃうんか?
緑化?それ園芸やろが!虫の養殖?それ自体が環境破壊やろが!ドングリ?樫か楢かわかっとんのか!
僕は釣りや昆虫採集や山歩きを通じて、何よりも環境破壊に心を痛めている。自らが破壊者でありながら。
え?僕のエコファースト宣言は何かって?
言わせて貰おう。「放っといてくれ!」

2010年11月10日水曜日

包帯

先週末、妻がタイに来て小旅行。
なぜって、リュージョンは11/4で結婚20周年。
記念品募集!ってことは無いが、この放蕩夫をよくぞ20年間野放しにしてくれた妻に感謝。
地球の核に達するほど頭が下がるのだす。メリメリっとね。
シラチャの屋台、オープンのタイ飯屋、パタヤの豪華ホテル、エレファント・ビレッジ、シーチャン島、エステ、マッサージ。
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どこに行っても、とても楽しかった20周年。釣り抜きなんだけど、やっぱり家族が一番。家族あっての釣りだね。
日本に残された息子と娘は「家事が大変だった!」と母の偉大さを知る。それもまた良し。
妻はこの時期のタイの気候の良さに驚いていた。いつもクソ暑い時に来るからなぁ。
もう一回来ないかな?次は僕が無縁なバンコクなど。調査調査(汗;;)。

2010年11月4日木曜日

痛恨のバイト

先週末、プラチンブリ県の奥にあるタブラン国立公園に行った。
荒れ野での植樹の行事があり、皆で作業して疲れて帰ってきたわけだ。
3日後、右手の薬指と小指の付け根が痛んだ。突き指をしたような鈍痛だ。
見るといつの間にか小さなかさぶたが出来ていた。作業中いつの間にか打ったのかなと思い放っといた。
しかし痛みがだんだん強まり、骨にひびが入ってるのではと思うほど。指も曲がりにくくなった。
指の間の患部をじっと良く見た。あれ?かさぶたが立ち上がっている。足がある…動いてる!
それはかさぶたではなかった。3mmほどのダニが頭を僕の皮膚に突き刺して体液を吸っていたのだ。3日間も。
ギューっと引っぱって抜き取ったのがこれ。
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日本で昆虫採集に行った後、体のあちこちに大きなダニが突き刺さって、血を吸って豆のように膨らんでいた悪夢再現。
ダニに噛まれて運が悪いと、数日~2週間の潜伏期間を経て全身の発疹と高熱に見舞われることがある。
ちょうど僕が今年の初めにぶっ倒れて入院した時と同じ症状だ。
こいつ、いやすぎる。痛恨のバイトだな。皆様気をつけて。
もしも発症したら笑ってやってください。

2010年10月30日土曜日

12月シミラン釣行いかが?

12月3日(金)の夜に出発、4日と5日釣りして5日の夜に戻る。
こんな日程でパンガー県・シミラン島周辺の深場での釣りを企画済み。
種目はジギングをメインに、お駄賃でトローリング、上物がいればポッピング。
2010年3月と2009年11月の過去記事(下記リンク)をご覧のうえ、気合が乗ったなら一緒に行きましょう。
サワラ猛攻
ジギング魚種多彩
バラクーダ斬鉄
GT遠い
モドキ隊ジギングデビュー
2名様まで募集。詳細はmailにて。
前半 rjnws17
後半 @gmail.com
上記を繋げたものが僕のe-mailアドレス。お待ち申す!

2010年10月28日木曜日

タルタオ島 一周したぜ

2010.10.24のfishingのお話。
6:00にパクバラから出船し、うねりの残る海を渡って、待望のタルタオ島西岸に辿り着いた。
でも船頭は渋い顔だ。「沖と空を見ろ、荒れてくる」と。
何とかキャストできる今のうちが勝負と、2番磯から大急ぎで回り始めた。
3番磯でLeoさんのポップクイーンにヒット。おお、マングローブジャックではないか。良型56cm、旨そう!
4番磯ではLeoさんがプラー・モンを掛け損なったが、直後に別のがヒット。
Leoさん強引な寄せだ。ジャンプしながら上がってきたのはクイーンフィッシュ82cm。これまたいいねえ。
Leoさんはその後もさらにマングローブジャックとクイーンを追加して「西磯すげえ!」、と。Leo劇場だ。
女性ファンの声:「キャーLeoさんステキ~」「萌え~」「付き合って~」。18禁。駐妻可。
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コウチャンさんは掛けた魚を、僕はルアーを、スクリューでラインブレーク。このLTBの弱点しゃれにならん(怒)
LTBにはもう一つ弱点があった。後ろからの波にからきし弱い。
沖に船尾を向けていた時、磯の前でせり上がるうねりに襲われて2回の大浸水。
これで船頭はかなりくじけたな。「もう西岸は戻れない。南端を回って東岸を帰ろう」と言い出した。
実際、風とうねりが強くなり、投げたものの4番以降は釣りにならなかった。仕方ない、こりゃ終わったな。
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後は延々と移動&休憩。だからこの日は実釣2時間ぐらいしかできなかった。
でも、石灰岩の断崖オーバーハングの下に船を舫っての涼しい昼食、極楽。
イルカ見たり、大原生林を見たり、トップでコロダイキャッチしたり。色々と楽しかったな。
たとえどんなに厳しくても、信じるものがあれば続けられるってこと。何とかね。
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さて、次回からいよいよ凪のシーズン、天気や波はあまり心配ない。
今年のサトゥンでは、僕は冥府魔道を彷徨っている感があるが、いいかげんに浮上せんとな。
place : Ko Tarutao / Satun
fish : mangrove jack, tarang queen fish, brown sweetlips