日本でダイコー PREMIER PMRJ-90H という竿を買ってきた。
今あるシーバスロッド(アルテサーノ9'6")が30gまで、GTロッド(フォキート8'3")が90g以上。
そのすきまの40~80gという手頃なルアーを投げる竿として、7フィートぐらいのシイラ竿を探していた。
お目当ては、ダイコー ヘミングウェイHWC-710とか。でも店頭に無くてね。
そこで見つけたのがこれ、プレミア。ブルーランナーという愛称が付いてるやつ。
磯から青物をジグで狙うための竿で、9フィートとボートには長すぎるが、適合ルアーは40~80gとピッタリだ。
安いけど、なんたってダイコーだから性能は間違いない。よしこいつだと買って帰った。
ところが家に帰ってよく見るとだ。シングルラッピングに灰色のベタ塗りで、色気も何にも無い竿なんだ、これが。
戦闘という目的のためだけに生まれた軍艦にも似た…。
その上、各ガイドのかかと部分にスレッドが巻かれておらず、2mmぐらいむき出しになっている。
タイ人のおねえちゃん見て、ヒゲぐらい剃れよ、と思わずつぶやきたくなるような感じにも似た…。
これを見て決めたね。「僕が、補強も兼ねて、ブルーランナーらしくしてやる」、と。
タイに戻って、青いメタリックスレッドのD番を買い、全てのガイドのかかとの上の部分を巻いた。
メタリックスレッドは弱いから装飾専用なんだが、無いよりマシでしょ。
そして、エポキシでコーティング2回。タイの気候はいいよね、早く固まるから。
それでも塗ってから最初の2時間ぐらいは、5分毎に90度回転させて、液垂れを防ぐ。忙しいのよこれが。
ジムにも竿を連れて行った。マシンに乗っては5分毎に降りて竿を回す僕を、インストラクターが笑って見てた。
さあ、どうよこれ。ブルーランナーらしくなったでしょ。アンダマン海でいい夢見せてくれそうでしょ。
参照 : → その後この竿はどうなったか?
2009年4月25日土曜日
新兵器 ダイコー・プレミアを飾る
2009年4月18日土曜日
ギャフのプレゼント
前回サトゥンに釣りに行く前、よねさんと僕は、お土産に何を持って行こうかと話し合っていた。
RJ : 「そうそう、あの船、ギャフが無いんだ。作って持って行くってのはどう?」
Yone : 「それ、いい考え!」
早速スペックを書いた。「直径10mm以下のステンレス製で、最大幅10cm以下、20kg加重可能、先端砥ぎ、形状は画像参照」
これをt-defectorさんの会社に送ると、製作を快諾してもらえた。
数日後の引渡しの日。で、でかい!スペック無視の巨大武器となって仕上がってきた(爆)
まじまじと見る。エンジニアさんは、素人には決して出来ない恐るべき製法でこれを作っていた。
☆まず直径15mmのステンレス棒の片側をくりぬき、木の棒が入る穴を作る。
☆次に引っ掛ける部分を直径10mm~先細に削り、湾曲させる。
☆ねじ2本で木の棒に固定
20kgという注文への過剰反応であろうか?棒を差し込むという製法の制約か?巨大化に至った謎はつきない。
よねさんは、このギャフを肩に担いで夜の街を帰った。本人は「Jack the Ripper!」とか言ってご機嫌だが、タイ人は皆ドン引き。
「ちょいちょい、何よあれ?サスマタ?十字槍?(・o・);」
これを、ラムカムヘン大学での2ヶ月の勉強から帰ってきたばかりのスレイマン船頭に渡した。
「でかいっ!サメ用?」と笑いながら受け取ってくれた。何か彼、これ持つとアンダマンの海賊みたいだな。
前回はこれを使う程の魚が釣れなかったので、威力の程は分からないのだが、やっぱり頭が重くて操作しずらい。
今度は、直径6mm程度のステンレスで、もっとかわいいのを再作成しよう。
マイギャフ、ってのも欲しいかも。皆さんもどう?
2009年4月16日木曜日
Far Beyond the Sun / Yngwie Malmsteen
2009年4月15日水曜日
お花見
2009年4月8日水曜日
4月のサトゥン弾丸ツアー ②タルタオ島で魚信連発
2009.4.5のfishingのお話。
この日は朝早く出港したので、タルタオ島北端で6:30には釣り開始だ。
前回63cmのプラー・モンが出た場所であり、気合が入る。
しかしスレイマン船頭は渋い顔で言う。「潮が良くない。色が緑だしクラゲが多いでしょ。釣れないんだこの潮。」
その言葉通り、断崖の下は、どこを投げてもバイトが全然無い。
この日は、今まで未着手だったタルタオ島西岸を攻めてみたい、と前日船頭に言ってあった。
その西岸を北端から南下する。断崖下からサーフへ、河口の磯周りへと場所を変えていくが、さっぱり食わん。
よく晴れ、素晴らしい景観だ。
透き通った海の底には珊瑚がモリモリに並び、空には鷲が舞い、島は滴る緑のジャングル。
よねさん「心洗われる…。」
リュージョン「魚現れない…。」
スレイマン船頭は言う。「タルタオって、湾がいっぱいっていう意味なんだ。」
そういった幾つ目かの湾でいきなりプラー・モン小型がヒットした。やっぱりいるじゃん!
2人とも大型はあきらめ、ライトタックルに徹してキャスト。僕はポッパー&ペンシルのトップウォーター縛り、よねさんはミノー。
すると、次から次へとヒットし始めた。なぜか殆ど掛からないのだけど、一度掛かれば素晴らしいスピードで引く。
巨大な島(南北25km・東西18km)の端から端まで、ショアをルアーで攻めている船なんて一隻も居ない。大自然の貸切だ。これ最高!
スレイマン船頭は、エンジンを切ったロングテールボートのスクリュー部分を時々左右に切り替えて、潮の受け方を変えている。
そうやって1時間もエンジンオフのまま、岸沿いを見事にドリフトして見せた。すげえな。投げやすかったよ、有難う!
プラー・モンが出てくるのは、底が見えるような浅場やカケアガリで、珊瑚や岩の起伏が激しい場所だ。
横っ飛びでアタックしてくる。一方、追尾してくるやつは見切って食わない。海が透明だから全部見えるんだ。面白すぎる。
ある時、水深1mを引いてきたよねさんのミノーに、水面まで盛り上がるようなビッグバイト。来た~っ!
それまで小型をいなしては抜き上げていたよねさんが、血相を変え、竿尻を腹に当てて耐えている。ドラグからは悲鳴。
あ~っ、ルアーごと根ズレでラインブレーク…。舐めた様なライトタックルじゃ、大きいのが来たらこうなっちゃうね。
スレイマン船頭「プラー・モン、デカかった(手刀は肩の位置)。よねさん、かわいそうね~。」
次は、アオ・ソンという長いビーチを飛ばして、タルタオ島で最も西に突き出した岬に北側から取り掛かる。
僕は沖向きに投げてみると、深場から水面のラパラ・スキッターポップ目掛けて茶色い魚体がアタック。何じゃこりゃ?
プラー・モンに比べると全然引かないが、立派なゴマフエダイだ。マングローブジャック?船頭は「プラー・ガポン・デーン」と呼んでいた。
よねさんは跳ね回るクイーンフィッシュもゲット。プラー・モンに加えて色々な魚が来て、楽しくてたまらない中、15:00納竿とした。
帰途は強烈なスコールに会い、服を全部脱いでシャンプー&天然シャワー。雨粒が巨大でちょっと痛いけど気持ちよかった!
結局、2日間・2人でプラー・モンは15匹。全部合わせると、ルアーに100バイトは来たかな、というのがよねさんと僕の実感。
よねさん曰く、「日本では1日投げて、エソ1とかサバフグ1とかバフンウニのスレ1とか辛いこと多いけど、今日は良かった~!」
そのよねさん、実は僕の1/3も投げていない。彼は僕のように釣りだけではないのだ。
鷲を撮影したり、潮を読んだり、座禅して自然パワーを吸収したり。そしてビールとタバコね。タルタオ島を満喫していたな。
今回は新しい場所を数狙いで攻めたのだが、一応の成果ありとしよう。型は44cmまで。でも、ここには大型も居ることだろう。
サトゥン弾丸ツアー侮り難し。次回は5月8~10日を予約済だが、一緒にどう?あなたがリスクテイカーなら、楽しいこと間違いなし!
place : Ko Tarutao / Satun
fish : Giant Trevally, Seaperch
2009年4月7日火曜日
4月のサトゥン弾丸ツアー ①哀愁のダブルベッド
2009.4.4のfishingのお話。
サトゥン弾丸ツアー再び。朝7:45の便で南にすっ飛んだよねさんとリュージョンは、12:30にはもう竿を振っていた。
いつものブロン・マイパイ島を投げながら半周。ここ全然アタリないよ。助けてよ。
雷雲がところどころにあり、その真下は布を垂らしたような白い雨が見える。
風波が立っている。スレイマン船頭は風を避けて移動し、ブロン・ドン島の北側に入った。
珊瑚が折り重なる浅場だ。晴れていればさぞ美しいことだろう。
何気なく投げると、極く岸近くでプラー・モンがヒット。おおっ、こんな近場にもいるんだ。
次は、茶色い大きな魚体がルアーをひったくるように出て、掛かった。
よしっ、と思って暫くファイトするもラインブレークだ。スレイマン船頭は腿の付け根を手刀で示して「サメ、サメ」と笑う。
よねさんが掛けたプラー・モン目掛けてサメが襲い掛かるのも見えた。いやだなあ。
ここは40cm前後のプラー・モンが5匹釣れたが、もっと大きいのを目指して、風の止んだ海を場所替えだ。
次はブロン・レ島の東側にあるヒン・8。いい雰囲気だ。磯の周りを投げながらキャスト。あらら、反応なし。
この後も、ブロン・レ島の周りを丹念に攻めたが、よねさんがクイーンフィッシュをバラした程度で18:15に納竿。
小型の数を伸ばそうと思えばできたけど、ちょっと冴えなかったね。
パクバラに戻ると、宿のことで予期せぬトラブルが起こった。
予約していた宿が、なぜかタイ人団体さんに取られてしまい、他のゲストハウスも全て満杯とのこと。
仕方なく「使っていない民家」に案内され、ここに泊まれと。ここで、よねさんと2人で1つのダブルベッドに寝ろと。
ええっ?何でそうなるのよ……4月4日は「オカマの日」だけどさ…。
部屋はカビ臭いし、床もベッドもヤモリの糞だらけだし、トイレ臭っさいし、シャワー水だし。
あまりのトイレに、二人ともウンチが50cmぐらい引っ込んじゃってさ、もう出ないんよ。参ったなありゃ。
エアコンで涼しいのだが、壊れた冷蔵庫が1時間おきに「ズガガ~ッ!」って鳴るからその都度目が覚めちゃってね。
まあ、いいんだ。愛ですよ、哀。
place : Ko Bulon, Satun
fish : Giant Trevally
2009年4月2日木曜日
別れ Long Farewell② おばあちゃんから孫への手紙
関連ページ → 別れ Long Farewell
航起ちゃん
元気ですか。もうすぐ桜が満開になります。よい季節になります。
3月30日(月)とてもお天気のいい日。
亀は朝から庭を歩き回っておりました。芝生がみどり色になって きれいな花がいろいろ咲いていました。
お昼ごろ 横浜動物園の亀飼育担当の人(若い、40才くらいの人かな)がまっ白いトラックでやって来て
30分くらい亀と遊んでから大きな箱に入れて行ってしまいました。
亀はびっくりしたような顔をして黒い目をハ゜チハ゜チして悲しそうでした。
「今 日本には11匹しかいません。この子を加えても12匹。しかも繁殖は失敗してばかりです。
動物園では こんな元気な亀に来てもらえて 嬉しいです!!」
何度もそう云いました。それと「よく今まで盗まれなかったですね。」と感心し、
自分がいままで見てきたマダガスカルホウシャガメの中でこれほど美しくて立派で大きくて
その上筋肉の発達のすごいのは見たことないと云いました。
庭中 羽が生えたみたいに走りまわっていたから、筋力の発達したのも理解できるというものです。
けれど おばあちゃんはさみしくなりました。
お天気のよい日 庭をあっちにいったり こっちに行ったり歩いているカメを見ているとのどかで平和な気持ちになりました。
ああ一つ云い忘れました。
飼育係さんは亀のこうらをなでながら
「お前こんなにいい庭に住んでいたのか。動物園の亀舎はせまいぞ。わるいなあ」
申しわけなさそうに何度もいいました。
ママ、佳帆ちゃん元気でしょうか。
よろしくお伝え下さい。亀のことも話してあげて下さい。
おばあちゃんはコップに半分くらいの涙が出ました。
亀1匹いなくなるのがどうしてこんなに悲しいのだろうと不思議なくらいでした。
航起ちゃん 三年生になったら とても いそがしくなるでしょうね
体大切にして下さいね。
さようなら
3月31日 おばあちゃんより