2011年12月30日金曜日

シミラン ⑩メンバーズコメント

【TAIYO】
とにかく、楽しかった! こんな経験をできたこと全てに感謝です。
キャスティングでGT大?&ジギングでカンパチ大?をバラしたのが心残り。
次回はもう少し冷静にトップでGTを釣りたい。大きなカンパチを釣りたい。
またシミランの目標・楽しみが増えました。

【コウジ(カンパチ大王)】
青く美しい海、素晴らしい仲間と多彩な釣果、そして最高に旨い刺身とビール!
とても楽しく充実した3日間で大満足!!
できればもう一本トップでGT上げたかったところですが、それは次回のお楽しみということで。
カンパチの記録は渡さんで~(^^)@/~~~~~~魚

【ヨーン】
素晴らしい体験に大満足でした。
これにポッパーでGTが釣れていたら言う事無し!でしたが、今後の課題が残った事で更なる飛躍に向け
散財に走る事が出来そうです。
これからが工場復旧に向けて忙しくなりますが、気持ちの切り替え?息抜き?
次回遠征も必ず参戦出来る様にがんばります!
RIMG1996←床の物体は、全然働かず寝てばかりのノリック
【コウチャン】
体、ボロボロ、頭”クラクラ” ”フラフラ”です。
私はカンパチが釣れたことが凄く嬉しかった。3~4年通った甲斐が有りました。
やっと自分なりのジギングも出来る様に成ったし、後は魚が釣れるだけなんだけど・・・
今度は釣りたい・・・なんか何時も釣れない・・・寝てたら釣れんか・・・
次回遠征の為に今日からマ・マー生活週間開始です。
軽くて扱いやすく、ハイエンドの竿が欲しい・・
追伸:今日病院に行きました。脱水&寝不足だそうです・・・
雨は水分補給には成らない様です・・(^O^)!!体、ボロボロです。

【Leo】
釣れないイメージのシミランを一気に塗り替える、驚くべき釣果でした。
ハタ、カンパチ、GT、タマカイ(?)と、豊富な魚種で楽しめましたな。
僕も、ヨーンさんやTAIYOさんばりのハタが1匹釣れていたら、文句なしだったのですが、
それはまた次回のお楽しみですかね。
また遠征できるといいですね。というか、行きましょう。

【リュージョン】
今回は、いつもに増して素敵な思い出ができました。今も手に残る大魚信の数々。
いつ行ってもこんなに釣れる程甘くはない。そうと分かっているからこそ貴重な体験でした。
願わくばGTはギャフを使わずにリリースなんですが、いつの日かタイでも全船そうなってほしいですね。

これにてようやくシミランシリーズ全10話が完結。え?めちゃクドかったってか?そやろな~(笑)
100枚を超える中から選んだ画像に合わせて文章を付けていった結果が、この連載。ご容赦を…
それでは皆様、良いお年をお迎えください!

2011年12月28日水曜日

シミラン ⑨願い叶って

帰る日、朝はキャスティングでスタートした。沖の浅瀬はダイビング船が居たので、それが去るまで待つ。
やっと空いた場所に入ったが、ナブラもなく全く食わない。禁断の島周りに侵入したけど、全員にノーバイト。
残念だが、危険を冒してまでキャスティングをするより確実なジギングをと、船頭に頼んで移動してもらった。
RIMG1987 RIMG1989
シミラン西沖、ジギングで再開だ。待ってましたとばかりTAIYOさんが魚を掛ける。また出た!超高級魚アカジンミーバイ。
そしてツムブリの86cm、マグロとTAIYOさんの勢いは止まらない。
RIMG1991RIMG1993
続いてイソマグロの群れと船が交錯したようだ。コウチャンさんとコウジさんが同型のイソマグロを上げた。
僕はデカいサワラを掛けてバラシ。続いたのも再びサワラでバラシ。消耗が続いた。
コウジさんは短くて軽いジグにトレーラーを付けて漁具っぽいジグ使い。これが効いた。
あっという間に赤チビキを11連発だ!青チビキもマグロも混じって止まらない。
前ではヨーンさんが赤チビキ6匹にツムブリと快調だった。
帰途は、転々とあるパヤオでのジギングを期待したのだが、船頭は早々と昼前に納竿宣言。あらら~。
あとは飯食ったりシャワー浴びたり片付けしたりと5時間の船旅をゆっくり過ごした。RIMG1990z
今回2日半の釣行の6人の釣果一覧がこれだ。全てルアーかジグで釣った。
赤の斜体文字で80cm以上の場合の型を記載している。
GT10匹はキャスティングで5匹、ジギングで5匹。カンパチ13匹中、半分以上の7匹が80cm超だった。
船頭や中乗りもGT数匹等結構釣っているがここには含めていない。
僕は今回のシミランが5回目。過去4回には満足しているが、客観的に見るとあんな遠くまで行って…という感じ。
しかし今回の僕は12種22匹、うち80cmオーバーが7種10匹と、驚くような釣果だった。自分の体重は軽く超えた。
他のメンバーも上々の釣果。長いことやってると、たまにはいいことあるよね。

魚種 TAIYO コウジ ヨーン コウチャン Leo リュージョン 合計
GT 2 98,93 1 83   4 1 86 2 81,86 10
カンパチ 2 3 89,88 2 88,82 1 1 87 4 85,83 13
ツムブリ 1 86 1 81 2        4
ヨコシマサワラ 1       1 90   2
カマスサワラ           2 100,110 2
アカチビキ 7 14 9  1 6 4 82 41
アオチビキ 1 2     1 1 5
ギンガメアジ 1           1
イトヒキアジ 1 95           1
ヒシヨロイアジ            1 88 1
オニヒラアジ         1   1
スマガツオ 1   1      1 3
マグロ 3 3       1 7
イソマグロ   1   1     2
ニジョウサバ   1   1 1   3
スジアラ 2 超高級           2
ハタ一般     1  2   2 5
フエフキダイ           2 82 2
スギ           1 90 1
バラクーダ         1   1
ESO   1   1   1  3
合 計 22 27 15  11 13 22 110

fish : Vermicular Cod, Rainbow Runner, Dog-tooth Tuna
place : Similan Islands

2011年12月23日金曜日

シミラン ⑧みんなのローデッド

16:20、ヒラマサ竿と小型のリールで投げていたTAIYOさんにGTが食った。
ルアーは、前回シミランやモルディブで実績のあるヤマリア・ローデッド18cmのシイラホロカラー。75gのペンシルだ。
危なげないファイトで93cmのGTが上がった。白銀の魚体を抱き「ついにキャスティングで釣れた!」と喜ぶTAIYOさん。
ジギングで無敵の47kgを釣りながら、キャスティングでの釣果に縁がなかったTAIYOさん。これで本当に帰れると思ったと。RIMG1964 RIMG1967
僕も同じカラーのローデッドを付けて投げてみた。
重いポッパーからの交換だったので、キャストもアクションも楽々だな、と思っていたら目の前で突然バイト。
そして同時にジャンプ。GTじゃない、ワフーだ。しまった。大事なローデッドを切られる。よ~し、カリカリ巻き!
あまりの強引な取り込みに、走る間もなく上がったのはワフーの110cm。これもまたよし。RIMG1974wRIMG1975
続いてTAIYOさんに激しいバイトでまたGTが食った。魚は強烈に走ってTAIYOさんを一気に艫まで引きずった。
竿を立てるが寄らず、さらに走る。何とか止めたところでバレた。ハリ外れだ。ローデッドが元気に帰ってきた。
「1回も巻けなかった。でかかった…」とTAIYOさんが空を仰ぐ。
RIMG1977 RIMG1983
その直後、ルーフトップで投げていたコウジさんにヒット。しゃがみこんでファーストランに耐えている。
Leo:「コウジさん、そんなとこで何やったはるんですか?」
RJ:「まるでGT掛けたみたいですな」
コウジ:「ジ…GTやっちゅうに!」
ダイコーのHBGC-77BDが綺麗に曲がる。そして主導権を取った。
僕が下で竿を受け取り、降りてきたコウジさんに返してあとはリフトだけ。
「バレろ~!」の歓声も賑やかな中、83cmのGTが上がった。コウジさんおめでとう。竿噛み記念撮影ね。
この記事でのルアーは全部ヤマリア・ローデッドの同じモデル、同じカラー。
いろんな使い方ができるし、操作が簡単。そして釣れる。必殺系兵器だと思うのだがどうだろう?
fish : Giant Trevally, Wahoo
place : Similan Island
lure : Yamaria Loaded, 18cm Floating, Shira Holo colour

2011年12月22日木曜日

シミラン ⑦夕陽のGTキャスティング

2日目の夕方、ジギングで十分釣った我々は、船頭任せで浅場に移動した。そして船頭から「ポッピング!」の指示。
空いていた艫に入って見渡すと、あちこちにナブラが騒いでいる。遊んでいるナブラか?追われているナブラか?
場所は第3シミラン島の東沖だ。西に並ぶ列島に傾きかけた夕陽が眩しい。キャスト開始。しかし…
皆のポッパー・ペンシルに反応が無い。そんな中、僕のProkik Bigmouth 150gに巨大な水の盛り上がりバイトだ。
それを見ていた船頭が「来てる、来てる!」とハイになってるが焦らない。また来るってば。
そしてやはり大遠投にヤツは来た。ドバーンと水柱が上がり、遠投の時特有のぬおーんとした重量感でGTが掛かった。
合わせ、合わせと。魚がしっかり乗ったところで、終日休憩中のコウチャンさんを呼ぶ。「カメラお願いね」
「竿が曲がってない」とか文句を言われながらたくさん撮ってもらった。ありがとうね。
魚は右艫からみよしへ、そして左胴に回ってやっと取った。86cm。シミランのGTは細身なのに、なんて良く引くんだ。
RIMG1959RIMG1961
この後、舳先に移った僕に2回バイトがあったが、フックに乗らなかった。惜しいなぁ。
舳先をLeoさんに譲って暫くすると、Leoさんが「来た!」と言ってガンガン合わせている。
胴に下りようとしたLeoさん、タイランド産GTの衝撃に焦りまくって竿を持ったままズッコケてるし。大丈夫かいな(笑)
Leoさん無言でファイト。そして無事ゲット。僕のと同じ86cmのGT。「やっとタイでGT釣れた~!」と喜び爆発。
Leoさんのヒットルアーはマギーガーラのポッパーだった。
Leoさんはあまりにも嬉しかったので、用意していた決め台詞の「帰ろか!」を言い忘れたそうだ。
他のメンバーは、スレにスレたGTのルアー無視に苦戦。そしてそれを打ち破るに足る兵器を投入した。すると…
RIMG1968 RIMG1972
fish : Giant Trevally
place : Similan Island

2011年12月20日火曜日

シミラン ⑥ジギング他魚猛攻

大きなカンパチが皆に食っている時間帯、僕のジグにもドスンと何かがヒットした。
糸は出されるし弱らないしで絶対カンパチだと思っていたが、浮いてきたのは…あれっピンク?
赤チビキ(オオクチイシチビキ)だった。しかしデカいなこれ。通常は50cm位のところ、こいつは82cmもあった。
鋭い引きだが、こっちを向くと付いてるのかどうかわからないのは、大抵マグロかスマ。
コウジさんの画像の種類が良く掛かった。胸鰭が長く、第二背鰭の位置まである。何というマグロだろう?
刺身はピンクで水っぽいが、まあまあのお味らしい。あのな~皆、僕が艫から戻る前に一瞬で平らげるなよ(笑)
RIMG1938 RIMG1940
そしてサワラ。ガツーンとヒットして強烈に引いたかと思うと、ふと軽くなってジグや根付糸が切られてしまう。
2種類いるが、ジギングで来るのはヨコシマサワラ。機関銃の弾痕のような歯型をジグに残して去っていくヤツも多い。
うまくいくと口角に掛かって上がってくるのだが、取り込み時にボロボロなった根付糸がプチッ、これが恒例。
僕とTAIYOさんは良型のサワラを掛けながら切られてしまった。Leoさんはジグを回収途中に上の方でガツンと掛けた
ファイト時間が短かったために何とか釣ったが、船に上げた瞬間、根付糸がプッツリ。間一髪だったね。90cm。
右はヨーンさんのハタ。プラー・ガオ・トッケイといってタイランドではどこでも釣れる種類だが、大きかった。62cm。
皆バンサレーでのサイズに慣れているから、びっくりしたね。ヨーンさん、短いジグでネチネチ誘ったのかな?
RIMG1943 RIMG1945
下左はTAIYOさんのギンガメアジ。掛けてからビューンと走ったので大きいと思ったらこのサイズ。
夜の魚のイメージがあるが、タイランドでは昼のトップウォーターで何度も釣っている。
この後、コウジさんが巨大魚を掛けた。戦車のように走り、底にへばりつき、動いては止まる。
皆がジグを回収して見守るが、全然浮いてこない。30分ぐらい粘っただろうか。
その間、僕はこそっとジグを落とし、シャクリ一発で魚を掛けた。抜け駆け(笑)。お~っ結構引くではないか。
コウジさんとのラインクロスをかわして上げたのはスギ(プラー・チョンタレー)90cm。よしっ、帰ろか!
RIMG1946 RIMG1947c
コウジさんに掛かった怪魚は結局取れなかった。船頭はマンタだろうと言った。TAIYOさんはタマカイではないかと。
いんのーが猛烈に痒くなって釣りが続行できなくなるという南海の奇病タマカイ、ってちゃうか;;
このように、カンパチを追加することはできかったものの、パワフルな魚達の猛攻で楽しい午後が続いたわけである。
fish : Small-toothed Jobfish, Bluefin Tuna, Spanish Mackerel, Estuary Cod, Bigeye Trevally, Cobia
place : Similan Islands

2011年12月17日土曜日

シミラン ⑤カンパチ連発に泣く

シミラン諸島の南沖のパヤオで朝になった。水深70m。キャスティングをした人もいるが反応なし。
この水深ではね~と全員ジギングに絞った。初めはハタやエソなどがパラパラ程度で、船頭は小移動を繰り返す。
RIMG1931k←僕の83cm,85cm→ RIMG1939k
8時過ぎ、絶好の根に到達した。僕の一番落としに来た~っ。長いランにドラグが唸る。中層でまた強い引き込み。
茶色い魚体が青黒い海深くから上がってきた。カンパチ83cm。もうね、うれし泣きですな。
RIMG1932 RIMG1934←ヨーンさん82cm
続いてヨーンさん82cmとLeoさん87cmのダブルヒット、なんと強烈な!Leoさん竿のパーツ壊すし。もらい泣きですな。
TAIYOさんはカンパチ大型を掛けたが、根に走られて一度も巻けずにラインブレーク。画像無し。くやし泣きですな。
RIMG1933 RIMG1935←Leoさん87cm
次は僕とコウジさんのダブルヒット。僕のは残念ながら他魚種だったが、コウジさんのは皆のカンパチの中で最大の89cm。
以上が同じ根で30分間に起こったカンパチとの戦い。当然これ以外にギューンと引いて乗らなかったというのが何回か。
根を外れると食い止んだが、30分後、僕は執念で掛けたぞ。硬いと皆に言われるGRANDSPY 59Mがぐいぐい曲がる。
そして85cmの自己最長カンパチをゲット。引いたね~。でもこれが全員にとって最後のカンパチだったとは…。
RIMG1936←コウジさん89cm PC050187
大沖の深場、底に変化のあるピンポイントに群れ、食う時は一斉に食ってくるが、場所を外すとかすりもしない。
タイランド南海のハイエンド対象魚、カンパチ。釣っても食べても素晴らしい。上の刺身は激旨、一瞬で無くなった。
え?コウチャンさんがなぜ出てこないのかって?徹夜でGTいっぱい釣って満足して寝てたからね。
fish : Amberjack
place : Similan Islands

2011年12月15日木曜日

シミラン ④ジギングでGT

今まで画像の無いLeoさん。キャスティングで不発、ジギングでは赤チビキ4匹、二条サバ、バラクーダのみと不調だった。
そのLeoさん、ついにまともな獲物を掛けた。かなりの引きで期待したが、上がってきた魚を見て一同、「なんじゃこれ?」
GTっぽいがスリムで各ヒレが黄色、尻尾は爪黒。「マテアジの成魚!」とか心無い罵声を浴びつつも嬉しそうなLeoさん。
実際のところは、体型と黒点から、イトウオニヒラアジと思われる。72cm。
 RIMG1912m RIMG1907
続いてコウチャンさん。彼は平常時に奇声を発して注目を浴びるオオカミおやじなのだが、何だか静かに巻いてるぞ。
名物:肉ギンバルへの食い込み深く、ライトな竿が良く曲がっている。おおっGTじゃん!
コウチャンさん、PE2号・リーダー40lbの細めで両軸で獲るというのが今回のミッションらしく、カンパチとGTで見事達成だね。
この時、彼の中でケミストリーが働き、ジギングの方程式が解けた。これが誰も知らない深夜の暴走へと繋がっていくのだ。
RIMG1917RIMG1919
僕は250gジグでの一番落とし作戦を継続し、カンパチ73cmをゲット。調子は悪くないのだが、GTの前には霞んでしまう。
そしてそのGTがまたTAIYO隊長のジギングに掛かった。小振りのリールからラインの出が止まらない。
RIMG1921RIMG1923
皆が見守る中、時間を掛けて慎重に寄せ、ついに上がったのは98cmのGT。船内は歓声に包まれた。
ヒットしたのは、水性蛍光ペンで黄色く塗ったジグだった。
RIMG1929RIMG1927v
この日の晩、タイランドの海で皆が寝静まった後も、コウチャンさんは一人眠れずにいた。
外に出るとイカが船を囲みトビウオが跳ね回り、活性が高そう。既に中乗りが底近くにイカ餌を流してGTを何匹か釣っていた。
コウチャンさんがジグを落とすとフォールで一発で食った。GT74cm。さらに74cm、60cmと連発。サワラも掛けたが切られた。
こんな夢のような時間があったのだという。誰も見てないが、翌朝の冷蔵庫がGTだらけだったのは事実。
朝5時、トイレに起きた僕はコウチャンさんの囁きで事態を知ったが、GTの狂騒は終わった後だった。
慌てて出した僕の竿にはバラクーダかサワラが来てジグを噛み切っていっただけ。僕はすぐに釣りを諦めてまた寝た。
抜け駆けって有りかよとも思うが、立派な戦略の一つ。寝てて釣れるはずが無い。やっぱ人と違う攻め方って大事よね。
fish : Blacktip Trevally, Small-toothed Jobfish, Giant Trevally, Amberjack
place : Similan Islands

2011年12月13日火曜日

シミラン ③抜け駆け&追撃

昼食後は豪雨となり、キャプテンは船を第一シミラン島南方のパヤオに係船したまま、全員に休憩を命じた。
船室のベッドに入る。すごい雨音と雨漏りにもかかわらず2時間ほど寝た。そして外の歓声で目が覚めた。
なぬっ、休憩王のはずのコウチャンさんとここまで不調のヨーンさんが、抜け駆けして釣ってるではないか。
それもカンパチを。コウチャンさんは74cm、ヨーンさんは88cmだ。でかっ。ずるいっ。こんなん居るなら雨でもやるぜ。
RIMG1904 RIMG1906a
雨の中、全員戦闘配置に着いた。あっという間にびしょ濡れとなり、寒風が体温を奪う。30℃の寒風ね。
赤チビキの群れに当たり皆の竿が賑やかに曲がる。しかし抜け駆けの2人をカンパチで追撃することはできなかった。
潮は速く水深は75m。そこで僕は250gと重いジグを選び、人より先に着底させて先に釣ってしまう作戦に出た。
ベールを起こしてラインを指に掛けた状態でキャプテンのベルを待つ。
ベルが鳴っても、ラインが斜めになるのを嫌って船の完全停止まで投入しない人もいるが、僕はベルと同時投入だ。
皆がまだラインをパラパラ出している頃、早々と底を取ってジャーク開始。Leoさんが「早いですね~」と。それが狙いだ(笑)。
速攻に応えるようにギューンっと乗った。結構締めたはずのドラグからラインが何度も出て行く。でかいのでは?でかい。
この時、雨が突然滝のような降りになり、皆は竿を置いて避難、僕の独りファイトとなった。
私はひとりジギング船に乗り、壊れそうなリール見つめ巻いていました、あぁ~シミラン海峡冬景色♪。
ようやく上げたのはGT?カイワリ?いや、ヒシヨロイアジだった。88cm。黒くてでかくて見た目強烈だ。
PC030181mPC030179
続いてコウジさんが艫で掛けた。深場からの激しいファイトであがってきたのはカンパチ。
何と下側の尾鰭が欠けている。でも88cmの良型だ。
小降りになってからの移動では僕のトローリングにワフー100cmがヒットした。例の白塗りラパラ14cm、釣れるぜ。
RIMG1910s RIMG1915k
次のポイントでも真っ先に落とした僕は、いきなり魚を掛た。一番落としは効くぜ!強い引きに焦るが、何か引き方が違う。
上がってきたのは口先の長いキツネフエフキ82cm。タイでおなじみの「ソック」だが、こんなでかいのは初めてだ。嬉しい。
雨に濡れた服を何度も絞り、250gジグをしゃくり続けて体温をキープした。
それに大魚が応えてくれたアンダマン海シミランの寒くて熱い午後。普通はこう上手くいかないのだが、いい。実にいい。
fish : Amberjack, Longnose Trevally, Wahoo, Long-nosed Emperor
place : Sinilan Islands

2011年12月10日土曜日

シミラン ②隊長の帰還宣言

さて初日朝のポッピングが低調に終わり、1時間の移動の後、午前中のジギングを開始。
まずは125gで攻めるがどうも出遅れる。底の方を2回も攻めると糸がどんどん出てジグは遥か彼方へ。
皆が苦戦する中、細い仕掛けを駆使するTAIYO隊長が好調に魚を掛け続けていた。
赤チビキ、青チビキに続いて95cmの大イトヒキアジ。驚いたね。
RIMG1893RIMG1895a
さらにTAIYO隊長が上げたのは釣師垂涎の超高級魚スジアラ(アカジンミーバイ)54cm。
「これが釣りたかったんだ!ついにやった~っ!」と万歳をしながら何回も飛び上がって喜ぶTAIYO隊長。
あの沈着冷静な隊長がだよ。それほどのお値打ち物なのだ。周りの皆は垂涎たらーっ。
さらにTAIYO隊長はカンパチを上げた。それも2匹。前回釣れなかったカンパチにまた大喜びのTAIYO隊長だ。
しかし海の女神は伏兵に微笑んだ。110gのスリムなジグに替えていた僕にカンパチが食ったのだ。ラッキー!
RIMG1899 RIMG1902a
これを見て黙っていないのが、それまでジグロストや赤チビキで不振だったコウジさん。
アオチビキ、カンパチ、ツムブリと、艫で怒涛の3連発だ。
キャプテンはソナーの反応が良いのか同じパヤオの周りを執拗に攻めていた。
しかしコウチャンさん、Leoさん、ヨーンさんは3人で雑系を7匹と不調。好不調が分かれたところで昼食となった。
RIMG1900RIMG1901
TAIYO隊長は、カンパチ2連発とアカジンミーバイと巨大チョンガームにすっかり満足しきっていた。
そしていきなり隊長の口から出たのは「もう帰ってもいい!」と不調者を深海に突き落とすような帰還宣言。ワロタ。
しかし帰れない理由があるのだ。ここのところ釣果好調が伝えられているからだ。
前々週、この船は魚を500kg釣って帰った。11月には別船がポッピング&ジギングでGTを20匹以上釣っている。
だから皆、「一人で100kg釣るぞ」とか「最低体重以上は釣るぞ」とか思ってるわけだ。帰れるはず無いやん!
僕はミッション遂行に向けて午後からは秘密作戦に出た。そして効いた。それは…
fish : African Pompano, Vermicular Cod, Amberjack, Green Jobfish, Rainbow Runner
place : Similan Islands