2012年12月25日火曜日

近場小物 楽しいおいしい

12月はサトゥンに遠征しようと思い、全ての土日に予定を入れず各方面に声を掛けて同行者を募っていた。
でも誰も乗ってこない。そこでサトゥンは諦めて他の釣りに参加しようにも、週末の釣りは既に満員で参加できない。
これの繰り返し。まあ仕方ないね。サトゥンは連休に一人で行くか。ということで予約無しで行ける地元の釣りを少々。
まずはバンプラのキス釣り。マヒマヒ大王コウジさんと沖に出た。
開始直後のクリスタルベイ前でいきなり21cm~24cm級のホシギスが数匹釣れた。
「これは1日やったら凄いことになる」と二人で笑ったのも束の間、アタリが遠のいてしまった。小さなヒイラギばっかり。
北東風に乗せて流しながら釣るがちょっと速すぎ。方針をかえてイガイ養殖棚の間でアンカーを打って釣ろうと船頭に頼んだ。
周囲にキャストして探るが、釣果はあまり変わらず、ホシギスがボツボツ程度。良型が混じるのは魅力だが結構暇だな…。
RIMG0525RIMG0523ユウダチスダレダイ。味は?
岸寄りも流してみたが網や障害物が多くて釣りにくい。そんなこんなで昼を回ってしまった。
最後にもう一度養殖棚アンカー作戦。ここでやっと中型ながらキスが連発。何とか格好がついた。
結局僕は31匹と少なかったが、キス釣りはいつ行っても和むな。良型のアタリがキュキューンと次回の誘いをかけてくる。
そういえば船頭が釣ったユウダチスダレダイ。縦長の魚体はそう、あのツバメウオの仲間。
以前ツバメウオを食べてひどい目に遭ったので、これはコウジさんの運転手にあげた。嫌がらせじゃなけどね。RIMG0553RIMG3496弓角キャスト、アジ好調
そしてシーチャン島アジ釣り。Takahiroさん、魔寧蛇さんと3人でキャプテン・チュクの船で出た。
列島南端、キャプテン・タンの船と並んで釣る。カンルアンが一投目からコンスタントに釣れる。
僕はカンルアンが釣れると底にいるこればかり狙ってしまうのだが、この日は中層にマテアジが回遊していた。
それも27cm級の指が回らないほどの良型。Takahiroさんと船頭はこの良型マテアジを着実に釣っていく。
魔寧蛇さんは弓角を投げて中型のマテアジを毎回掛けた。でも思わず大アワセするので、その瞬間にバレる。
慣れてくると魔寧蛇さんは弓角で1キャスト1フィッシュの状態を続け、「ユミカク楽しい!」と大喜び。海上は騒音公害再び。
僕も弓角を投げてみると同じようにマテアジが連発。この日はショットガンで釣れないのに納得いかないなぁ…
Takahiroさんは小型クーラー2杯分、100匹以上は釣ってたな。朝から最後まで針数の多いサビキだったからね。
どうしたかと言うと魔寧蛇さんのクーラーにドドーっと分配。持ち帰る分はウロコ頭と腸を取ってコンパクトに。仕事師だね。
RIMG3484RIMG3301 キス・カンルアンの下ごしらえ
キスもアジ(カンルアン)も三枚に卸し、食べる分だけ飯屋に持込みあとは冷凍。中骨(ガン・プラー)も忘れずに取っておく。
フライや唐揚にしてもらうことが多いが、キス、アジとも実に旨い。冷凍しても鮮度に自信あり。味は全く問題ない。
キスもカンルアンも料理としてはバンコクでは一般的ではない模様。これだけ旨いのに、知らないなんて犯罪だぞ。
皆さんもシラチャならではのシーフードを、ぜひここで自分で釣って食べてみて。

2012年12月7日金曜日

シーチャン島でコビアとギンガメ

シーチャン島に、クリさん、漁レンジャー隊長さん、魔寧蛇さんと行ってきた。
4人はキャプテン・タンの小船にぎゅう詰め。ヨーンさんとソガッポンさんは2人で大きなC.ワンチャイの船。逆ちゃうん(笑)
RIMG0514RIMG0503漁レンジャー隊長さん笛ダイ
海上はロイガトンの後遺症でゴミだらけ。罪と一緒にゴミを流すなと言いたい。
船は不振のまま列島南端に至り、暫く回遊を待った。
魔寧蛇さんは「ルアーにこだわる」「磯周りでキャスティング」「弓角サーフェスメソッドを開発」とか延々としゃべり続ける。
魔寧蛇さんが居ると海は静かではない。「あっ磯にあたってマウスが割れたっ」…どこから生まれてきたかは想像がつく。
「ウォー、何匹もチェイス!」と叫んでは何度もゴミを釣るので、僕は彼の釣りを全く信用してなかったのだが、何か掛けたぞ。
「GT!」と大喜びしている。見に行くと、小さいながらギンガメアジ、それも4連発。へぇ~、シーチャン島にも居たんだ。
僕も魔寧蛇さんの真似をして弓角を投げてみると直ぐにギンガメアジが釣れた。しかしあとはゴミ、ゴミ、ゴミ(笑)
RIMG0507gRIMG0511弓角でギンガメアジ。~29cm 
漁レンジャー隊長さんは餌釣りに徹し、魚種豊富に着々と釣っていた。
フエダイ、フエフキダイ、キハッソク、ナッカリン、キーメン、スズメダイ…。やっとマテアジが回遊してきたら連発だ。
次はタンパンビーチ北側の岬の前にアンカーした。ここでも10分ほど回遊待ちしていると一帯はアジの群れに包まれた。
やや小さいが、マテアジとカンルアンがよく掛かる。クリさんはショットガンサビキ×両軸リールで入れ食い状態だ。
キャプテン・タンはクリさんの釣ったカンルアンを1匹没収、針に掛けて中通しオモリの泳がせ仕掛けで海に放り込んで寝た。
30分後、ヤシの木リールが轟音を立てて回転、ラインが海に吸い込まれる。飛び起きた船頭、ラインを掴んでファイト開始。
「リュー、ほらあそこ、でかいプラー・チョン・タレーだ!」遥か沖に大きな黒い魚体がうねるように浮き、水面を激しく叩いた。
魚の引き激しく、船頭の手繰ったラインはそれ以上に出されてしまう。取れるんか?船頭の息が「ハァハァ」と荒くなる。
ここで船頭に「代わってもらっていい?」と頼むと快諾してくれた。バラしても僕の魚じゃないし被害なし、取れれば儲けもの。
そんな軽い気持ちを打ち砕く強烈な引きだ。手釣りでは魚が走ってもリールのようにドラグテンションを掛けて対応できない。
出て行くラインのスピードは、軽く握ってるだけの手袋が熱で溶けるほどだ。だからファイトは直感的。非常に難しい。
何とか手繰って出すを繰り返し水面に浮かせたが、コビアはバテない。ギャフが決まらないとズズーンと潜る。ぬぉ~!
121205_sichang_004c RIMG0512船頭のコビア(スギ)106cm
ようやく船頭のギャフで引きずり上げたのは106cmの良型。シーチャン島の海では想定してなかったぶっとさに一同喝采!
ここから漁レンジャー隊長さんの出番。小さなナイフで大きなコビアをあっという間に下ろして4等分。プロの技に感謝!
これで各自ジップロックの大袋に切り身を詰め込むことができた。船頭も頭と肝と卵を嬉しそうに受け取った。
クリさんが活餌を釣って供給、船頭が流して掛けてファイト、僕がファイトのリリーフ、魔寧蛇さんが撮影、隊長さんが下ろし。
こりゃ共同作業だなと皆で笑った。ここで意見が一致したのは「帰ろかっ!」、アジも十分釣れたのでね。
目新しいギンガメアジ、コビアの巨大さなど、出発時には考えてもいなかった展開で、楽しさ一杯のシーチャン島を後にした。
夕餉はコビアとアジ類で小宴を催したが、コビア照り焼きは寒ブリかっ!と思うほどの良質な脂の乗りで激旨。知らんかった。
RIMG3454RIMG3451 アジは1人50匹。これ4種類
place : Ko Sichang
Fish : Cobia, Yellowtail Scad, Smooth-tailed Trevally

2012年12月5日水曜日

Shadows in the Rain / Sting

Bring on the Nightに入っているバージョンが大好きだ。Policeのオリジナルは暗くけだるいが、こうも変わるの?
一流のジャズメンを従えてパリ・モガドール劇場で歌いまくる全盛期のスティング。その乗り・切れの見事さはどうよ!
ホワイト・パンクとも呼ばれたPoliceからこの方向を誰も想像しなかったが、一気に完成形に持ち込んだね。
最後のチャッ!チャッ!チャッ!…頭に残るでしょう?

2012年12月4日火曜日

バンプラ キス魚影薄い

前日の夕方、バンコクでのパーティーで同席した魔寧蛇さんが「キス釣り行きたい」というので「では明日!」と即決。
日曜の朝、満潮の港をポンポンエンジンの蟹船に乗ってバンプラ北西沖に出た。快晴無風で暑くなりそうだ
OLYMPUS DIGITAL CAMERARIMG0498
周囲では逃げ惑う小魚を鳥が狙って賑やかだが、全くキスのアタリなし。かわりにヒイラギとシマイサキばかり。
若船頭は移動を繰り返すが、全く結果が出ない。陽が高く昇ると屋根が無い灼熱の船上、汗が噴出しボタボタ落ちる。
昼頃シラチャ方面へ南下、ミドリイガイの養殖棚の間で竿を出してみた。やっとキスが続けて釣れた。ここに居たのか!
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養殖棚は50m程の間隔で綺麗に並んでいるので、その水道部を微風に乗せて沖から陸に向かって船を流す。
ボツボツだが、軽快なモトギスの魚信、強引なホシギスの魚信が実に楽しい。ここに来るのが遅すぎたのが悔やまれる。
ホシギスは22cm級が結構混じる。そのグラマラスな上半身は、日本のシロギスを見慣れた目にはズズーンと迫力だな。
次第に風向きと養殖棚の並びとがマッチしなくなり、真っ直ぐ水道を流せなくなったので14時に納竿した。
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一人あたり20匹しか釣れずがっかりだが、これから気候も水質も安定し、大型交じりで数が釣れるようになるだろう。楽しみ。
夕食はシラチャ「白魚」でキス料理三昧。刺身、てんぷら、フライ。一緒に魔寧蛇さんの日本土産の日本酒をいただく。旨い!
キスと一緒に釣れるアジ、ホシギスの卵、餌のエビ。これをトムヤムにしてもらった。並のトムヤム・タレーとは訳が違う(爆)
place : Bangphra
fish : Northern Whiting, Trumpeter Whiting