2014年2月9日日曜日

黄色い線の小鯵・味の王者・カンルアン

シーチャン島周りでよく釣れる小型のアジ、カンルアン。大きくても22cm程度にしか育たない。標準和名はホソヒラアジ。
名前の由来である体側の黄色い線が目立つが、生きているときは線がほとんど見えないのも釣れる。
日本で釣れるメアジと混同する人もいるが、属が違うし、デカ目のメアジとは目の大きさが全然違う。
このアジは何にしても美味しい。僕が好きだったのは、フライ、骨せんべい、塩焼き、トムヤム。濃厚な旨味が素敵。
市場に行けば、雑魚扱いのマブタシマアジと違って、カンルアンは選り分けられて高い値段で売っている。
バンサレーの桟橋でも、特別な扱いで取引されている。ベトナムやマレーシアでも人気のようだ。
以前は「小さいから要らない」と捨ててしまうる日本人もいた。そんな中、僕は長い間かけて皆にカンルアンの味を勧めた。
最近の釣人は味を覚えて大事に持って帰るし、自分でカンルアン寿司まで作るのが究極とか。お店も注目しているようだ。
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カンルアンを専門に狙って釣る人は稀だろう。僕はよくやっていたけど(笑)。
旨いし、下ろすのは楽だし、幾ら釣っても負担にならないし、後の楽しみがどんどん増す。もう主食扱い(爆)
僕はショットガンで攻めていた。餌を着けない自作サビキをフリーで落とし、間髪入れずにしゃくりあげ、繰り返す。
キャストして遠くから底を探ってくるのもよい。他の人が沈黙している間も僕だけ釣り続けるので驚かれることが多かった。
ハリやハリスはマテアジ・マブタシマアジ&大型外道兼用仕掛けよりも小さくする(画像の上2つがカンルアン用)。
カンルアン専門なら市販の小アジサビキでよいのだが、マテアジ良型などに切られちゃうので、小さく細くしすぎないこと。
コツは底を狙うことと動きを止めないこと。カンルアンの群れは状況によって浮くこともあるが、基本的に底近くにいる。アジ泳層RIMG0001
先日関西国際空港の出発ゲート前の店で「アジみりん」を見つけた。よく見るとタイ産カンルアンではないの!
マテアジが「冷凍アジフライ」として大量に日本に来てるのを知っていたが、小柄なカンルアン君も来てたのね…