2011年4月30日土曜日

モルディブGT遠征 ④雷雨の後で

2日目の昼から続けよう。
GATAさんはGTとバラフエダイのバイトを掛けそこなって、午前中はノーフィッシュ。
そのうちサファリボートは雷雲の下に包み込まれ、ロッドを立てるとジーッと集電音がするようになった。
クルー達は「カスカスカース!(「キャスト」ね)、ノーカス・ノーGT!」と我々を煽るが、あちこちに雷鳴が。
もう無理、雷が自分のロッドに落ちそうと皆が思ったその時、GATAさんが左舷で掛けた。
全旅程唯一のアオチビキだったが、状況からみて値千金。ここで全員キャビンに逃げ込んだ。
折角朝は天気良くて調子良かったのに。まだ昼前なのに。また今日も釣り不能で昼寝なのかな…。
どれぐらい待ったのだろうか。何とか雷が止んだのを見計らって、全員雨の中に飛び出し釣りを再開だ。
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まずLeoさんが4匹目のGTをシーフロッグで釣る。
僕は7seasでポッパーを1個買った時におまけで付けてくれたペンシルを改造したものを使っていた。
見ただけで萎えそうなラメの塗装を剥がして緑とシルバーに塗り、ファルカタ材で猫目を入れた貧相なやつ。
顔のほうに重心があって使いにくいので前後逆付けにし、フックは腹だけにして使うとビックリ、素晴らしい動きじゃん。
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これは貰ったも同然と、艫の屋根の下から投げるとガバーッとGTが出てきた。掛からなかったけど。
これで自信を持って使い続けると、暫くして小型ながらきっちりGTをゲット。顔側にフック、ケツにラインが見えるでしょ。
良くぞ僕の工夫に応えてくれたね。ありがとう糞ルアー(笑)。
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僕は前のデッキに戻ってPROKIKのポッパーでGTとバラフエダイを追加した。
ブラックバスのロクマルは釣ったことないがレッドバスのナナマルならいっぱいあるぜ、Leoさん、湯上り仲間に入れてよ。
もう1匹GTが来たが、水面までリフトしたところでバレてしまった。残念!
折角雨の中頑張ったのに、GATAさんとコウジさんはバイトがあっただけで掛からず、2日目終了となった。
2日目は僕がGT5匹、Leoさんが4匹と朝方を中心に食ったのだが、GATAさんとコウジさんはGTボ。
不幸にもコウジさんは2日連続GTボ。それもこの日は掛けて切られてのボウズだから心中穏やかではないはず。
当然、皆で舳先を譲ろうとかローデッドの操作を教えようとか、コウジさんにGT釣って頂きましょうプロジェクトが走り出した。
だが、キャプテン・アフは「今日ミーム環礁に行った僚船は全員でGT1匹だった。君達はラッキーだ」と言うではないか。
コウジさんは景気付けにワインで晩酌。僕はいつもの早寝激眠作戦。釣りの夢ばかり見てたような…
place : Northern Malé Atoll, Maldives
fish : Green Jobfish, Red Bass, Giant Trevally

2011年4月28日木曜日

モルディブGT遠征 ③ローデッド抜群

2日目、サファリボートは北マーレ環礁の西岸を北に向けて出発した。いきなり魚の食いが好調だ。
初日沈黙したLeoさん、朝食前だけでGT3発とバラフエダイ2匹を固め釣り。GTの大きいのは105cmあった。
Leoさんはweb通販で見つけたと言う美しいペンシルポッパー「seabird」、そしてGTγを使っていた。
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僕はダイコーHemingwayHBGC-77BDという強力なシイラ竿でヤマリア・ローデッドというプラスチックペンシルを投げた。
これが当たった。ローデッドは裸体で75gの軽量だが尻重心の弾丸シェイプ。6号PEを背負って十分な飛距離を出す。
着水後、それはそれは魅力的な動きで次々とGTのバイトを誘い出すのだ。
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1匹目は強烈な水柱の後、ファーストランで一気に艫まで持って行かれたが、細身強靭な竿でぐいぐいリフトして仕留めた。
このGT、120cmの良型。サブロッドで釣っちゃった。ごめんね。
前のデッキに戻って次の一投にいきなりドッバーン!何とローデッドに2投連続GTヒットだ。
このGTも117cmと立派なサイズ。う~ん満足。たまらん。
さらに大型バラフエダイとGT3匹目がヒットした。これは偶然ではないな。ルアーの実力だ。
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屋上からキャストのコウジさん、GTに一気に走られてラインブレーク。なぜあんなにあっさり切れるのかと思ったら…
「キャスティングでPE4号は無理…」と残念そう。さよか。そりゃ細いわな。
でもコウジさんはバラフエダイを釣った。コウジさん一言、「ローデッドおそるべし!」。僕のと同じシイラホロカラーだ。
ローデッド、君は2,100円の小さな大スター。抜群だよ。メーカーの「最高傑作」という自画自賛に偽りなし、禿同。
しっかりと作り込まれたプラスチックルアーがウッドルアーを越える日が来る。これはバスルアーなどでとっくに経験済み。
手作り品を否定するわけではないが、そろそろ海のビッグルアーでもそのような時代に入りつつあるのだろう。
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place : Northern Malé Atoll, Maldives
fish : Red Bass, Giant Trevally

2011年4月26日火曜日

モルディブGT遠征 ②夢の周辺

初日の補足をしておこう。
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まず左。コウジさんから魚持ち写真が無いとのコメントにつき、Leoさんカメラから登場のワフーがこれ。ジギングで。
腹えぐれてるじゃん、激痩せ。きっと哀れなハミ子のワフー。
ここではあれだけポッパーを投げて殆ど釣れないのだから、ワフーの群はもっと沖にいるのだろう。
右は僕が用意していったルアー達。Prokik(左上2個)と7seas(その他ウッド全部)のタイ製が主体だ。高くて2,000円位。
いかに金をかけていないかがバレバレで笑える。Leoさんはこれらタイ製を「糞ルアー」と呼んでいる。くさいのけっ?
7seasの12本のうち6本は僕が自分で再塗装修理したもの。これらでもう一回釣るのが今回のミッションでもある。
そして右下には4本のプラスチックルアー。この中に、予想通りの活躍をしたやつがいる。この話は後でね。
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次は船室。5室あって、Leoさんとコウジさんが先端に相部屋、僕とGATAさんが廊下の両側の個室に泊まった。
狭いベッドに冷房無し、扇風機だけ。照りこんだ日の晩は船体が焼けており、非常に寝苦しい。漢の世界。
右、夕食前後は小物釣りやイカ釣りが楽しいと、小ジグやらエギやら色々持ち込んでいたLeoさん。
しかし今回の停泊場所はどこも不発で、こんなメッキや小ハタ少々。そして船底からお出ましのコバンザメばかり。
僕は小物釣りや皆の酒の輪に加わらず、毎日ちょこっと洗濯してお先にお休み~。付き合い悪すぎ~。
そんなに疲れてるわけじゃないんだけど、これも昼のGTフィッシングに集中せんがため。お許しあれ。
place : Northern Malé Atoll, Maldives
fish : Wahoo, Bluefin Trevally_ juvenile

2011年4月23日土曜日

リールのパワーハンドルノブを自作

Leoさんに「笑うなよ」と言ってから見せた。
Leoさん:「ワロス!何やこれ?でかっ!」
歯磨き中のコウジさんにも「笑わないでね」と見せた。彼は同型のリールを持っている。
コウジさん:「グッググググ~ッ!」←吹きそう。
その自作ブツはこれだ。どうよ?右がオリジナル時代ね。
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このリョービ・フィッシングサファリ5000というリール、今までGTやセイルフィッシュに使っていた。
だけどハンドルノブがT字つまみ形式で、ルアーの操作にも魚とのファイトにも頼りないし手が痛い。
古いリールに高価なオプションパーツを買うのはアホくさいので、自分でパワーハンドルノブを作ることにした。
既存のノブはそのままに、ファルカタ材(南洋桐)をエポキシで集積して包み込み、削り出して塗装しようと。
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まず中央の材は鋸でコの字型に抜いて、その部分を元のノブの外周に合わせる。
中央両側の材は彫刻刀とペーパーで元のノブの両面が収まるような窪みをつけておき、ノブを挟み込む。
それより外側は単純に材を貼り付け、両サイド中央部の盛り上げを含めて最終的に7枚重ねとなった。
ノブと材の間はエポキシをぎっしり流し込んで硬化させる。
次は適当にカッターで削っていく。丸型と迷ったが、樽型にしてみた。そしてペーパー掛け。
あとは塗装。プライマー・サーフェサーとメタリックシルバーをスプレーすればできぽん。簡単!
そんな舐めたような作業で、大型魚に対処できるようなノブが出来るのかって?
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それがね、通常時操作、魚を掛けての操作(左がGT、右がバラフエダイ)、ともに全然問題ないのよ。
自分の手に合わせて削ったからフィットするしね。オリジナルよりずっとパワーをかけやすかった。
GTの20kgオーバー2連発をびくともせず巻き上げた。「壊れても芯からoriginalが出てくる」奥の手は使わず。
ファルカタ材で作ってみたくなった人も居るでしょ。そんな素材、タイのどこで手に入るかって?
ホームセンターではない。↓これ。居酒屋に頼んでおくと一杯もらえる焼酎の箱。秘密だぞ(笑)。
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2011年4月21日木曜日

モルディブGT遠征 ①刺すか刺されるか

前夜遅くマーレ空港に各地から集まったメンバーは、コウジさん、Leoさん、GATAさんとリュージョンの4人。
クアラルンプールで3時間待ちとか、結構移動で疲れた。まずは空港近くに停泊しているサファリボートPearlwinで一泊。
キャプテン・アフからは「最近GTの調子が良くないんだ」と不吉な宣告が下る。
そんなこと言われても、半年前から予約してて、日程は動かせないのよね。頑張るしかないのよね。
朝6時に北マーレ環礁の内側を北西に向かって出発した。
朝食後、まずはGATAさんのヨーヅリ・サーフェスクルーザーに一発、お決まりの美味しい外道バラフエダイだ。
GATAさんは久しぶりのGTフィッシング。かつてトカラの磯や堤防でやっていた頃の道具をかき集めてやってきた。
そのGATAさん、同じくヨーヅリの高速タダ巻きでGT95cm。GTも他魚も4人のうち一番乗りだ。
古いルアーがいい仕事をしてくれたとご満悦なGATAさん。
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GATAさんと対照的にピカピカのハイエンドタックルを揃えたのがLeoさんだ。
LeoさんはGTらしきバイトを掛け損なった。正月ここに単独で来た時の後半がボウズで、それを引きずってるのか。
さて、サファリボートの前部キャステイングスペースは2人、譲り合って3人が限度かな。そこで僕は艫のコーナーから投げた。
ここはキャビンの屋根が頭上に張り出しており、右舷では右手投げ、左舷では左手投げを強制される。僕は両方大丈夫。
ヤマリア・ローデッドを投げているとドバーンとヒットしたのはバラフエダイ。晩のカレー用にキープだ。
コウジさんも交代して艫から投げると、ここでは少数派のワフーがポッパーに来た。クルーがすぐに解体して唐揚げ素材に。
昼食の20分後、激しい雨となった。おまけに雷だ。一同キャビンに退散した。雷雨は全然止まず、全員が昼寝したほど。
ようやく再開できたのは16時。あぁこの時間ロスは痛い。気を取り直し、北マーレ環礁の西岸を北に進みながら投げる。
コウジさんは試したくて仕方なかったジギングでバラクーダ2匹。しかしボートが速すぎてジグが着底せず難しいとか。
Leoさんカーペンター・GTγでバラフエダイ、片目が開いた。この名作プレミアムペンシルで初めて釣った魚なんだと。
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この夕方の僕はルアーに助けられて調子が良かった。僕はProkik・Bigmouthというタイ製のポッパーを使っていた。
実測140gと重量があるうえ飛行姿勢が良く、皆のルアーと比べて格段に飛距離が出る。500バーツ(1,400円)とお得。
こいつに夕方だけでバイトが5発来たのだ。一匹はバラフエダイの良型だった。
続いてリーフのコーナーの少し向こうにBigmouthを遠投すると、「いいとこ入ったね~、出るぞ~」と声が掛かった。
バラさないために工夫したジャーク系ポッピングで攻めると、本当にGTがどっかーん。目の覚めるストーリー展開!
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良く走られてこっちも必死。この顔↑、えらく皆に笑われたのす(汗)。艫まで移動して取り込んだのはGT115cm。
いきなり1匹目から20kgオーバーで感激の涙。この良型で1日1匹の目標を達成し、正直ほっとしたね。
この船はいつもラスト・キャストが17時だが、初日は18時まで投げさせてくれた。雷雨による長い中断のせいだろう。
それでも全体に釣り時間が少なく、釣果がぱっとしない一日だった。
GTは4人中2人が1匹ずつで2人がボウズ。これはいかん。それはなぜか?
いかに釣行費用割り勘だけが目的の刺すか刺されるかの釣り師集団とても、釣果不均衡は不和の根源。
何とか皆で釣れるようにと2日目の豊漁を祈って、早めに蒸し暑いベッドに入った。刺されないかな、と。
大丈夫、沖の海には蚊は居なかった。
place : Northern Malé Atoll, Maldives
fish : Red Bass, Giant Trevally
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2011年4月19日火曜日

バンサレーで切られー

日本から出張で来た磯師Noriさんと、キャプテン・トーの船でバンサレー港から6:00に出た。
クラム島と本土の間の海峡に到着。絵に描いたようなベタ凪だが潮は速い。
艫から活きイカ仕掛けを3本出した。いきなり70cm程のヒゲのあるサメが2連発。
キャプテンは「魚いっぱい!」とご満悦だが、かなり違うんだけどな。
Noriさんと僕は胴突3本針で小物も狙ったが、ナッカリン猛攻でなすすべなし。
頻繁に前を通るナブラは、いくらジグやルアーを投げても反応しない。魚が小さすぎるのだろう。
ようやく、活イカ仕掛けにウマヅラアジが来て一安心だ。
この魚、僕は初めて釣った。60cmほどだが、まだ鰭に長い糸が付いていて、若魚だとわかる。
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次はNoriさん。強烈なクリック音を聞いて竿に飛びつくが、ファーストランが止まらない。
50m以上引き出され、大分回収したかと思ったがまたビューっと走って引き出され元通り。
汗だくのNoriさん、どっと挫けるがまた竿を起こし、リールを巻く。起こして、巻いて…
その時、はるか潮下の水面に巨大な魚体がうねるように現れた。プラー・チョンタレーだ。
10kgオーバーは間違いない。3回目の長い走りに耐えてまた巻くが、ぷつん。あっれ~……
リーダーではなく、ラインがざらざらになって切れていた。
ファーストランの時に底近くで擦ったのだろう。Noriさん残念!
その後、速い潮を避けて猿島の北側に行ったり、雷雨で2時間も中断したりした。
そんなこんなでダレてしまい、僕はいつものお昼寝専門。
15:00、最後の30分ぐらいは頑張るかと、艫で活イカ仕掛けの竿先を凝視していた。よし、食った!
TICA-ST16でぐりぐり巻くが、結構強く引く。チョンガームのでかいのかな。あれ?底にへばりついたぞ。
キャプテンが「エイだな…」とぽつり。浮かせてみるとその通りだった。約5kg。旨そうな種類だったのでキープした。
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これにて終了。なんとも貧しい釣果。プラー・チョンタレーさえ取れていれば相当なインパクトあったのにな。
2回連続で日本からの出張者に大物が来て切られるというバンサレー。
1日1回のビッグチャンスにどう対処するのかという、人生を試されるような釣りだな。
次は寝ずにがんばってみるか。
place: Bang Sare
fish: Diamond Trevally, Stingray

2011年4月17日日曜日

バンサレーでのされー

日本から出張中のヨッシーさんと2人、バンサレー・キャプテン・トーの船で海峡に出た。
活きイカ仕掛を艫から2本出して置き竿で大物狙い、一方で3本針の小物釣り。
しかし雑魚ナッカリンばっかし。雨も降り出して船室にこもること1時間。気合が消耗するのよね。
再開後、時々出るナブラにルアーを投げてみるも、相手が小さすぎて掛からない始末。
11時前、ようやく活イカ仕掛けの糸が勢い良く走った。おおっ、ジャンプしたぞ。しかし…
がっかり大物のバラクーダだった。105cm。切られなかっただけ良しとしよう。
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船は海峡の南の出口にある灯台に向けて流れる潮のど真ん中にアンカーしていた。
200号のオモリで底取りして待つ。11:20、ジャーッとドラグが鳴って魚が走った。
さっきのバラクーダは僕が巻いたので、今度はヨッシーさんに巻いてもらう。
だが竿はのされるし、左手巻きが出来ないと言うし、ポンピングはしないしで魚が全然浮いてこない。
それでも5分以上懸命に巻いたかな。何度も長いランで糸を引き出すあたり、10kg以上の大物と思われる。
浮かせられないまま時間が過ぎ、最後はラインが根ズレしてブレーク。
その後は小型のハタばかりで大型は食わなかった。僕は殆どヘソ天だったけど。
帰りがけ、ラパラCD14マグナムを曳いていると、猿のいる島の前で食った。
本当かよ、もう片付けようとしてたのに。ヨッシーさんに巻いてもらって上がったのはバラクーダ95cm。
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のされてバレた大物は実に痛恨だったが、クーラーは一杯。バラクーダは運転手に上げて、ハタで宴会した。
ヨッシーさんには今回、Kガイドやら大物用ペンシルなどの難しい注文を頼み、日本から持ってきてもらった。
タイでは手に入らない物を届けてもらうと本当に助かる。また来てくださいねっ!
place: Bang Sare
fish: Barracuda

2011年4月12日火曜日

サトゥン団体釣行 ③雷鳴ロッド

ロングテールボートはヒン8を経てブロン・ドン島の南端に至った。南から北に向って荒磯をキャストしていく。
4人乗ってボートが狭いので、僕は地味にジギング。しかし浅いし根掛かりばかりで全然だめだ。
そして北端に到達。「大場所だよ~。食うからね~。」と宣告し、僕とLeoさんはそれなりの道具に持ち替えた。
とたんにコウチャンさんとLeoさんに同時ヒットだ。ポイントはきちんと応えてくれたね。
次は前回、沖目大遠投で好結果を出した北東岸。ショートバイトがぼつぼつ来る。
投げているとコウチャンさんが岸向きで1匹。僕が沖向きでブルースコードCタイプで1匹。よし、もっと釣れそうだ。
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しかしここで予想外の事態となった。次第に近づいていた雷雲からのとんでもないお土産。
全員のロッドの先が「ジ~~~」「チィ~~~」と音を立て始めた。周囲の電気を思いっきり集めて鳴っているのだ。
あかん、これ落雷寸前やんけ。Leoさん「やばいっすよ!やめましょう!」、これが本当のビビリというやつ。
即時竿を置いて、雷雲から離れた方向のブロン・マイパイ島に逃げた。
やっと竿鳴りも止んだ。雷雲を上手くかわせたようだ。時間的に、この島が最後となる。
北東の岬からキャスト再開だ。ここは潮がかすめて通り、いかにも出そうだが、ダツばかり。
西岸、魔寧蛇さんが「おーっ、何か食った」と叫ぶが全然竿が曲がってない。「カレイでしょ」とか厳しい言葉が飛ぶ。
やった、小型だがまぎれもないプラーモンが40gのポッパーをしっかり咥えていた。
トラブル続きでラインが1/3ぐらいに減ってしまっていた魔寧蛇さん、これでやっと平たい銀色が釣れたわけだ。bulon_maipai RIMG0972m
ボートはそのまま南岸に回った。Leoさんが磯際の浅場にスキッターポップを打ち込むとドッカーンと大爆発。
「巻け巻け~、ひっぺがせ~」の声を無視して魚は横っ走り、Leoさんは竿を立て満月のまま引っ張り合う。ブッチーン。
出た~Leoさん恒例のラインブレーク。「かなりでかかった。あんなとこで食われたら取られへん…」と落胆するLeoさん。
このまま16:40となり、納竿とした。
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帰りの車はなぜかソンテウ(ピックアップトラック)。運転手入れて室内は5人まで。
はみ出した僕だけは荷台に乗って130kmの道のりを帰ることになった。
時速100kmの後方開放荷台はスリル満点でキャーッ。雨は被るしヒーッ、もう寝るしかない(笑)。
今回は食いが悪くて残念な結果にもかかわらず、「また行きたい!」の声が全員から上がった。
なぜそうなるのか?それは、行けばきっと分かる。
place: Ko Bulon Don, Ko Bulon Maipai, Satun Province, Thailand
fish: Giant Trevally