シェリービーチからRiptide Chartersで沖に出た。乗客はインド人6人とマサコさんと僕。まずはトイレの確認。Ladiesと書いた扉を開けると、何と中はがらんどうで便器も穴もない。マサコさんそっ閉じ(爆)。凪の沖で釣り開始だ。アンドリュー船頭は「2か月ぶりにマグロが帰ってきたからトローリングで狙う」と勇ましく宣言、数本のルアーを曳いた。ファーストヒットはダブル。1匹はモハメッドが仕留めたキメジ8kg・90cm、もう1匹はサメに食われた。僕はファイト中にジギングしたが食わず。セカンドヒットはトリプル。これは全部サメに食われた。マサコさんの巻き順は7番目なので艫にスタンバイしていたが次のヒットは無かった(ToT)。群れが薄いとなかなか難しいね。
移動してマーゲート沖の水深45mでボトムフィッシングを開始した。釣果的に追い詰められているのでジギングは諦めて餌釣りだ。マサコさんは「え~ジギングは~?」と言うが、ココでは間違いなく数が出ないことを説明して餌の仕掛けを渡した。マサコさん抵抗なく快諾。
マサコさんは立派な冬用のレインギア姿。曇り空とはいえ暑いだろうなと思っていたら、いつの間にかノースリーブで釣っていた。中間は無いんかいっ!ま、下が短パンにギョサンだからこれが本来の姿なんだろう。次回のウェットローンチの時に、首まで海に漬かってボートを押してもらうことにしよう。
さて、小型のスリンガーを釣っては放していると、最初から糸を散々ふかしてオマツリの原因を作っている隣のインド人初心者が3kgのイングリッシュマンを釣った。一瞬なんでやねんと腐るが、同じポイントで僕も2kgのイングリッシュマンを確保。マサコさんはどんどん流されるオモリの底キープに苦戦していたが、笑顔でスリンガーぼちぼち。ガツーンと来た良型はバラしてしまったが、38cmのシモフリハタを釣って嬉しそうだったね。
で、船上の会話。
中乗りディオン:「Ray(僕の愛称)、彼女はお前の奥さんか?」
僕:「いやいや違うねん。日本から来たマグロフィッシャーマンだ」
マサコ:「イエーィ、アイ・アム・ア・ジャパニーズ・フィッシャーウーマン!」
一同爆笑:「フィッシャ~ウ~マ~ン!?ガハハ~!」
英語では女性でもフィッシャーマンでok、フィッシャーウーマンは誤りなんで。名前は覚えてもらえなかったけど強烈な愛称を打ち込んだね。
その後、僕は根掛り全損を機にインチクに替えて、スコッツマン42cm、ホウセキキントキ38cm、スカベンジャー等を追加した。釣ったうち8割程はリリースしたが、お土産が適当な量になったので納竿。マサコさんはマグロも空振り、ボトムも良型に恵まれなかったにも関わらず、海に出た喜びに溢れていて「楽しい」「やっぱり釣りはいいな」「来てよかった」を繰り返していた。海に出られることすらややラッキー、凪で釣りができて相当ラッキー、そういった状況を全て理解してくれている。ゲストがこう前向きだとホント助かるわ。帰り道に「次の予定は云々」と元気なことこの上ない。彼女なら短い滞在期間中に悪天候の隙をついてきっとメモリアルフィッシュを釣ってくれるだろう。読者の皆さん、フィッシャーウーマンの応援、よろしくお願いします!
place : Shelly Beach, KZN, RSA
fish : Englishman, Slinger, Scotsman, Scavenger, Sand Paper Fish
2016年1月22日金曜日
来たぜジャパニーズ・フィッシャーウーマン
2016年1月21日木曜日
3時間曳いてカツオ1匹
紆余曲折はあったがウイカスのボートは我々を乗せて15km沖を目指した。そこは2日前にキメジ9匹カツオ6匹をキャッチした場所で期待大。雨の中トローリング開始だ。仕立なので掛かったら全部我々が巻かなければならず、キャスティングやジギングの出番がない。開始しばらくして力弱いヒットがあり、僕が指名されて巻いてみると小ぶりなカツオが難なく釣れた。この時はそのうち群れに当たるだろう、次からマサコさんが巻き巻きねと思っていたのだが、2日前の魚群はどこへやら…。全くアタリが無いままただヒットを待つ、これが小雨の中居眠りするほど暇でね。結局ゲストのマサコさんに魚が来ずに3時間のトローリングが終了、あかんやん!
後半のボトムフィッシングで一気に釣果挽回してゲストに楽しんでもらおうとしたが、これまた不振。エソ、オジサン、メガネハギといった雑魚猛攻で目当ての鯛類が少ない小さい。カジキやイルカがジャンプしたり、リリースしたタイを巨大サメが食ったりといった見応えのあるシーンは有ったけど…。結局僕がソルジャー1匹、マサコさんがスリンガー2匹という大貧果のまま納竿。仕立の料金を半額に値切った報いが来たかとがっかり。どう言い訳すればいいのだろうと凹んでいたが、マサコさんはあっけらかんとしたもの。「ところでジギングはいつするの?」「楽しかった!」を連発してハイなことこの上ない。そう来たか。言い訳はそっと仕舞って、僕も「楽しかった!」(爆)。
place : Rocky Bay, KZN, RSA
fish : Skipjack Tuna, Slinger, Soldier
2016年1月13日水曜日
Station to Station / David Bowie
1月10日にデビッド・ボウイが亡くなった。長い沈黙を破って2枚の新作を放ったばかり、これからまたという時に(涙)。僕が一番好きな彼の曲は”Station to Station”、1976年の同名アルバムの冒頭を飾り、1978年のライブアルバムStageでも凄い輝きを放っている。Stegeと同時期のライブ映像を貼っておこう。(効果音が長く、ボウイが出てくるのはようやく6:20から)
この曲で彼は自身をThin White Dukeというキャラクターに擬してソウルやファンクなどの乗りを大胆に導入した。重々しい前半から一転、走り出したら豪快にドライブする後半、自由自在に歌唱を操るボウイ、心が沸騰するノリ。神曲だね。
彼はとうとうMajor Tomになって天へ旅立ってしまったが、幾多の名曲はずっと人々の心に受け継がれていくことだろう。R.I.P.
2016年1月12日火曜日
初釣りはシイラで
昨年の11月以来、予約しては海が荒れて船出ずという状況が続いていた。何と6回連続キャンセル。ようやく7回目、2ヶ月ぶりにシェリービーチから出船できた。
しばらく来ない間に海の状況は大きく変わっていた。12月からずっとキハダ・カツオが回ってきていないという。ゲームフィッシュはシイラだけ、それも散発。トローリングに時間をかけても無駄なので、ボトムフィッシングのポイントに行くまでの間だけ曳くと。これではジギングの出る幕が無いな。
ということで、ゆっくり移動するボートからシイラ狙いでキャスティングをした。ここ2年で一番沢山投げたのにノーヒット。僕が投げたのはポッパーだったが、チョイ潜るルアーの方が良さそうだった。トローリングには2匹掛かって他の客が120cmのを1匹キャッチしていた。
さて早々にボトムフィッシング開始だ。場所はシェリービーチから南へ15kmのマーゲート沖40m立ち。風でボートが流されジギングは無理、餌釣りだな。中乗りのディオンから「ハタが食うからハリスを太くするように」と指示が出た。僕は船ヒラマサ15号のハリ3本をフロロ12号のハリスで結んだ胴突仕掛を作って開始した。スリンガーという鯛を中心にボツボツ釣れるが自己基準の35cm以上が釣れない。やっと9時に51cmのキャットフェイスハタが釣れてお土産確保だ。
中乗りは冷凍イワシの1匹掛けを風船を浮きにして流してシイラを狙っていた。風船が快速で引っ張られるアタリ、しばらく待って大合わせ。これを他の客が巻いてシイラ追加。2匹目は僕に「Ray、お前巻け!」と声が掛かった。「あんまり早く寄せるとボートに糸が擂れて切れるぞ」とか脅され、シマノのトルサでゆっくり巻く。シイラはジャンプ数回を見せたが無事キャッチ、110cm。中乗りのセットした竿を巻いただけなので自分で釣ったことになるのかは置いといて嬉しいね(笑)。
雨風と波が強まり客9人中5人がゲロダウンという状況のもとイワシぶつ切りでハタの追加を狙うが、船中数匹で僕は追加できずそのまま納竿。あまりに久々の南アでの釣りに、小鯛の引きでさえ生々しく手に響き、良い初釣りだった。しかし残念なのはカツオ・マグロの離岸だ。せっせとサウスコーストに通って魚が戻るのを待つべきか?いっそ魚群を求めてノースコースト転進というのが現実味を帯びてきたな。
fish : Drado, Catface Rockcod
place : Shelly Beach, KZN, RSA