2013年11月26日火曜日

明石ジギング

1ヶ月程前にKAZさんが明石海峡ジギングに行って、ブリ、ハマチ、サゴシと大漁。でも平日だし同行無理やん。
休日は満員だったり悪天候だったり。やっとシーズン終盤の穏やかな日曜日に釣行できた。
明石の林崎港から6:30に中島丸で出船。乗合だ。客はKAZさんと僕を含む14人。
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船頭は「入れ食い」と噂の高いのタチウオを勧めたが、客の青物希望に押し切られ、まずは淡路島西岸の室津沖へ。
潮止まりまでの短時間勝負だ。船が集結しているから魚も集結…と期待して開始。水深は25~30m。何や浅いやん。
明石海峡大橋直下の激流を想定して200~250gのジグを揃えてきた僕は慌てて100g級にチェンジ。
殆どの客がスロー。僕とKAZさんだけがワンピッチ。ボツボツ50cm級のハマチが上がるが、釣るのはスローの客。なぜだ?
ソナーには底に張り付く活性の低いハマチが映っている。底でこまめにシャクって僕はハマチ2匹をキャッチ。KAZさんも1匹。
僕はサゴシにリーダーを切られてモタモタしているうちに潮止まりとなり、全く食わなくなってしまった。船頭は移動を宣言。
次はお勧めのタチウオだ。明石海峡大橋をくぐって到着した須磨沖には100艘以上の釣り船が集結し、何と賑やかなこと。
全員タチウオ用のジグの前後にフックを付けて、水深60mの底狙いだ。ピンク/紫のジグが人気のようで。
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タチウオって夜になれば堤防から沢山釣れる。わざわざ何で船から…といつも思うが、ドラゴン級が釣れるのが魅力。
真っ直ぐ上下しかしない220gの丸っこい糞ジグだが、時々何かに触るぞ。周りで次々竿が曲がり銀色の魚体がくねる。
僕もKAZさんもタチウオ連発。でも堤防サイズやん!周りも僕らも殆どスレ。ギャング釣りだなこりゃ。
大きなフグ類も盛んに上がる。サバフグ、ショウサイフグ、シマフグ。気をつけてね。命あっての釣りよ。
僕とKAZさんは良型タチを上げて満足したが甘かった。艫の客が釣った真正ドラゴンには降参だ。あんなの居るのね。
僕はここでもサゴシに2回切られ、激しく消耗。ちゃんとサゴシ釣る人も居るのに上手く掛からんわ、も~。
潮が動き出すと、船頭は「青物いこか~!」と淡路島北端の岩屋沖に移動した。青空に巨大な橋脚が突き刺さっている。
潮が速く、水深40~55mの起伏が激しい場所だ。難しく忙しくオマツリ多くそして当らない。
左舷の客が70cm級のメジロを上げて大スター。他の客は全滅。僅かにKAZさんがサゴシを釣っただけ。
何でかな?船がいっぱい集まってるのに魚が居ないなんて。13時に納竿、大橋をくぐって林崎港に帰還した。
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客14人でハマチ・メジロを14匹、サワラを4匹。タチウオは一人5~8匹ぐらいか。地味だけど青物シーズンも終わりだしな。
釣果は帰って半分を近所におすそ分け。ハマチはちょびっとだけ刺身。あとはハマチ大根。これが一番人気。
タチウオは唐揚。骨切りしたので家族の苦情ゼロ。骨煎餅も濃厚で旨かったな。
明石か。名漁場にして当ればすごい場所。もっとシーズン中に通っておけばよかったな。R0000225a

2013年11月13日水曜日

手漕ぎボート2題 : 紀伊長島&栗田湾

最近行った手漕ぎボート釣りを2つ。まずは三重県紀伊長島、石倉渡船さん。
ここには20歳台から随分と磯釣りに通ったが、タイ駐在が長かったためのため6年半振り。
小雨の中6:30、キス師パパさんと出船、僕が漕いで片上池水門前まで行った。まずはキスかな。
うねりがあって釣りにくい。期待したキスの魚信は非常に少ない。一本松テトラ前にボートが数隻いたので合流。
皆さんアジを狙っているようだが、ポツリポツリ。僕のショットガンにはかすりもしない。
静かな名倉湾の奥でじっくり狙おうと漕いで入る。これが上手くいかなかった。キスは薄くアジは小さい。雨も時には激しく。
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あと2時間というところでもう一度水門まで出てキス狙いに戻った。ようやくキスらしいアタリがキューン。
手のひら級だが鋭い魚信はヘダイ。しかし僕もキスパパさんもバラシが多く、オッサンの悲鳴が湾内に響く。
ようやく最後にささやかなお土産を得て帰還した。貧果につき渡船屋さんでの写真撮影は辞退w
ヘダイの刺身は旨かった。きりっと締って臭みも無い。ヘダイか。五島に通っていた頃、いつも出してもらってたな…。
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次は日本海・宮津栗田湾でボート。6:30、キス師パパさんは単独で出船、僕はマサキさんと同船してこぎ手。
由良方面へ30分程漕いで快晴無風の中釣り開始。マサキさんの第一投、いきなり大きく竿が曲がる。
大型キスかと思ったが35cmのESO(爆)。すり身用に僕がもらって帰ることにした。あとは次々にキスの軽快な魚信。
RIMG5172 RIMG5173左キスパパ・右マサキさん
マサキさんは20~25cmを結構上げてご機嫌。彼の別竿での飲ませ釣りは、餌のピンギスをサバフグに食い荒らされて不発。
僕の掛けたキスにも水面までサバフグが追ってくること幾たび。やっと1匹スレで捕獲した。
キス師パパさんは45cm級ヒラメを抜き上げたが、勢い余って反対側に放り投げサヨナラホームラン。悔しがるの何の。
この日はマサキさんのナビが的中し、キスの群れの筋から余り外れることなく楽しめた。
最後、双子岩近くのブイ周りで20cm以上の良型キスが連発、僕の最大は26.5cmあった。RIMG5176 RIMG5179 僕の63匹
納竿の12:30まで漕いでは釣って、キス師パパさん75匹、僕63匹、マサキさん45匹のキス豊漁。11月としては十分満足。
キスっていいよね。家族も喜んで山ほど食べた。刺身、てんぷら、フライ、骨煎餅。サバフグも旨いし。エソすり身は……(笑)。
RIMG5180電子レンジで骨煎餅

2013年10月10日木曜日

日本海ジギング&エギング

KAZさんに頼んで、お仲間の釣行に参加させてもらった。
午前11:00に居組港から博文丸で出た。居組は兵庫県の北西端、鳥取県境にある漁村だ。
山陰海岸の荒磯がみるみる遠ざかり、3km程沖に出ただろうか。
本来企画は白イカ(剣先)だったが絶不調、釣り物は青物ジギング・アオリイカエギングの二本立てに変更となっていた。
沖は水深60m~80mの平坦な砂底、所々に根がある。6人一斉にジグを落としてシャクるが反応が無い。
船頭は「逆潮がきつい」とずっとぼやいている。普段東へ流れる潮が、西向きに。こうなると駄目なのかな?
ようやく14時近くなってKAZさんとOさんが50cm超のハマチを上げた。しかし続かず。
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船は東浜沖に移動して何度か「いい反応でてるよ!」という場所でシャクった。底近くでグィーン、懐かしいアタリだ。
STAY160gを咥えて上がったのはハマチ54cm。ようやくボウズを脱出したが、あとは小さなカサゴを追加しただけ。
隣の船も2人4匹と不調。16時、北西の波風でジギング撤収。皆棺桶のような巨大クーラーを持ってきたのにガックシ。
港内に避難してエギングをすることになった。
しゃあないなという気分で沈み磯に向かって投げると何とアオリイカが即乗ってきた。へへっ。
各自3杯ずつ程度釣った頃、日も落ちて暗くなり、風も止んだ。船頭が「30mの場所行くか!」とすぐ沖の沈礁へ。
船頭はここでアンカーして集魚灯を点けた。すごい明るさ!
初めのうちはエギを苦労してカウントダウンしたり、鉛スッテ付けたりと、水深30mの底を狙うが反応が無い。
暫くするとKAZさんが表層でアオリイカを掛けた。灯火の照らす範囲の外側や船べりの陰に浮いてきているようだ。
僕の前はダツばかりで全然駄目だったが、左舷のKAZさんは快調にアオリイカを上げる。
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ようやく僕の前にもアオリイカが大量に現れた。見えるやつはエギを追わない。遠投や船べりの陰にいるやつが抱いてくる。
今日イチのデカいイカは残念ながら足元でボテっと落としてしまった。あとに漂う大量の墨。く~っ!
次はサゴシ(サワラの若魚)の大軍団だ。50cmぐらいのペンペンなので誰も狙わないが、エギを噛み切っていく。閉口。
エギを2つサゴシ・ロストしたところでアオリイカは諦め。サゴシの下にサワラがいるかもとジグを落とした。
数回目、底でガツンと食った。サゴシ君達、ラインに噛み付かないでよ、と祈りながら上げる。サワラ?タイ?
浮いてきたのは茶色い魚体、何と予想外のカンパチ。小型だが嬉し~!ジグはボロボロのメタルフリッカー100g。
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船頭は21時過ぎまでみっちり釣らせた。アットホームで素敵な船だね。あまりの釣り時間の長さに帰りの運転ヘロヘロ(笑)
釣果は翌日から食卓へ。まずは刺身。脂コッテリのハマチ。くせが無くてコクがあるカンパチ、甘くてブリブリのアオリ。
さらにアラ炊き、ブリ大根、イカトマトソース、ゲソ塩バターと全部自家消費に大活躍。味わい尽くしたね。家族からも高得点。
ジギングが好調な時にまた行きたいな、居組。

2013年9月29日日曜日

栗田湾で手漕ぎボート釣り

2ヶ月ぶりの釣りは日本海/宮津の栗田湾。ここ常連のキス師パパさん、マサキさん、KAZさんと出かけた。
6:30に「海えん」さんのボートでゴロタ浜を出船。僕はロウワーでKAZさんと同船。まずは双子岩周辺でアオリイカを狙った。
2週間前の台風18号のゴミや濁りが未だ残っており、浅場にイカが少ない。1時間以上粘ってKAZさんが小型4杯のみ。
イカを諦めて、沖に居たマサキさんのボートをチェック。さて2時間の釣果は?
「キスはぼつぼつで20匹ぐらい。飲ませもやってる」と。
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次はレストランしきぶ沖まで出ていたキス師パパさんに合流。不調とのこと。彼は前週ここで66匹釣ったので拘ってた模様。
マサキさんが西の方で釣れてると伝えると、見切りをつけてそこへ移動していった。
僕らはその場所の沖から西向きに流した。僕はキス狙い2本竿。
概して食いは渋いが、キスの筋に当たるとバタバタっと2本の竿に食う。いやー面白いですな。
一羽のカモメがボートの横でずっとお伴してくれた。死んだ雑魚を投げてやるとパクリ。可愛いね。
ある時、グイっと強い当たりが。「底にへばりつくような…」と言いながら巻いてくるとズボッと良型のキスが登場。
僕とKAZさんは同時に「わーっ!」と歓声を上げた。27cm。痩せてるけど今日イチ間違いなし。手漕ぎの疲れも吹っ飛ぶね。
外道はキュウセン、サバフグ、マゴチ、チャリコなど少々で、キス釣りの邪魔をしないのがいい。
肉食魚狙いのマサキさんは41.5cmのヒラメを釣って「もういつ帰ってもいい」と嬉しそう。
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12:30にキス師パパが48匹、マサキさんが34匹で納竿。僕らは「釣り足りん!」と14時まで粘ることにした。
しかしこれは意味が無かったな。風が強くなり湾奥にツツーッと流されるばかり。キス筋にも全然当たらず疲れた~。
結局僕はキス57匹。2本竿だしね。KAZさんは30匹ぐらいだったかな。数はともかくピン多し。平均サイズはイマイチ…
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帰途、由良川沿いを走ると、どの家も床や畳を外に出して干していた。台風の洪水で浸かったのだ。早期復興をお祈りする。
夕食はタイとキスの刺身、キスのてんぷら、サバフグの唐揚。子供たちが奪い合うように食べる。見ていて気持ちよかった。
いや~旨かった。サクサクの衣にふわふわの白身。揚げたてを天つゆにジュッ。また行かねば。

2013年8月11日日曜日

淡路島キスちょい投げ

帰国して暫くバタバタしていたが、釣りでもどうだいとお誘いが。
僕の運転でキス師パパさんとマサキさんを乗せ、海峡大橋を渡り淡路島鳥飼に朝4時に着いた。
前夜の「タイ同好会」という宴会が予想外に盛り上がって長引き深夜帰宅。徹夜明けの釣りあ~しんど(汗)
鳥飼は7~8年前迄はキス良型が常に一杯の楽勝釣り場だったが、近年はフグやチャリに押されてキスが減った。
でも3人で夜明けから真面目にやれば釣れるだろうと…甘かった。魚信極貧。先端も内側も外側もだめ。
シイラ竿だのマグロ竿だの、全く気合の入っていない道具立てがいかんのか。
無風ベタ凪から日が昇ると物凄い暑さに。気温35度×直射日光。こりゃタイ帰りの体でもたまらんわ。
小型キスがぼちぼち釣れだしたが、滴る汗にとても粘る気になれず、10:00で帰宅した。
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僕はキス26匹、大きな青ベラ2匹、チャリ多数。同行の2人も30匹弱とショボショボ。
夕食のキスフライ。「あ~これが食べたかったんだ」と喜ぶ息子、その晩は外出で食べ損ねて悔しがる娘。
次回はいっぱい釣って来るからね。

2013年8月3日土曜日

Sometime World / Wishbone Ash

元祖ツインリードギターで有名なWishbone Ashのサード「ARGUS 百眼の巨人アーガス」(1972)に収録。
透き通った音色のギターと繊細なヴォーカルが、何かを予感させるように緩やかに2巡する。
2:35からカッティング・ギター、2:48からランニング・ベース。走り出した!ここからのアンサンブル、大好きなんだな。
各パートの音が見事に際立ってすてき。グイグイ持って行くパワーと乗りがある一方で、哀愁に溢れたメロディーの美しさ。
名盤の誉れ高い「ARGUS」は名曲揃い。この曲はツインリードの絡みは無いのがちょっと惜しいが、一番のお気に入り。
40年経っても色褪せない魔力があるね。この曲の邦題は「いつか世界は」だった。世界ね…どうなるんだろうね…

2013年7月14日日曜日

シーチャン島 帰ろかっ!

J2さん、コウッチャンさん、タカシさんと3人でシーチャン島沖にキャプテン・タンの船で出かけた。
僕はカンルアン(ホソヒラアジ)狙い、3人はアオリイカ狙いだ。前日イカが好調だった列島南端へ向かった。
快晴ながら強い南西の風で船が揺れ、立って釣りができない状態。エギも風と流れで浮いてしまい難しそう。
アジだけなら回遊待ちだったろうが、イカ師の要望で島の風裏側に大移動した。
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まずラーンドックマイ島南側。カンルアン散発の状態が続くがイカは皆無。
時々水面に現れる魚群を狙って船頭が弓角を打ち込んだ。楽しそうにヨロイアジとマブタシマアジを連発だ。
コウチャンはイカを見切って、軟調子の専用竿とジグヘッドでアジングを開始。バイトは多いがヨロイアジを1匹ゲット。
カーム・ノイ島に移るが、下げ潮が速くて釣り難く食わない。潮色は緑色のプランクトンで濁り、ラインがひどく汚れる。
たまに回ってくるカンルアンが竿先を揺らす程度で状況変化なし。そのまま13:15、早めに納竿した。
皆でカンルアン56匹、マテアジ11匹、その他……アオリイカ=ゼロ。この潮では仕方ない。
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さて、僕は今月で6年2ヶ月の駐在を終え日本へ帰任する。これがタイで最後の釣りだ。締めの魚はやっぱりカンルアン。
キャプテン・タン、そして各地の腕利きの船頭たち。未知の海へ案内してくれて有難う。
次第に増えていった釣友たち。多種多様な方面から知恵を出し合ってあちこち行ったよね。
このタイそして周辺地域での楽しい釣りの世界を大きく広げてくれて有難う。
そして暖かく豊かなタイの海。色々な試みを受け入れ、恵みを分けてくれて有難う。
僕がここで試した事は船の軌跡の様にそのうち消えてしまうだろうが、僕の中では最高の思い出。死ぬまで忘れない。
いよいよ明日は引越しだ。帰ろかっ!
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place : Ko Sichang
fish : Bump-nosed Trevally, Smooth-tailed Trevally

2013年7月6日土曜日

シーチャン島 分担調達方式

シーチャン島沖にモリッシーさん、魔寧蛇さんと3人で出かけた。
心配された潮は回復していた。列島南端など青く澄み、底で掛かった魚が早々と見える程だ。
晩に宴会があり、7人分の食材が必要だった。3人はそれぞれ得意な釣り方に専念することで調達開始。
僕は唐揚用の小アジ(ホソヒラアジ)を担当。地元でカンルアンと呼び濃厚な旨味を持つ大きくならないアジだ。
仕掛はシーチャン島標準よりも食い優先で、一回り小さいショットガン仕掛けを作って投入した。
胴打ち金アジ7号の5本鈎、ハリス3号12cmを、幹糸3号1ヒロに間隔25cmで結束、ワームバケ6号の各色を装着。
ボツボツながら途切れることなくカンルアンが釣れてくる。しかし常連のマテアジやマブタシマアジは極少数だ。
モリッシーさんはエギンガーなので、もちろんエギ。これが好調。しなやかな竿がドスンと曲がり、同長20cm超が次々と。
いつもはコロッケサイズが多いシーチャン島だが、この変化にモリッシーさんは驚いていた。
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魔寧蛇さんはキャスティング専門。弓角遠投を主体にアジング近投も交えて楽しんだ。
磯際ではダツの群れに邪魔されながらもギンガメアジ。巨大なサメがマウスを追って大騒ぎw。沖ではマブタとマテアジ。
ラン・ドックマイ島に移動すると、カンルアンが好調だった。僕の竿に休み無く掛かる。一方イカは姿を見せなくなった。
エギングを見切ったモリッシーさんも弓角を投げ始めた。するとマブタ大型がゴーン、ヨロイアジ良型がズーン。
午後はシラチャ上空に雷雲が見え、雷鳴が響いてきていた。この頃から次第に雷雲が近づいてくるのが見えた。
「イテッ!」魔寧蛇さんのロッドが空中の電気を拾って手が痺れること幾たび。他のロッドも「ジィ~」と電気音を立て始めた。
これは危険だ、まだ13時前だが撤収かなと思った頃、キャプテン・タンが「デカイのが居る、投げろ!」と陸側を指差した。
さっきからうろついてる海亀だろうと軽く考えていたが、真面目に弓角をキャストした魔寧蛇さんの竿にドッカーン。
正体はすぐに分かった。マウスを引っ張って大ジャンプを何度も見せたのはクイーンフィッシュだ。
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キャプテンは急遽手網をギャフに持ち替えて、クイーンを無事に取り込んだ。魔寧蛇さん「やったー!」
75cmの良型が4cmの小さな弓角を咥えた姿は、してやったりの感があるよね。暫くは魔氏の解説を拝聴することに。
最後に砲台跡のあるポン島に行ったが雨が降り出したため切り上げ、14:00の連絡船でシラチャに戻った。結局釣果は、
リュージョン(ショットガン):カンルアン120匹、リュウキュウヨロイアジ7匹、マブタシマアジ3匹、マテアジ2匹、雑魚多数。
魔寧蛇(弓角):クイーン75cm、ギンガメアジ3匹、マブタシマアジ4匹、マテアジ5匹、サヨリ1匹。
モリッシー(エギ・弓角):アオリイカ6杯、リュウキュウヨロイアジ1匹、マブタシマアジ1匹、マテアジ1匹。
いやー、それぞれ目標を達成した充実感たっぷりの近場釣行だったね。マテアジ少ないって?そういう日もあるって。
さあ、宴会が楽しみ!
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place : Ko Sichang
fish : Talang Queenfish, Bigeye Trevally, Smallmouth Scad, Yellow Tail Trevally, Narrow Tailed Trevally

2013年6月30日日曜日

シーチャン島 激渋

ヨーンさんのお誘いに乗ってシーチャン島に行った。キャプテン・タンは「潮が悪い。餌もない」と朝から渋い顔。
だが前週、この船でクリさんや漁レンジャー隊長さんがマテアジを爆釣していたので、何とかなるだろうと考えていた。
確かに海は昆布茶のように濁っていた。朝のうちは南西の風強く波があり、列島最南端は立って釣りが出来ない程。
イカもショットガンサビキも弓角も何も通用しない。あとは敗走を続けるばかりの一日だった。
船頭も手詰まりで、普段行かない離宮前を試すとか、2回ずつ時間を空けて同じ島を攻めるとか工夫していたがダメ。
ところどころに出るナブラは、鳥も来ないし一瞬で消えてしまう活性の低いやつ。投げても小型のマブタシマアジだけ。
全員で一日やってマテアジ3匹、マブタシマアジ十数匹、カンルアンも十数匹、イカ数杯。
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僕のイカは運悪くジグに掛かったかわいそうなやつ。
7月がやってくる。例年通りなら、これからアオコが発生してドロドロの海になるんだろうな。いやだな…。
カタクチイワシの群れがシーチャン島周りから離れ、漁をしている船が居ない。マテアジも一緒にどこかへ行っただろう。
アオコが収束して海況が戻るまで、ちょっと期待薄なシーチャン島。

2013年6月23日日曜日

バンサレー 前夜発・何でもあり釣行

金曜の夜22:00、バンサレーから8人でキャプテン・モッドの大型船を出した。
悪天候が続いて他の船が全て客を受け付けない海況で心配されたが、風はあるものの安定しており、案外静かだ。
まずは猿島沖辺り。明らかにイカが明かり寄ってこないので、僕は「釣れねーよ」宣言して不参加。結果は全員で1匹(笑)
うだうだした小宴が1時ごろまで続き、各自寝場所に散った。僕は2階の吹きさらし。風と揺れが気持ちよかった。
RIMG4634RIMG4639集イカ灯・リン島
さて、土曜朝、船は普段は行かない大沖のリン島まで行って、まずは北西端の磯の近くにアンカーした。
キャスティングでも何か出そうな魅力的な場所だ。水深20mぐらいのカケアガリ。皆80g以下でのジギングだ。
僕は移動中に作ったショットガンサビキを投入した。幹糸・ハリス8号、がまプロアジ胴打10号金5本バリにワームバケ8号。
うまくいけばフーペー(ヒシカイワリ)入れ食い、ひょっとしてホシカイワリとかも獲ってしまおうという欲張りな仕掛だ。
だが海は全員の期待に全く応えてくれなかった。この後キャプテンはリン島の北側と、北東にあるヒン・カオを交互に攻めた。
ヒン・カオ近くでは小型フエダイが入れ食い。他の魚は皆無。どんどん放流していたら中乗りが「昼飯に出すからクレ」と。
ジグではコウジさんがただ一人80cm級のバラクーダを上げていた。ドラマは誰の竿にも訪れず…。
リン島に戻ると40cmぐらいの細いバラクーダが皆に掛かりだした。スパスパとジグが無くなって、あちこちで悲鳴が上がる。
僕はラッキーに歯をかわして3匹のバラクーダを釣った。最大の70cmはこの日唯一のジグに食った魚。あとはワームバケね。
RIMG1214RIMG1223hpヒシカイワリ 
続いて本命のヒシカイワリをゲットするも、小型のため半ヨッシャ(笑)。周囲も低調で盛り上がらない。
モリッシーさんとゆみさんは船酔いでキャビンに篭もりがち。タカシさんとコウチャンとコウジさんは殆ど休憩かな。
ずっと釣りをしているのは、J2さんとTAIYOさんと僕だけだな。湾口随一の人気船なのに、あ~もったいない。
昼食前、ゆみさんが底でクイーンをゲット。そして届く範囲に鳥山が現れた。僕はジグサビキを置いて弓角を投げた。
反応薄くアタリ散発の中、ジェット天秤で弓角を底まで沈めて、何とかマテアジ32cm2匹とマブタシマアジ51cmを釣った。
終盤は島から離れて、潮が非常に速い場所にアンカーした。鳥山が近かったのですぐ弓角をキャスト。
ガツーンと食い込んでスピードある引きを見せたのはマブタシマアジの54cmだった。でかっ。この魚で自己最高。
次は投げて底からベベルで曳いてくるとゴゴーン。これも54cmだった。見にきたコウチャンさんが「ハマチみたいやな」と。
RIMG4655msRIMG4656 弓角でマブタ54cm連発
弓角に反応が無くなり、艫で並んでマイクロジギングをしている皆に合流した。潮が早く、雑魚がたまに上がる程度。
僕はショットガンを潮上に投入して真下に来るまでにアジを掛ける作戦で良型マテアジとマブタシマアジを計12匹追加した。
僕だけアジを釣るので皆不思議がるが、遂にTAIYOさんに糸の角度の秘密を見つかった。
そう、ショットガンサビキは真上にシャクッて落とさないと効果が薄いのだ。最後はTAIYOさんと並んでマテアジを釣った。
「アジの引きはいいね。最後のこれが無かったら危なかった!」と笑うTAIYOさん。僕は結局各種69匹釣って15:00納竿。
当地の主要対象魚(イトヒキアジ・スギ・ハタ類・2種のシマアジ)が皆無。「何でもあり」が「何にも無し」になっちゃったね。
天気の悪い時期に船で沖に出られたこと、それだけでよしとしよう。ここは来月に期待ということで。
RIMG4642 RIMG4651C.モッドの380ps6気筒
place : Bang Sare
fish : Bump-Nosed Trevally, Smallmouth Scad