2016年4月20日水曜日

不発弾帰る


ヨハネスブルグから来たマサコさんと釣行。これが彼女の4回目にして最後の南アフリカでの釣りとなる。
土曜日はロッキーベイでキャプテン・ウィカスのボート。70m立ちから開始。浅場に行くと数は出るが魚種が限定的なので、深場にいる間に如何に良型を掛けるかが勝負だ。しかし僕とマサコさんは根掛かりやオマツリで全くいいとこなし。12:00の時点で25cmぐらいのスティンジー1匹ずつという大貧果。別グループは4kgぐらいのホワイトエッジ・ロックコッドを上げていて羨ましい限り。船は次第に浅い方へ移動し、最後は僕が不得意なハゲ根(泣)。水深15~20m程の浅場で、スリンガーとメガネハギ、その他雑魚が多い場所だ。予想どおりの魚種と型で残念なまま餌切れ。暇なのでヤマシタのタコベイトをマサコさんの奇抜なヘアスタイルに並べて「一緒やろ?」と訊くと一同爆笑。最後はワームでショットガンサビキをやったが、これに結構アタリがある。スリンガー、マルヒラアジ、フエフキダイなどが活発に当たってくる。面白いことを発見したね。帰港中はラパラを曳いてサワラを狙ったがかすりもしなかった。

日曜日はシェリービーチでキャプテン・アンドリューのボート。50m立ちから開始。3月にカンパチ20匹釣れた場所らしいので、ジギングを試しててみたが、周囲がバンバン鯛を釣る中で沈黙。胴突餌釣りに替えるとスリンガー、イングリッシュマン、スカベンジャーを休みなく連発だ。マサコさんは前夜の宿で深酒して2時間しか寝てないらしく、寝釣り状態。船酔いでブッ倒れてるインド人の横で船漕ぎながら竿を持ってる姿が可笑しくてw。「アフリカで最後の釣りだよ、釣りしなよ!」と励ましても、「いいの、もう一杯釣れたから」って、それ僕が釣った魚やん。僕は最後にワームでショットガンを試した。しかし真っ赤なオジサンの連発。マサコさん薄目を開けて「オヤジ狩り…」。えっ?僕もしかして狩られてるの?

土曜・日曜とも好天に恵まれたのに、海況は緑色系の冷たい潮でマグロ・カツオ類は一切姿を見せなかった。マサコさんは「南アフリカでマグロを釣る」のが目的でわざわざダーバンまで飛んできているので、この時点で目的不達成、気合が入らないのも当然か。海況の巡り合わせが悪く、アフリカで殆どまともな魚を釣らせてあげられず、不発弾のまま手を振って帰っていった。ガイドとしては本当に残念だ。これから普通に生きていてはもう会うこともないだろうけど、日本に帰ったら溜め込んだ運を爆発させて仲間の皆さんと良い釣りしてね。爆釣祈願!

fish : Slinger, Englishman, Scavenger
place : Park Rynie & Shelly Beach, KZN, RSA

2016年4月13日水曜日

ヒメフエダイ食ってシガテラ中毒ならんかったよ

前日に予約して、ロッキーベイのキャプテン・ウイカスのボートで出た。小さなボートに客8人ギュウギュウ詰め。トローリングやっても順番が回ってきそうにないので自分でラパラCDマグナム曳いたけど2時間アタリなし。あげたらフックに海藻付いてた。そりゃ釣れんわな。
ボトムは50m立ちから始めたが、船頭ポイント外しまくりで不振。結局いつものハゲ根。水深16mの浅場で2kmの長さの大きな岩礁だが、メガネハギばかりいて残念な場所だからそう呼んでる。案の定、良く引く魚はでっかいメガネハギ。スリンガーの小型だけが賑やか。しかも風で船が流れ出すと、両舷で釣ってるものだから反対側の客とオマツリ頻発だ。そのたびに僕のPE2号のラインが犠牲になり全ロストという消耗戦。最後まで釣果はしょんぼりで、35mぐらいのフエフキ2匹、メイチダイ、40cmの真っ赤なヒメフエダイがまともな獲物だった。

さて、ヒメフエダイは有名なシガテラ毒魚。食えるんかコレ?沖縄ではミミジャーと呼んで高級魚だそうだが、オーストラリアでは禁食とか。船頭に訊くと「何回か食ったけど全然心配ない。安心して食え。旨いぞ!」と。初回は頭とカマだけで毒見。おうおう脂乗ってコクがあっていいね。痺れも来なかったので大丈夫と判断した。半身はパンフライ、半身は煮付けで食べた。これが旨いのなんの。メイチダイの刺身も極上だった。釣果ほどほど、食卓極楽。今回はこれでよし!
place : Rocky Bay, KZN, RSA
fish : Slinger, Scavenger, Paddletale