2015年4月28日火曜日

シェリービーチはサメいっぱい

シェリービーチの近くで会社の催しがあったので、帰りがけに寄った。
船主のステフニー・ママは「昨日はマーリン2発掛けたけど獲れなかったのよ。頑張ってきてね」と皆を激励した。
6時出船、やや波あり。船がバンバン跳ねるのでホント疲れる。トローリングのため低速走行に入るとほっとする。
艫でのファーストヒットはキメジのようだ。僕はミヨシでHalcoのポッパーをキャスト。数投しても反応が無い。
こういう時は泳層が深い。ジギングに切り替えて50mから探ってくるゴン、キューン。いいね。キメジ60cm。
早速締めて肩の肉をナイフでえぐって朝食だ。何もつけなくても酸味があって旨いね~。
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トローリングの次のヒットも一緒。ポッパーで食わずジギングにヒット。でもギューンと走って80lbリーダーが一発切れ。
まだこの時は「納得いかんな~、普通切れるか?2000円のジグロストくっそ~」と思っていた。
トローリングのさらに次のヒット、ジギングで予定通りキメジ60cmをキャッチ、2匹目。
キメジの生肉とまだ動いている心臓をむしゃむしゃ食べていたら、他の客が「君はそんなん食って酔わんのかね」と(爆)
中乗りのディオンが「Ray(僕はそう呼ばれている)、今日はディープライン行くぞ!」と声をかけてくれた。よしよし。
ボトムの時間になり、250gのジグを落とす。あれ?水深72mか。ちょいディープぐらいだね。
前回ハタをジギングで釣っているので、気合入れてワンピッチジャーク。あかん、隣の餌客に先にハタ釣られてもた。
ゴーン!来た来た。63cm 3.7kgのホワイトエッジハタだ。前回これが凄く美味しかったので満足感いっぱい。
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しかしここから南西の強風となり船が流されだした。2流し目から4流し目はほとんどの客が底を取れずに全滅。
波を頭からかぶりながら浅場に移動した。ジギングを続けるもESO連発にくじけて、最後のお土産釣りはイカ餌で。
2つ右隣の客がゲロ酔い。向かい風でゲロが飛んできてイヤ~ン、と思ったら隣の客はもっと直撃を受けていてワロタ。
まずは53cm 2.3kgのイングリッシュマン。続いてスリンガー連発。この後は、サメに付きまとわれてブッチブチ。
他の客も僕もアタリがあって巻き途中の魚をどんどん食われる。時には仕掛け全損。朝のバラシもこれだな、きっと。
風弱く海流弱く波穏やかな日に出漁すればディープラインでガンガンしゃくれるんやけど。
これぞ南アフリカの釣り、という体験がしたくて。ま、通いながらその日を待つか。R0002750R0002752
place : Shelly Beach, KZN RSA
Fish : Yellow Fin Tuna, White Edge Rock Cod, Englishman

2015年4月20日月曜日

ジギングで久々のハタ

いつものシェリービーチ単独釣行。大分日の出が遅くなってきて6:00に9人で出船。沖のうねりはかなりマシ。
トローリングを開始してから5分もたたないうちにファーストヒットだ。急いでキャスティングセットを結ぶ。
ラパラ・スキッターポップ40g行け~っ!第一投から派手なバイトが出るが乗らない。
数投目、でドスンと乗ったと同時に沖に上がった大飛沫は血で真っ赤だ。ポッパー丸飲み出血で力無いカツオ63cm。
ナブラではないが、あちこちにカツオやキメジが跳ねている。その上をトローリングするが、食ったり食わなかったり。
キャスティングも跳ねたその場所を通しても食わない時も。何度も派手に出るが、ミスバイトや針ハズレばかり。
さて、トローリングで客が巻き巻きしていたキハダが「明らかに20kgアップ」という強い引きで、時間が掛かりそう。
その間にジグを落としてみると、200mぐらいの水深のはずなのに50mで着底?と思ったらガーンと走り出した。
よっしゃ!こりゃキハダだ。豪快なランをこなしてリフトに入る、船頭がギャフ持って来た。ここで針ハズレ、しょぼ~ん。
結局ジギングでは捕獲失敗、キャスティングでカツオ68cmを追加してゲームフィッシュは終了した。
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あれ?いつもより沖でボトムを開始しようとしている。もしかすると深場でのジギングができるのではないか?
「ディープラインやるの?」と訊くと「今日は潮流1ノットだからトライしてみる。サメが居るようなら浅場に移動する」
やった!80日ぶりのディープ。よしよし200gのジグが真っ直ぐ落ちていく。でも浅いな。本格的なディープラインではない。
「水深は?60mぐらい?」「Yes,58m」
周囲の餌釣り師には放流サイズの鯛がボツボツ掛かるだけ。だが僕の数回目のフォールにゴンと来た。待ってたぜ!
久々の底でのヒットと引きを楽しんで巻く。後半弱るのはこりゃハタだな。予想通り大きな口をあけて上がってきた。
68cm・4.2kg。ヒレの彩が美しい南東アフリカ固有種White Edge Rock Codだ。ジギングでのハタは久々で実に嬉しい。
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その次、ジグがボトムにがっちり掛かって動かなくなった。でも流れる船に微妙に付いてくるのよね。
船頭に「何コレ?網?」とロッドを渡すとグングングンと動き出した。「シャークだ、ホレっ」とロッドを返された。も~。
そのあとは物凄い引きを何度もいなして、あと20mまで巻いた。重過ぎゼエゼエ。サメじゃなくてエイの引きだね。
そこでザラザラに傷ついたリーダーがプチン。エイは要らんけど新品のジグ返せ~!
まだまだディープで楽しめると思ったが、船頭の非情な宣告、「シャークが居るから浅場に移動!」
そんな~、僕が自分で移動の原因を作ったってか(泣)。浅場に移っても糸が立つのでめげずにジギングを続けた。
やはりいつも通り餌師に劣勢。ESO、ハタ小、ESOときて、やっとまともな引きの魚がヒットした。
スコッツマンというフエフキの仲間だ。「39cm、アンダーサイズ」とあっさりリリースされてしまった。
その後はスコッツマンやスリンガーを数匹追加して納竿。いや~楽しかった。
アガラス海流の本流がもう少し沖にそれ、ディープラインのジギングで大物がガツーンという季節が近いね。好感触。
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fish : Skipjack Tuna, White Edge Rock Cod
place : Shelly Beach KZN RSA

2015年4月18日土曜日

釣った魚で燻製を作る

自然保護の観点から釣った魚を人にあげることが禁止されているこの国では、自分で食べるのが基本だ。
でも一人暮らしだし、ちょっと持ち帰るだけで延々と魚料理が続く。
生食でスタート、刺身・寿司・漬け丼ときて幸せだが、カツオなど三日目ぐらいには身がヘタレてきて生食は厳しくなる。
10kgの魚を持ち帰ると、沢煮とかオリーブオイル漬けとか美味しい手法を織り交ぜても、冷凍を絡ませないと無理。
そうか、伝統の保存法、燻製があるではないか。ネットで調べると奥が深く、はまる人も多いようでノウハウの山だ。
基本は塩・砂糖・ハーブの調味液に1日漬けて芯まで味付け、水で塩抜き、乾かして煙で燻す。ふむふむ、簡単そうだ。
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うちには直径57cmのバーベキューケトルがあるし。だが待て。温度を65℃~70℃にキープするらしい。どうやって?
温度が低いと腐りながら乾くだけ、温度が高いと身が白くボサボサになってしまう、と…まあそうだろうけどな。
最初は木炭を熱源にしてみた。あかん!木炭の品質が悪くて出てくる煙が臭い。そもそも煙が出ないのが木炭やろが。
熱源としてアイロンはどうかと試すが、すぐサーモが切れてチップが発煙しない。しゃあない、1000円で電熱器買ってきた。
ケトル内に熱源を入れると温度が高すぎた。電熱器を下に置いて、全開にしたケトル下部の穴から煙を入れることにした。
温度は電熱器の目盛と位置(ケトルとの距離)を変えれば、40℃から80℃の間で変化することが分かった。
ケトルの足を新聞紙で覆い煙の道を作る。深夜に燻製開始だ。アルミフォイルで作った小皿にウッドチップを乗せて加熱。
いい感じでケトル内に煙が充満してる。何回かチップを変えて十分に煙を絡め、あとは寝て待つか…
朝起きて見てみると。おぉ、半分ぐらいの大きさに縮んだカツオフィレが飴色に輝いている。切って食べてみる。
うん、旨い。ハムのようだ。塩加減ばっちり。身が白くならず赤いままで旨い具合にできた。ただちょっと酸っぱいな。
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酸っぱくなるのは燻煙開始時の乾燥不足で、魚の表面の水分に木酢液が付着するかららしい。そんなん知らんがな。
2回目以降は十分乾燥した魚で開始し、温度調節も慣れたので、楽だった。冷凍してあった魚でいろいろと試してみた。
カツオはフィレのままだと出来上がり鰹節みたいで見応えがあるが、薄くまたは細く切ってから燻製したほうが簡単そうだ。
燻製で熱を入れるのは諦めて、事前にジップロックに入れて65度のお湯に1時間沈めてから燻せば確実なのもわかった。
白身のタイやグレは燻製で素晴らしくおいしくなる。これはたまらん。次のビールが冷蔵庫からすっ飛んでくるほど旨い。
びっくりしたのはハタ。じゅるじゅるの脂が滲み出して、仕上がりも素晴らしかった。
魚の切り身に起こる変化が面白い、作業自体が楽しい、完成品がおいしい、ちょっと保存がきく。いいことだらけ。
「燻製をするために釣りに行く」とならんようにぐっとこらえて、勉強しながらちょくちょく楽しんでいこうと思う。
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2015年4月5日日曜日

中層ジギングちょっとだけ

ボケボケしてたらイースター4連休は1日しか船の予約が取れなかった。まあいいか、と初日に釣行。
シェリービーチは南西の風曇り。連休とあってボートフル出場・お客さんでごった返す Sonny Evans Harbour。
沖に出ると強い雨。僕だけレインジャケット。連休で来た観光客が釣りでもするかと同乗してるが、彼等は濡れ鼠だ。
トローリングは不調だが観光客8人が乗ってるから船頭は諦めない。風とうねりも強まり、5人がゲロ酔いで可哀想。
キメジ・カツオが掛かりだした。初めは船の停止時にヤマリア・ブルチョップを投げたが反応なし。魚が浮いてないな。
それではと作戦を変えて、沈んでいる中層のキメジ・カツオをジギングで攻めることにした。
トローリングで魚が掛かって船が止まり、他の客が巻き巻きしてるごく短い間だけジグを落としてしゃくる。
ジグはヒラヒラ落ちるCBナガマサ250gを選んだ。50mほどしか落とさないので多少流されてもいいのだ。
シャクリ、シャクリ、ゴーン。来たね~。いい引きだね~。64cmのカツオだ。頭を落として尾を折ってクーラーへ。
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さて、トローリングは移動中の待っている時間が暇なので、ジギングの仕掛のまま他のルアーの下を曳いてみた。
ギューン。これにも来たね~。ジグはそのまま横に曳いてちゃんと動くとは思えないのだが、新しい可能性を発見したね。
残念ながらこの魚は途中でバラしてしまった。スレだったのかもしれない。
船が停止中の一瞬ジギングでは、カツオがもう一匹釣れた。何かジギングに来たみたいで楽しかった。
100m~150mの深場でジギングをするためここに通っているのに、潮や風のために殆ど空振りに終わっているからね。
中層ジギングなら、瞬間だけど&ボトムじゃないけど毎回成立するよね、ということが確認できた。良しとしよう。
浅場に移ってボトムフィッシング。雨は止まないし風波がひどい。僕はしばらく餌釣りをやっていた。良型スリンガー数匹。
おや?奇跡的に潮と風の向きが一致し糸が比較的立っている。船酔い客も復活して60cmオーバーのハタを連発してる。
もしやとジギングを試すと、100gのジグで底がとれた。こんなん初めて(うれし涙)。しかし釣れたのはESO(ただの涙)。
僕のジグがハタに届かないうちに、波風を考慮したのか連休で午後釣りがあるためか、ちょっと早めの帰港が残念!
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place : Shelly Beach KZN RSA

2015年4月1日水曜日

シェリービーチでワンパターン

なんやシェリーばっかりやんけとお思いでしょうが、単独釣行で日帰りで行けるのってここしかないんでご勘弁。前回の「バラシ病治らず」以降2回行ったが、1回目は荒波をついての出撃、ほとんど釣りにならずに早上がりだった。頭から海水を何回もかぶってパンツまでずぶ濡れ、波に突っ込み体が飛ばされ、着水と同時に腰を強打の繰り返し。
それでもトローリングでゲームフィッシュが掛かった一瞬の隙をついてキャスト。第一投で4kgのカツオをゲット。ルアーはリップルポッパー40gRH。縦アイシングルフックのリアに食った。波風で10投しただけで無念の撤収。岸寄りの浅場でごく短時間ボトムもやったが、風でボートが流されすぎてダメダメだったな。掛かった小鯛にハタが食って強い引きだったが、すっぽ抜け。ぼろぼろになった小鯛だけが上がってきて涙。
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早上がり一部返金があったので、2週間後これを原資にリベンジ釣行した。うねり2.5m、ここでは凪のうちだ。トローリングは開始早々連発だった。キメジのジャンプも発見。これはもらったとキャストを繰り返すが食わん。全員にトローリングの釣果が二巡した頃、でかいのが当たった。巻きの客はヒイヒイ言って最後はキャプテンの糸抜き。ギャフが決まって歓呼の中で上がったキハダは118cm。20kgは超えているだろう。これはいいね。
船首でのキャスティングに専念していた僕に「こっち来て次巻け」と声がかかった。こんなん釣れるなら喜んで。でもやっぱり食うのはカツオなのよね(笑)。70cm級で丸々太ってよく引いたので許す。早速頭を落として腸を抜いた。落とした頭の両肩の肉をナイフで抉り出して何も付けずにむしゃむしゃ食べていたら、同船客全員が「オーマイガーッ!」、写真まで撮られてしもうた。あんなに美味しいのにね。丸かじりはあかんのけ?(爆)
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期待のディープラインは、潮が速くて他の客が底取り不可能なため無し(泣)。潮流が緩む6月からがシーズンだと。沖から岸寄りに戻る際も時々トローリングにキメジやカツオが掛かるのを見て、キャスティングロッドを放さずにいた。努力の甲斐あって、ラパラXXXRap14cmにキューンと乗った。66cmのキメジだった。今日はカツオと食べ比べだね。カツオとキメジを比べると、同じ長さならカツオの方が太くて重く、引きもずっと強い。カツオは成魚でキメジは幼魚だ。
さて浅場でのボトム時間となった。今日は試したいことがあって、スローや鯛ラバは封印し、餌釣りに専念する。人間用の冷凍エビで釣るということ。小型むきエビとアカザエビ無頭殻付の2種類の人間用餌を用意した。むきエビは魚信はそこそこあるが、掛かってくるのは小型が多く、他の客のイカてんこ盛りに型でかなわない。
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それではとアカザエビを殻つきのまま短く切って大胆に付けてみた。ガーンとひったくるような反応が出だした。他の客の糸がずっと前に出てしまっているのに魚信が無いのを見て、先に巻き上げて足元にストーンと落とした。ゴッゴーンといいあたり。今日イチの引き。ちょっと期待しちゃったけど、3本のハリに3匹ついていて皆から喝采。上からスリンガー38cm、30cm、ブルーブリーム40cmだった。そりゃ重いわなw。ブルーブリームは日本のメジナ(グレ)の仲間に見えるが、長く真っ直ぐな胸鰭からタイ科とわかる。釣りたては背中側が青く輝き美しい。船頭が「こいつは旨い」というので味を楽しみにキープした。アカザエビは餌として有効、今後も持参しよう。
というわけでワンパターンな釣りが続くのだが、バラシを減らしてワンチャンスを活かす事を心掛けて粘るぞ!
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place : Shelly Beach KZN RSA
fish : Yellow Fin Tuna, Skipjack Tuna, Blue Bream, Slinger