2015年12月27日日曜日

冬の紀伊長島アジさびき

南アフリカでの釣りは11月中旬以降4回連続で荒天キャンセルの空振り続き。魚に頼っていた食生活も崩れて毎日肉を買う羽目に。そのまま12月10日から仕事場を日本に移したため、南アの釣は残念ながら閉幕となってしまった。もっと釣りたかったなぁ。

さて場所を北半球に移しての年末納竿釣行、日本海ジギングは荒れてキャンセル(またかよ…)となり、風裏の紀伊長島で船外機釣行とした。 石倉渡船さんで9馬力のボートを借り、KAZさんの操船で出発。まずはアオリイカ狙いで湾口の桃の木鼻とツケ島の間を流した。 しかし強い北風でボートが流されまくり。それではと風裏の磯に張り付いて結構粘ったが乗らず断念。 大きく湾内まで戻り、スミイカ狙いに変更してズル引き。これも全く乗らず。結局3時間ぐらいイカやってボーズか…。

他のボートや職漁師は筏に船を舫ってカマスやアジをボツボツ釣っている。我々も遅れて参加した。 冬なのでアジの群れはまばら。回ってくるまではサビキにオキアミを小さく付けてほっとく。1匹食ったらコマセ開始して誘いながら釣るという感じ。気合入れて釣ったアジを活かしといて深場に戻ってノマセをやる選択肢もあったが風が強くてその気になれず、小物に専念することにした。
近くに居たアルミボートの人は2本竿・天秤に長ハリス仕掛でカマスを釣りまくっていた。その時点で60匹。「あの人しか釣れない」「漁師より釣る」と有名な人らしい。KAZさんと「カマスの神やな」と感心していると、神が「魚はあそこにおる」と風表への移動を勧めてくれた。言われた通りに移動するとアジのアタリが増えた。神よありがとう!KAZさんはアジの身を餌にカマス狙い。アタリはあるがハリ掛かりしない。結局最後までその場所で釣って、僕がアジ47匹カマス2匹、KAZさんがアジ41匹カマス1匹。冬としては充分だね。
家に戻り、アジは唐揚げ、刺身、押し寿司、フライ、カマスは干物。日本の魚は旨い。ごちそう様でした。今年はこれにて納竿!

2015年11月16日月曜日

災難続きで英国人モドキを捕獲

この週末はプチ災難続きで参った。
①風が強く海が荒い
土曜日にロッキーベイのボートを予約していたのだが、高速道路で向かっている途中でキャプテンから電話が入り「風が強いから出ない」。天気予報はまずまずだったんだけどなぁ。南アフリカの釣り、ほんま確率悪い。
②遅刻とドタキャンは南アフリカの風土病
順延した日曜日、5:15から港で待つが、同船者が来ない。7時まで待ってキャプテン・ウィカスは出船を断念。客が僕一人ではペイしないので。出港待ちのキャプテン・ケヴィンに拾ってもらった。19ftの小型ボートで、片側2人しか釣れないけど贅沢言ってられない。
③ロッキーベイ名物の濡れ出船、しかも失敗
災難はまだ続く。当所名物ウェットローンチではひざ上まで海に浸かってボートを押し出して飛び乗る。しかし押し出した瞬間の引波が強く、飛び乗る前にボートが海に出てしまった。仕方がない、次に出るサメ観光のゴムボートから乗り移ろう。再度ウエットローンチでもうびしょ濡れ。ようやく沖でケヴィンの船に乗り込んだ。ふぅ。
もう8時近いのでゲームフィッシュは期待薄。ちょっとだけ曳いて、すぐにボトムフィッシングに移った。無風ベタ凪の上、潮が緩い。ジギング向きの水深100mも十分可能な条件だったが、70mの場所で釣ることになった。まずはワンピッチでジギング。2回グッときたが乗らず。スローピッチに切り替えたが、これはかすりもしなかった。僕がジギングボーズ間、他の客2名は60cmオーバー含む鯛やハタを順調にあげていた。もう降参だす。僕も餌釣りだす。(青い箱がこの時点での他の客の釣果)
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さすがに餌釣りだとパカスカ釣れる。綺麗な鯛が数種類。25~30cm位の小物が多いけど、たまに竿を絞り込む気持ちのいいアタリが来る。イカ切身やイワシぶつ切りで、ソルジャー45cm、スリンガー45cmを連発。風が吹き出すとボートが流され、釣りにくくなると同時にぐっとアタリが減った。海底の仕掛けが動きすぎるのだ。荒れてくるので早めに上がるとのこと。最後の一流しで来たアタリを掛け合わせた。上がってきたのはフォルスイングリッシュマン50cm・2kgだった。眉間に二本の白い隆起があり20cmもの長い背鰭を持つ鯛だ。紅白縞模様のイングリッシュマンに似れど別種なのでこんな名前が付いてる。
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結局餌釣りをした2時間で20匹ぐらい釣って3匹だけ持ち帰ることにした。合計5kgあって、食べるには十分だ。災難続きでなかなかマグロ・カツオやジギング対象魚に会えないのだが、何とか釣りになったし、スリンガーも英国モドキ人も型が良かったので、海に感謝だね。
place : Rocky Bay KZN RSA
fish : False Englishnman, Slinger, Soldier

2015年11月5日木曜日

凪はいいねロッキーベイ

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客がなかなか揃わず、ようやく7:00にキャプテン・ウィカス・中乗トミーのボートでココの名物ウェット・ローンチだ。キメジが入ってきているらしくトローリングをやる。大分曳いたが食わず、出船が遅かったのでもう無理かなと思っていたら僕の目の前のリールがジーッと鳴った。魚がこっちに向かって泳いだのでどんどん巻く。しかし元気なままの魚は船べりで暴走し、ラインが船外機を一周して絡んでしまった。トミーが何とかほどいてウィカスがギャフ。キメジ75cm・5.5kgだった。船にあげた途端フックがポロリ。ラッキーキャッチだったね。他の客にもキメジとスマが来た。このキャプテンはトローリングで掛かってもエンジンを切らないのでジギングが成立しないのが難だな。
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さて、ボトムフィッシングの時間となった。まずは50mだち。僕はジギングを試した。周囲が小物を釣る中、粘ってしゃくっていると底でドスン。結構いい引きで期待したがギラリと銀色の姿を現わしてから沖に突っ走った。これに対応できずリーダーがカット(泣)。サワラかスマのデカイのだな。あまりの残念さにへたり込む。この後は餌釣り仕掛に転向してスリンガー、ランタン、シモフリハタ、メガネハギなどをほぼ毎回掛け、食用の良型だけキープした。汗ばむほどの無風、稀に見る凪。この荒海にこんな天気もあったんだね。
持ち帰った魚は刺身はもちろん、血合のハーブ焼き、頭・骨から出汁をとったブイヤベース、鯛・ハタご飯など、恵みに感謝して食べつくした。特にブイヤベースは「これから毎回作るぞ!」と誓うほどの旨さ。たまらん。
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次週はシェリービーチを攻めた。前泊の同船客が1時間遅刻してのスロースタート。あぁ朝の時合いが…参ったな。彼等、二日酔いで乗りこんで半数が船酔い。元気な生き残りは船の上でもずっとビールをプシュップシュッ。楽しそうでいいんだけどね…。釣果の方はトローリングにキメジが7ヒット。シャークアタックで6ロストして1キャッチ。キャプテン・アンドリューは「サメは過去最悪。通常サメにやられるのは50%だけど今年は90%」と嘆いていた。いつもは必ずヒットするトローリングの合間のジギングにはかすりもせず。何で?ボトムフィッシングも大型に恵まれず、せっかくの凪が残念な日となってしまった。近況こんなところだけど、誰か一緒に行きませんか?

2015年10月21日水曜日

サメ対策でキハダを釣る

今月はシェリービーチに2回釣行したのだが、例によって強風高波での早上がりが続いている。これで4回連続。早寝早起き早上がり、こりゃもう生活習慣だね。
10日は後述のサメ対策をしてマグロ頂きだっと元気よく船に乗ったのだが、まず中乗りのディオンから「すまん、波が高いので今日はゲームフィッシュ無し、リーフの内側」と残念な宣告があった。そのうち強風が吹き始めた。35cmのスリンガー2匹と放流サイズ10匹ほど釣っただけで9:30にクジラがバイバイと手を振る中を早上がり。あまりに早いのでJAXXに照焼ビーフサラダを食べに行き、午後はゆっくりラグビー・ワールドカップを観て過ごした。だらだらした長い日、いかんね。
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17日はミゲルが同行、朝は凪。沖でトローリングを開始。前日は30ヒットあったがサメに食い千切られる被害が続出してキャッチは12匹だったとか。船主のアイヴァンは「サメでルアーがガンガン無くなって商売にならん」とぼやいていたが、それで糞ルアー使ってるのね(笑)。ファーストヒットは艫で2匹。早速僕も右舷でジギング開始だ。サメ対策は、ともかく有無を言わさず素早く回収することに尽きる。そのためPE6号・リーダー130lb・12000番ハイギヤリール・GTロッド(爆)で臨んだ。GTロッドには強烈なリフティングパワーを期待、長過ぎのデメリットは無視無視!さて、8フィート3インチのGTロッドで200gのジグをシャクるのだが、50m程しか下ろさないしマグロは素直でジグが動いていれば食うので全く問題ない。
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へへーい、すぐにヒットだぜ。竿が長い分、結構のされるが巻き巻き快調、と思ったら魚が船底をくぐって左舷に行ってしまった。糸を擂らんように船首でサイドチェンジ。このちょっとした時間がいかんかった。マグロがもう見えてるのに、巨大ザメがヌーッと視野を横切ったかと思うともう止められない引きに変わってプツン。くっそー対策したのに何で毎回これやねん!艫のトローリングで掛かった2匹も同じサメに食われたようで、全員ロスト(泣)。ミゲルにもジギングセットを渡してやらせたのだが、左巻きのリールが全く扱えず、断念していた。
その後延々とトローリングを続けるがアタリが無い。ボートが動いている間はジガーは暇なので寝ていた。目覚めると大分岸寄りに戻っていた。風が吹き始めるようだ。そこでトローリングに小アタリ。「ボニート(スマ)だ。誰か巻いて」とキャプテンが船を止める。僕はスマでもいいやとGTロッドでシャクリ開始、ズドーン!マグロいるやん。良く引くがこのタックルの敵ではない。強引に浮かせたのはキハダ72cm・5.1kg。長い間サメと悪天候に阻まれたので実に4か月ぶりのマグロ。嬉しいね。
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しばらく走るとトローリングに再度ヒットして停船。艫に呼ばれたミゲルが巻くがサメぱっくんでさよなら~。一方僕のジギングにも水面近くでヒット。マグロはジグを咥えて何度もジャンプしたので他の客がやんやの喝采。こんな調子で僕は更に2匹の同型キハダを追加した。船はイルカやクジラが大量に居る中を北上、ポートシェプストン沖で底釣りを始めた。しかしこの頃には風が強烈になっており、誰も底が取れない。キャプテンは危険を察知して10:30で撤収早上がり。
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ボート全体でキハダ6匹。うち僕が3匹だからGTタックル作戦は上々の出来。カツオも第一波が戻ってきたようだし、サウスコーストのこれからが楽しみだ。
place : Shelly Beach KZN RSA
fish : Yellowfin Tuna

2015年10月11日日曜日

魚屋に魚買うなの魚図鑑

スーパーの魚コーナーの前にWWF世界自然保護基金のボードが貼ってあった。表題に「シーフードは同じではない。グリーンを選びましょう」とある。ボードは魚図鑑のようになっていて三群に分けられている。
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グリーンは「ベストチョイス」、資源量が潤沢な魚が並んでいる。シイラ、アジ、イワシ、ヒラマサ、イセエビなど。僕の釣りでおなじみの鯛類では、ソルジャーとキレンコがこのグループだ。

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次はオレンジで「もう一度考えて」と書いてある。資源量が減っている魚種だ。イエローではなくオレンジという位置づけが、より危険に近いという雰囲気を出してるね。僕の主要対象魚であるキハダ、スリンガー、イングリッシュマンはここか。フィッシュアンドチップスの主原料ヘイクも含まれている。


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そしてレッド「買うな」、資源量が危機的な魚種。おぉ、ブラックマッセルクラッカー、イエローベリーロックコッドは釣ったことあるぞ。スコッツマンはいつもよく釣れるけどレッドか。そうは思えんがな。さすがに幻・垂涎の魚であるレッドスティーンブラス(世界最大の鯛)、ダガラード、インドマグロなどはこの分類で納得。

南アフリカでは、職漁船・遊漁船・魚販売店・レストランの指導、釣人のライセンス取得、検査官による監査等、海洋生物資源保護法による取組が厳しいが、このボードのような一般消費者啓蒙もあちこちで見る。抜け穴の多い制度ではあるが、資源量が回復した例もあり、効果が実証されているのだ。日本もいつまでも遊漁無制限ではいられないだろうけど、さてどうするのかな、日本?

2015年9月30日水曜日

シルバーウイーク惨敗

日本のシルバーウィークは南アフリカも祝日があり、僕は集中的に3回の釣リの予定を入れていた。
ところが初日、いきなり寝過ごしてハッと目覚める。アラーム設定のミスだ。準備万端だったのですぐに家を飛び出すが、途上でシェリービーチのおかみさんから電話。「どこ走ってんの~、え?まだKingsburg?それじゃ無理だわ」。非情の帰還命令を受けて夜明けの道を引き返す。あぁ釣りで寝過ごすか普通?遅刻なんて学校や会社でするもんやで全く。逃したこの日がまたとない絶好の天気なのよ。帰ってフテ寝してたが、夕方のラグビーワールドカップが伝説の試合となるだろう南ア-日本戦。南アを応援してたんだけど、日本チームのあまりの素晴らしさに感動して気分が晴れたね。
2日目、ロッキーベイに予定通り着くが、他の客がキャンセルで僕だけとなり予定していた船が出船中止。何とかSea Hunter号のキャプテン・トミーに拾ってもらった。ロッキーベイ唯一のドライドーンチ船、これはいいね。しかしトローリングは不発、深場も風があって無理、結局いつもの浅場でガックリ。この船は他の船と逆で左舷に並んで釣る。僕が毎回魚を掛けるので隣の親子連れが驚いていろいろ質問してくるのがおかしい。そりゃハリがでかいんだよ君達、ちっこくすれば雑魚が入れ食いよ。そう、雑魚。釣れるのはモンガラと連子鯛が中心で良型は全てサメが途中で仕掛けごと食ってしまう。ジギングは2回いい当たりがあったが掛からず、結局エソかいな。旨そうなランタン・ロックコッドとメイチダイだけ持って帰ることにした。海には出られたけど不完全燃焼だったな。
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3日目、シェリービーチの天気予報は風速2mと好条件、しかし沖に出ると7m~10mの風がゴーッ、うねりがどーん。話がちがうやんけ。トローリングにキハダが掛かったのを見て、用意しといたジグをシャクると3回目のフォールで来たっ!引く引く、間違いなく10kg超。初め走られたが艫に移動してリフトリフトであーしんど。大分浮かせてあと少しというところで強烈な走りに変わってブッチーン。マグロがジグごとサメに食われてしまったのね。どうしていつもこうなるねん!その後の餌釣りは連子鯛小物に終始、風とうねりが高まり全員びしょ濡れ10:30早上がりでショボーン。
というわけでシルバーウィークは惨敗、立ち直りのきっかけさえ掴めずにいる。サメさえいなければ豪華食卓なんだけどな…。11月になれば北のマダガスカル方面からカツオ・マグロがサメが食いきれないほどの大群で押し寄せてくる。それを待つとするか。

2015年9月8日火曜日

雑魚釣りつづく

木曜日に天気予報を見ると、土曜の天気がとてもいい。これは凪で深場にジグが下せるかもと期待してボートを予約した。
ロッキーベイのキャプテン・ウイカスの船。客は僕を入れて5人。何のことはない、風はいつものように強く、ウサギが飛んでいる。風で船が流されるのと潮が速いのとの両方で深場は無理。前回同様20mの浅場を探ることになった。ここでジギングは断念、餌釣りに徹する。
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入れパクで釣れる。ああ忙しい。鯛(スリンガー)に混じってモンガラ、トラギス、フエフキ、ヒメジ、エソと雑魚の猛攻。スリンガーも手のひらサイズが多く、キープ基準を35cmに決めて放流を繰り返す。紅白のイングリッシュマンも釣れるがこれも放流ばかり。良型来たぜと思ったら気味の悪いイソモンガラ。
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風が強まる中、終盤にやっと40cm級のソルジャー2匹とイングリッシュマンを揃えて、オマツリを以て納竿した。結局何十匹も釣ったが、13匹だけキープした。春浅くまだ緑色のこの潮ではマグロ・カツオ類は期待できない。水温が上がり、インクブルーの潮が刺してくるのが待ち遠しいな。

2015年8月25日火曜日

ロッキーベイで雑魚釣り

体調悪いけど釣りでも行くか。ここで出かけないと70時間誰とも一言も喋らない状態になってしまうし。午後は最大風速11mの予報なので早めの出船を期待。朝6時から港で待つが、他の客が遅れて8時出船。2時間待ち…もっと寝てりゃよかったな。キャプテン・ウイカス、中乗りトミー、客6人でのろのろスタートだ。
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最初は40m立ちを試すが潮が非常に早く、20mの浅場に移った。しんどいので座って餌釣りに専念しよう。小さな根を拾い釣りしていくが、どこに行っても目当てのタイ類は放流サイズばかり。浅場は雑魚優勢だな。メガネハギ、タキベラ、トラギスなど水槽観賞用が多い。キャットフェイスハタも釣ったが、基準の60cmに満たず放流。最後にジギングを試したが、揺れと強い流れとヘたれ(笑)で殆ど無意味だった。
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そんなこんなで、海が荒れる前に地味な雑魚釣りが終了。キャプテンは「猫にやる」と言ってメガネハギを沢山フィレに下ろしていた。分厚い綺麗な身が取れるんだね。僕は殆ど放流して、3匹釣ったイングリッシュマンのうち42cmと、20匹以上釣ったスリンガーのうち35cmをキープした。今週はいろいろ行事があるので備蓄の必要が無く、それで十分。家に戻って少し寝たら大分体調も戻った。夜になってからの魚の下ごしらえや釣り具の片付けが楽しい。やっぱり海は癒してくれるね。
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2015年8月21日金曜日

サウスコーストの磯釣り

以前日本に居て出張でちょくちょく南アフリカに通っていた頃、ダーバンのバッテリービーチの桟橋でルアーを投げていると、一人のインド人が話しかけてきた。「それいい竿だな」と。なぜか彼は僕の会社の帽子を被っていた。聞いてみるとやはり同じ会社だった。彼イムランはダーバン港に小舟を持っていて、良く港内で小物を釣っているらしい。今度一緒に行こうと何回か言われたが、いつも口だけ(南ア人は全員そうなのだw)。
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そんな彼がサウスコーストの磯で釣ったと写メを送ってきた。巨大なホワイトスティーンブラス(タイ科)。磯釣りのハイエンド対象魚だ。次の週もまた磯から写メ。今度はでっかいガリック、これはクイーンフィッシュとGTを混ぜた様なアジ科のフィッシュイーターだ。う~んうらやましい。別の部署のニシュカーからもサウスコーストの磯で釣ったと写メが来た。ガリックとコブ(オオニベに近い種類)だ。彼らはまず餌となる小魚を釣ってブッコミ泳がせで釣るとのこと。
グループで行って、磯の洞窟に泊まり込んで釣り倒すらしいが、日本人にはハードルが高い。まず車を道に置いたまま。黒いレクサスなんてどうぞと言ってるようなもの、イチコロで盗難に遭うだろう。インド人連中だって犯罪に遭う確率について「めちゃくちゃ危ない」と言ってる。敵は必ず銃を持ってるし。ボディーガード雇って釣りに行くわけにもいかんしな。魅力満載で身近にありながら、全然届きそうにない釣り、それが南アフリカの磯釣り。
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2015年8月13日木曜日

冬合宿アレロ!

8月上旬に3連休があり、ヨハネスブルグから(T.T)さんとよねっちさんを迎えて釣合宿をすることになった。 穏やかな6月7月は過ぎ、荒れ覚悟の船・宿事前予約で臨んだ。プランは次の通り。
初日:2人がヨハネスブルグから700kmの道のりを車で移動、その間に僕だけ釣り。Rocky Bayのロッジで魚宴会、泊。
二日目:3人でShelly Beachより出船、釣り。釣果を持ち帰ってRocky Bayのロッジで魚宴会、泊。
三日目:3人でRocky Bayより出船、釣り。釣果をロッジで捌いてシャワーして午後4時頃に解散。
船は乗合なので一人一回6千円~6千5百円。宿は3人3泊分3万3千円。釣れれば安くて豪華な冬合宿となるはずだった。ところが自然相手の宿命、荒天に阻まれて非常に残念な結果となってしまった。
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初日はRuffian Chartersで僕だけ出船した。客5人に対してキャプテン+中乗りが4人。実際には中乗りではなく漁師だね。客のサポートをするわけではなく8本バリの胴突仕掛けで黙々と魚を釣って持ち帰る。プロなのでデカイのも交えて客の何倍も釣る。客の魚は取られちゃうしスペースは窮屈になるし、イマイチ~。僕は皆でスマの刺身を食べようとジギングで頑張って2kg級の何かを掛けたけど針ハズレ、結局40cmのスリンガー1匹のみ。風が強まると船はアンカーを下ろした。仕方なく餌釣りに転向だ。何とか50cmのソルジャーを仕留めたので夕食には十分かなと、あとは船上でお昼寝。前夜、合宿準備とウキウキで寝てなかったので(笑)
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港で(T.T)さんとよねっちさん2人と合流し、すぐ隣にあるロッジに入った。ロッジは芝生広がる中に点々とあって、我々は一番端のを一棟借り。調理器具・食器・冷蔵庫・流し完備で4ベッド、う~む快適!一休みして調理開始だ。鯛2種2匹で刺身・あらだき・なめろう・かぶと焼きにビール・ワイン・炊き立てごはん。夕方のベランダにこれがドーンと並んだ。いただきます。たまらん。ここでわかったのは、(T.T)さんとよねっちさんが異常に魚好きであるということ。魚好きなうえにヨハネスブルグでは新鮮な魚が手に入らないので魚に飢えてるのね。猫のようにガンガン食べる。僕にとっては日常の献立だけど、予想以上に喜んでもらえて良かった。食後は僕の仕掛け教室。これに嵌ったよねっちさんは、夜なべで繰り返し練習してたとか。
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2日目は70km南下してシェリービーチからLucky Sand号で出港。11時から風が出る予報なのでそれまでが勝負だ。沖に出ると既に2.5mのうねり。トローリングにはいきなりキハダが3ヒットだ。幸運にもよねっちさんが竿を渡されたのでガシガシ巻いて65cmのキハダをゲット。僕のジギングにもヒットしたがこれがデカかった。10kg以上の強い引きと進み続ける操船に苦戦しているとフッと軽くなった。リーダーが上の方までザラザラ。サメだ(泣)。皆全身波を被ってびしょ濡れになりながらのトローリングはその後群れに当たらない。移動中あちこちでクジラが豪快な潮吹きやジャンプを見せてくれた。
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さて、ボトムフィッシングだ。風が強まりうねりは3mを越え壁のように船に迫っては持ち上げて突き落す。そんな中、まずは水深70mから開始。風で船が流されて底が取れない人が多い。僕はラインを細くしてジギングするが全然食わん。餌に切り替えてやっとアタリが出だした。スリンガー3匹・イングリッシュマン2匹・メイチダイ1匹・フエフキ1匹。この中から放流基準以上のをおかずに確保した。(T.T)さんとよねっちさんは……書かないでおこう(爆)。結局大荒れとなって11時に早上がり。昼食に寄ったレストランから見た海は風速15mで真っ白。恐ろしい風景だった。幸いマグロとタイが入手できたので、夕食はおのずと豪華になる。料理は作業分担しててきぱきと進んだ。できた!4種の魚で刺身・煮付け・なめろう・かぶと焼き・海鮮丼。釣りは残念まみれだったが、7時からの宴会は満足感たっぷりで幸せな2泊目。
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3日目は目の前のRocky Bayから出る予定だった。朝のうち海は凪いだように見えたが、予報は風速8m、最大瞬間12mと悪すぎる。キャプテンと何度も連絡を取り合い、最終的にキャプテン判断で出船中止。この日出港した船は一つもなかった。ロッジに戻って失意のお片付け。ダーバンカントリークラブに寄ってブランチを取り、再会を期して解散した。
ヨハネスブルグからハイリスクを冒して行く価値があるかどうかはその人の判断。行っても釣れないかもしれないけど、行かなきゃ絶対釣れないのが釣り。ということで今から次回合宿が楽しみで仕方がない。
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