2009年7月26日日曜日

本当のレムチャバン

レムチャバンというのはシラチャとパタヤの間にあって、タイ最大の貿易港であり、かつ巨大工場の立ち並ぶ工業団地だ。
元々のレムチャバン村は,、広大な埋立地を抜けた先にある、極く小さな漁村。
さらにその先、本当のレムチャバンがある。そう、チャバン岬。
潮が引いていれば、村から崖下を伝って歩いて行くことが出来る。
岬先端の大きな赤い岩には、下に洞門があって、この中をくぐって行く。
穴を抜けると、目の前にスパーっと自然の海岸が広がる。美しい。
遠く正面にコ・カンカオ(コウモリ島)が見える。アジ釣れてるかな?


 
竿を繋ぎ、小磯に立って海風を受ける。来た来た、ふわっと包まれるあの感じが…。
ポッパーを投げてみる。風波が強くてポッパーが全然目立たない。こりゃ駄目だ。
ジグに変える。プレミアはジグを元気にかっ飛ばすが、ちょっとでもトラブると着底して根掛かり。ロスト。
いいんだ。海風を感じに来ただけだから。
潮干狩りのおばちゃん、立ち込み釣りのおばちゃん、投網の兄ちゃん、水中銃のおっちゃん。
みんなこの自然の磯浜に、昔からずっと通ってるんだろうな。似合ってるよ。



  
2時間ほどここに居て、村に戻った。気持ちよかった。
今度また誰かと来たいな。本当のレムチャバン。
place : Laem Chabang

2009年7月25日土曜日

空港で会おう

息子のコウキ(15)がイギリスに行っている。
僅か3週間だが、毎日カレッジに通学するので、ただのホームステイじゃなくて「留学」なのだそうだ。
新型インフルエンザ騒ぎの時はどうなるかと思ったが、行けて良かったな。
このためにずっと勉強して得た機会なのだから、たっぷり学んで楽しんできて欲しい。
娘のカホの方は、お受験まであと半年でムチが入って猛勉強中。
ここにきてちょっと苦戦ぎみのカホだが、芯の強い子なので頑張り抜くだろう。
英国研修 006t2
そんな中、お父さん一人だけ南国に居てすまんなあ。
それも、ここぞという年に限って不況でキツイ減給で…。しかたないね。
僕が盆に帰省する朝、コウキも関空に帰ってくる。空港で会おう。
帰りの車の中、今回の留学について一言でもポジティブな言葉を喋ってくれたなら。
一言。それだけでいい。

2009年7月21日火曜日

3人でアオ・パイに行く

日曜日の朝、よねさん・キノさん・僕の3人でアオ・パイに潮干狩りに行った。
また潮干狩りかいっ、釣り行け釣り、ってか。まぁまぁ抑えて抑えて。
アオ・パイというのは、シラチャとアオウドンとの間にあるビーチで、シラチャ最南端から山道を20分ぐらい歩いて行くことが出来る。



水は結構綺麗。貝は多いし、浅いながらバラクーダやハタが釣れるという。
7時ぐらいから掘り始めた。岩をめくってその下の砂に刺さっているアサリを採る。
貝脈に当たるとゴロゴロ出てくる。おおっコレだ、と掘り進む。
すると、その貝脈を向こう側から掘ってきた若い現地人と鉢合わせだ。
お互い譲らず角を付き合わせたサイ状態、ってのは嘘で、笑顔でそれぞれ別の場所へ。
なんてったって、人が殆ど来ないのに、貝は無尽蔵な感じだから余裕だ。
よねさんとキノさんも、慣れないながらボツボツ採って籠の中身が増えていく。
「居るとこには固まって居ますね」 「夢中になっちゃう」 「ザク!」
最後の方は白波が立つほど風が強かった。あの天気では沖釣りは無理だったと思う。
2時間、3人で10kgは採ったな。最後に僕が死貝と活貝の見分け方をレクチャーして選別、9時にお開きだ。
海から山道を戻っていくと、3匹のサルが遊んでいた。自然いっぱいだね。


 僕のは晩に6人で食べたけど、よねさん・キノさんの両家族はどうやって食べたかな?土用のアサリなんて聞いたことないし。
この場所にはぜひ行ってみてほしいな。前にも書いたが、ココ。 → 秘境シーラチャー南部

2009年7月15日水曜日

Don't Know What You Got (Till It's Gone) / Cinderella

cinderella
アルバム名: Long Cold Winter
未練たらしく別れを引き伸ばそうとする歌詞だが、まあ聴いてみてほしい。
メロディー、演奏、歌唱、全ての面でものすごい完成度。
永遠の名曲とはこういうのを言う。
X-JAPANのEndless Rainはこの曲にインスパイアされて生まれたとか。
本物中の本物。

2009年7月10日金曜日

シーチャン島にもチョンガームが居た

2009.7.8のfishingのお話。
足の怪我や荒天続きなどなど色々あって、実に2ヶ月ぶりの釣りだ。
まずは地元シーチャン島から再起しようと出掛けた。
朝8:00、アユタヤから来たフライマンのAmonさんと一緒にキャプテン・タンの船に乗り込んだ。
船はシーチャン島の北にあるサンパンユ島の近くにアンカーして、潮の速い中でアタリを待つ。
いつものアジ類が全く姿を見せない怪しい雰囲気の中、キャプテン・タンは自信満々。
前日はマブタシマアジ良型の調子が良かったらしい。手刀で上腕を切って「でかいのが来るよ」とサイン。
その通り、Amonさんの細竿がぐーんと入った。何とチョンガーム(イトヒキアジ)の59cm。
Amonさんは初めてチョンガーム釣った~、と驚いていた。
このあたり、ガンピーノ(ウマヅラアジ)は居るが、チョンガームは初めて見た。
活イカのごっつい仕掛ではなく、3本針小物仕掛にイワシ餌のちょん掛けよ。サメサンまで行くことないじゃん。
そして、来た来た僕の竿にも。よく引くねぇと思ったらなんと珊瑚に引っ掛かってラインブレーク(泣)。

次はまたAmonさん。竿が柔らかいので、艫の右へ左へと引きずりまわされて大変。
これは型が良かった。チョンガーム80cm。4kgオーバー。湾口でも中々お目にかかれないサイズだ。
サメサンまで行くことないじゃん!(再叫)
Amonさん、「疲れた~!全然浮いてこないだんもん」、と言いつつ満足そうだ。
この日Amonさんは、岡っぱりのフライでバラクーダを狙いに来ていたのだが、船に変えて正解だったね。
この後はイトヨリやクイーンフィッシュをボツボツと釣った位で、雨雲の迫る14時に納竿とした。
地元とはいえシーチャン島も侮りがたし。楽しい復帰戦だった。やっぱり海はいいなあ。
place : Ko Sichang
fish : African Pompano, Talang Queenfish

2009年7月4日土曜日

チヌ落とし込み

大阪のサトシさんが、地元でのチヌ(黒鯛)落とし込みが好調とのmailをくれた。
先週は45cm以上ばかり一人で9枚釣ったと。うち50cmオーバーが3枚だと。 いいねえ!
サトシさんは、僕と同じ釣りグラブの所属で、チヌ一筋。
ここ25年ぐらいは落とし込み一本だ。周りが釣れない時でも彼は釣る。
しかし、タイランドにはチヌがいないから遊びに来てくれない。


51cm   ←左51cm&サトシさん・右52cm
落とし込みという釣り方は、もともと東京湾・横浜発祥の「へチ釣り」が起源。
サトシさんも僕も、70年代にへチ釣りの手法を広めた高橋岩人先生のやり方を勉強したんだ。
その後「落とし込み」と名を変えて全国に広まり、90年ごろに大ブレークした。
とにかくテクニカルで面白いし、何といっても釣れる。
刻々と変わる状況にあわせ、様々な技を繰り出してチヌに挑むのだ。
基本は細仕掛の超接近戦なので、繊細かつダイレクト。
いろいろ思い出すだけで、グッとエキサイトするよな。
朝マズメの一発、午後の南風が吹きだすと食いまくり…
サトシさん、今週も行ってるだろうな。事故の多い場所だから気をつけてね!
日本に帰国したら、チヌ工房あたりで道具一式買い直してイチから勉強し直すか、チヌ落とし込み。

2009年7月3日金曜日

ダイコー プレミアの陥没骨折を直す②

記事①の続き。別の竿から切り出したパイプパーツは、そのままでは汚いので、補強パーツらしく加工する。
扇風機の羽根を外して、回転シャフトにこのパーツをしっかり取り付ける。
ヒュイーンと回しながら、4種類の耐水ペーパーで長さ・形・表面を整えていく。
折れた竿の外から見えている割れ目が17mmあるので、補強パーツの長さはほぼ倍の33mmにした。
高速回転の威力、あっという間にピッカピカで積層模様が美しいカーボンパーツが出来た。
これをエポキシで破損箇所にがっちり接着する。うう~…焦げたアメリカンドッグみたいだが、よしとするか。
あとはガイド装着だ。補強部分の上下で巻き糸の色が違うのは不細工だから、全交換だな。
巻き糸はネイビー、飾り糸はメタリック・スカイブルーにしてみた。補強パーツの両側にも水止めの飾り糸を。
これをエポキシコーティング。塗ったら3時間グルグル回し。2度塗りなのでこれを2工程。ゼエゼエ;;

DSCN3370
2度目も固まったようなので、マスキングを剥がしてみる。「プレミア・ブルーランナーPMRJ-90H改」、出来たっ。
中央に黒く輝く無塗装カーボンパワーバルジは、怪我から立ち上がる不屈の気合の証。
青のグラデーション仕上はブルーランナーの名そのもの、心をアンダマン海へと誘う。いいじゃんコレ。
でも、一匹目で折れたりして…。折れないで大きいの取ってね、魂ドボドボに入れたんだからね、頼むよ!