2013年4月30日火曜日

Speed BoatでモルディブGT ①出発

モルディブGTに行ってきた。今回はサファリボートの予約が取れず、最近好釣果が報告されているスピードボートだ。
メンバーはいつものコウジさん、子泣爺さん、リュージョンの3人。数十人に声を掛けたが「ハードルが高い」そうで。
出る前の心配は種々尽きなかった。値段はかさむし、日中はハードそうだし、宿泊は評判不明だし、酒はないし…
4泊する宿に着いてみると狭いダブルベッドが一つ。巨体のコウジさんとダブルで4日も寝るなんてめちゃ濃いくない?
受付嬢に「我々ゲイじゃい。何とかしろ」と抗議すれど人形のように美しい彼女は微笑むだけ。クラっときて引き下がる。
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さて初日朝、フルマーレの港で待っていると、見覚えのある赤いボートが迎えに来た。Magic Life号。
250馬力エンジンを2発。速そう。広いフロントデッキ。キャストはOKだな。しかし当然ながらトイレ無し休憩場所無し。
操縦席の上に申し訳程度に1.5m×2mの極小日除け。客は終日鉄板焼き状態。我々は暑さに耐えられるのか?
乗り込むなり、1日が7.5時間の釣りであること、燃料は規定量を超過すると追加料金が発生することを説明され、サイン。
キャプテンはモハメッド。再会だ。3年前Leoさんと行ったパールウィン号で、クルーだった彼に色々教えてもらったな。
助手はイージャ。夜逢ったら歯しか見えないであろう大きな男。ボートはブーンと最初のポイントへ一直線だ。
リーダーやルアーをセットしている間にもう着いてしまった。速すぎる。うまくいけば機動力に期待できるぞ。
前部デッキでキャスト開始。3人なので声を掛けながら投げて巻く。ボートはサファリボートの半分ぐらいの速さで微速前進。
この速さだとルアーの動きを長い時間生き生きと演出でき、やり易い。つまり移動は速く、釣ってる時はゆっくり。いいね!
町が見える近場、2つのリゾートの間だったが、潮目があり3人のルアーに交代でバイトがある。ドーン、ドーン!
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これだ、モルディブはこうこなくちゃ。1匹目はコウジさんのず太いバラフエダイ。直後コウジさんカスミアジ75cm。連発だ。
コウジさんは「釣りやすい」とご機嫌である。僕と子泣爺さんは掛損ないばかりでノーフィッシュ。
ボートは素早く大きく動き、北マーレ環礁の南端から西岸アウターを探っていった。
総時間は短いが移動時間がごく少なくて済むので、一日の実釣時間はサファリボートより少し短い程度かな。
昼までに僕は惜しいGTバラシが2回あった後、バラフエダイの79cmをキャッチしたのみ。3人GT未だ来ず…
そして強力な直射日光と白い甲板からの照り返しが我々の体力を奪っていった。
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place : North Male Atoll, Maldives
fish : Red Bass, Bluefin Trevally

2013年4月28日日曜日

シーチャン島 アジングちいせえ

シーチャン島に魔寧蛇さんとヤジロベエさんと一緒に出かけた。
魔寧蛇さんは、日本から本格的なアジング用品一式を持ち込んで気合十分だ。曰く、
「弓角は掛かってもバレやすい」「弓角は小さいのが先に食う」「アジングならバレない、大きいのが食う」
真実かどうかは置いといて、本人がそれで盛り上がっているのだからよしとしよう。
日本のアジングなのでPE0.4号、リーダー0.8号、ジグヘッド2gとか、作りがちいせえちいせえ(笑)
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列島南端でキャスト開始したが、アジの群れが居らず、西岸タンパンビーチ沖に移動。
ここではアジング、弓角、ショットガン、餌釣り、どの方法でもアジが釣れた。だが型も群れもちいせえちいせえ。
アジングのタックルは極めてライトなので、アタリが良く分かるし掛けるプロセスが楽しいとのこと。
こちらから全く質問はしていないが、魔寧蛇さんによるアジングの解説は詳細を極めた(笑)。
でも向かい風は全然飛ばない、波があるとどこに着水したのか全然分からない、ワーム消耗が激しい等の弱点もあるようだ。
全般に魚群が薄く、ちゃんとしたアジングの実証ができなかった。今後の本人の努力に期待しよう。でも飽きっぽいしな…
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一方、海釣りが久しぶりのヤジロベエさん、餌釣りでヨロイアジ、弓角でマブタシマアジと楽しんだ。
釣果は3人でマブタシマアジ18、マテアジ9、ヨロイアジ2、カンルアン8と極少。まあよい。誰の呪いかは分かっている。
帰還後は「白魚」で宴会。ヤジロベエさんはカンルアンの唐揚とマテアジのフライの旨さに驚嘆していた。
僕らには常識となっていても、やはり初めて食べるとビックリするだろうな、あの味は。で、ぜひアジ釣りに嵌ってね。
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で、新鮮なアジを食べるとこんなに元気になるのが、シラチャの日常だったりして(爆)
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place : Ko Sichang

2013年4月24日水曜日

シーチャン島 巨艦周りで弓角

キャプテン・タンの船でシーチャン島沖に出た。メンバーはクリさんとHideさん。
キャプテン・タンは沖でプラー・ガタック漁をしている漁船を指差して「網上げはまだだ。今日は餌ナシ、キャスト!」と。え~?
コ・サンパンユ周り→タンパン・ビーチ前と回るが我々の弓角には小アジ散発。
ここでキャプテンは島の2km程西沖に停泊している貨物船に向かった。巨艦の潮上にはアジが付くそうだ。
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船首の下でキャスト開始。しかしでかいなー。遥か上から海底まで降ろされた太いアンカーチェーン。巨大なバルバスバウ。
ここでは数匹のマブタシマアジが食ったが続かず。船尾に回ると、艦橋横からベトナム人船員が並んで糸を垂らしてた。
次は別の船。アンカーチェーン周りでマブタシマアジが一投一匹のペースで釣れる。面白いが小さい(泣)。
見切られて食わなくなったら、弓角を底まで落として垂直に巻いてくるとマテアジ食う。ここはマイクロジグかサビキだな(笑)
列島南端に戻ってさらに弓角を投げると、磯周りでガツンと食った。ここにしかいないレアな魚、ギンガメアジだ。
ショットガンサビキは全く食わず。その代わり、僕以外はアオリイカが良かった。同行2人まずまず。船頭入れパク。
糞竿・糞ライン・糞エギでバカスカ釣る船頭の前にはHideさんもクリさんも唖然。あっという間にジップロック大が満杯だ。
いったいどのようなワザでアオリイカを掛けているのか、見ていても全く分からない。不思議だ。
その後2箇所で弓角を投げてマテアジを追加し、コ・ロイのお祭りの混雑を避けるために早めの帰途についた。
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この日、本当は餌を準備してくれたうえでじっくり回遊待ちの餌釣りをしたかった。その心の叫びは無視された格好に。
最近一部の日本人客(爆)が、アンカーせずエンジン掛けっ放しであちこち回って弓角でのキャスティングを始めたせいだ。
頼んでも無いのにそのスタイル。おまけに燃料代がかさむからと船賃が値上がりした。迷惑な話である。
シーチャン島では表層の弓角はナブラのわいた時ぐらいにしといたらどうかな?
通常時に弓角を投げて釣れても、概して型は落ちる。マテアジでは餌釣りにかなわない。旨いカンルアンが釣れない。
でもキャプテンはこのキャスティグが好きみたい。「これ、ヨーンがくれたんだ」と大事そうにマウスを見せてくれた。
結局僕はマブタシマアジ16匹、マテアジ14匹、ギンガメアジ1匹。キャステイングとしては上々。楽しかったね。
place : Ko Sichang
fish : Bigeye Trevally

2013年4月22日月曜日

GTルアー メタリックシートで補修

以前、このブログで材と塗装によるGTルアーの補修を何度か紹介したことがある。
今回はメタリックシートによる補修をやってみた。傷ついたメタルジグの補修でなかなか調子がいいのでね。
まずはメタリックシートを買いにいく。大きな文房具店の奥の方の平棚にカラー紙と一緒に並んでいるはず。
釣具店では葉書の半分ぐらいの大きさで500円とか100バーツとかボッタクリだが、タイの文具店では格安だ。
タイで標準の65cm×60cmが1枚45バーツ(140円)。各色買い揃えよう。
僕は金・銀・緑・赤・紫・ピンクを買った。全部で270バーツ・710円。ルアーに比べて延べ面積はものすごいぞ。
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裏面は糊が付いているので適当に切って傷ついたルアーに貼っていくだ。面倒な塗装剥がしや下塗り抜きでやってみた。
曲面は皴になりやすいが、皴の膨れをデザインカッターで切って押し付ければOK。上の画像の3つ、それなりでしょ?
裏の糊は屋外・水中といった厳しい条件での使用を想定していないから、本当はちゃんとした接着剤で貼るべきだろう。
キャスト半日持てばという考えで接着剤は使わず、かわりに軽くコーティングした。あればウレタン、無ければエポキシで。
ボディの補修だけでなく、とれてしまった目玉などはこれで簡単に修復できる。
さて、実釣の結果だが、GTは確かに釣れた。他のフィッシュイーターも結構食った。しかし耐久性に難ありだった。
GTルアーの巨大なトレブルフックが常に引っ掻くので、メタリックシートはコーティングごとバリバリと剥がされていく。
使用30分ぐらいからハゲ始め、2時間も使えばボロボロ。メタリックシートは背中にしか残っていない。
このあたり、メーカー品は強い接着剤と分厚いコーティングでこの問題をクリアしているのだろう。
それはともかく、自分のデザインのルアーが南海の太陽のもとに光輝いてぶっ飛んでいく。コレがなんとも気持いい。
速攻でGTを釣って戻ってきたら、痛んだボディを讃えて役目完了。それだけ。こんな使い方がいいんではないか?
利点は修理の手軽さ。瞬間と併用すれば現地補修さえ可能。加えてキラキラのアピール重視。耐久性は度外視だな。
もう少し耐久性が欲しいなら、以前書いたスプレー塗装だね。下地がやや面倒だが周囲まで一緒に剥がれたりしない。
今後僕はメタリックシートと塗装を併用・使い分けの工夫をしていこうと思う。GTルアーだけでなく他の道具の補修でもね。

2013年4月21日日曜日

Creek Mary's Blood / Nightwish

Nightwishはフィンランドのバンド。最近は低迷しているが、一時は傑作を連発して絶大な人気を誇った。
この曲は2004年のアルバム「Once」に収められていた大作。迫害され続けたインディアンの悲劇が主題。
派手なオーケストレーション、オペラティックな歌唱、インディアンのヴォイス。テンコ盛り。ズッシリ効くわ、これ。
フィンランドからは哀愁溢れるメロディーを得意とするいいバンドが沢山世界に出てくる。人口比では凄いことだ。
この映像はこの曲をイメージして投稿者が付けたもの。よく曲に合ってる。ウンデッド・ニーの戦いのシーンは背筋が凍る。
Nightwishお勧め。他の曲も聴いてみてほしい。

2013年4月20日土曜日

3月シミラン・ジギング遠征 ⑧釣果・メンバーズコメント

【釣果一覧】赤イタリックは80cm超の魚

魚種 J2 コウジ TAIYO リュージョン1 いもやん タカヒロ つか タカシ ソガッポン リュージョン2
GT   189   1     1       186 4
カンパチ 2 1     398 281   2 391 2   15
霞アジ                 1     1
菱鎧アジ 1                 1  
大口石チビキ           1   1 2 1 2
青チビキ                 1   1 2
長崎笛鯛   1     1             2
Johns snapper                 1     1
横笛鯛       1              
クイーン                     1 1
スマ 1 3 1 1               6
マグロ                    
磯マグロ               187      
狐笛吹   182       1   1  
ハタ一般           1
バラクダ                
雑魚       1   14
合計 2 15  75
Jig lost -5  -5  -2 -3  -5  -3  -10  -2  -4  -39

縦列が1日半の釣果(朝~夕 + 朝~昼)。皆1日5匹程度(2時間に1匹)。かつて無いほど低調だった。大型魚も少ない。
そんな中で、カンパチだけが全体で15匹と、狙っただけのことはある数値だな。

【メンバーズコメント】
★コウジ=マヒマヒ大王
これで今シーズンのシミランも終了。今シーズンの皆の目標「メーターオーバーのカンパチ」には残念ながら寸足らず。
それでも仲間と行くシミランは依然として最高に魅力的で楽しいフィールドでした。
来シーズンの目標達成に向けては、体力回復とくじ運向上が課題です!

★J2
しかし改めて「私は良いタイミングで参戦したんだなぁ」と、再認識しました。
今回は私も過去4回の中で一番釣果は良くなかったし、もし初めてでこれだったら、やはり良く判らないうちに終わってしまっていたかもしれません。。。昨シーズンのあの時期に背中を後押しして下さった皆様に感謝感謝。

★TAIYO
ヨコフエダイ:脂あり。ベランダで塩焼きにしたら、ちょっとマズイかなと思うほど煙がでました。味よし。身質よし。焼き色よし。
ロープ:掛ったときの感触が魚と違うので、ロープ!と感じたら合せない。チョンチョンとやると外れます。しかし、1回失敗。ロープと思ったら、魚でした。。。
リーダー:100から80に落とすだけで、喰いが違う。こういうときは60くらいまで落としたり、ナイロンに替えるのも手か?

★大
皆さん、お疲れ様でした。やり遂げた感ありあり。厳しかったですが充実の釣行でした。有難うごさいました。
昨シーズンから参加し、今シーズン 4回の参加を決意。有限実行できて、やりきった感があります。
カンパチ目標5kgオーバー達成。ウマズラアジ1mオーバーも前々回ゲッツ。
1回釣行だけではなく、シーズンを通してシミランを感じ、濃密な釣りを経験できましたし、私には上出来!(これは貴重だ!)来年もいけるかなぁ~

★つかちゃん
お疲れさまでした。朝一でTAIYOさんから「ワンピッチジャークがなっとらん」と猛特訓。
ジギングを教えて頂いたり、美味しい刺し身を食べたり、シミラン釣行を満喫できました。
カンパチの引き、想像以上でした。来シーズンもサイズアップ狙って、シミラン釣行参戦したいです (^-^)/

★いもやん
Max 150g までのLight Jigging Rodでの冷や汗もののファイトでした。
あざぁす。皆さんのおかげです。Soltigaを購入しようという決意が固まりました!

★タカシ
カンパチ。91cm、7kgでした。今回師匠から譲り受けたリップルフィッシャー576を使用。
PE4号、リーダー55LB、ジグ CB ONE C1 200g でした。リップル576ではかなり余裕にファイト!中々良いロッドでした。
ジョンズスナッパー。やつは日暮れ直後、グローのスロージグに食わせました。本日の夜飯です!
まあまあの釣果かな?当然おいらのロースー爆発しましたが^o^

★ソガッポン
昨年は自作フックが今一で途中から使うの止めましたが、今回はバッチリで嬉しかったです。

★リュージョン
前半にヨッシャ~、後半は皆さんが釣る中で崩れて、非常に釣り足りない感じ。もっとムラ無く安定して掛けて獲りたい。
ジギングはまだまだ分からないことだらけ。タイランドのジギングといえばなおさら。ともかく、来シーズンに期待。
ありがとう同行の皆さん、ありがとう豊かなThailand Similanの海!

2013年4月18日木曜日

3月シミラン・ジギング遠征 ⑦こぼれ話

【特訓】
今回、諸方面から一気に道具を買い集めてジギングデビューしたつかちゃん。
ハイエンドを揃えたからといってすぐに釣れるのかというと、そうは甘くなかった。
「シャクリがなっとらん!」「それじゃ自転車巻きだ!」「ゆるいっ!もっとビシッビシッと音が出るぐらいに」
TAIYO隊長が横に並んで釣りながら熱血指導だ。釣り終ってからも特訓は続いた。
皆が休んでいる中、夜の海でビシッビシッとシャクリの指導。つかちゃんの背中にべっとりと滲む汗を見よ。
ようやく合格点をもらえたが、海のくれた釣果は冷淡にもESO(笑)。大丈夫、このあとちゃんと釣れたから。
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【ポッピング?】
シミランのGTといえば以前はポッパーのキャスティングだったが、今は環境保護のため島周り岩礁帯での釣りが禁止。
今回も複数名がキャステイング道具を持っていって、パヤオの周りで結構投げてはいるのだが、全く結果が出ない。
結局GTが食うのは水深100mでのジギング。狙って釣れる程は居ない。シミランでは延べ10人日で一匹掛かる程度。
コウジさんは7seasVIPER250gで、僕は錦鯉と酷評されたキラキラシート補修ジグ150gでキャッチ。本来どういう魚なの?
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【ナブラ】
キャスティングではもらったも同然となるナブラの出現だが、ジギングでは「関係ないし…」という感じ。
今回、カモメ乱舞を伴って1回だけ出現したのは50cm前後のマグロのナブラだった。
このナブラの横をかすめて通った時、中乗り君がタコベイト6連装のトローリングで全部のフックにマグロを掛けた。
巻きながら「重い、重い」と嬉しそうなこと。あんたらはいいから、客にキャスティングで釣らせてよね(笑)
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【キャパシティ】
船の大きさはこんな感じ。我々は大体6人のメンバーで行く。ベッド数というのもあるが、船のキャパの適正人数だ。
船頭は右舷を潮上にしてドテラ流しするので、全員右舷に並ぶことになる。左舷はラインが船の下に潜ってやりにくい。
船頭は中乗りが立ってる場所。客は梯子の前に1人、ベンチ前に2人、後方キャビン前に1人、艫に2人と分かれる。
特に場所による釣果の優劣は無く、抽選や交代はしないで済む。タイ人客は両舷使って12人とか…大変だろうな。
夜は通路を挟んで2列3段の狭いベッドで寝る。上段は狭く下段は暑い。中段を争ってのくじ引きはいつも大盛り上がり。
ゴキブリが体や顔を這い飛び起きること幾度。シーツや枕カバーも洗ってんだか…。リゾート派を粉砕する漢の空間だ。
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【食事】
中乗り君が三食作ってくれるので全く問題ない。そのうえ実に美味しい。非日常の厳しい遠征で、これは物凄く助かる。
用意した食材と我々が釣った魚を組み合わせ、最小限の設備で効率良く、変化をつけた数品の料理を出してくる。
画像は揚げたカスミアジにスパイシーなタレを絡めたものと、長崎フエダイの煮付け。実に贅沢、他で食えんぞ、コレ。
「何であのノリックは陸に上がって料理屋をやらないんだろう?」と皆言うが、理由は簡単。調理人以前に海の男だから。
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2013年4月16日火曜日

3月シミラン・ジギング遠征 ⑥船頭と僕を除く

最終日はシミラン諸島遥か南方から北東方向へ戻りながら釣った。
全員調子が上がらず、朝食が済んでも赤チビキ散発以外は殆ど魚信なし。
RIMG4099 RIMG4104ソガッポンさん78cm
ようやく9:30、狙った根でソガッポンさんがShoutのSTAYで一発目を掛けた。明らかにカンパチとわかる走り。78cm。
直後にミヨシで釣っていたつかちゃんにもヒット。これは68cm。皆自分のジグにも来いっと気合のシャクリを続ける。
しかし船はポイントから流されて離れ、立て直しての投入ではもう何も食わなかった。釣れないと疲れるのよね~。
10時過ぎ、僕の7seas250gにドスンとアタった。惚れ惚れするようなランが2回。それをかわして慎重な巻上げ。いい引きだ。
ソガッポンさんがカメラを構えてくれたとたん、スッと軽くなった。痛恨のフックアウト。あ~、いい型のカンパチだったのに。
RIMG4106t RIMG0882トリプルヒット、船頭泣きそう
11:20、この時の根は賑やかだった。並んで釣っていたタカシさん、つかちゃん、TAKAHIROさんのトリプルヒットだ。
全員が一度に釣れる「カンパチ祭り」が無かった3月の遠征では、唯一の同時に数が揃ったシーン。え、GT?何か(笑)
我々の真下100mにある岩礁の潮上側に待つカンパチの群れを、3人のジグが同時に直撃したと思われる。
TAKAHIROさんGT67cm、タカシさんカンパチ70cm、つかちゃんカンパチ63cm、横で釣れない船頭(左端)の寂しげな顔。
RIMG4109 540012_629432383750067_446631728_n いもやんさん81cm
12:00、左舷前方のいもやんさんの竿が大きく突っ込んだ。カンパチの豪快な走り。そして手元まで曲がる軟弱(笑)な竿。
これは魚をリフトできないのではと思った。危なかったが、船首サイドチェンジして81cmのカンパチをキャッチだ。
RIMG4111 RIMG4115 タカシさん91cm
終盤近く、もう駄目かと思われた12:40、右舷前に居たタカシさんの竿に強烈なヒットだ。魚に付いて艫まで回り込む。
大きな体に細い仕掛で慎重なやりとりのタカシさん。時間を掛けてドバーッと浮いてきたカンパチは91cm。ナイスファイト!
タカシさんは殆どの時間スロージギングなのだが、状況を見てスピニングでのワンピッチジャークにスイッチ。判断が鋭い。
本人によると腕をポンポンと叩いて「デーウーの差」とのこと。皆、拝んでおくように。
これを最後に昼食・納竿となり、5時間の船旅でカオラックに帰港した。
この日カンパチ・GTが釣れなかった船頭は、同じ状況の僕との別れ際、「俺とお前だけだ」と握手を求めてきた。
これで船頭とソウル・メイトになったぞ。魂の繋がりのことを言ってるの。現象としてのボウズ・メイトじゃないからね(笑)。
RIMG4127 RIMG4132 海陸の家路
place : Similan Islands
fish : Amberjack, Giant Trevally

2013年4月11日木曜日

3月シミラン・ジギング遠征 ⑤カンパチ・GT少々

昼食後、船はシミラン南方海上を進み、転々とある岩礁を拾い釣りしていく。
船頭に続きて中乗り君が70cmカンパチを釣った。僕の隣で。移動の時、次こそはと僕は早めに準備して待った。
ブザーと同時に投入、カンパチが居れば僕のジグに真っ先に食えっ、と気合を入れると何だか糸が出ない。
しまった。こんな時に限って船がブレて僕のラインに被り、スクリューがラインを巻き込んだのだ。速攻裏目。最悪。
そんな僕の大トラブルをよそに、ソガッポンさんが58cm、タカシさん64cmとカンパチ連発だ。
少し遅れて、いもやんさんもカンパチ64cnをキャッチ。いいなぁ。
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船頭が遠くを見て騒ぎ出した。鳥山とナブラだ。「GT!GT!」と言ってるが、そんな大きな魚は見えない。
僕とTAKAHIROさんはキャスティングをスタンバイ、ナブラに近づくのを待っていた。
だがキャスターを無視するかのような操船にルアーが届かず、タイミングを逸した。
もっとアプローチしてよ~、と思ったが、船頭は中乗り君に釣らせようとしていたのだ。
彼はナブラをかすめるようにタコベイトのトローリング仕掛を流し、一気にに6匹のマグロを釣り上げた。小アジサビキかいっ!
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このマグロ騒ぎを節目に、カンパチがバッタリ食わなく居なった。沈黙時々ハタ。パヤオでは歯物に切られる。
船がパヤオにぶつかるほど近い場所で、僕のジグにガツンとアタリだ。お~引く引くt。海中のロープが気になって仕方ない。
MAX150gの柔らかい竿を使っていたので無理せずファイト、2回走られたが相手もバテて、あとは長いリフトだ。
むむ、白い。浮いてきたのはGTだった。やったね86cm。僕にとってはキャスティングの対象魚だが、ジギングでは初めてだ。
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夕方、カンパチの時合いを待ったが、結局群れに当たらず。逆にバラクーダの群れに突入し、皆スパスパ切られてしまう。
暗くなって諦め感が漂う中、タカシさんのスローが火を噴いた。ジョンズ・スナッパーの69cm。あの状況で立派、参った。
振り返れば、この午後は前半のカンパチをいかにきっちり獲るかに尽きたな。道具?トラブル?腕?何だか釣り足りんの~。
place : Similan Islands
fish : Amberjack, Giant Trevally, John's Snapper

2013年4月9日火曜日

3月シミラン・ジギング遠征 ④まずは浅場で釣ってから

前半は100m以上の深場をさまよい、大型は出たものの魚との勝負の機会が少なく残念だった。
そこで後半は「島に近い浅場に行ってくれ。カンパチはいいから、色んな魚をたくさん釣りたい」とキャプテンに申し入れた。
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僕は第一フォールでクイーンフィッシュ60cm。いもやんさんもすぐにキツネフエフキを上げた。ほら、魚いるじゃん。
と思ってたら、右舷で鋭くシャクっていたつかちゃんの竿がガツンと止まって海に突っ込んだ。無言、必死の形相だ。
ステラから糸の出が止まらない。こんな50mの浅場でカンパチが?巻いては出されを数回繰り返したあとの長い回収。
つかちゃんはワンピッチジャークの練習だけで汗びっしょりに疲れちゃうのに、ゼエゼエ言ってる。大丈夫かいな?
おおっ、インクブルーの海底から大きな円を描いて銀白の魚体が浮いてきたぞ…イソマグロだ。ギャフ一発で87cm。
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つかちゃん、ジギング・デビューおめでとう!メンバーは一気に気合が入った。僕といもやんと船頭にキツネフエフキが連発。
カンパチこそ居ないもののアタリが多いのは楽しい。朝食後も浅場に居るうちはアカチビキ、アオチビキ、フエフキと続いた。
やはり船頭はカンパチを釣りたいのだろう。船はどんどん島から離れ沖を目指す。やがて水深90m~100mラインまで来た。
前夜深酒メンバーが漸く寝床から出てきた頃にはアタリが減って、ソガッポンさんのヒシヨロイアジが目立つ程度。
しかし船頭が客より前にカンパチ70cmを釣ってしまった。これが昼前唯一。あのな~客がやな~、とブーイングの嵐。
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風が弱く、船があまり流されないので釣りやすい。しかし暑い。昼食までに全員皆汗まみれのクッサクサ状態に。
船は南下を続け、完全にカンパチ捜索モード。午後は次第にその結果が出始めた。ここで釣らねば!
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place : Similan Islands
fish : Long-nose Emperor, Dogtooth Tuna