2018年11月24日土曜日

Deeplinerジギングワークショップ

日本のDeepliner社からジギング伝道師223さんが金曜の晩にダーバンにやってきた。223さんはマルタ→スペイン→ポルトガル→南アフリカ→タイ→シンガポールを1か月かけて回るワールドツアー中。世界のあちこちに出掛け、船上で陸でスローピッチジギングを説いて普及の種撒きをし、同時に市場調査を行っている。これって夢のような仕事だと思わない?
223さんが到着次第、翌日の船上講習会について相談だ。最大風速7mだが波の高さ2m未満で、出れない天気ではない。賽は投げられた。翌朝シェリービーチに集まったのは223さん、Kittyさん、グレン 、PJ、ワイナンド、僕の6人。PJはテレビ番組や雑誌に登場する著名ジガーだ。貸切りなので思い切りジギングができるぞ。

アンドリュー船頭はPJのGPS情報をもとに、彼のカンパチポイントに向かって70m潮上からドテラで流した。水深30mほどの岩礁で、ジギング成立するのかいなと思うような場所だが、魚探の反応は良い。いきなりKittyさんがジグを2個続けて切られる不幸な出だし。サメなのかノットが甘いのか?スピニングで激しいワンピッチを繰り出すワイナンドがカンパチを掛けた。55㎝の小型で痩せているが群れで居るようだ。船を戻して再び潮上から攻め、丁寧にラインスラックを与え続けていた223さんが同型のカンパチを2連発だ。
僕はワンピッチジャークに切り替えて中層でカンパチゲット。グレンは初めてのジギングで何とかカンパチを掛けたが目の前でサメに食われてしまった。Kittyさんもやっとスローで釣ったらと思ったらヒラマサの小さいのが2匹。1匹海に落としちゃったけど。その後、数と良型を求めて別のカンパチポイントも流したがこれは失敗した。

223さんの思惑としては、150mぐらいの水深で大型魚を相手にスローピッチジギングの効果を体験してもらうという計画だっただけに、30mではフィールドが違う。そこで頼んで深場に行ってもらおうとしたが、潮が速くて断念、50mから70mの場所で妥協した。

ワイナンドにもスローのタックル一式が渡され、223さんがしゃくり方を伝授。覚えが早いのか道具がいいのか、ワイナンドは50㎝超のホワイトエッジハタを2匹連発。やるなあ。223さんも大きめのジグを使って66㎝のオオヒメをゲットした。僕とグレンは「他社品ジグや太軸のハリでは釣れない」事を身をもって示す役目にトライし、成功した=マジ全然釣れん(島野さんや下田さんのせいではないけどね)。艫ではジガーのはずのPJが餌釣りでハタやオオヒメを釣って楽しんでいた。船の流れが速く、糸がすぐ前方と浮くに出てしまい、まともに縦にジグを動かせない。

風も出てきたので初めの30m立ちに戻った。カンパチはもういなかったが入れ替わりにスマが釣れたり、掛け損なって悲鳴が上がったり、楽しかった。「落とすだけでつれちゃう」と、ワイナンドはすっかりスローの信者になったようだ。

釣り終えてからはワークショップオンザビーチ。普段は物静かな223さんが形状別のジグの動きや誘い方を一生懸命説明する。へえぇと納得する釣り人達。南アフリカに繊細かつ強力なスローピッチジギングの商売が将来成り立つとは到底思えないが、有志が集まれば幻の背中ぐらいは見えるかな?