2011年11月29日火曜日

役立たずの思い入れ

このブログには「ページ」という付録があって、「記事」以外に情報を載せることができる。
その中、「site map」に続く第2弾、「タルタオ島ポイントmap」が完成した。上部のバーから行くことができる。
僕はタルタオ島の全周囲を釣り、ごく一部の区域しか釣れなかったのだが、そこを画像付きで紹介した。
画像 874
興味のある方は入ってみられると分かるが、全世界の人々に全く貢献しない個人的な思い入れが展開されている。
だって殆どの人は僕が誘っても行かないし、かといって独りでは行き様が無いような場所だからね。
それでも、いつの日か「リュージョンさん、4番磯でGT釣れました。やった~!」なんてメールが貰えたら本望。
僕は海が好きだ。

2011年11月25日金曜日

On the Move / 深町純

on the move
いまや死に絶えたジャンルであるフュージョンがクロスオーバーと呼ばれていた頃、日本にこんなイカス曲があった。
深町純。ニューヨーク一流のミュージュシャンを従え、日本にこの種の音楽を強烈に提示した偉大な音楽家だった。
この曲、初めて聴いた時は、あぁ音楽の未来ってこんなのか凄いな、と思ったものだ。
今聴いても全く古さを感じさせず、当時の豪華絢爛な高揚感を撒き散らす。本物の持つ力というのは不変かつ普遍だな。
New York All Stars Live!という、とてつもないアルバムもあったぞ。超本物の。
深町純は最近亡くなってしまったけど、この曲は僕の心にいつまでも残る。
飛行機の音が聞こえると、すぐにあのノリノリのブラスのイントロが入ってきてさ、そういう人生にしてくれた曲だね。

2011年11月15日火曜日

サム島 うわさの探査さわら的中

サトゥンの沖に、まだ行ったことのない島々があった。ブロン島の北方面にあるグルワイ島とサム島だ。
グルワイ島は東西に細長い長さ700mほどの小島で、サトゥンとトランの県境にある。パクバラから1時間半余。
本土に近く、周囲は浅そうだが、岩場に囲まれてプラーモンが多いというので行ってみた。(下の左の画像)
ところがうねりがひどく、磯に近づけない。船は翻弄されるしルアーは上手く動かないしでちょっとな~。
何とか一周してキャストしてみたが、大きなダツ1匹に終わった。多分ココにはもう来ないだろう。
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そこから南に5km程戻った場所にサム島がある。三つ並んでるからコ・サムね。(上の右の画像)
サム島周辺は、現在プラー・インシー(ヨコシマサワラ)のはえ縄漁が盛期で、あちこちで豊漁のうわさを聞く。
僕もそれにあやかりたいものだと、トローリング道具を繰り出した。
ロッドはダイコー・プレミア90H。何やそれショアジギキャスティングロッドやんけ、と笑うなかれ。使う理由があるのだ。
ロングテールスクリューを上方からかわす長さと、ディープダイバーの重い曳き抵抗を受け止める腰の両立。コレ、最強。
リールはTICA・ST16。バンサレーの餌釣りでの出番が多いが、頑強で大口径カーボンのレバードラグも秀逸だ。
ルアーはRapala CD Magnum 14cm。木製の旧タイプだ。これを缶スプレーで白塗りにして持ち込んだ。
いつもオレンジのラパラを曳いてると、「プラー・インシーは白が好きだ。白持ってないの?」と船頭が聞くからね。
ラインはナイロン16号。先端に30lbのワイヤーを装着、サワラの鋭い歯によるカットを防止する。
キャビンの上に座り、股と膝でロッドを保持してラパラを曳く。出すラインは50m、速さは8ノット程度かな。
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スレイマン船頭とおしゃべりをしながら船は進む。何の反応も無くサム島の前まで来てしまった。
これがサム島か…崩壊寸前の石灰岩の島が南北1kmにわたって屹立、近くで見ると素晴らしい奇観だ。
思わずカメラを取り出して右手に持ち、絶景を切り取ろうとした瞬間、ヒット。「食った!エンジン停止!」と指示した。
けたたましいクリック音でガーッとラインが引き出される。左手一本で竿とラインを一緒に持っていたから大変。
手袋の内側がすっ飛んでいくラインで擦れて熱い。ファーストランは無理せずラインを出し、止まってから巻きに掛かる。
魚は何度か強烈に走るが、ST16の操作性は素晴らしく、やり取りは思いのまま。船べりに寄せるまでは順調だった。
しかし船頭が2回ギャフを失敗、いつものサヨナラバラシかと心配したが、フックは口角にカンヌキ、絶対外れない。
船頭がサワラの尻尾近くを両手掴んで船内にはね上げた。やったね。116cmの良型だ。重い。申し分ない。
十分満足してもう帰ろうかとも思ったが、サム島の磯が目の前にあるし、うねりも収まったので、キャスティングに移った。
頻繁にルアーに当たるが掛からないのはプラー・モン小型か?やっと掛けたのはクイーンフィッシュ。後は続かなかった。
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3つの島を一周した後、もう一匹サワラを釣ろうとトローリングを再開した。しかしここで突然、船のエンジンが不調に。
3気筒のうち2つしか動いてない音らしい。「修理するから帰ろか~」と強制終了となってしまった。
まあいいか。白ルアーのアドバイスもくれたし、狙い通り釣らせてくれたし、感謝しないとね。実のある探査釣行だったな。
place : Ko Sam / Satun Province, Thailand
fish : Narrow-barred Spanish Mackerel, Talang Queenfish

2011年11月11日金曜日

ブロン・ラナ島 イスラム正月に釣る


この日、パクバラの朝は遅かった。いつもは島に泊まって5:30には出るのだが、本土から9:30スタートとは…
イスラム教の正月で、9:00までモスクでの礼拝があるのだ。イェブとスレイマンの船頭親子は純白の正装で戻ってきた。
女性達はピンクや赤のきらびやかな衣装で正月を祝っている。そんなこんなで、半日だけの釣りとなるが、仕方がない。
前日タルタオ島がイマイチだったので、ブロン島を目指した。まずは航程1時間で着くブロン・マイパイ島だ。
小魚のバイトしかなく、Leoさんイルカに向かって投げてるし。本当に食ったらど~すんねん!
嫌な予感を持ったままヒン8へ移動。岩礁周りに拡がるリーフを広範囲に攻めた。
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いつも釣れる南端。Leoさんが東向きにポップクイーンを遠投して掛けた。引きが強く、慎重になるLeoさん。
目標物のない沖向きで食わせたプラー・モンは、あまり試さないこともあって価値を感じるね。
我々はヒン8を2周したが、このLeoさんの1匹だけに終わった。出発が遅かったので、もうここで昼食となってしまった。
キス唐揚定食を食べ、ブロン・レ島の西磯へ向かった。頑張った。しかし大場所のくせに完全ノーバイト。
スレイマン船頭が言った。「最近、地元の船でタイ人が毎日ルアー・キャスティングしてるよ。もうココだめよ」と。辛いな。
次はLeoさんが大好きなブロン・キノ島に移動。しかし前回コウジさんと来た時と同じだった。ダツやシイラのバイトだけ。
以前はあんなに良く釣れたのにどうしちゃったんだろう?レ島とキノ島で釣れなきゃ今日は終わりじゃん!
ここでLeoさんが大ライントラブルを連発したので、ブロン・ラナ島に移動してコーヒーブレーク。
RJ:「何回か出たけど掛からんわ。今日はもう駄目かもね」
Leo:「あと1時間か…厳しいですね。でも、海めちゃ綺麗だし楽しかったじゃないすか」
RJ:「そそ、こんなに楽しいのに、何で皆来ないのかな?」
Leo:「素人にはお勧めできないとか、ブログに嫌がらせ書くからですよ(藁)」
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コーヒーを終えてラナ島北端で第1投、僕が引いてきたサーフェスクルーザーにピックアップ寸前の足元でドカンとヒット。
おぉ、4月のLeoさんと同じ場所だ。この日はあまりの不調にボウズを覚悟していたが、予想外の復活の1匹だった。
ラナ島北岸を回っていく。潮は深い緑に澄み、吸い込まれそうなほど美しい。
島の西端で岩の間に打ち込んだ僕のサーフェスクルーザーにまたヒット。Leoさんもチェースを見逃さず、すぐに1匹追加した。
ラナ島を一周して、白岩まで行ったが、掛かるのはダツばかりとなってしまった。
Leoさんはウルフヘリング(オキイワシ)を釣って返り血で血まみれ。
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最後の10分、さっき激しいチェースのあったラナ島南面に戻って、最後の勝負だ。
ジャクソン・タントをクイクイッと動かすとプラーモンが一発で食った。「よしっ、Leoさん、帰ろか!」
結局この日はヒン8で1匹、ラナ島で4匹。釣り時間が短かったが、何とか最後で盛り返したね。
2日間で釣れたプラー・モンは、僕が7匹、Leoさんが4匹。多くはないが不満でもない。二軍ルアーも活躍してくれたし。
ブロン島近辺、ベイトフィッシュは豊富なので、そのうちラナ島以外にもプラー・モンが戻って来るだろう。
そういえば…プラー・モンの腹を割いて、胃の中を確認してみてギョッ!5cmぐらいのプラー・モンが一杯入ってた(泣)
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place : Ko Bulon Le (Hin 8), Ko Bulon Rana / Satun_Thailand
Fish : Giant Trevally

2011年11月7日月曜日

タルタオ島 静かな雨

Leoさんとタルタオ島西岸の2番磯で投げ始めたのは正午。海は穏やかだが雨雲が迫っていた。
僕は前回釣行でフィードポッパー、ローデッド、ブルースコード等の主力を失っていたので、二軍中心の布陣とした
Leoさんは不動の布陣(笑)。メインにポップクイーン、サブにK2Fだ。
2番磯での3投目、バイトと同時にクイーンフィッシュが空中に躍り上った。二軍のジャクソン・タントに派手なお迎えだ。
3番磯で投げているとジャングルを激しく叩く雨音が接近、急いでキャビンに逃げ込んだ。
降ってる間に南に大移動して、雨が止んだ頃に再開、北上しながら釣ろうという作戦だ。
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マッカム湾の北にあるタルタオ富士の下から投げ始める。潮はやや濁り、魚のチェースが見えない。
ここでLeoさんのポップクイーンにザバッとプラー・モンがヒット。僕が「でかい?」と尋ねるがLeoさん必死で無言。
上がってきたのは空揚げサイズのプラー・モン。出方が激しいしスピードがあるので、Leoさん言葉が返せなかったらしい(笑)
僕は二軍選抜のヨーヅリ・サーフェスクルーザーを投げていた。プラー・モンは40cm2匹だけで、バイトを何度も失敗。
前傾フェースのルアーは止めのアクションをするとラインに乗り上げてフックに絡むが、こいつもそう。タダ巻きが一番。
そのタダ巻きで12番南でやっと掛けた。引く引く、でかいかと思ったが50cm超。いいんだ、これが釣りたかったのよ。
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小雨降る中、ボートは南風に乗せてナチュラルドリフトで北へ向かう。我々は舐めるようにキャスト。でも活性かなり低いな。
6番磯、再び僕のサーフェスクルーザーのタダ巻きにザブンと出た。50cm超で4匹目。不調のLeoさんにかける言葉がない。
タイムリミットの17:30は過ぎたが最後のキャストを大場所でと、4番磯に向かった。ここは底の起伏の粗い場所だ。
Leoさんのバス上がりキャストが磯スレスレに決まる。すぐスキッターポップにドスンッ!一気に岩から引っぺがす。
50cmオーバーゲットのLeoさん、「さすが4番、やっと格好ついた。帰ろか!」
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この日はイスラム大晦日。船頭は沖泊まりできないのだ。島に泊まっても不便なだけなので我々もパクバラまで戻った。
宿泊はパクバラで一番まともなバンガロー”BEST HOUSE”。これはいいとしよう。
夕食はビーチサイドのタイ飯屋に繰り出したが、呼んでもないおばちゃんや小僧が同席してきた。
そして「洪水大変ね~」とか言いながらどんどん飯を注文し、我々の了解もなくおごらされた。ナンじゃこりゃ?
宿への夜道、妖怪のようなカラオケ屋台ババア連中に声を掛けられ、逃げ帰った我等。パクバラは訳の分からん町である。
fish : West coast of Ko Tarutao / Satun_Thailand
place : Talang Queenfish, Giant Trelally

2011年11月3日木曜日

Are You Gonna Go My Way / Lenny Kravitz

1993年、この曲が出た時はたまげた。何の飾りもない直球でズバッと切り込んできたからね。
Lennyはロックへの剥き出しの愛で、恥ずかしくて誰もやらないような、古風で粗削りなロックをさらけ出した。
選ばれし者がロックの核心を研ぎ澄まされたリフで問いかけたのだ。これがとてつもなく格好いい。今聴いてもね。
lenny
Lennyは今も安定した活動を続けているが、やっぱり初期、特にこの曲の切れ味が一番だな。
シンプルなノットでデカいのをガツンと釣った時は、"♪Are you gonna go my way♪"の気分だね。