2012年9月25日火曜日

光の旋律 / Kalafina

2010年に放映されたアニメの主題歌。この歌には作曲家・梶浦由記の才能と感性が満ちている。
美しく引き立てあう三声のコーラスは主役を変えながら哀愁のメロディーを歌う。
センターで低音を担当しているケイコが後半に見せる活躍が素晴らしい。
アニオタさん達に独占させておいてはもったいない。世界に誇れるJapan Qualityだ。

2012年9月19日水曜日

コマセご飯 カオ・クルック・ガピ

タイ料理のご飯もので「カオ・クルック・ガピ」というのがある。カオがご飯、クルックが混ぜる、ガピが塩アミのペースト。
アミと言うのはエビによく似たプランクトン。オキアミよりずっと小型で1~2cmぐらい。日本では珍味扱いだ。
というよりも、海釣りの撒き餌「アミコマセ」としておなじみ。あのピンクのブロックだ。
海の幸プランクトンを基本食材として使い、それが老若男女に愛されているところがタイランドの食の奥深さ。
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左の画像がラヨーン県の漁村(パークナムプラセー)で水揚げされたばかりのアミ。右は加工されて製品になったガピ。
カオクルックガピは、ガピを混ぜて炒めたご飯が皿の真ん中にドンとある。盛り付けは日本の冷やし中華のようだ。
上に錦糸卵、甘辛ブタ、タマネギ、唐辛子、青パパイヤ、ソーセージ、インゲン豆などが適当に並ぶ。
端からトッピングごとの味の変化を楽しみながら食べてもいい。最初にガガーッとかき混ぜて食べてもいい。
妙に香るピンク色のご飯を食べたことのある人はこれだ。まだの人はぜひ食べてみてほしい。
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アミの濃厚なコクと香ばしさよ。海の食物連鎖の中抜きをして頂点が原点を食べた時はじめてその魔術的な旨さに気付く。
タイランドでアジ釣りをするとき、コマセをしないのはなぜか?ここにその答えがあった。
こんな旨いもの海に撒いてたまるか、人間が食うに限る。そんなタイ人の微笑みがカオクルックガピからは感じられるね。

2012年9月16日日曜日

バンサレーで上物 衝撃の大女王

キャプテンSWITの船でバンサレーに海のルアー釣行。
メンバーは山ちゃんさん、しーちゃんさん、J2さん、マヒマヒ大王コウジさん、Takahiroさん、TAIYOさん、僕の7人。
スジハタをメインターゲットとする岩礁帯でのボトムパンピングを想定して沖に出た。小雨だが微風・凪でまずまずの天気。
初めは水道の北の入り口付近を狙った。主に砂地だ。全員不調。僕はハタと大きなマテアジを釣って上々のスタート。
続いてクラム島北側、イラ島北側と回るが、ハタの調子が全く上がらない。乱獲枯渇責任者のJ2さんに冷たい視線が集中。
そんな中、果敢にヨーヅリハイドロポッパーで磯際を攻めていたTakahiroさんが「来た!」と声を上げた。
ジャンプを繰り返して寄ってきたのはクイーンフィッシュだ。逆張りでの61cm、お見事。
RIMG0103RIMG0100  Takahiroさんのクイーン
次はクラム島の南西の離れ磯でキャスティング。皆はジグ・ペンシル・ポッパーなど好き好きのルアーを投げる。
僕はジェット天秤で弓角だ。初めてコレを見たTakahiroさんは「キスの仕掛けですか?」と怪訝そう。無理も無いな(笑)
磯を周回するが、山ちゃんさんがクイーンをバラシ、僕がマブタシマアジを釣っただけ。頻発するバイトはダツだったような。
しかし運命は主催者山ちゃん隊長を見放さなかった。imaハニートラップ8cmをクイーンフィッシュが急襲した。デカそうだ。
激しいファイトを見たキャプテンが操船を誤り、万事休すかと思われたが、前後フックの刺さりが絶妙で何とかキャッチ。
船に上がった獲物を見て全員仰天、93cmの大型。凄い体高と巨大な口を備えた実に立派な大女王魚だ。おめでとう!
 RIMG0107mRIMG0109q 山ちゃん93cmのクイーン
次はハタを求めて水道の南口(イラ島~灯台島の東側)へ移動し、上げ潮に乗せてドテラ流しだ。
皆が底を叩き始めて直ぐ、海面が魚と鳥でざわついているのを見た僕は弓角にスイッチした。
激流の向こうにキャストして巻き始めるやいなやガツーンと竿先が入った。よく走る鋭い引き。マブタシマアジの51cmだ。
この後も頻繁にバイトが来るが、逃げ回る動きの弓角の掛かりの悪さが災いし、乗らないわバレるわ、熱くなったね。
急流のためハタが釣りにくいその横で僕の弓角は結果を出し続け、マブタシマアジとクイーンフィッシュが次々に釣れた。
SWIT船頭は弓角を手にまじまじと見つめ「コレ、いくら?どこに売ってる?」「一つ100バーツ。日本にしかない」→悶絶(笑)。
Takahiroさんも弓角のパッケージを写真に収め、今度買ってくるってさ。タイでももっと愛好者が増えればいいのにね。
RIMG0112RIMG0114右は僕だけの釣果:弓角&ジグ
ところで、今回のバンサレーのキーワードは「ダウンサイジング」。
7月当地釣行でジグが通用せずショットガンサビキが爆釣、8月のスピードボートはシルエットの小さいジグが効果的だった。
この流れからTAIYOさんとコウジさんは「今日はマイクロ・ジグ!」と宣言して30g程度の小さなジグで楽しんでいた。
狙う水深は違うが、弓角も同じ発想だ。小さなベイトフィッシュに付いている魚は小さなシルエットのルアーで攻めると。
普通のサイズのルアーに見向きもしないマブタシマアジが、僕の40~45mmの細身の弓角だけにガンガン食ってくる。
但しダウンサイジングで調子こいてると、本当に欲しかった大物に敢え無く破壊され…という苦い経験が多い。皆も注意ね。
僕は弓角やショットガンはライトゲームを楽しむための手段と割り切っている。ライトでも狙いが中れば楽しいことこの上ない。
RIMG0098 P9150770ハタ類は枯渇気味?
締めはクラム島南東角。スジハタがついにTAIYOさんの竿に掛かったが、皆から「放流サイズ!」の集中攻撃だ(笑)
16:00過ぎに納竿。日差しが無くて疲れなかった。終日根魚の活性が低いのには参ったが、僕は上物で十分楽しんだ。
水面を滑走する弓角に大きな水しぶきを上げて襲い掛かる元気な魚たちに感動。もうプチ・アンダマン海状態だったね。
最後に本日の記事を使った国語のお勉強。皆さん、ちゃんと読める?タイ人化してないか?
①根魚 ②弓角 ③上物 ④小魚信
珍回答例:①コンギョ・ネギョ ②ユミカク・キュウカク ③ジョウモノ ④コザカナシン。こらっ、あかんで!
正解:①ネザカナまたはネウオ ②ユミヅノ ③ウワモノ ④ショウギョシン。一つでも間違えた人はコメント欄に告白のこと!
place : Bang Sare / Chonburi Province / Thailand
fish : Talang Queenfish, Small Mouth Scad

2012年9月11日火曜日

バンプラ 静かな海でキス豊漁

マヒマヒ大王コウジさん、J2さんとバンプラにキス釣りに出掛けた。
タイランドのキスは乾季の対象魚で、大量の真水が湾内に流れ込む雨季終盤は不向きとされている。
その上、連日豪雨と強い南西風が続いて開催が危ぶまれたのだが、当日は静かな凪の海が迎えてくれた。
小さなカニ漁船はバンプラ沖2km程の場所に進んだ。アンカーを宙に垂らしてドテラ流しだ。
3人とも同じようなタックルだ。ショートロッドにPE1号~2号、オモリ8~15号、天秤使用、2本針。さて、釣れるんか?
コウジさんは既製品のキス仕掛け。J2さんはフライ針を使った自作仕掛け。僕はキス競技用7号を装着。
一投目からJ2さんの竿が大きく曲がり、ダイミョウサギが釣れた。あとはヒイラギばかり。
もっと沖へ移るとヒイラギに混じってピンギスが上がるようになり、やがてキスが優勢になってきた。よしよし!RIMG0082bp RIMG0079jk
沖からの風に乗せて緩やかに船を流し、水5m程の砂地を探っていく。鋭い魚信でモトギスとホシギスが食ってくる。
海底に仕掛けてある網の上を船が通ると、全員一斉に根掛かりで悲鳴があがる。それ以外は快適そのものだった。
シラチャの町並みの左のほうに僕のアパートの茶色い屋根が見える。空気は澄み、沖のシーチャン島の緑が濃い。
朝からの凪が午後までずっと続き、餌をイソメからエビに変えてもキスの食いは変わらなかった。小魚信の極致(笑)
コウジさんは仕掛けの絡みにやや苦戦、J2さんは貴重な天秤の根掛かり紛失に怯えながらの釣りだった。
ベタ凪のためキスの鮮やかな魚信は一層ビビッドに感じられ、底から上がってくる魚の姿も早くから見えて楽しい。
コウジさんは昼過ぎまでイマイチ不調だったが、終盤調子を上げて、チョイ投げで毎回ホシギスを連発した。
J2さんはベイトリール。キャステイングトラブルを避けて竿下に専念していたが、コウジさん好調に辛抱も限界。
「バックラッシュして切れるかも…」と言いながら投げた瞬間にプチっとラインが切れて、貴重な天秤を単独飛行ロスト。
「あーホントに切れちゃった!根掛かり引っ張ってラインが食い込んでたから…」とぼやくことしきり。
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餌切れとなり14:30に納竿。釣果は豊漁、各自60~80匹程度。船頭からも50匹ほど貰って260匹のキスを持ち帰った。
出る前は天気が不安だったし、出られても20匹ずつぐらいかなと各自思っていたので上出来だ。
僕のアパートでシャワーと休憩を済ませ、「白魚」にキスを持ち込んで3人での宴会だ。
白魚厨房はシーチャン島に行った人の釣果10人分対応で大忙し、そこにキスを頼んだのに料理の手際は良かった。
まずキスの刺身と湯引きの盛り合わせ。薄皮を旨味に変える湯引きって素敵な調理法だな。日本酒でいただく。
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次はてんぷら。やはり少人数だとカリッと丁寧に揚げてくれる。さすがキス天、てんぷらの王者降臨ですな。
天つゆ良し、塩でも良し。うまい…と感嘆の声が続く。
調理に手間が掛かるので、いつも最後はフライとなる。濃厚なアジフライとは対極の味。ビールでいただく。
ふわっとした白身がカリカリの衣とソースに合わさると完璧な味が出現。新鮮なキスはどう食っても旨い。幸せ。
総合結果=本日の我等が釣りに一片の悔い無し!
place : Bang Phra, Chonburi Province, Thailand
fish : Northern Whiting, Trumpeter Whiting