2013年5月21日火曜日

シーチャン島 かめ!

ヨーンさん、杉ちゃんと3人、キャプテン・タンの船でシーチャン島沖に出掛けた。
コウチャンさんやJ2さんら8人を乗せた別船は北のコ・サンパンユを目指した。こっちは逆に南に向かった。
曇天微風の快適なコンディション。しかしシーチャン島とカンカオ島との間、タイタームン島南端とアジの群れ皆無。
もう一度シーチャン島南端に戻って待つ。暫くすると弓角にマテアジの良型が掛かった。来たな。ショットガンに切替えた。
船頭と並んでバタバタっとマテアジを釣る。丸々と肥えた25cm級の型が揃い、引きが気持ちいい。
カンルアンの群れも同時回遊。これは専用仕掛を使っていた僕だけに釣れる。不思議そうにそれを見るヨーンさん・杉ちゃん。
船頭は大物を掛けた。竿が手元まで曲がり、キャプテンは魚に付いて船内を一周したが、近くの網に絡んでバレてしまった。
ヨーンさんはアオリイカ良型を仕留め、暫くイカ専門。しかしエギロスト連発でアジ釣りに参入した頃には群れは去っていた。
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杉ちゃんは釣れた小型のイトヨリを針に掛け「大物来ないですかね」と泳がせ釣り。それにまさかのアタリがどーん!
慎重に巻いた杉ちゃんの前に浮いたのはコガネシマアジ46cm。お~最高じゃん!泳がせで狙った通りの釣果に脱帽だ。
コガネシマアジの腹を割いてみると、胃からは消化されたイトヨリとカニが出てきた。底物食いだね。
カンルアンの群れも去り、昼過ぎにドックマイ島の南側に移動した。ここは毎フォール何かの魚がショットガンに食った。
しかしカンルアンは半数程度。フエダイ小だのスズメダイなど寂しい外道が多いのが難だな。
カタクチイワシを付けて潮に乗せて流していた船頭の竿が大きく曲がった。初めは根掛りと言っていたが動き始めた。
軟竿での長いファイト後、針に掛かって必死の若いアカウミガメが浮いた。潜る前に海面で「はあっ」と言って息を吸うのね。
何度かの失敗の後、ヨーンさんがネットでカメを掬うと皆で大歓声だ。針は刺さっておらず固い嘴に乗ってただけ。
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オール状の足をばたつかせて暴れるカメを皆で記念撮影持ち回り。海にリリースした時のカメの慌てぶりに皆爆笑だ。
10分後、船頭が「カメが帰ってきた!」とアンカー前を指差して大笑い。カメくん、きっと「ありがとう」を言いに来たのね。
別船から「食べたんだろう」とか「竜宮城と乙姫様はどうだった?」とかさんざん言われたが、楽しいハプニングだったな。
カメが傷つかなくて本当に良かった。一つ賢くなって大きく育って欲しい。
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結局僕はカンルアン110・マテアジ17・マブタシマアジ10・フエダイ・イトヨリ40匹釣った。船頭からはマテアジ10匹貰い。
これから暫く僕の晩はアジ生活だ。海の幸に感謝だね。まとめて炊いた豆おこわと赤飯が相手をしてくれるだろう。
place : Ko Sichang
Fish : Golden Trevally, Yellowtail Scad, Small Mouth Trevally, Loggerhead Turtle
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2013年5月18日土曜日

It Makes No Difference / The Band

13歳の時、鎌倉の小町通りの入り口にあるレコード屋で、僕はこの曲の入ったアルバム「南十字星」を買った。
ニューミュージックマガジンの中村とうよう氏が、このアルバムのレビューで100点満点を付けていたからね。

どの曲もミドルorスロー、落ち着いたメロディーにコキコキした味のある演奏。ガキの僕に分かるはず無いって?
いや、胸にグサっと来たのよ、この曲が。この溢れ出る哀愁が、僕だけでなく当時の日本人の心を鷲掴みにしたようだ。
♪Without your love I'm nothing at all~♪で始まるブリッジのところ、サックスも絡んで最高の盛り上がりを見せる。
邦題は「同じことさ」。ベースのリック・ダンコの名唱だ。彼は後年酒浸りとなり短い人生を終えたが、この名曲は残った。
映画ラスト・ワルツでももちろんこの曲を演るのだが、渋い。泣ける。実に泣ける。何年たっても…

2013年5月15日水曜日

シーチャン島 弓角優勢

魔寧蛇さん・モリッシーさんとキャプテン・チュクの船でシーチャン島沖に出掛けた。
コウモリ島の東側で始め、列島南端に移り…アジの群れが居ない。アンカーして気長に待とう。時々遠くに鳥山が立つ。
餌釣りを続けていた僕の竿に、ようやくまともなアジの引き。リュウキュウヨロイアジだ。3人前刺身確保。旨そう!
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エギングで苦戦していたモリッシーさん、2杯目はドスンと良型。刺身とゲソ焼き上乗せ!そう喜んだ直後のこと。
座ったまま投げていたモリッシーさんのティップランロッドがパキーンと真っ二つに折れた。本人は「衝撃は無かった」と言う。
しかし竿を良く見ると小さな打撃痕がある。日除けの鉄パイプに当てたようだ。泣くな、君の竿は2倍になった。幸せ物w。
魔寧蛇さんはアジングと弓角を交互に投げていた。アジングはワームを食いちぎられて不調。弓角は好調続けた。
弓角に食いつくのはマブタシマアジの20cm級とクイーンフィッシュ50cm級。クイーンは激しくジャンプして楽しそう。
水面をマウスで曳いてくるので魚が見える。魔寧蛇さんは追ってきた魚が食わないとフッと止めて食わせていた。
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「やっぱり弓角最強」「めちゃ楽しい」「アジングは飛ばない。ダメ!」魔氏はチョーご機嫌、奔流の如き解説がエンドレス。
水面での好調はさておき、いつも主力のマテアジとカンルアンがいつまでたっても食わないので、島の東側に戻った。
途中沈み磯やシーバース周りでナブラが沸き、弓角でクイーンとマブタを追加。魔寧蛇さん、マブタ44cmに能書きの嵐。
最後はドックマイ島の南側にアンカーした。 僕はやっとショットガンでマテアジをまとめて追加し、15時の船で帰宅。
その日の状況に合わせて色々楽しめるのがシーチャン島のいいところ。この日は弓角に着目した魔寧蛇さんが吉。
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長い日はまだまだ続く。皆でシャワーして休憩、魚の下ごしらえ少々、メイドさんへの魚分配を終え、白魚に出撃した。
カンルアンとマブタシマアジの唐揚、ゲソ塩、アオリイカと琉球鎧アジの刺身、マテアジのフライ。体に染み渡るね~。
ウエイトレス達も我々の魚が旨いのを良く知っている。横に来ては唐揚やゲソを摘んでいく。イート・アンド・アウエイやな。
釣果で食って飲めば大満足、勢いでスナックに突入、23:30まで。ふうっ。次の日早いし、わたしはツカレウオの人です(笑)。
place : Ko Sichang
fish : Small Mouth Scad, Talang Queenfish

2013年5月12日日曜日

サメサン 良型チェガーム登場

サメサン沖にキャプテン・ルアンの船で出た。ヨーンさん、triphopさん、J2さん、コウチャンさん、大さんと僕。
全員餌釣りではなく、ジギング。スローだのマイクロだの各自好き勝手な手法で攻めることとした。
最初の場所は水深約50m、アンカーを打った。しかし潮が速くて潮下にジグが流され、2フォールで一同めげた。
ドテラ流しに変更してもらい、実質的に釣り開始。しかしどこまで流せども完全な砂底が続く。アタリ無し…。
全員閉口して「根のあるところで流して!」とキャプテンに要望、サンチャラーム島の2km先まで大きく動いた。
ここでヨーンさんがタチウオをゲット。「嬉しい」と魚を見つめて写真を撮るヨーンさん。これが幸運の始まりだった。
11:00、海底の根の近くを流しているはずの船の艫の前方に、海面が丸く鏡になっている部分が見えた。
コウチャンさんと僕は「湧昇流だ。ポイント接近!」と期待を持った。しかし神がチャンスを与えたのはヨーンさん。
大きなアタリに手元まで竿が絞り込まれた。「何だ?デカイ!」と艫で身を乗り出してファイトするヨーンさん。
ギャラリーからは「チョンタレーだろ」「チョンガーム?」など期待の声。竿は細く魚は力強い。何度も突っ込んだ。
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円を描いて浮いてきたのはチェガーム(ホシカイワリ)だ。それも良型84cm。お見事!一斉に羨望の歓声!
シャム湾では希少性・食味・引き全ての面で最高峰の対象魚だ。ジグはスロー・スキップの銀/グロー130gだった。
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この後は全員休まずにシャクリ続けたものの、ハタ・フエダイの小物中心の地味な釣果が続き、16:30に納竿した。
目立ったのはコウチャンさんのキュウセンフエダイと70cmのカライワシ。ともにPE0.8号に40gのマイクロジグで。
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今回はヨーンさんが「妻が一時国のため寂しさを紛らわす為」に企画した釣行だ。企画・監督・主演男優賞だね。
あとのメンバーは貧果に泣いたが、ヨーンさんのドラマを見せてもらったので、次こそはの思いで帰途についた。
キャプテン・ルアンによると、ここのところチェガームはよく釣れており、先週は1日4匹釣ったこともあると。
但し活イカ泳がせで。ジギングではこの日のように潮が速いと難しいだろうとのこと。うん、餌釣りがいいな(笑)
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place : Samaesan
fish : Golden Spotted Trevally, Stripey Seapearch, Giant Herring

2013年5月10日金曜日

Speed BoatでモルディブGT ⑥初めての南マーレ環礁

モルディブは大環礁(アトール)のグループでできている。大環礁のインナーは深いところで水深50mぐらい。
大環礁相互間の水深は300m~400m。大環礁のアウターの海底は急な崖。5kmも沖に出れば水深2,500m。
見えていないだけで、実は日本アルプスの山頂で釣りをしてるようなものだ。
さて、最終日はフルマーレから南西に航路を取り、水深400mの海峡を渡って南マーレ・アトールに行った。
不本意な釣りが続いている。宿で力無い見送りをしてくれたコウジさんの分まで釣らねばならん。
南マーレ・アトールに来たのは初めてだ。だが景色はどこも一緒だ。ひたすら美しい珊瑚礁が果てしなく続くだけ。
まずはアトール北部にある大きな開口部から攻めた。1箇所で10連発の実績がある「very famous point」らしい。
ははは、有名すぎて攻め立てられているのか、何にも居ないじゃん。そこでアトールの北西コーナーに移動。
4日連続の晴天だが、この日は結構風があって暑くない。ボートの向きによっては追い風でルアーがよく飛ぶ。
午前中はGTだか何だかよく分からないようなバイトのみ。キャプテンはアトール東岸中部へ大きく動いた。
ここでキャプテンは思い切った操船をした。普通はボートをリーフの外に沿って走らせ、リーフに向けて投げる。
ボートの位置の水深は30m~70m、GTを掛けてからのファイトは安心だ。だがこの日は逆張りに打って出た。
ボートはリーフのすぐ外側にある浅場を進み、エッジの先のインクブルーの外海に向けてキャストするのだ。
何だか磯釣りみたいで燃えるねぇ。でもGT掛かったらどーすんねん。エッジで擦れてプッチンでは?
そんな心配をしながらキャストを始めるとバイトが出だした。僕にも子泣爺さんにもキャプテンにもドッカンドッカンとね。
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掛からんが手にゴンッと来るのもあって盛り上がる。11:45、僕のローデッドに水柱が上がり、83cmのGTをキヤッチ。
魚が掛かると「巻いて巻いて~」の指示とともにボートは速やかにリーフエッジの先まで出て深い場所で取り込んだ。
さすがスピードボートは小回りがきくな。次は12:05、子泣爺さん「遂に来た~」と竿を曲げる。今度はリーフ上で勝負。
見えてきた魚体は目の覚めるような青い鰭のカスミアジ84cm。「この場所いいね!」と子泣爺さん上機嫌だ。
バイトは続き、僕とキャプテンがダブルヒット、ダブルバラシ。OMG!
それを尻目に子泣爺さんはカスミ80cm、GT78cmを連発だ。ここはキャプテンも初めて来た場所らしい。
注目されてない場所なのだろう。魚がスレてない。モルディブとてそれは大事なことだな。
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次。僕のローデッドを遠目にも赤い魚体が襲った。掛け損なった。また失敗。3回目でようやくゴンと乗った。
バラフエダイの79cmだった。長い直線のリーフが終わり、コーナーに差し掛かった時、キャプテンが掛けた。
道具オーナーの子泣爺さんがすぐ譲り受けてファイト。おぉGTが潜る潜る。「上がらない!」と悲鳴の子泣爺さん。
僕がリリーフして無理せずゆっくり上げる。シイラ竿だからね。94cmの魚屋購入GT。僕の竿に来てくれれば…。
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結構釣れたのは上記1時間半の間だけ。その後は皆で大バラシ大会をやってしまった。
リーフ上で釣るので、下手すると珊瑚に潜られるのよ。これで僕と船頭がバラシ1回ずつ。
お決まりの遠投・掛け・バラシも、僕と船頭が2回ずつ。何とかもう一匹と焦る。時間は過ぎる。
ボートはアトール東岸を北上し続け、既にマーレの町がくっきり見える場所まで来ていた。
15:45、ついに僕のローデッドに会心の大魚信だ。合わせバシバシでこれ以上無いという程の自信のフッキング。
ランは強烈だったが耐え切ってリフトに入る。余裕の笑みがこぼれる。プチッ………何でやね~ん!!!
リーダーがザラザラになってカット。ダツに遊ばれた痕かGTの歯か謎を探求する気も失せ、ただへたり込んだ。
続いて子泣爺さんがローデッドで掛けた。ボートは速やかに深場に移動。魚はグイグイ潜る。100m以上潜る。
デカい。魚はじりじりとドラグから糸を引き出す。スプールに巻かれた糸が細っていく。「ok,ok」とキャプテン。
しかし糸残量が不安になった子泣爺さん、たまらずドラグを締めた。次のランでプッチーン。PEがブレーク(泣)。
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「GTファイトはドラグユルユルでいいんだ」とキャプテン。何で切れたかは置いといて勉強になった。だが手遅れ。
二人仲良くバラしたところで納竿とした。サーチャージとチップを払ってキャプテン・モハメッド・助手イージャとお別れだ。
現地解散。まず子泣爺さんがインド・チェンナイへ旅立ち、続いて僕がマレーシア・エアでバンコクへ。
休息の甲斐あって体調が大分戻ったコウジさんは、翌朝のスリランカ・エアでバンコクへ。
僕は4日でGT3匹と過去最低。二人も1匹ずつ。釣り足りないが楽しかったスピードボート・モルディブ遠征が幕を閉じた。
GTは何もサファリボートだけではないぞ。費用面と灼熱鉄板焼きのリスクをクリアできればスピードボートも素晴らしい。
今までの釣りは何だったんだと思わせる快速のGTフィッシングの世界が広がる。試す価値は大きいと言っておきたい。
今回釣行はフリーライド・アングラーズさんにお世話になった。迷ったらまず連絡・照会してみることをお勧めする。
place : South Male Atoll, Maldives
fish : Giant Trevally, Bluefin Trevally, Red Bass

2013年5月8日水曜日

Speed BoatでモルディブGT ⑤戦線離脱

3日目は北マーレ・アトール東岸を南から攻めるという。まずは洋上のパールウイン号に立ち寄ってビールを購入。
コウジさんも子泣爺さんもビールがないと生活や釣りが成り立たず、それまでの2日間は非常に辛かった模様。
僕は基本的に釣りの時は集中力を保つため酒は飲まない。仕事や運転と一緒。酒調達に労力を取られたくないし。
再出発した途中イルカの群れに会った。子供イルカ、ちっこくてカワイイ!巨大なマンタの群れにも会った。息を呑む。
RIMG4176541693_590100167669338_347556036_nバブルメイカーで89cm
程なく50kgが釣れたと言う場所に到着、「キャストキャスト!」の指示に3人でぶっ放す。だがGT出ない。他魚も沈黙。
バイト散発の中、最初にGTを釣ったのはキャプテン、それを巻いたのは子泣爺さん。例のパターンから抜け切れない。
東岸不調に付きアトールを横切って西岸へ移動。ようやく15:00、僕のダイワ・バブルメイカーにガツーンと乗った。
このポッパーは細身で170g、常時90m以上飛ばすことができる。この時も遠投で掛けた。GT89cm。十分うれしい。
コウジさんは休憩どころか熱中症で完全ダウン。初日に症状が出たのだが、きちんと休まないと何日も治らないみたい。
そのコウジさんの道具でキャプテンがまた釣った。僕が記念写真用に巻かせてもらったが、GTが小さく竿が曲がらんw
直後、僕が服を着替えている時にキャプテンがまた掛けた。近くに居たので巻かせてもらう。もう魚市場状態ですな。
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キャプテンは竿を離さず、遂にデカイGTを掛けたが、バッチーンとPEラインブレイク。「Line no good!」ってほんまか?
このバラシで、前日コウジさんがGTを釣り上げた歯形だらけのGTγが海の藻屑となった。あとは思い出だけが~♪
あまりに釣れないので、キャプテンは納竿を1時間程延長。しかし結果には結びつかず、地味な3日目が終わった。
子泣爺さんがキャプテンに頼んだ。「明日は釣れる所にね。GT希望。カスミでもバラフエでもOK、ともかく自分で!」
戻ったフルマーレの港。実はここでタクシーを拾うのが一苦労。毎日10台以上に乗車拒否を食らう。なぜなんだ?
コウジさんは日陰で突っ伏してるし、早く帰らねば。僕が徒歩で宿まで行って車を手配することにした。
何のことは無い、すぐ後に子泣爺さんが港でタクシーをゲット、僕は途上で乗せてもらったが。今後行く人は注意ね。
宿に戻ると重症のコウジさんは冷たい床にぐったり横になった。夕食もパスして休むと。最終日は釣りに行かないと。
インターネットで調べたら「無理すると死亡することもある」と書いてあったのだと。致し方ない、コウジさんお大事に。
RIMG4155RIMG41834泊した宿、新築
place : North Male Atoll
fish : Giant Trevally

2013年5月5日日曜日

Speed BoatでモルディブGT ④バラすわ釣られるわ

2日目の午後は散々だった。快晴微風、15時ごろから食いが立った。しかし僕は貴重なGTを2匹バラして意気消沈。
1匹目は7seasのスティックベイト(再塗装品)の泳ぎのよさに満足しながらクイックイッと水面下を曳いてきた時の事。
ドカーンと水面爆発、ガッチリと掛かった。固めに締めていたドラグら一気にラインが出された。
セカンドラン、もう一度ドラグがジーッと逆転したが途中で糸が出なくなり竿に全負担が掛かった。え、何?
そこで「バッチーン!」と大きな音でラインブレイク。遂に来たGTとのファイトで予期しなかったPE6号切断という最悪の結末。
切れた部分は、リールに巻かれたPEの中、に深々と潜り込んでいた。なぜだ?
キャスト・リトリーブの繰り返しでスプールへの巻きが緩んでいたのだろう。その状況でドラグを締めすぎていた。
GTが強烈なテンションを掛けたので糸が中に潜り、引っ張っても出てこない=ドラグが機能しない状態になったようだ。
次。既にGTを11匹釣ったことのある実績ポッパー、プロキック・ビッグマウスのレッドヘッドにドッカーン。ファイト快調。
しかしスコッと外れた。ハリ掛かりが甘かったかスレだったかだろう。残念…、結局僕の2日目はGT無しで終わってしまった。
RIMG0942 547929_590099317669423_1744441898_nコウジさんGTγで
15:00過ぎ、長い休憩から復帰したコウジさんのGTγに88cmGT。型はともかく、いいなあ!だが問題は別のところにあった。
キャプテンにGTを釣られてしまったのだ。それも6匹も。コウジさんが熱射病で休憩を余儀なくされているのは前に書いた。
そのコウジさんのタックルを持って舳先に立ち、大遠投を繰り返すキャプテン。ルアーはGTγ。これが釣れるんだ。
RIMG0962558020_590099044336117_952747613_n 釣られた126cm_1発目
14:40に126cm。子泣爺さんがタッチしてファイトしたが、トルクフルな引きを繰り返し、へばっても上げるのが大変。
15:30、再び126cm。これも子泣爺さんが大汗かいて巻き巻き。凄い分厚さ。30kgあったんではないかな?
この後もキャプテンが70cm台の小型GTを3連発。キャプテンは非常に楽しそうだし、ファイトはさせてくれるが、どやろか…
僕等の腕の問題も有るが、キャプテンがキャストを我慢してくれていたら、GTの何割かはこっちに食ったろうに。痛すぎる。
RIMG0980 RIMG4159126cm_2発目&魚屋
長い間自分で考えて用意してきた道具で、投げて戦って上げる。我々はその全プロセスを楽しみたいのだ。部分ではなく。
通常ではかなえられない夢。その実現のために、大きな金と時間の犠牲を払ってモルディブくんだりまで来たわけだ。
ホストに投げて掛けてもらって人の道具で巻いても意味無いのよ。魚屋でGT買うのと同じよ。そこを理解してもらわんとな。
16時にはフルマーレの港に戻り、宿でシャワー・洗濯。明るいうちから僕の釣ったカスミアジをぶら下げて町に出た。
「そのお魚凄く高いのよ!」と言った宿の受付嬢によれば島の北側にバーベキュー場があって、頼めばやってくれると。
RIMG4162RIMG4166星空のビーチで釣魚を食う
確かに何軒かバーべキュー食材・燃料販売・貸し道具店があったが、町の人々はここで用意して自分で焼いてるのね。
バーベキューは諦めてレストランに魚の調理を頼む。やっと4軒目で引き受けてくれた。星空の下ビーチで待つこと40分。
出てきたぞ、カスミアジ・グリル。高い値が付くだけあって旨いね。特に腹側の脂の乗った部位は。コーラで乾杯!
place : North Male Atoll, Maldives
fish : Giant Trevally

2013年5月2日木曜日

Speed BoatでモルディブGT ③五目釣り

釣り2日目は北マーレ・アトールの西岸中央まで行き、アウターを北上しながら北西コーナーまでキャストだ。
今回僕が用意したルアーはこんな感じ。買い足しゼロ、修理数個。別に気合が入ってないわけじゃない(笑)
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ポイントに到着。サファリなら半日がかりの航程もすぐだな。体調を気にしつつコウジさんもキャスト開始。しかしバイトが無い。
やっと9:50、一匹目をキャプテンが掛けた。例によって休憩中のコウジさんのGTγで。小型のGT69cmだった。
僕は画像下段中央、ピンク&紫のメタリックシートで補修したポッパー(プロキックGT)をエンジン横から投げていた。
10:10、回収中に近くで何かがガシッと掛かった。ギンガメか…。キャプテンは「キープ・キープ」と嬉しそうに袋にしまう。
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10:50、また回収中にガツン。今度は横に走るぞ。イソマグロか…。エラに掛かったのかポートが鮮血のスプレーで大変。
これもキャプテンが「旨い」と言って袋に。ほんまか?マグロの輸出国に居ながら、差がわかっとらんのでは?
昼前、バイトのあと派手なジャンプを繰り返したのはシイラ。ううむGTが来ないな。キラキラのポッパーの色がいかんのか?
午後、アトール北西の「山田さんポイント」で投げる。数が出るので有名な場所だが、各船が攻めまくるせいか反応無し。
朝から暑いが昼は灼熱地獄。午後、ボートは戻りながら所々でキャストだ。ようやく僕のプロキックRHにドッカーンと来た。
ん?走りが地味。竿が曲がらない。カスミアジか…。78cmといい型なのでよしとするか。これは我々の夕食用にキープだ。
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前日のバラフエダイを入れるとGT以外で五目釣り。こっそり言うが実はこれも楽しい。GT釣りに遥々来たんだけどね。
place : North Male Atoll, Maldives
fish : Bigeye Trevally, Dog Tooth Tuna, Dolphin, Blue Fin Trevally

2013年5月1日水曜日

Speed BoatでモルディブGT ②出た、しかし暑いな…

初日午後の北マーレ・アトール西岸アウターは芳しくなかった。結構粘ったのにバイト皆無。
午後はコウジさんダウン。まあいつものことだが「最初飛ばしすぎた」「来る前に風邪ひいたのがいけなかった」とのこと。
しかし今回は違ったらしい。後で分かったのだが、コウジさんは本格的な熱射病だった。だがこの時は知るよしもない。
西岸に見切りをつけたキャプテン・モホちゃんは、朝イチのポイントへ一気に戻った。リヒベリとトゥラギリ、両リゾートの間だ。
まずは僕。何とか1匹目をと、モルディブで必殺的効果を出してきたローデッドを投入。ピンクだけどね。
キャスティング時のボートの進みがスローなので、ペンシルにも教科書どおりのアクションを与えることができる。
すると14:20、ドッカーンと大水柱が出た。フロントだけに5/0を付けたローデッドのピンクが仕事してくれた。GTの104cm。
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釣って思ったのだが、Speed Boatは取り込みが容易い。スルスルっとボートを魚の場所に寄せるので、巻上げ負担が軽い。
サファリボートの場合、魚が走ろうが潜ろうが構わずかなりのスピードで前進する。最悪の場合、艫で座布団釣りの状態。
この違いは大きい。大型のGTを釣ろうと思えば、掛けてからのファイトについてはspeed boatの方が相当有利なはずだ。
このポイントはその後も活性が高い状況が続いていた。しかし コウジさんはダウンしたまま。とにかく半端なく暑い。
朝から完全無風のベタ凪。走行中以外は地獄。ずっと太陽が真上。濡れ雑巾を絞るように汗が流れ落ちる。
コウジさん、そんな中で半袖短パン首丸出しの格好だからな…。僕は暑気対策として、極力日光に肌を露出しない。
襟付き長袖、長ズボン、手袋、靴下、首から顔の横までぐるりとフードの付いたハット、サングラス。
日光に当たるのは頬から顎と指先だけ。暑いようだが逆。砂漠を歩くアラブの民の格好を見れば合理的なのは当然だ。
この日は納竿までに4リットルの水分補給を繰り返すも、おしっこゼロ回。代謝に大きな負担が掛かる状況だった。
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コウジさんの道具も一緒に休憩。カーペンターのロッドにステラ20000、GTγ。キャプテンがコレを使った。
舳先に立って瞬間的な唸りを発する鋭いキャストで遠投。120gのGTγが90から95mは飛んでるな。すると食うんだ。
僕と子泣爺さんが後で中距離で投げていても食わないのに、キャプテンの遠投&クイック・トゥイッチにドッカーン。
客の竿なので「巻かせろ」と交代してもらうのだが、コウジさんは体調不良と自分で全部やるべきという信念から拒否。
ファーストランが終わった時点から子泣爺さんがファイトを担当した。何度も走るので「こりゃデカイ!」と驚く子泣爺さん。
しかしボートの寄せと強めのハイエンド・タックルの威力は釣り人に負担を強いず、難なく大きなGTが浮いてきた。
124cm。ナイスサイズ。歓声が上がる。続いて同じくキャプテンが掛けた。これも子泣爺さんが軽々と上げてGT84cm。
最後は同じくキャプテンの69cm。「さっきのと比べて全然引かない」と苦笑する子泣爺さん。この3匹は30分間に来た。
あと1時間ほど頑張ったがノーバイト。まだ日の高い16時、フルマーレの港に戻った。
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宿で汗ビショの衣類を洗濯、休憩。日が落ちて食事に出ると、暑い昼間に誰もいなかった町が人だらけ。君らも暑いのね。
この日は綺麗なレストランで夕食。アルコールは無いが、朝トースト、昼カップ麺という貧食を一気に挽回できて助かった。
町での買物に不自由は無し(酒以外)。イベント一巡して色んな状況が分かり、不安は解消した。釣りをもっと頑張らねば。
place : North Male Atoll, Maldives
fish : Giant Trevally