2009年8月23日日曜日

シーチャン島暑い

2009.8.23のfishingのお話。
今日は自分で修理した大王8'4"のテストということで、シーチャン島沖に船を出した。小物狙い。
単独チャーターなので気楽なもんだ。まあ、今回は気楽でないと困る事情があってね。
木曜の晩から下痢と嘔吐・微熱で金曜・土曜と何も食わず。食あたり?風邪?
やっともう大丈夫かと食べた土曜の夕食も全部吐いたので、2日半空っぽのお腹。なんかヘロヘロなんだけど。
というわけで、申込者無しが幸いした、リハビリお気楽釣行となったわけ。
風が無くて異様に暑かったけど、結構アタリが多くて10kg以上は釣ったな。北のコ・サンパンユ周りが調子が良かった。
お目当てのイトヨリが食う前に、マブタシマアジ35cm級が竿をしならせる。キャプテン・タンが釣ったのは46cmあった。


僕はクイーンフィッシュ53cm・55cmとプラー・クラウ(ミナミコノシロ)もキャッチ。
周りの船ではメーターオーバーのバラクーダやウマズラアジの良型が上がっていたな。
今度大物仕掛だけでここに来てみるのも面白いかな、と思うぐらい隣のタイ人は数釣ってた。
キャプテンと2人で20kg以上は釣ったのでクーラーパンパン。2時に納竿した。
アパートに戻ると従業員がビニールを持って集まってきた。最近お決まりのクレクレ攻撃だ。
守衛、ドアマン、エンジニア、お掃除おばちゃん…。後が楽なので助かるのだが、目を離すと全部やられる。
キス・イトヨリ・マテアジは僕がキープして、残りをプレゼント。よしよし。
一杯釣って体調も戻ったし、竿はばっちりだったし、皆にも喜んでもらえたし、今晩の魚での一献で完結。いい日だったな。
place : Ko Sichang
fish : Talang Queenfish, Northern Whiting, Small Mouth Scad, Giant Threadfin

2009年8月16日日曜日

Spread Your Fire / Angra

angra temple
アルバム名: Temple of Shadows
宗教的対立の空しさがテーマのアルバムの冒頭を飾るスピードチューン。
聞く人を皆ガッツポーズにさせる強烈な高揚感で突っ走り、クワイヤで華麗に決める。
こんな曲あったか?凄いね。

2009年8月15日土曜日

ラノーンでマングローブ植樹

先週のことだが、アンダマン海に面しミャンマー国境にあるラノーンという町に行ってきた。
この町の人口構成は、タイ人よりミャンマー人の方が多い。
しかし、ミャンマー人は就学・就労・所得において低く虐げられた状況にある。
その上、スラタニ空港から山越えで3時間と遠いことこの上なし。まるで商売にならない土地なのだ。

ここに商売抜きで、木を植えようと。どんどん消えて行くマングローブの森を復活させようと。そういう動きがある。
既に日本の色んな会社や団体が、日本のNGO主導のこの取り組みに参加している。
今回、日本某社のラノーンでの活動を見せてもらったわけ。でも一緒に木を植えて思った。
こんな自然一杯の辺境の緑の追加的復活もご立派だが、バンコク近郊シャム湾岸のマングローブ復活が先決ではないかと。
シャム湾岸やラヨーン県はみんなエビ池とバラ池になっちゃってる。ひどい状況がもっと近くにあるのにね、と。

帰りがけに有名なラノーン温泉に立ち寄った。清冽な湯がこんこんと湧き出ていてびっくり。
日本なら温泉旅館ずらずら~っと並びそうだが、ここの旅館こは殆ど倒産廃業状態。
やっぱり辺境すぎて客が来ず、商売にならない模様だ。
行って分かったが、ラノーン発のミャンマー海域遠征釣行の夢は、夢として遙か彼方に遠のいた次第。遠すぎ。
誰か代わりに行っといて下され。

2009年8月13日木曜日

淡路島の炎天下でおかず釣り

台風一過の淡路島西浦に息子のコウキと行った。妻と娘のカホからは、キス・アジ釣って来いとの魚種指定が出ている。
朝から無風で照りこみ、滝のように汗が出る。あ~しんど。こりゃタイより暑い!
おまけに、かつてのキス名ポイント漁港内側はアマモが茂ってもう駄目になっていた。
ここで旧友サトシさんが合流。見えチヌを落とし込みで捕ってほしいとの僕の依頼で来てくれたのだ。
僕ら親子は外向きテトラに移動。ここからやっと釣れ始めた。

殆どコウキが釣って、僕は見ているだけ。小物だが楽しそうにやっている。
投げサビキで小アジをボツボツ。竿はデスペラードDS962ML(復帰戦)。
チョイ投げでキスをボツボツ。竿はヘミングウェイHWC710ML(デビュー戦)。ダイコーさん、本来用途でなくてすみません。
14時、厳しい暑さで納竿。キスは20cm以上3匹、35匹。1食分か…ちょっと寂しいな。
内向きのサトシさんはチヌのアタリ全く無しで、「居るんだけどなあ、じぇんじぇんだぜ」。
夕食は、お約束のキス天ぷら。久しぶりに釣りたてキスの天ぷら山盛りで大好評だ(写真の倍ぐらいの量)。
僕がタイに居る間は、スーパーで糞高いキスを買って、やっと一人4切れとかだからな。
海外単身赴任で一番辛いのは、この日みたいな家族との生活ができないこと。だから価値ある帰省だったね

そうそう、上の写真の左下に写ってるのがキスの卵の煮付け。魚卵大好きっ娘のカホの希望で作った一品。
非常に旨くて、カホは大喜び。一方、妻とコウキは「幼虫みたい!」「げ、ゴカイやっ!」とドン引きで大爆笑だった。
サトシさんはこの後すぐ淡路から大阪港に転戦、落とし込み。翌早朝も翌夕も大阪港で落とし込み。
コウキは日焼けでダウンなのに、この年無しのおっさんはホント体力あるよ。

2009年8月11日火曜日

デスペラード復活



昨年12月にアンダマン海で、6~7番ガイド間でバキっと折れたシーバスロッド、ダイコーDESPERADO DS962ML。
竿修理で有名な和歌山の「チャンス」さんに修理をお願いすることにした。
折れた竿を月曜に神戸から発送したら、何と金曜日に直って帰ってきた。異様に早いっ!
修理代は、送料を除くと9千数百円とお手頃値段。
修理の方法は、折れた箇所の前後20cmぐらいを切除して、オリジナルと同じ径のパーツで置換してある。
ガイドを外した形跡は無い。外観からはよく分からないが、内側から別のパイプパーツを使ってガッチリ接着しているようだ。
 
加重をかけてみると、新しい部分がちょっと強くて曲がりにくいような…(庭写真の赤線が新パーツ補修部分)。まあ許容範囲としよう。
調子が変われば、性能的にもう同じ竿とは言えないかもしれない。
しかし、思い入れのある古い竿が折れた時には、こんな修理がいい選択肢だよね。
おかげで盆明けから地元でルアー投げられるし。
これにてリバイバルプラン、修理3本目。まだまだ。
参照 : → その後、緑茶系に改装したDESPERADO

2009年8月1日土曜日

シーバスロッド修理、愛の難作業

僕の手持ちで改造竿「大王8'9"」というのがある。→2008年10月の記事死蔵シーバスロッドをリビルドする
この竿、記事にある復活後すぐに、何とドアにフェルール(継ぎ手)を挟んで粉砕骨折、再度冥界入りとなってしまった。
その後のアンダマン海の7回にわたる戦いで、他の殆どの主力竿も破損。これではもう釣りにいけないじゃん!
灰の中から立ち上がるリバイバルプランの1つとして、僕はこの大王8'9"の復活に着手した。
この竿、今は逆並継2ピースなので、トップが元竿に被さるフェルールを持っている。
元竿側のコミ(♂)はグシャグシャに潰れた。トップ側の玉口(♀)は古傷の亀裂骨折を抱えている。さあどうする?
【フェルール再生①:コミの再形成】元竿を105mm切断して破損部分を廃棄、コミを再形成することにした。
105mmも切るとかなり太くなる。元のコミと同じテーパーと太さを、果たして手作業で複製出来るのか?
手回しのサンドペーパーがけのみで60mmの継ぎ重なりを確保できるところまで削る。削りすぎは許されない。
見えないコミと玉口の当たりは、コミにロウを塗って光り具合で確認できる。
精度は1/100mmか、もっと精密か…。削りと継ぎの確認を何十回と繰り返す。手はカーボンの粉で真っ黒だ。
ようやく、深くはまってカチカチ鳴かない、良い継ぎ具合に到達した。
だが、これでは新たに形成したコミ部分の肉厚が失われたわけで、振ったらココから折れてしまう。
そこで肉厚を再生する必要がある。コミの内径にピッタリ合う長さ80mmのインサートを作成・挿入しよう。
別の死に竿を切って、竿尻から何度も入れて直径とテーパーを試しながら削り、合致した所で接着・切断。
コミ側はこれで完成だ。

【フェルール再生②:玉口の補強】継ぎに押し込むと2本のクラックが不気味に広がる。口割れだ。巻き糸とエポキシだけでは補強しきれないと考えた。
そこで、プレミアの修理に使った手法、「パワーバルジ」を竿先から嵌め込むことにした。
別の死に竿から手頃な部分を切り出し、内径をペーパーで玉口外径に合わせ、扇風機旋盤で外観を整える。
そして接着合体。よし、これでもう口割れはシャットアウトできた。
さて、トップと元竿を継いでみよう。出来たぜ、どうよこの吸い付くようなフェルール!
芯と外周からの両面補強で強度も確保。失われたベンディングカーブはご愛嬌かな。
手と勘だけで挑んだ難作業フェルール再生、集中してやって半日がかりだった。
【塗装剥がし】22年前の竿なので、塗装がすっかり黄変、剥がれも目立つ。いっそ全部剥がしてしまうことにした。
ガイドを全部外し、スクレイパーで塗装をバリバリ剥がしていく。ブランクスを傷つけないように。時にはドライヤー併用で。
無傷で丸剥きにできたところで最小限のペーパーがけ。1200番までかけたら結構ピカピカだ。
これを再塗装するのではなく、無塗装のまま最後にワックス仕上げにすることにした。
【ガイド装着】トップガイドを含めて10個と多目にして、ニューガイドコンセプト配置で付けてみた。
手持ちの古いガイドの組み合わせなので、重々しい感じになってしまったが、まあいいか。
グデブロNCP-C番の赤一色で巻いてエポキシ2度塗り。垂れなくなるまで、手回し硬化待ち。ゼエゼエ。



【できぽん!】 無垢のカーボンの素肌に車用のワックスを塗って拭き込むと、竿は濡れたような渋い艶に包まれた。
ちょっと短くなったけど、「大王8'4"」ついに完成。
見よ22年の歳月を経て、新品のように蘇った情熱の赤揃え。燃えるね~。
オリジナル(Mr.Don Saltwater SW1303) の面影は、もうどこにも残っていない。
なぜにここまでして直すのか?それは、愛よ、愛。そう、愛は釣竿をも救うのよ。
そして気になる用途と対象魚は……とりあえずプラー・デーン(イトヨリ)かな(笑)。