2013年6月30日日曜日

シーチャン島 激渋

ヨーンさんのお誘いに乗ってシーチャン島に行った。キャプテン・タンは「潮が悪い。餌もない」と朝から渋い顔。
だが前週、この船でクリさんや漁レンジャー隊長さんがマテアジを爆釣していたので、何とかなるだろうと考えていた。
確かに海は昆布茶のように濁っていた。朝のうちは南西の風強く波があり、列島最南端は立って釣りが出来ない程。
イカもショットガンサビキも弓角も何も通用しない。あとは敗走を続けるばかりの一日だった。
船頭も手詰まりで、普段行かない離宮前を試すとか、2回ずつ時間を空けて同じ島を攻めるとか工夫していたがダメ。
ところどころに出るナブラは、鳥も来ないし一瞬で消えてしまう活性の低いやつ。投げても小型のマブタシマアジだけ。
全員で一日やってマテアジ3匹、マブタシマアジ十数匹、カンルアンも十数匹、イカ数杯。
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僕のイカは運悪くジグに掛かったかわいそうなやつ。
7月がやってくる。例年通りなら、これからアオコが発生してドロドロの海になるんだろうな。いやだな…。
カタクチイワシの群れがシーチャン島周りから離れ、漁をしている船が居ない。マテアジも一緒にどこかへ行っただろう。
アオコが収束して海況が戻るまで、ちょっと期待薄なシーチャン島。

2013年6月23日日曜日

バンサレー 前夜発・何でもあり釣行

金曜の夜22:00、バンサレーから8人でキャプテン・モッドの大型船を出した。
悪天候が続いて他の船が全て客を受け付けない海況で心配されたが、風はあるものの安定しており、案外静かだ。
まずは猿島沖辺り。明らかにイカが明かり寄ってこないので、僕は「釣れねーよ」宣言して不参加。結果は全員で1匹(笑)
うだうだした小宴が1時ごろまで続き、各自寝場所に散った。僕は2階の吹きさらし。風と揺れが気持ちよかった。
RIMG4634RIMG4639集イカ灯・リン島
さて、土曜朝、船は普段は行かない大沖のリン島まで行って、まずは北西端の磯の近くにアンカーした。
キャスティングでも何か出そうな魅力的な場所だ。水深20mぐらいのカケアガリ。皆80g以下でのジギングだ。
僕は移動中に作ったショットガンサビキを投入した。幹糸・ハリス8号、がまプロアジ胴打10号金5本バリにワームバケ8号。
うまくいけばフーペー(ヒシカイワリ)入れ食い、ひょっとしてホシカイワリとかも獲ってしまおうという欲張りな仕掛だ。
だが海は全員の期待に全く応えてくれなかった。この後キャプテンはリン島の北側と、北東にあるヒン・カオを交互に攻めた。
ヒン・カオ近くでは小型フエダイが入れ食い。他の魚は皆無。どんどん放流していたら中乗りが「昼飯に出すからクレ」と。
ジグではコウジさんがただ一人80cm級のバラクーダを上げていた。ドラマは誰の竿にも訪れず…。
リン島に戻ると40cmぐらいの細いバラクーダが皆に掛かりだした。スパスパとジグが無くなって、あちこちで悲鳴が上がる。
僕はラッキーに歯をかわして3匹のバラクーダを釣った。最大の70cmはこの日唯一のジグに食った魚。あとはワームバケね。
RIMG1214RIMG1223hpヒシカイワリ 
続いて本命のヒシカイワリをゲットするも、小型のため半ヨッシャ(笑)。周囲も低調で盛り上がらない。
モリッシーさんとゆみさんは船酔いでキャビンに篭もりがち。タカシさんとコウチャンとコウジさんは殆ど休憩かな。
ずっと釣りをしているのは、J2さんとTAIYOさんと僕だけだな。湾口随一の人気船なのに、あ~もったいない。
昼食前、ゆみさんが底でクイーンをゲット。そして届く範囲に鳥山が現れた。僕はジグサビキを置いて弓角を投げた。
反応薄くアタリ散発の中、ジェット天秤で弓角を底まで沈めて、何とかマテアジ32cm2匹とマブタシマアジ51cmを釣った。
終盤は島から離れて、潮が非常に速い場所にアンカーした。鳥山が近かったのですぐ弓角をキャスト。
ガツーンと食い込んでスピードある引きを見せたのはマブタシマアジの54cmだった。でかっ。この魚で自己最高。
次は投げて底からベベルで曳いてくるとゴゴーン。これも54cmだった。見にきたコウチャンさんが「ハマチみたいやな」と。
RIMG4655msRIMG4656 弓角でマブタ54cm連発
弓角に反応が無くなり、艫で並んでマイクロジギングをしている皆に合流した。潮が早く、雑魚がたまに上がる程度。
僕はショットガンを潮上に投入して真下に来るまでにアジを掛ける作戦で良型マテアジとマブタシマアジを計12匹追加した。
僕だけアジを釣るので皆不思議がるが、遂にTAIYOさんに糸の角度の秘密を見つかった。
そう、ショットガンサビキは真上にシャクッて落とさないと効果が薄いのだ。最後はTAIYOさんと並んでマテアジを釣った。
「アジの引きはいいね。最後のこれが無かったら危なかった!」と笑うTAIYOさん。僕は結局各種69匹釣って15:00納竿。
当地の主要対象魚(イトヒキアジ・スギ・ハタ類・2種のシマアジ)が皆無。「何でもあり」が「何にも無し」になっちゃったね。
天気の悪い時期に船で沖に出られたこと、それだけでよしとしよう。ここは来月に期待ということで。
RIMG4642 RIMG4651C.モッドの380ps6気筒
place : Bang Sare
fish : Bump-Nosed Trevally, Smallmouth Scad

2013年6月11日火曜日

娘のタイ旅行

先月、娘のカホが一人でタイに遊びに来た。
15歳だけど、関西から東京・横浜とか一人で行ってるし、空の時間が長いだけで一緒かなと。
しかし一緒ではなかった。タイ航空機体の故障で13時間遅れ。仕方なく関空に一泊。
当初バンコク着朝5:00の予定が、18:00着。当然、初日の予定が全てパー。かわいそうに…
何とかパタヤのセンタラ・グランデ・ミラージュに着いて、食事に出た。「何が食べたい?」「えび!」
ということでレンキーに行って手長エビのグリルとフカヒレスープ。両方気に入ったって。
Heart Beatに行ってバンドのメンバーに娘を紹介したら皆ビックリしてたけど…何か?
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次はマイク・ショッピングに行ってお買物。カホは一目で気に入ったワンピースを持って試着室に入った。
待っている間、女子店員が寄ってきて僕に言った。「あなたの愛人、綺麗ね…」
アフォがっ!ヴォケがっ!とは言えず、「愛人じゃないっす。15歳の娘です」と動揺しながら平然と答える。
翌日、センタラの一番のウリであるロストワールド・プールへ出た。始めは海沿いのアダルトスペースでゆったり。
10時になると一気に活気が出た。カナルとスライダーに水が流れ、あちこちに滝がかかる。
カホはかわいらしいロシアの女の子と一緒にカナルを流れたり、飛び込みを繰り返したり。変わらないな。
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午後はバンコクに移動。ラマダ・リバーサイドに泊まった。チャオプラヤ川沿いの古いホテルだけどいい部屋だった。
夜はホテルの隣にあるAsiatique the Riverfrontに行った。カホの目が☆キラリンと光ってお買物モード。
カホは要らない物の見切りは早いが、欲しいものはめちゃくちゃ迷う。アジアティークは広く、お買物もキリが無い。
疲れたところで高級タイ料理バーン・カニタに入った。「何が食べたい?」「えび!」
出てきたのは見たことも無い大きな手長エビ。味濃かったけどインパクト強烈。カオニャオ・マムアンで締めた。
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翌朝。カホは朝食を山のように食べる。センタラでもラマダでも。やっぱり若いな…僕がそんなに食べたら動けない。
ホテルの船着場を出て、ボートを3回乗り換えてワット・アルンに行った。暑かったけど二人で上まで登った。
仏塔の見事さや景色はもちろん、2年前に僕が写真を撮った猫がまだ同じ場所に居て、カホは大喜び。
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次はボートでラチャウォンへ。僕の横には着飾ったオカマが立っていた。ボートを降りて「すごいカメラ目線!」と吹き出すカホ。
ボートを降りたら徒歩で中華街へ。サンペーン通りでi-phoneのケースやアクセサリーのお買物。
おお、好みが変わってるじゃん。子供の頃好きだったジャラジャラ・キラキラ系のはもう興味が無いみたい。
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中華料理を食べて、MRTでチャトチャックへ移動。昼下がりの市場は猛暑とすごい人出。
元気なカホもこれには圧倒されて「も~だめ、早くモールに入ろう…」、JJモールでマンゴージュース飲んで一服。
ここからが本格的なお買物だったな。S字を描きながら全部の店を回った。
雑貨を十分に買い込んだ後、自分の服を選ぶカホ。大人っぽい服を持って店員とあれこれ話している。楽しそう。
食事はまた「えび!」。タイで人気の日本料理は「ここまで来て意味無い!」と却下。ワロタ。
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帰る日の朝、また朝食を山盛り食べて空港へ着くと1時間のディレイ。まあ1時間ならよしとしよう。
コンビニでお菓子を買ったり、2人のおばあちゃんに絵葉書を書いたり。
最後ガラス越しに見ていたが、イミグレを通過、予定の搭乗口方向に正しく曲がって消えた。大丈夫、安心した。
カホ、楽しかったかな?きっとまた一人で遊びに来るだろう。タイは豊富だからな、「えび!」が。

2013年6月2日日曜日

バンサイ エイとナマズ

Eakさん、Ranさん、魔寧蛇さんら、計7人でバンサイに釣行した。僕ら日本人はキスを狙おうと。
しかしタイ人5人のごっつい竿。彼らが市場で買ってきた餌はボラやサバ。
エイを狙うのだそうだ。もちろんその間に小物も釣るが、こちらはナマズ狙い。海のナマズね。
ムツゴロウがうごめく干潟から出船。浅い水路を通って干潟を抜け、牡蠣の養殖棚が並ぶ場所のさらに先まで行った。
始めのうちはプラー・コッド(ギギに似た海のナマズ)とニベの小さいのが盛大に釣れた。モトギスは小型が稀に…。
そのうち、ワイヤー仕掛に魚を付けてブッ込んでいたEakさんの竿がゴンゴンと曲がりクリック音がカカーッと響いた。
「ガベン(エイ)だ!」と立ち上がってファイトするEakさん。しかし海底の障害物に仕掛が引っ掛かって動かなくなった。
すぐに船頭が服を脱いで飛び込み、海底まで潜って引っ掛かりを外して戻ってきた。うそやろ~\(@o@)/
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船頭のスーパーアシストのおかげでEakさんは無事5kgのエイを仕留め、ご機嫌に「帰ろかっ!(タイ語で)」
Eakさんの好調は続き、ユウダチスダレダイの良型もキャッチしていた。
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僕はというとニベとナマズばかり、モトギスは小さいのが7匹だけ。ナマズは旨そうな姿形で、まあいいのだけど。
結局3回場所替わりしたが、どこも状況に大差なく、キスはごく少なかった。
魔寧蛇さんは「飽きちゃった」を連発して、持ち帰り用キス・ニベ・ナマズの下ごしらえに専念していた。
そのうち風が出始め、雷雨の可能性も出てきたので14:30に納竿した。
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この日の船は巨大なトラックの6気筒エンジンを搭載したロングテールボートだった。
最後に、なぜあんなにパワーのあるエンジンが必要なのかがわかった。
この船は水の引いた干潟上を、水ではなく泥をスクリューで跳ね飛ばしながら潟スキーのように進むのだ。目を疑ったね。RIMG4509RIMG4510
釣果は置いといて、目新しい発見が多い楽しい釣行だったな。
place : Bang Sai / Chonburi Province