2011年10月29日土曜日

タルタオ島 乗り切らない日

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夜明けなら食うかもしれないと、朝イチにブロン・キノ島を攻めたが全く生体反応がない。
すぐに見切ってタルタオ島に転戦、4番磯から始めて南下しタルタオ富士で折り返してくることにした。
前日調子が良かったのでもらったも同然と思っていたが、まさかそんなバナナ…というほど食わない。
チェースだけで見切られたり、バイトだけで掛からなかったり。
ルアーのサイズを落としてやっと掛けたプラーモン、船べりで思いっきり走られ#2のハリが伸びてバレた。くっそ~(泣)
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投げ続けて10:40、12番南の土石流跡。僕のラッキーのミノーにガツンと乗った。
この日の初プラー・モンだ。、「よしっ、帰ろか!」とコウジさんの奮起を促す。
しかし、コウジさんの往路はマングローブジャック1匹のみと大苦戦。チェース・バイトは多いのだけどね。
寝るわけにもいかず帰路も頑張っていると、11番横の地味な入り江の膝位の水深の場所でコウジさんが一発掛けた。
コウジさん、締め忘れたドラグからビューッと糸を出され、全然岩場から引き剥がせない。そしてスコッと外れた。
ルアーを回収してくるとプラー・モンが3匹ほど懲りずにチェースしてきた。
僕も同じ浅場にキャストすると一発で乗った。ごっちゃんです。この嫌がらせのような釣り方に苦笑するコウジさん。
スレイマン船頭は「まだ食うよ!」と船を旋回させて、もう一度同じ場所に投げるよう勧めた。
僕が「魚もそこまでアホやないやろう?」と言う中、バラして釣られて悔しいコウジさんが真面目に岸ギリギリにキャスト。
着水同時にザッバーン!プラー・モン50cm釣っちゃいました。「そこまでアホやとは知らなかった!」と二人で大笑い。
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その後もバイトはあったが掛かりが浅く、どうしても釣り上げることができなかった。
攻めた磯は良く釣れた前日と同じなのだが、釣れないのが運なのか活性の低さなのかは分からない。
この日は風がなく、常に前進しながらのキャストになってやや釣りにくかったのが悔やまれる。
やはり風と潮に乗せてナチュラルドリフトで次々にポイントを撃っていけるような日がいいよね。
愚痴もあるが天気良く、十分楽しかったし、また行きたいとの思いがますます強くなった釣行だった。
place : Ko Tarutao / Satun Province, Thailand
fish : Giant Trevally

2011年10月26日水曜日

タルタオ島 キャスティング極楽

絶不調のブロン諸島での唯一のチャンスは、ブロン・レ島の西磯で僕に来た大型だった。
強烈なセカンドランで、ローデッドもろともPE3号を引きちぎっていったやつ。悔しすぎる。もう3号は使わんぞ~!
再起を賭けて僕とコウジさんは夜明けにブロン・レ島を発ち、タルタオ島の北の先端に来ていた。
スレイマン船頭が「20kgのGTが居る」とお勧めのこの場所に、僕が寝ている間に連れて来られたわけ。
殆ど釣れないからここは嫌なのだ。別ボートからタイ人グループが熱心にルアーをキャストしているが駄目そう。
僕は西磯に早く行きたいからキャストもせずにまた寝ていたが、コウジさんは「何か追ってくる!」とご満悦。
そのうちガバッと出た魚に一瞬でローデッドを噛み切られたコウジさん。ほら、バラクーダじゃん。これにて西磯に移動だ。
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2番磯から始めると、ここもバラクーダの猛追。3番磯でようやくプラー・モンをゲット。ここまで長かったね。
その後は4番、5番と活性高く、プラー・モン、クイーンフィッシュ、マングローブジャックと2人で連発だ。
快晴微風、海は凪、潮は澄み、岩礁の状態や魚のチェイスが手に取るように分かる。快適!楽しい!
何度来ても荒れたり濁ったりで不調が続いていたタルタオ島。こんな好条件は本当に久しぶりだな。
アオ・ソン・ビーチを飛ばして向かった7番以南の磯でも魚は待っていた。
コウジさんも僕も、ポップクイーン、スキッターポップ、K2F、リップルポッパー、ワンダースリムといった定番ルアーで攻める。
この日のプラー・モンのポイントは、いつもの岬周りの潮が渦巻く場所ではなく、岸すれすれの岩の間。
水深は1mもないし、岸から延べ竿で釣れるような場所だが、着水してすぐに凄い水面爆発で食ってくる。
掛かったらとにかく巻いて岩から引きはがす。1匹釣ると80ポンドのリーダーが岩に擦れてザクザクになってしまう。
ジャングルから降り注ぐ森林アロマの中で、浅場の水面が爆発してから走り回る魚と戦う臨場感。たまらん。
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天気も良かったので、いつも引き返す10番から更に南へボートを進めた。
11番、海底一面に石庭のように巨岩が連なり、どこで食ってもおかしくない。そして期待に応えて釣れる。
12番、豪快な双峰の岬で、それまでの黒から赤に岩の色が変わる場所。
ここから南は一見地味だが、沈礁が多く、魚の反応も良好だった。
浅場のプラー・モンとマングローブジャック。沖に向かって投げればクイーンフィッシュ。暑さも忘れて楽しんだ。
ボートは美しいタルタオ富士を巻くように進み、富士の南にあるクロコダイルが棲むという河口で折り返した。
しかしコウジさんはバテ気味だ。大量の水分補給をすべてビールで実行する結果でもあるのだが…。
コウジさんが寝ている間、僕は何度もチャンスがありながら魚をちゃんとフッキングできないでいた。
むっくり起き上がったコウジさん、復帰第一投でいきなりプラー・モンをゲット。僕の努力どうしてくれるねん(笑)
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帰途、バラシが多かったが、交互にプラーモンを上げ、最後に3番磯でバラクーダを釣って17:00に納竿した。
コウジさん(プラー・モン6匹、マングローブジャック、クイーン):
「今日は大満足。サトゥン最高ですね。途中燃料入れすぎてダウンしたにもかかわらず釣りまくってすんませんでした」
リュージョン(プラー・モン5匹、バラクーダ、クイーン):
「これぞライトキャステイングといった感じ。今日のタルタオ島はキャスティングの極楽!」
プラー・モンの数的には大したこと無いが、殆ど50cm超でパワーもあり、バイトが果敢で素晴らしく、実にいい日だった。
晩は前日同様ブロン・リゾート。ここのバンガローは清潔で食事が旨く、わざわざタルタオ島から戻る価値があると思う。
ワインを空けて星空に豊漁を祈った。北の空をよく見ると、急遽来られなくなったコウチャンさんが星になっていた。
place : Ko Tarutao ( Satun Province, Thailand )
fish : Giant Trevally, Talang Queenfish, Mangrove Jack
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2011年10月10日月曜日

バンサレーで漁具ing

ここのところ流行のスピードボートによるジギング。釣れるけど、えらく高いし、全然休めないので疲れるし…
従来そうだったように、まった~り行こうやとキャプテン・トーの船で出た。メンバーはコウジさん、J2さん、仙さん、僕の4人。
キャプテン曰く、猿島前でイカ角にチョンガームが何回も食った、水道にクイーンが一杯居る、とか威勢がいい。
実際水道に出てみると、ベタナギの水面のあちこちにボイルが。クイーンフィッシュだ。
J2さんのジグに2回3回とバイトがあるが乗せきれない。キャスティングジグは止めずに全速タダ巻きがいいと思うぞ。
その後は仙さんとコウジさんが胴突3本針で小物、僕は艫でイカ泳がせ、J2さんは漁具ingと好みの釣りに散った。
イカ泳がせは2回のアタリを乗せきれず、小物はナッカリンとキーメンの波状攻撃の中からプラー・デーンを抽出していた。
J2さんの漁具は不振。しかしついに大物ヒット、ドラグ音も華やかに魚が走り、切れた。バラクーダかな?
船頭お勧めの場所がイマイチなので、イラ島の西側をアンカー無しで流してくれと頼んだ。これが当たったね。
上げ潮に乗って適度な速さで移動する船から落とせば、自動的に根を次々に探っていくことになる。RIMG1612s
仙さんがジグで食べごろのハタ、僕がイカでスギ。久しぶりに釣ってすごく嬉しい。
タイラバで探っていると強烈なアタリと潜水艦のような引き。うわ、でっかいスギを掛けてしまった。
取れるかな、慎重に行くぞ、と思ったらババーンと走って根付糸があっけなく切れた。泣くよ、もう。
すぐにJ2さんがスギを賭けた。糞竿が根元から病的に曲がり、舳先を回って左舷で2回走られ何とかギャフが入った。
おぉぉ、見事な型ではないか!スピードボートでバラシた借りをしっかり返したね。
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J2さんのスギの写真を撮っていると、今度はコウジさんにスギがヒット。残念、ファイト時間少なくバレてしまった…
スギ4連発の狂騒の後、船は自然に水道に吸い込まれ、長いナチュラルドリフトの間に、各自ハタ類を結構追加した。
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最後は船頭提案で、猿島の北側まで大きく戻ってチョンガーム狙いだ。
アンカーして始めるが、浅くて砂地で一同げんなり。そんな中、僕のタイラバに掛かった。
極々慎重に巻いてウマヅラアジをゲット。予想通り、唇の皮一枚で掛かっていた。
そして今度はイカ泳がせのクリックが高々と鳴り、僕がウマヅラアジの2匹目。
イカで釣れるならタコベイトの漁具で釣れるはずと思ったJ2さん、そのとおりウマヅラアジを僕とダブルヒット。
雷雨で15:30に納竿したが、漁具でも餌でも楽しめたし、寝たり本読んだりのまったり釣行でホント和んだね。
桟橋に同着のキャプテン・モッドの船は土日2日分なのだろうか、台車2台に満載の大型魚の釣果、凄かったよ。
宣言しよう。バンサレー、洪水の影響は無い。漁具は今まで以上に容易に効く。無理して遠く行くこと無いよ。
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place : Bang Sare fish : Cobia, Diamond Trevally

2011年10月7日金曜日

タイ飯屋でロッドビルディング

以前からLeoさんに「ガイド交換・スレッド巻くの教えてくださいよ~」と言われていた。
竿はLeoさんのダイコーヘミングウェイ70L。彼のサトゥンのサブとして実績のある実にいいキャスティング・ロッドだ。
長い酷使と南海の直射日光でエポキシ黄変とクラック、ガイドの足の錆浮き。これは全交換だな。
先週、インド料理屋に諸道具を持ち込み、ガイド外しとスレッド巻きの実演を行った。
周囲のインド人達の熱視線に囲まれながら、Leoさんはやり方を理解、今週青いスレッドを綺麗に巻き直してきた。
次はエポキシ塗装工程だ。誰でもできるようで、実は細かなコツが一杯あって口では説明しきれないこの工程。
広い屋外デッキのあるタイ料理屋でやることにした。この辺がゆる~いタイならではで、何とも言えずよろしい。
まずはガガッと飯をかきこみ、回転台と扇風機をセット。竿にカウンターバランスを付け、エポキシA・B合計4ccを混ぜ混ぜ。
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バットガイドだけ僕が塗ってみせ、後はLeoさんに自分でやってもらう。
Leoさん、真面目にやるも何せ初めて。塗りが足りない、今度は多すぎ、あっ、指に液がついてはみ出した!(笑)
酔ったタイ人の真ん中に怪しい動きで真剣な日本人2人。机の上は道具の山。「何か注射器吸ってるぜあいつら…」
覚醒剤ちゃうって!エポキシA液・B液を正確に同量計量して皿に吹き出してるだけだって!
「何やってるんですか~?」と珍しげに寄ってくるウエイトレスを「触るな~!」「あっち行け~!」と何回追い出したことか(爆)
Leoさんは修正を加えながら何とか塗り終えて、竿尻のペットボトル製の羽に向かって扇風機のスイッチオン!
夜空の下、ネオンの光を受けてロッドがカラカラと回り出す。その横で、ゆっくりビールを飲んで硬化を待つゆる~いひと時。
皿に残ったエポキシの状態でロッドのエポキシの硬化状況を確認、夜半0:00に散会した。仕上げ塗りは僕が引き受けた。
Leoさんは「愛着が湧くし楽しい!」と、すっかりロッドビルディングの楽しさに嵌り、次は古いバスロッドをリビルドするそうだ。
皆さんにも強くお勧めするこの作業。その喜びは、やればきっとわかる。
仕上げ塗りまで完成した画像がこれ↓。
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2011年10月2日日曜日

シーチャン島 海まで洪水

仙さんとシーチャン島沖にキャプテン・タンの船で出た。餌釣りね。
列島の南端ではカイワリが釣れたが、お目当てのアジ類はお留守で餌取りばかり。
RIMG1600 ← Carangoides uii Wakiya ?
西岸を北上するも、湾奥から茶色に濁った引き潮がゴミとともにドドーッと流れていて、殆ど釣りにならん。
北端の岬は良さげで粘りたかったのに、キャプテンはさっさと見切ってカーム・ノイ島へ。
いかんな。もう海とはいえないようなコーヒー色だ。海まで洪水になるとは知らんかった(笑)
いつもよく釣れる場所でも、リンシー(フエダイ)やソック(フエフキ)ばかりで冴えない。あ、ミニクーダ釣ったな。
マテアジ良型は2匹だけ。いつも自分の釣りで忙しいキャプテン・タンも、駄目なのが分かってて殆ど釣りをしない。
最後、砲台の島の北側でショットガンアジングして、から揚げ用のカンルアンを大量確保して納竿した。
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仙さん、1年ぶりのシーチャン島を前夜眠れない程楽しみにしてたんだけど、洪水の海への影響なんて読めないしな。
こんなひどい状態で、本当に1ヶ月後に青い潮が外洋から差し込んで来るのか、心配になった。
今から仙さんと町に出る。カンルアン唐揚げでビール飲みながら次週の打ち合わせ。多分、湾口に退避かな…