2009年11月26日木曜日

SRIXSONのギャフ

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これは t-defectorさん の会社で作ってもらったギャフ2号のステンレスヘッドだ。作りがとてもいいんだよね。
ギャフ1号同様、パクバラの船頭にプレゼントしたものだ。当初は鋼管製の柄に挿入して外側からネジ止めされていた。
半年後、薄い鉄の柄は海での使用に耐えられず、錆びて折れそうになっていた。
柄を付け替えるため、10月に釣りに行った時に回収してきた。
うちの会社のエンジニアに頼んで、柄を外して背面を平らに削ってもらった。あらら、おまけに面取りやサンドブラストまでしてあるっ。
ここからは僕の作業ね。新しい柄は、海に落としても浮かぶように木にしようかな?いやいや、全面改造してみよう。
ジャーン!世界初、SRIXSONのギャフの誕生だ。
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何のことはない、木の根っこを強打して折れたSRIXON_5番アイアンのカーボンシャフトにギャフヘッドを装着したまで。
しかしね、凝るところには凝るよ。Mr.DONの13ftのシーバスロッドのバット部分を切断、印籠継でSRIXSONと段差無しに繋ぐ。
印籠継にする必要性とは何か?全然ない。径が同じだったからカーボンインサートで繋いだまで。 でもかっちょええのよ、これが。
ヘッドの装着は、平らに削った面をカーボンシャフトに当て、20番のジーンズスティッチで強固に巻いた。それをエポキシ2回固め。
わざと粗くした巻き糸の表面が、この無骨な殺戮ガジェットによく似合うではないの。これで抜けないよ、絶対。
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11月弾丸単騎釣行のおりに、このSRIXSONのギャフを再プレゼントした。
船頭は「お~綺麗、綺麗!」とご満悦だった。でも浮力が無いから海に沈むよ。落とさないよう気をつけてね。
あ~、僕も何だかマイ・ギャフが欲しくなってきたぞ。
え?そんなん使わずに、魚はやさしくリリースしろって?
(ー_ーメ) あんたね、……………黙って船べりまで来てもらおか(爆)。

2009年11月24日火曜日

11月のサトゥン弾丸単騎

2009.11/14~15のfishingのお話。
初日はまずタルタオ島に上陸してバンガローの予約をし、13時から西岸の磯を目指して南下した。
始めて間もなく空は真っ暗、やがて強い風と雷雨が来た。仕方ない。ビーチのある入り江にアンカーして収まるのを待つ。
ところが雨風が続くこと3時間余、元の場所に帰れない程の波になってしまった。
ちょと、おかみさん、これが遠路はるばる来たお客さんへのおもてなしですのん?もうね、一見さんちゃいま(以下省略)。
帰途は波を越えるたびに大きなピッチングでズドーン。腰椎パイルドライバー状態。後で効いてくるのよコレ。降参、もう降参。
ということで散々濡れて揺られてプラー・モン1匹、がっくり。これではまるでモンスーン最盛期じゃん。
晩は、西欧人ばかりのバンガローに泊まる。
タルタオ島って、見知らぬヨーロッパの金髪のオネエさんがね、沢山笑顔で挨拶してくれるんだよ。
桟橋で、食堂で、林の中の道で。この一人旅のyellowのおっさんにね。ふふっ(^v^)。
2日目は5:30にタルタオ島の桟橋を出港して、もう一度西岸を攻めた。
凪なんだけど、どうも調子が悪い。連日の雨と波風で、水が緑白色に濁っているせいだな、きっと。
船頭は「水がこの色だと食わない。良く釣れた10月は青かったろ。」と冴えない表情だ。
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それでも3番目4番目の磯を中心に、朝のうちだけで10発ぐらいのバイトが来た。
これを全部捕っていればそれなりだが。あなたなら釣れたろうが。実際僕が釣れたのは57cmと50cmの2匹だけ。しょぼ~ん。
日が上がるとアタリが無くなってしまい、仕方なくアオ・ソンの南のマングローブジャックの多いポイントを攻める。
地元漁師の目の前でルアーでジャックを3匹釣ったら、漁師が拍手してくれた。大スター、なわけないよね。
午後は波風が強くなり、退却しながら午前の場所をもう一回拾い釣りしたが、浅いバイトが散発するのみ。
それと、あちこちで僕のポッパーはシロハラウミワシに大人気。天空からの鷲の急降下は見ごたえ抜群だけど、釣りたくないのよ君を。
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そんなこんなで、早めに見切ってパクバラに帰還した。虹のゲートをくぐって。
天気のせいで不完全燃焼だったけど、掴んで帰ったもの、撒いてきた種、色々あるんだ。
だから次が楽しみで仕方ない。12/13~12/14などどうかなと思っている。次も一人旅だろうな。でも、きっと釣れる。
place : Ko Tarutao
fish : Giant Trevally

2009年11月22日日曜日

シーチャン島 最近はかなり地味

2009.10.31 & 11.22のfishingのお話。
ここのところ、食い渋りというよりアジ類の魚群れが薄いようで、地味。だけど二回分まとめて書いておこう。
さて、31日は日本人5人でシーチャン島沖に出船した。
列島最南端にアンカーすると、澄んだ海中に良型のアジが一杯泳ぎ回っているのが見えた。
こりゃ今日は貰ったなと思ったし、初めのうちは同乗の皆さん入れ食い。でもホント初めだけ。
昼前まで最南端で粘ったのだけれども、アタリがなくて暇で暇で。ワームも魚がいなきゃ通用しないし。
後半はタンパンビーチ沖に移ったが、ここのアジ類も魚影薄く型は小さく…。
不調につき、これ以上粘ってもしょうがないと、14時納竿とした。
沢山釣れるという話を聞いて楽しみにしてこられた皆さんに申し訳なかったな。
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22日は、タイ人のフィッシングライターの依頼でシーチャン島沖に行くことになった。
ところが2日前ぐらいから連絡が取れなくなり、再三の催促・確認も空振り。
誘っといて、船の予約を僕に頼んどいて、一体どういうつもりなの?
当日朝の桟橋…結局僕一人かよ。今更キャンセルもできず、強烈な北風の中、一人で船をチャーターして沖に出た。
やっと昼頃、沖にいる時に携帯に「体調が悪いから病院にいる」だとさ。ふぅ、これぞタイランド。怒っても仕方がない。
釣りの方は、まずはタンパンビーチ。駄目。アジ類皆無。しょうがないからイカ短冊でイトヨリ釣り、ボツボツって感じ。
次は最南端。ここも駄目。アジがあまりにも小さいし少ない。スズメダイなどの雑魚ばっかり。10/31と同じ状況だ。
ワームの胴突アジングでカンルアン(ホソヒラアジ)を釣ることに徹して、これはこれで楽しかったな。海の癒しだね。
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ルアーでは、餌釣りでも中々針に掛からないアイゴをワンダー80で釣っちゃった。さすが餌系ルアー。
僕がワーム、船頭が餌で釣って、釣果は山分けする。僕が持ち帰った魚が上の写真。1.5人分ぐらいかな。残りは船頭へ。
時計回りに、マブタシマアジ、マテアジ、ホソヒラアジ、二ジイトヨリ等。型がちっこいでしょ?
アパートで上の写真を撮っていると、すでにタイ人メイド連中が待ち構えている。僕はホソヒラアジだけキープ。
僕が「あとはいいよ」と言った瞬間、ババっと魚が消えてなくなる。す、凄い荒食い(爆)。
皆とても喜ぶし「次はいつ?」とか聞いてくる。この辺のタイ人は、絶対日本人より魚好き。家でどう料理してるのかな?
place Ko Sichang
fish : Small Mouth Scad, Yellowtail Scad, Smooth Tailed Trevally, Ornate Threadfin Bream

2009年11月17日火曜日

秋のパンガー ③バラクーダ斬鉄

2009.11.8のfishingのお話。
船は、第1シミラン島の南にアンカーしていた。
前夜殆ど寝てない僕は、好きな夜釣りもせずに10時間眠った。
朝6時、一人で艫の延長デッキに立ち、ポッパーを投げ始める。
何度もダツが当たってくるが、濃厚な気配を感じ取った矢先、来た。サワラだ。
ガーンと引き込まれ、こっちも3発ぐらい強い合わせを食らわすが、次の瞬間、魚の逆襲だ。
黒い島影をバックに黒い魚体が2mmも躍り上がり、激しく首を振った。口からはじけ飛ぶポッパー。
僕の人生をなぞるようなこのバラし方。黒い影の一瞬の記憶が絡みつくよう離れない。
皆が起きてからは、トローリングやキャステイングでさらにサワラを3匹バラシ。うーん、こんなはずでは…。
ジギング隊も朝から大不調だ。nishiさんが朝イチで大きなスギをギャフ入れ失敗で逃がして以来、あれ。
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そう、バラクーダばっかし。手に負えないほどリーダーが切られる。ワイヤーごと切っていくヤツもいる。
僕はシンキングペンシルで109cmのバラクーダを釣った。一瞬高級魚の引きかと期待したがこれ。うゎ、猛獣だな。
帰途のトローリングは、僕と黒さんがサワラ、nishiさんがシイラを釣るも、前日のような盛り上がりに欠けた。
一番長く停まったパヤオが、バラクーダだらけの糞パヤオだったことが、この日の敗因かな。
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2日間全体としては釣果上々、2日目駄目でも「船頭金返せ」とかの愚痴は言うまい。
シミランか…。またいつか来ることができたら…。
place : Ko Similan ~ Khao Lak
Fish : Barracuda

2009年11月12日木曜日

秋のパンガー ②ジギング魚種多彩

2009.11.7のfishingのお話。
午後、第1シミラン島の南まで船を進めたキャプテンは「ジギング!」と指示。ソナーには、70mの底~中層40mぐらいに魚の反応が出ている。
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トローリングに続いてNishiさん好調!まず糞ジグでバラクーダの不在を確かめた後、食いのいいナイロンリーダー×マジジグで攻めた結果がこれ。
ハタ、カンパチ、イトヒキアジ89cm、スギ104cm、ホシカイワリ、シマアジなど8目達成。すごいね。
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くろさんにも次々ヒット。スギ、シマアジ、イトヒキアジ95cmなど豪快に釣り続ける。でも魚の歯でやられて、ジグのロスト5個。あ~もったいない。
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gataさん一人だけジグの動かし方が違った。ツムブリなどの中層回遊魚狙いなんだって。すると釣れる魚も違うね。GT69cm&67cm、イソマグロ、青チビキ!
僕は僅かな日本製主力ジグをスパッと噛み切られるし、タイ製糞ジグはじぇんじぇ食わないし…。ジギングで、ボ、ボーズ!よって写真無し、辛いっ。
やっぱり固いキャスティングロッドでは、ジグが生きた動きをしないわ。ジギングロッド購入決定!
今回のジギングは青物の回遊がなく、チビキやハタも少なかった。結果、砂地底物が中心だったけど、皆さんそれなりに満足そうだった。いいな~。
船頭は「3月に来い」と。多分もっと楽しめるんだろうな。タイランドのジギングって、夢いっぱいの釣りだね。
place : Ko Similan
fish : Amberjack, African Pompano, Cobia, Silver Trevalley, Golden Spotted Trevalley, Giant Trevalley, Dogtooth Tuna

2009年11月10日火曜日

秋のパンガー ①サワラ猛攻

2009.11.7のfishingのお話。
もう夜が明けたから釣れ、と船頭にたたき起こされる。 辛いなぁ、甲板が寒くて1時間ぐらいしか寝てないのに。
ここは、カオラックの30km沖。明るくなってきた周りを見ると、インクブルーに染まった外洋のど真ん中だ。
海底から伸びるロープに、大きな発泡スチロールの立方体を結わえて浮かべてあるだけの簡素なパヤオが見えた。
よっしゃ、気合で目はパッチリ。船はパヤオに接近し、周りを旋回し始める。船頭一言「トローリング!」。
同行のNishiさんにいきなりヒット。95cmのワフー(カマスサワラ)だ。こっちはまだワイヤー結んでるのに、早すぎ!
くろさん・gataさんに続いて、ようやく僕も30lbワイヤーを付けたマグナムラパラCD14を投入した。すると…
DSCN3695w DSCN3697 左,は朝イチの95cm
おおっ、一流し目から僕にもヒットだ。それもボートの至近距離。
魚は力もスピードもあるが、こっちも力負けするような道具ではない。1匹目95cm。もしかして今日は楽勝?まさかね。
船は西に向かい、次のパヤオへ移動。Nishiさんと僕は続けて105cmのサワラをゲットした。やっぱし出足好調だわ。
鈍足の木造船のこのスピードが、ミノーを使ったライトトローリングには丁度よい。15分毎に次のパヤオに着く。
パヤオの周りをトローリングで回ったり、パヤオに係船してポッピング、ジギングというのがこの船のスタイルか。了解。
僕としては、トローリングでカツオ・小マグロ、パヤオ周りではポッピングでサワラやシイラを狙おうと。
ジギングが駄目でも、合計ざっと自分の体重ぐらいは釣れるだろうという計画を立てた。
だが、計画とは崩れるもの。カツオ・小マグロは一切食わず。群れが居ないのだ。それでもサワラが食う。凶暴な魚だね。
ポッパーに大飛沫でアタック、リーダーを一瞬で切断、空中で首を振ってポッパーを吹っ飛ばして逃げていく。
しゃあない、ポッピングもワイヤーリーダー装着だ。
PE4号×60lbナイロンリーダー×30lbワイヤーリーダー。何かバランス悪いけど…おお大丈夫、これでも食うわ。
DSCN3705w DSCN3707w ポッパー丸呑みのくろさん「速いっ!」
ポッピングは視覚から脳を直撃するね。掛けてもバラしてもスリリングだな。
くろさんは、ポッパーに数回目のバイトでやっと掛け、船尾を回るほどのスピードにフウフウ。
この日一番びっくりしたのは次。
巻き終わってピックアップした僕のポップクイーンに、水中からサワラがジャンピングアタック!
丁度皆もその瞬間を見ていて「ヒィ~ッ!」
「くろさんに突き刺さるかと思ったよ!」とgataさん。これでもちゃんと水中でファイトしてから釣り上げたからね(爆)。
ポッパーが見切られると、秘策シンキングペンシルを投入した。YOZURIサシミスライダー140S。これって何用かな?
これをブン投げて十分沈め、トゥイッチしながらスローで巻く。コツッ…。??。ゴーン!
よっしゃ、中層のマグロか…と思ったらサワラ。次のゴーンもサワラ、そのまた次もサワラ。
何と3投連続で釣っちゃった。型は108cm、108cm、114cmと良型。優秀じゃん、このサシミ!
gataさんたまらず「何使ってんの?」。ま、普通は買わない珍品だよね。
DSCN3698w DSCN3716w 左ポッパーで105cm・右ペンシルで114cm
僕の初日はサワラ8匹とシイラを釣ることが出来た。バラシも同数ぐらい有って悔やまれるが、海のルアーを満喫したね。
次の釣りは苦手のジギング編(汗;)。
place : Khao Lak / Phangnga
Fish : Wahoo

2009年11月9日月曜日

For the Love of God / Steve Vai

vai
収録アルバム:Passion and Warfare
ゆるやかな波の打ち返しのようなリズムでメインテーマが奏でられる。
艶のある音色。曲のテンポはそのままでギターが一気に高速で高音を駆け巡る。
どのような宗教的意図を持つ曲なのか分からないが、志はおっそろしく高いぞ。
超人のみが成し得た強烈な吸引力に降参。

この映像は短縮versionなので、ぜひオリジナルのStudio Version(6分強)を聴いてみてほしい。

2009年11月6日金曜日

3連休サトゥン遠征 ⑥究極のミノーK2F

今回持ち込んだ新兵器は、タックルハウスの2008年新製品 K2F(T1)。こいつは素晴らしかった。
さすが歴史的名品K-TEN BLUE OCEANの20年ぶりのモデルチェンジ。他のミノーはもう要らんのでは?と思える完成度。
飛距離と引き抵抗の軽さは文句なし。高速時のブレ相殺機構、絶妙の強力貫通ワイヤリング、傷ついても剥がれない塗装などぎっしり充実。
しかし機能の一人歩きではない。またよく釣れるんだよな、これが。南の海なら速めのタダ巻きで。
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あんまりいい感じなので、デッドスローもやってみたが………沈黙(爆)。
この動きだけは、南海の活発なお魚向ではなかったようで。
しかしこんな究極のミノーに頼り切ってっていては腕が錆びる。
それと、やっぱりトップでのバイトも見たいから、このK2Fを使うのは程々にした。
この辺りで小型プラーモンの数を狙うなら、K2Fを持っていれば、それだけでいい。きっと。
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place : Ko Bulon Le, Ko Tarutao
fish : Giant Trevally
lure : TACKLE HOUSE K2F (T1)

2009年11月4日水曜日

3連休サトゥン遠征 ⑤マングローブ・ジャックはチヌだ

2009.10.24の釣り。他魚の部のお話。
岸ギリギリに打ち込んだポップクイーンが、一つ目の岩を乗り越えた時、ガバっと水面が割れた。
嘘だろ。膝下ぐらの水深しかないぞ。掛からなかったけど、何だ?プラー・モンか?
しかし次のアクションをする前にもう一回食ってきた。ゴンと乗った。
うぉりゃーと竿を立て、カリカリ巻きで一気にゴロタ岩から引き離す。
重い抵抗を構わず寄せてくると、船頭が一番に言った「ガポンだ!」。白か赤か?「赤!」
白ガポンがバラマンディ、赤ガポンがマングローブ・ジャックである。
僕はここからいきなり慎重になった。バラシてはならん。今日イチの値打ち物だ。
そっと船べりに寄せて、よねさんのギャフが入った。ふうっ、バレなかった。56cmの良型。
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これぐらいの大きさになると、いかつい悪役面だ。シマシマの若魚とは別の魚に見える。
若魚は汽水に居て、育つにつれて次第に磯や沖にも出て行く。まるで日本のチヌみたいな暮らしだな。
シャローでポッパーに食ってくるというのが、またチヌっぽいではないか。
大きいのは10kgを超えて成長するというから、もっとデカイの釣ってみたいな。いつの日かね。
place : Ko Tarutao
fish : Magrove Jack

2009年11月2日月曜日

3連休サトゥン遠征 ④荒天退却

2009.10.25の釣りのお話。
前夜はタルタオ島に一泊。夜半頃から激しい雨となり、雨が止んだ後はゴーッと海鳴りが聞こえた。大丈夫かな。
6:00に出船したものの、行こうとしていた沖の瀬(ヒン・ポ)は波が高くて駄目だと。
そこで、前日と同じ場所からもっと南に攻めて行くことにした。 うねりは残っているが風波は治まってきた。
サラシ状態で水が濁っている磯に向かってキャストだ。食いが立つのかと思ったら、逆に全くルアーを追わない。日本と違うね。
そんな濁りの中から、よねさんがプラー・モン52cmとクイーン82cmを連続ヒットだ。クイーンの走りっぷりは、見ていても爽快!
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僕の方はプラー・モン1匹の後、貴重なバイトをバラしてばかり。よねさんは更にプラー・モンを2匹追加。
以降は、虹が見えたかと思うと一気にサンダーストームに巻き込まれて、大揺れの中を避難。
避難先で再開しても、すぐに次の雨風波でまた後退…。 釣りになったのは合計3時間ほどだった。
悲しいかな、我等がロングテールボートは、うねりにとても弱いのだ。
エンジンパワーに比べて波の抵抗が大きいのと、うねりでスクリューが空中に出てしまう時間が長いのとで、全然進まない。
頭から雨と海水を被りながらの退却で、パンツから靴からグッショグショ。あまりの水攻撃でラフジャケットが作動するかと思ったよ。
結局強風が止まず、パクバラまで早めに帰還した。着いた時には2人とも、もう潮吹き昆布状態。
未だモンスーン期終わらずと言ったところか。そんな中で、今回2日間釣りになったのはラッキーだったな。
夕刻、船頭一家の笑顔の見送りを受けて、荒天のパクバラを後にした。
来月も来るからね!今回の釣りはきっとずっと忘れない。体中の塩を洗い流しても。
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place : Ko Tarutao
fish : Giant Trevally, Talang Queenfish