2015年10月21日水曜日

サメ対策でキハダを釣る

今月はシェリービーチに2回釣行したのだが、例によって強風高波での早上がりが続いている。これで4回連続。早寝早起き早上がり、こりゃもう生活習慣だね。
10日は後述のサメ対策をしてマグロ頂きだっと元気よく船に乗ったのだが、まず中乗りのディオンから「すまん、波が高いので今日はゲームフィッシュ無し、リーフの内側」と残念な宣告があった。そのうち強風が吹き始めた。35cmのスリンガー2匹と放流サイズ10匹ほど釣っただけで9:30にクジラがバイバイと手を振る中を早上がり。あまりに早いのでJAXXに照焼ビーフサラダを食べに行き、午後はゆっくりラグビー・ワールドカップを観て過ごした。だらだらした長い日、いかんね。
RIMG0358RIMG0363
17日はミゲルが同行、朝は凪。沖でトローリングを開始。前日は30ヒットあったがサメに食い千切られる被害が続出してキャッチは12匹だったとか。船主のアイヴァンは「サメでルアーがガンガン無くなって商売にならん」とぼやいていたが、それで糞ルアー使ってるのね(笑)。ファーストヒットは艫で2匹。早速僕も右舷でジギング開始だ。サメ対策は、ともかく有無を言わさず素早く回収することに尽きる。そのためPE6号・リーダー130lb・12000番ハイギヤリール・GTロッド(爆)で臨んだ。GTロッドには強烈なリフティングパワーを期待、長過ぎのデメリットは無視無視!さて、8フィート3インチのGTロッドで200gのジグをシャクるのだが、50m程しか下ろさないしマグロは素直でジグが動いていれば食うので全く問題ない。
RIMG0360RIMG0377
へへーい、すぐにヒットだぜ。竿が長い分、結構のされるが巻き巻き快調、と思ったら魚が船底をくぐって左舷に行ってしまった。糸を擂らんように船首でサイドチェンジ。このちょっとした時間がいかんかった。マグロがもう見えてるのに、巨大ザメがヌーッと視野を横切ったかと思うともう止められない引きに変わってプツン。くっそー対策したのに何で毎回これやねん!艫のトローリングで掛かった2匹も同じサメに食われたようで、全員ロスト(泣)。ミゲルにもジギングセットを渡してやらせたのだが、左巻きのリールが全く扱えず、断念していた。
その後延々とトローリングを続けるがアタリが無い。ボートが動いている間はジガーは暇なので寝ていた。目覚めると大分岸寄りに戻っていた。風が吹き始めるようだ。そこでトローリングに小アタリ。「ボニート(スマ)だ。誰か巻いて」とキャプテンが船を止める。僕はスマでもいいやとGTロッドでシャクリ開始、ズドーン!マグロいるやん。良く引くがこのタックルの敵ではない。強引に浮かせたのはキハダ72cm・5.1kg。長い間サメと悪天候に阻まれたので実に4か月ぶりのマグロ。嬉しいね。
RIMG0372RIMG0375
しばらく走るとトローリングに再度ヒットして停船。艫に呼ばれたミゲルが巻くがサメぱっくんでさよなら~。一方僕のジギングにも水面近くでヒット。マグロはジグを咥えて何度もジャンプしたので他の客がやんやの喝采。こんな調子で僕は更に2匹の同型キハダを追加した。船はイルカやクジラが大量に居る中を北上、ポートシェプストン沖で底釣りを始めた。しかしこの頃には風が強烈になっており、誰も底が取れない。キャプテンは危険を察知して10:30で撤収早上がり。
R0003189R0003191
ボート全体でキハダ6匹。うち僕が3匹だからGTタックル作戦は上々の出来。カツオも第一波が戻ってきたようだし、サウスコーストのこれからが楽しみだ。
place : Shelly Beach KZN RSA
fish : Yellowfin Tuna

2015年10月11日日曜日

魚屋に魚買うなの魚図鑑

スーパーの魚コーナーの前にWWF世界自然保護基金のボードが貼ってあった。表題に「シーフードは同じではない。グリーンを選びましょう」とある。ボードは魚図鑑のようになっていて三群に分けられている。
DSC_0429



グリーンは「ベストチョイス」、資源量が潤沢な魚が並んでいる。シイラ、アジ、イワシ、ヒラマサ、イセエビなど。僕の釣りでおなじみの鯛類では、ソルジャーとキレンコがこのグループだ。

DSC_0430



次はオレンジで「もう一度考えて」と書いてある。資源量が減っている魚種だ。イエローではなくオレンジという位置づけが、より危険に近いという雰囲気を出してるね。僕の主要対象魚であるキハダ、スリンガー、イングリッシュマンはここか。フィッシュアンドチップスの主原料ヘイクも含まれている。


DSC_0431



そしてレッド「買うな」、資源量が危機的な魚種。おぉ、ブラックマッセルクラッカー、イエローベリーロックコッドは釣ったことあるぞ。スコッツマンはいつもよく釣れるけどレッドか。そうは思えんがな。さすがに幻・垂涎の魚であるレッドスティーンブラス(世界最大の鯛)、ダガラード、インドマグロなどはこの分類で納得。

南アフリカでは、職漁船・遊漁船・魚販売店・レストランの指導、釣人のライセンス取得、検査官による監査等、海洋生物資源保護法による取組が厳しいが、このボードのような一般消費者啓蒙もあちこちで見る。抜け穴の多い制度ではあるが、資源量が回復した例もあり、効果が実証されているのだ。日本もいつまでも遊漁無制限ではいられないだろうけど、さてどうするのかな、日本?