2014年12月27日土曜日

2014納竿釣行でカツオとハタ

シェリービーチからMighty Charters出た。8人の乗合。他船から離れて大陸棚のエッジをトローリング。
まずは僕の隣の竿で、85cmのキハダだった。やられた。僕の竿にやっとアタリがあって、60cmのカツオが釣れた。
次、キャプテンが「魚が跳ねてる、投げろ!」と叫ぶ。用意してあったポップクイーンをキャストすると一発で食った。
インクブルーの海にロッドが曲がる。いい引きだ。寄せて中乗りがギャフを打とうとしたらスコッと抜けた。なんでやね~ん!
今の季節は難しいが、ベイトフィッシュが豊富な時期なら、鳥山やナブラでキャスティングがもっと楽しめるはずだ。
トローリングは釣果が8人の客に行き渡る前に切り上げ、9:00からの後半はボトムフィッシングだ。RIMG1384RIMG1385
深場がいいなという僕の思いは例によって早い潮流で却下、いつもの30m立ち。概して砂底で根が点在、という場所だ。
スロージギングで対抗しても釣れないのが分かってきたので、この日はジグサビキ、かつこれにイカ切身を付ける(笑)。
ぼつぼつと釣れるだけの他の客に比べ、こっちは毎回必ず魚が釣れる。放流サイズの小さい鯛類やエソ、ハガツオ。
時折狙っているイングリッシュマンという鯛が掛かるが惜しくもキープサイズ40cmに寸足らずで放流。
サビキは胴打ちハリにワームバケで作ったが、アジ・サバ・イワシの類は全く掛からない。そもそも通常存在しないのか。
ベイトフィッシュの少なさが、この地でのジグへの反応の悪さにつながっているような気がする。
数十匹釣ったところで根掛りして仕掛全損。そろそろ納竿の時間だろうと、新しい仕掛は作らずに鯛ラバを取り出した。
鯛類が多いので、今まで何度も鯛ラバを試しているが全く駄目だった。でもジグと同じく、何とか結果を出さなければ。
リーダーも結ばずにPEに直結して海に落とす。通用するかどうかのテストなので、イカトレーラーは無しね。
周囲でレンコダイがぼつぼつ上がっている中、ゆっくりゆっくり巻いてはフォールを繰り返す。やっぱりあかん。
アクションを変えて、底をネチネチ叩くようにしてみるとガツンとアタリがあった。ついに南アの鯛が鯛ラバで?
いや、この引きはハタだな。上がってきたのはメバルのような黒くて目のデカい魚、ランタン・ロック・コッドの57cmだ。
これにて2014年南アフリカの釣りは納竿、帰ろかっ!
RIMG1388lRIMG1390
place : Shelly Beach, KZN RSA
DSC_0251[1]
place : Shelly Beach KZN RSA

2014年12月23日火曜日

ポッパーでカツオ

Mighty Chartersで沖に出た。快晴ながら南西の風強く、うねりが高い。
港をでてすぐにトローリング開始。シェリービーチは南アでも最も急深な場所、つまり大陸棚が狭い。
少し沖に出ると70m台だった水深が一気に4,000mまで落ち込む。ローランスで見ていたらその崖あたりを曳いていた。
中央に巨大なカジキルアー、左右に小型のイカのトレーラー付のソフトルアー(爆)やミノーを4本ずつの計ロッド9 本。
しばらくするとマルチプルヒットで艫は大忙し。同時に僕のシイラロッド×ヤマリア・ポップクイーンにもガッツーンと食った。
これ、トローリングロッドよりも竿のが曲がりが楽しめていいね。60cmオーバーのカツオ。ああよく引いて楽しかった。
船頭は魚が掛かった時にもっと大きなポッパーを投げるといいと言うが、あいにく持ってこなかった。次回の楽しみ。
3回群れに遭遇し、カツオとキメジを追加していった。僕はバラしちゃったけど。最後にセンターのビッグルアーにヒット。
カジキかと期待したけどシイラだった。シイラのことを皆が「チキン・オブ・ザ・シー」と言うのだけど、どこが鶏やねん!
RIMG1377sRIMG1382
トローリングに5時間もかかったので、ボトムは残り1.5時間のみ。場所も強風を考えて35m立ちで期待薄。
流した筋も良くなかった。餌釣りでもショボショボの釣果にジギングで対抗できるはずもなく、「ジギングぼうず」達成(泣)。
しかしこの1m間隔の餌釣りの中に混じってジギングやるのは大変というか無理というか、泣きたい。慣れるんやろか?
感心するのは南アの人々の釣りに対する無頓着さ。別にそれで釣れるんだからいいじゃん、というような…
皆自分の道具持ってこず、備え付けのグラス竿にトラディショナルな1:1スカボロ(Scarborough)リール、糞重い。
魚は港に戻るまでクーラーに入れないので、炎天下でどんどん悪くなるが全然気にしない。
夏休みで来てる一般人だけじゃないよ。100回以上通ってる釣り師でも、船備え付けの道具で魚は放置。
あ~自分の道具でやれば楽しいのに、絞めて冷やせば美味しいのに、と日本人として思うが、いかが?
帰港すると魚に付けたマークで分配し「下ろし人」に渡す。マグロ・カツオ類はフィレ、一般魚は鱗と腸抜きにしてくれる。
炎天下で鮮度の考慮はここでも無し。おおらかやなぁ皆、こうやって持って帰って家でカレーや炭火焼にするのだな。
南アフリカで生魚はよう食わんという人間が多い理由が、この頃次第に理解できるようになってきた(笑)。
DSC_0238[1]DSC_0239[1]
place : Shelly Beach KZN RSA

スロージギング第2戦

シェリービーチからMighty Chartersの乗合で出た。キャプテン・エディ、中乗りウエインに客8人。
トローリングは竿を7本も出して、有名なプロテアバンクという大きな根の沖を2時間曳いたが反応なし。
船頭が「もうすぐだからね」とジギングを待っている僕を慰めてくれる。
さてそろそろボトムかという時、艫のリールが悲鳴を上げた。ダブルヒットだ。上がったのは60cmを超える大きなカツオ。
DSC_0232[1]DSC_0231
この後さらにカツオが釣れたものだから、トローリングが延長になってしまった。この辺が乗合の辛いところ。我慢我慢(泣)。
延長の甲斐あってトローリングには80cmのキハダが掛かって、巻きを任された客は随分喜んでたな。
僕はトローリングの巻き上げを辞退して拍手役。でも最後に皆が「次はお前巻け」と言ってくれたのはうれしかったね。
結局その機会は無く、8時過ぎにようやくボトムの時間となった。水深は60m、根が荒いポイントだ。
新品のスロージグが2フォール目で根掛り、新品の糸が80m高切れ。散々なスタートやんけ。
その後の僕の釣果は散々で、餌釣り7人がレンコ鯛とフエフキをぼつぼつあげる中、ハガツオ3匹と大苦戦。
船は帰港前の最後の流しに入った。水深35m、岩交じりの砂地だった。あまり期待できないな。
だけどしっかり底を取って糸が立ってる3回までしっかりスロージギングをやる。3回終われば回収して再投入。
この努力にZULUの神がほほ笑んだ。ナイスな食い込みでばっちり乗った。
きれいな弧を描く竿を見たウエインが「大きい!」とギャフを持って寄ってくるが、僕は「2kgのハタだと思う」と回答。
上がってきたのはハタ(Catface Rockcod)62cm。帰ろかっ!
RIMG1372rRIMG1374
place : Shelly Beach, KZN RSA

2014年12月21日日曜日

スロージギング単独デビュー

シェリービーチからSOSUME1号船の乗合で出た。
浜を出てすぐ、クジラが豪快にジャンプしていた。クジラは美味しそうだが欧米人がうるさいので釣るのは止めておこう。
沖に各船が固まってトローリングしている場所があった。本船も参戦。14cm級ディープダイバーでの簡易版だ。
連発ヒットしたのは60cm級のキメジ。受け身の釣りでイマイチなので、もし他の全員が釣れたら巻かせてもらう程度。
僕は一人離れて、減速時に投げるようキャスティングをスタンバイ。ポップクイーンを何度も投げるが反応なし(ToT)
結局2時間もトローリングをして最初のキメジ以降は大きなカツオが1匹かかっただけ。時間の無駄だった。
いよいよボトムフィッシングの時間。あいにくディープラインは潮が早すぎ、水深50~60mまで戻って開始した。
客8人が1m間隔で並んで釣る。その中、僕だけジギング。船頭がヒラマサがいると言うのでワンピッチで…反応なし。
RIMG1365oRIMG1366
さてここからがこの日のメインベント。日本から買ってきたスロージギングのテストだ。
当地のワンピッチは、100m前後の深場では楽しめるが、50m立ちでは俄然食いが落ち、餌釣り師の入食いを見るだけ。
何でも釣れるスロージギングで対抗しようと新兵器の数々を南アフリカの海に投入することになった。
竿はYAMAGAのギャラハド63/3-slow、リールはオシアジガー2000左巻。考えるところあって敢えてハイギア。
高価なセットなので、ぜひこれらか結果を出してもらわんとね。7seasのスパーク190gをつけてやってみる。
ハンドルを少しずつ回すだけで竿がくーっと入ってすっと戻る。いいねえ…と思ったらすぐにアタリ。餌釣りみたいやな。
上がってきたのは50cmのハガツオ。当地でサダサダという。旨そうな刺身が頭をよぎる。まずはデビュー完了。
次はスリンガーの同型を2匹。体高のある美味しい鯛だ。餌釣りの皆のよりでかいのがうれしいね。
続いて40cm級のハタ。釣ったことのないような模様だ。船頭が「バーチカルジギング、通用してる…」と何度も言う。
しばらく不調が続いたが、何とかハガツオ50cm級を3匹追加した。面白いことにすべて底のほうで食ってくる。
RIMG1367RIMG1369
しかし突然の強い風雨で水深20om地点まで退避、尚も高まるうねりに納竿。期待のボトムフィッシングはたった2時間。
他船も一斉に釣りを諦めて帰港していた。まあ。何とかスロージギング・デビューを飾れたので良しとしよう。
ここ南アフリカでは仲間がおらず単独釣行ばかりだが、これはそのうち何とかなるだろう。今後が楽しみ!
place : Shelly Beach, KZN RSA

2014年12月15日月曜日

シェリービーチで餌釣り

シェリービーチの簡素な民宿に一泊して二日目の釣りに出かけた。
初日が上手く行ったから泊まったのではなく、ここで連泊での釣りがどうなのかを調べるための予定通りの行動だ。
RIMG1354DSC_0195[1]
前日の好釣果もう一度と125mラインに行ってドボーンと仕掛けを投入。しかし潮が速く僕以外の客は皆底が取れない。
ラインは遥か前方に浮いてしまって釣りにならない。船に備え付けの道具に巻いてあるラインはPE6号だから仕方ない。
船頭はさっさと諦めて陸寄りに移動。今度は水深35m浅過ぎ。ビーチまですぐ。雰囲気無し。中間はないんかいっ!
案の定ジギングに来たのはESO。この魚、どこへ行っても最初に笑顔で歓迎してくれるのだが、呼んでないっちゅうに。
結局50mラインに移って、30分~1時間の長いどてら流しを繰り返すことになった。
根の上を通るとイカやイワシの切り身でやっている全員バタバタっと釣れる。上がってくるのは鯛の仲間が多い。
イングリッシュマンの40~50cm、スリンガーの25~35cm。これにグレの50cm級やフエフキの30cmなどが混じる。
僕はジグを小さくしてタコベイトなどつけてみたがさっぱり。仕方なく僕も餌釣りに転向した。すると毎回魚が釣れてくる。
僕は50匹ぐらい釣れたが型に恵まれず、自分で食べるスリンガー3匹とハガツオだけキープしてあとは全部放流した。
RIMG1362f10835434_618858431573389_4843362890760048281_o
皆で釣れたキープサイズを陸で撮影したので載せておくが、釣れたお魚の総数はこの数倍ということ。
さて、シェリービーチは港が無いのでどうするかというと、船は船頭の自宅にあって、荷台に乗せて車で引いてくる。
では、どうやって浜から船をだすのか?客は?戻ってきたら?これは実際に見てなるほどね、となった。
まず出船。乗客乗員は船に乗る。コロの付いた台に乗った船をトラクターで押していく。
スロープに来たら、トラクターは海に向かって一気に加速、台が海に突っ込んだところで急ブレーキ。
すると勢いのついた船がコロの上を海に向かってザバーンと落ちる。あとはエンジンをかけて出発だ。
RIMG1350RIMG1353
帰港は迫力あり。皆飛ばされないように固まる。沖からエンジン全開でビーチに用意した砂山にザザーっと乗り上げる。
砂山の上で船の向きを180度変え、船尾のフックにワイヤーを掛けて船台の上にトラクターのウインチで引っ張り上げる。
全船がこれを毎日やってるわけ。こんな大変なことやるぐらいなら港を作ればいいのにと思うが、しない理由がある。
シェリービーチはインド洋に剥き出しの場所。相当大規模な港でないと意味が無い。また治安の点で船を放置できない。
そんなこんなで、ここの船はみんな小型双胴・船外機2機掛けにローカライズされてるわけ。面白いね。

2014年12月3日水曜日

シェリービーチでジギング

サウスコーストのシェリービーチに出かけた。ダーバンから南へ150kmのところにある小さな町だ。
何が目的かは知らないが、連休には泊りがけの人々で賑わう。港が無いのに多くの釣り船が砂浜から出撃している。2:30に家を出て4:10に現地着、5時過ぎに他の客6人と一緒にRiptide Chartersのボートで出港、沖を目指した。
まずはトローリング。4本竿を出して曳くが魚の反応なし。釣り客は期待していないのか各自餌釣りの準備に没頭している。1時間ほどでトローリングは諦め、ボトムフィッシングの時間だ。皆は一斉に巨大な鉄オモリを付けた胴突仕掛をドボン。僕だけはミヨシでジグをドボーン。水深140m。風で流されるので糸は200m以上出る。糸が斜めになって釣りにくい。餌釣りの他の客は底さえ取れればタイを釣っている。だいたい35cmから50cmぐらいで、ダーバンより型がいい。僕のジグにはたまにコツッと反応があるが全然釣れない。心配したキャプテンが「餌釣りの用意しようか?」だってさ。
RIMG1357RIMG1359
8:00、底を取り損なって随分糸が出てしまった。あらら失敗、巻き始めるとズズーンと強い引き、そのまま動かなくなった。くそ~根掛り、思い切り引っ張るとズルズルっと外れた。おっ、ぐいぐい走るぞ。ラッキー魚付いてるぜこれ!船首に胡坐かいてウンウン巻くと前方にボッカーンとハタが浮いた。キャプテン・アンドリューが良くやったと大喜びで握手!模様のない茶色一色のハタで、75cmあった。タイを釣り続けてるほかの客から「いいな~」の視線が熱い(爆)。
その後はジギングにぼつぼつタイが掛かり退屈しない。そんな時、底近くで大きな魚信。強い引きで何度も短く走る。駆けつけたアンドリューが「底を切れ」「カンパチだ」と言うが、長くビューンと走るカンパチとは明らかに違う引きだ。いやー200mの巻き上げは楽しいね。上がってきたのは見事な緋色のハマダイ94cm。わーい、初めて釣ったぞコレ。ものすごく太っていて、思っていたのとは全然違う印象の魚だな。おまけに10分後に80cmのハマダイを追加してしまった。
DSC_0192RIMG1361
一緒に船に乗り込むときに「お前、そのちっこい竿ではここの魚は上がらんぞ」と忠告してくれた他の客がいた。彼パトリックは僕のタックルを手に取ってしげしげと眺めてから「すまんかった」と(笑)。アンドリューは艫で良型のハタとハマダイ2匹を釣っていたが、他の客は外道ほとんど無くタイ一筋、12時に納竿した。タイも規定一杯釣れて豊漁。アンドリューはWhat an amazing catch guys well doneとご機嫌。僕は港で質問攻めだった。ジギングが南アフリカのこんな家の近くで通用したことが素直に嬉しい釣行だったね。
DSC_0200DSC_0203
fish : Red Fish, Flame Snapper
place : Shelly Beach, KZN RSA