2014年9月14日日曜日

ナムプラーの正体 カタクチイワシ

シーチャン島周りで餌釣りをするときの餌はカタクチイワシ(アンチョビ)。漁をしている大型漁船まで行って貰うのだ。漁船にはミャンマーやカンボジアの船員がたくさん乗り込んでおり、人力で網を手繰る。多分彼らは奴隷。以前は餌が必須だったので、釣りが始まるのはそれからだった。網が上がるのを長い時間待ったりもした。
キビナゴと混同する人多い。カタクチイワシ科の魚ををニシン科キビナゴと呼ぶのはイヌをネコと呼ぶに等しい。この魚、カタクチイワシ科の「タイワンアイノコイワシ」とか「ミズスルル」とかいう種類のようだ。正確には不明。Wikipediaのリンクをのせておこう。口の位置が全然違うので、キビナゴと容易に判別できるはずだ。
カタクチイワシ
キビナゴ
RIMG0316RIMG0314
タイで大量に捕獲されるカタクチイワシはプラー・ガタックと呼ばれている。そう、あのタイ人の血管を流れている調味料ナムプラーの原料である。以前製造工程を知って愕然とした。「容器に魚と同重量の塩を入れ、日向に置いて6か月待つ。ちゃんとナムプラーになっていたらOK、絞って出荷する」タイではスナックとしても流通している。日本ではちりめんじゃこや煮干し。欧米では油漬缶詰やペーストだね。
鮮度の良いのが手に入れば、丸ごと揚げて食べると強烈に旨い。一生懸命釣った他の魚が全て霞んでしまうほど旨い。日本では煮干し出汁を取る時に頭と腸を取るので、唐揚でも取ったらさぞ旨かろうとやってみたら、これがイマイチ。腸の苦み・コクがあってのスーパーテイストだったのだ。魚の味は奥が深い。
操業している漁船を見つけたら、船頭に接近を指示し、カタクチイワシを入手して即帰ろう。もう釣りとかどうでもよい(笑)
RIMG3298RIMG2886