2015年7月26日日曜日

ジギングでボニート

風速7m最大風速10m・雨。こんな状態では週末のシェリービーチとて二艘しか出ない。僕の乗ったRiptideの船は7時から2時間程トローリングをしたが、風雨が強く波も高く全員びしょ濡れ。他の客に60cmぐらいのキメジが2匹釣れただけだった。
船頭のアンドリューはプロテア礁の内側まで大きく戻り、ここでドリフティングを始めた。船はドテラ流し。冷凍イワシを餌にしたフカセ釣りだ。「前回でかいキハダが来たよ~、カンパチもいるよ~、頑張ってね」と船頭が言う。僕だけはジギング。水深は40mぐらいで釣りやすい。数回目でガツンとヒット。良く走ったのでキハダだと思ってたら、何とスマ(ボニート)の良型だった。84cm・7kgあった。先週釣ったスマの刺身が脂が乗ってあまりにも美味しく、毎日食卓で悶絶しているのだが、これで願ってもない食料追加ができた。この後僕はスマを4匹追加したが、全て40~50cmの普通サイズだった。
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船のすぐ近くにザトウクジラが浮上してびっくり。クジラの巨体を支えるだけの小魚がこの海に居るようには思えないけどな。さて、他の客を見ていると餌フカセ釣りの方がジギングの倍以上アタリがある。だいたいがスマだが、110cm・12kgのキハダが2本上がった。いいなあ、ジギングにも来ればなあと思って一生懸命しゃくっているとガンと乗った後に凄いスピードの引き。これは周りで釣れてるサイズのキハダだとすぐにわかった。巻き上げ開始、こちらが優勢になってきた。半分ほど巻いところでフッと軽くなった。ええっ(ToT)。上げてみると100lbのリーダーが刃物で切ったように斜めに切断されていた。サメか…今日イチだったのに…。この日はサメのために魚とジグを更にもう1セット失って納竿。うぅ、何だか悲しい。
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place : Shelly Beach KZN RSA

2015年7月19日日曜日

ロッキーベイでジギング

シェリービーチはサメ一杯で難しいとのことで、場所替えしてロッキーベイから出た。ここは自宅から80kmと近くて便利だ。朝6:30ごろから次々にビーチから出船が始まる。ここの船は殆どウェットローンチだ。波打ち際に降ろした船を客皆で押す。舳先を沖に向け船外機が水に漬かるところまで押してから船によじ登る。当然腰まで海の中、びしょ濡れ。気温8度の冬の朝にこれはきつい。
僕の予約した船は延々と陸で待っている。ヨハネスブルグからの客8名が来ないとのこと。2時間待ったが結局ドタキャンで、一人残った僕は他船に移ることになった。Whatalotigotという船。「どんだけ爆釣やねん」という意味、笑える。船頭はウィカス、中乗りトミーに客4人。ラッキーなことに客が少ないためか、客を乗せたまま進水し、船頭と中乗りが胸まで漬かって押し出してくれた。
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まずはトローリングだがもう9時を過ぎており期待薄。やはり1バイトもないまま終了。10時からは底釣りだ。ソナーを見ると水深60m?いや単位がfathom(ヒロ)だから100mだ。待ちに待ったディープラインやん!ハタ・ハマダイ・カンパチを釣るチャンスだ。これは餌釣りしている場合ではない。ジギング一本で行くことにした。250gのジグを投入。潮は緩く、流されるまで数回は底が取れる。しばらくシャクると来た、でも小さいな。釣れたのはイヤゴハタ43cmだった。その後大きなハタをイメージして続けるが不振。例によって周囲の餌釣りが好調でソルジャー(真鯛)とトロリー(黄連子)がどんどん上がる。南アフリカのタイ類にはジグが効きにくく、僕は35cmのトロリー2匹がやっと。隣で釣っていた中乗りトミーがうんうん言って上げたのはハタ(ホワイトエッジ)7kg。どうして僕のジグに食わん!
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やっといい引きの魚を掛けたと思ったら中層まで巻くと横に走る。上げてみるとスマの61cmだった。サメが寄らないように血を船外に流さずに絞める。午後は潮が止まって不調となり、餌でも釣れんのにジグで釣れるわけないやろボケ状態。しゃくってもしゃくってもアタらん。2頭のザトウクジラが何度も潮を吹き尾を見せてくれたのが救い。やっと55cmのスマを追加しただけで、14時に納竿。非常に感じのいい船だったね。また乗りたい。
さて家でスマを下ろして驚いた。すごく脂が乗ってて身の芯の方は赤身だけど外側半分はトロ。腹にはには寿司6貫ぐらい握れる大トロがあった。刺身も漬け丼も極楽~。スマは狙って釣れる魚じゃなし、こりゃラッキー。今日は数的には貧果だったけど、食卓的には結果オーライだったね。
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place : Rock Bay, KZN, RSA

2015年7月14日火曜日

狙ってマッセルクラッカー

南アフリカにマッセルクラッカーという魚がいる。タイ科で強力な歯を持ち、その名のとおり貝やカニを割り砕いて食べている。最大1.5m・35kgに成長する。 シェリービーチでは底釣りのハイエンド対象魚だ。生息数が少ないので尚価値がある。農水省の放流基準は60cm、1日1匹までとハードルが高い。
最近のシェリービーチではトローリングをするプロテアバンク沖にサメが大量に居て釣鈎に掛かる魚を待っており、釣りにならないとのこと。そこでこの日はトローリングを諦め、浅場でのボトムフィッシング一本に絞るらしい。スキッパーのアイヴァンはポートシェプストン沖まで行ってマッセルクラッカーを狙う宣言。この機会を待ってたんだ。ポートシェプストン沖はMzimkulu川の水が適度に混じり、良型が多くて好きな場所だ。
最近のボトムフィッシング(餌釣り)では謎の大物にチヌ鈎8号×ハリス8号の三本鈎仕掛けを持って行かれる事態が発生していた。そこで前回から船ヒラマサ15号×ハリス12号胴突2本バリにパワーアップ。また枝スの結び目は三又サルカンを使わずに2本重ねて8の字結びで作っているのだが、強烈に引っ張ると構造的に抜けるので(笑)、ハーフヒッチ10回を加えて抜けない強化仕様としている。これをPE4号、スピニングのジギングロッドで落とす。5kgでも10kgでもドンと来いだ。
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さて河口沖2kmの場所で開始、水深30m。バブーン(海ナマズ)の猛攻で3匹も釣ってしまった。その間に他の客は65cm級の鯛(ストンピー/イングリッシュマン)やハタを次々に上げていく。僕一人だけジギングやってる時はいつもこんな感じだが、今日は餌釣りだぞ。何で僕には来ない?他の客がついにマッセルクラッカーを仕留めた。しかし55cmで基準に満たず放流だ。僕はめげずにでっかいぶつ切りイワシを付けて狙い続ける…来たっ!強引に根から引っぺがしゴリ巻き…は魚の力が強くてできんかった。ポンピングで浮いてきたのは黒と白のマッセルクラッカー60cm、4kg。固い鱗、分厚い体、頑丈な顎、凶悪な歯。若魚だが威厳に満ちた姿はさすが底物の王者だ。狙い的中、帰ろかっ!
すっかり満足して後はハガツオやタイやハタの土産を追加した。ジギングもやったけど根掛かり高切れで挫けて餌に逆戻り。いつか10kg以上のマッセルクラッカーを狙って釣ってみたいものだ。

2015年7月10日金曜日

頭から入れる神経締め

最近は神経締め専用のワイヤーを売っているなど、随分普及してきたようだ。僕が知っていたのは尾柄を切って尻尾側から脊髄にワイヤーを入れる方法。最近は頭から入れるのね。でもなかなか現場ではうまく締まらないようだ。ちゃんと脳と脊髄に入ってないのでは?マグロの兜焼きの残りを使って、どこにワイヤーを入れればいいのかをチェックしてみよう。
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これは頭骨を前からと後ろから見た画像。両眼の間に骸骨の目玉のような大きな穴が左右対象に空いているが、この中が脳室。中央に薄い骨で覆われた膨らみがある。ここに刺せば脳を貫通して脊髄のチューブまでワイヤーを入れることができる。後ろから見た画像でわかる通り、脊髄は背骨の上側に乗っかっている。
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中央の薄い骨を破壊してそこから入れれば脊髄に抜けていくのが画像でわかるだろうか。
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目との位置関係はこんな感じ。右はタイの頭の同じ場所から箸を刺した画像。いくら刺しても締まらない時は、全然見当違いの場所に刺している可能性大。一度あなたの対象魚の頭骨をじっと観察してみてはいかが?

2015年7月6日月曜日

止まらない船で敗退

久しぶりにシェリービーチの港に来てみると、何と予約していた乗合船が出ないと。5人が朝になってドタキャンしたので、残った3人は他の船に分かれて乗ってくれと。出られるのだからまあいいか。初めての船はAwsome Charters。3胴構造の幅が広い船だ。客7人で7時前に遅めの出船。
離岸後すぐに浅場からトローリングを開始したには少し驚いた。南西の強風を横から受けながら沖までずっとゆっくり曳いていく。そのまま沖でトローリングを続けているとトリプルヒットだ。
さて船が止まったらチャンスだなとジギングを始めるが、船は一向に止まる気配無し。ジグはすぐに船尾に流されて釣りにならん。幅が広い船なので8本もルアーを曳いており、止めるとルアーが一斉に沈んでトラブルになるから止めないのか…。トローリングで他の客が釣ったのは85cmもある巨大なスマガツオ。この型になると腰がスラリと伸びて体型が変わるんだね。
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さて、停止狙いのジギングが駄目となると、トローリングに参加しなければゲームフィッシュが手に入らない。7番目の巻き巻き指名はまだかと順番を待つ。しかしその後は魚をサメに食われたりで、非情にもスマ×3とキハダ×1でトローリングは終了してしまった。ああ久しぶりの釣りなのに食材確保失敗か…。
次はボトムフィッシング。強風に流されながら釣るので、水深50mでも底を取るのがやっと。ジギングはとても無理だ。用意した冷凍エビは軟弱でダメ、買ってきた真鯛王というハリは返しが小さくて餌持ちが悪い。この日一番の引きの魚は途中でバレてしまうし。あれやこれや全くいいところが無かった。何度も波しぶきを被って頑張ったのに、結局イングリッシュマンとスリンガー少々+ルリハタという大貧果。
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良い船、良い船頭だけど、僕のスタイルには合わなかったね。他船はボトムで見事な釣果を上げていたのに。残念!