2016年11月30日水曜日

シャリービーチで「竿釣り」

曇天・微風・凪の好条件のもとシェリービーチから出港した。前日は午前はマグロ類不発、午後船で帰り際に小スマのナブラを追っていたキハダが8匹食ったとのこと。今日のゲームフィッシュはベイトフィッシュ次第だなと思った。沖でトローリングを始めると、すぐにファーストストライク。艫は忙しくなった。僕は舳先でジギング。いかし艫のキハダが舳先まで回ってきたためジグを回収せざるを得なかった。1時間後のセカンドストライク、今度はジグを何回か下ろすことができて、皆に遅れて深場でガツンと掛けた。船べりで走り回ったが、79cm・6.5kgがいつものジグパラ150gで釣れた。この後はトローリングにアタリなく、結果僕のを入れて船中キハダ6匹とシイラ1匹。ワンチャンスを活かした釣果だったね。

ボトムフィッシングは潮が止まっていたので100m以深にも行けたのだが、風も無くて船がくるくる回るためオマツリが大変そうということで50m立ちでの釣となった。僕は魚の数は要らないので餌は封印し、何とかジグとワームで釣ってやろうとスローでしゃくっていた。水深50mでも危惧していたオマツリが頻発で船頭・中乗り大忙しだ。僕はというと、枝針に付けたワームにはオジサン、ジグにはスコッツマンやシモフリハタという狙い通りの魚が来て楽しかった。しかし2kg以上の良型の引きはことごとくサメの暴力的な引きに急変し、仕掛けが全損する。船中あちこちでサメ被害に嘆息が絶えなかった。

ある時、艫にいたバワーがサメの強烈パワーに付いていけず竿を持っていかれてしまった。一瞬で海深く引き込まれる竿とリールにバワーは茫然。その後暫くして、僕が海底でシャクっていたジグにずっしりと何かが掛かった。そしてそれがサメの引きに変わった。暫く綱引きをしていたが、サメがハリスを切ったのか、僕は重い物体だけを巻き上げることになった。「おーい、バワーの竿が釣れたよ~」と船頭を呼ぶ。船頭は「Ray、絶対バラすなw」と。細かな泡を吹きながらバワーの竿とリールが上がってきて船頭がギャフで無事回収すると、船中一同大喝采。よく見ると僕のワームを付けた枝針がバワーのリールの巻き糸にしっかり食い込んでいた。この「奇跡的な釣果」によって、僕は今日の大物賞らしい。ワロタ。バワーが大層喜んでくれたのが嬉しかったね。
釣果は刺身にしたり燻製にしたり。自然の恵みは本当に旨い。来月になれば夏本番でインクブルーの潮が差してくるだろう。ゲームフィッシュの本番が待ち遠しい。

fish : Yellowfin Tuna, Halfmoon Rockcod, Goatfish
place : Shelly Beach, KZN, RSA

2016年11月23日水曜日

ウムコマースでワーム&ジグおじさん

キャプテン・モルネのフィレット・チャーターズでウムコマースから出船した。前回ここに来た時は、潮が低くて各船とも砂にスタック、出船取りやめになった場所だ。この日は満潮で潮の入った河口の砂地から人力でボートを押し出して飛び乗り無事出船できた。

ボートは5kmほど先にあるアリワル・ショールを目指した。ここはダイビングで著名な大岩礁。アリワル・ショールの上は禁漁だが、周囲は釣り可能。南側の壁の外側で数隻がルアーを曳いていた。我々もトローリングで参戦。これが暇でね。全くアタリなし。潮が緑色で食う気がしない。ふて寝していたら、ジグしゃくってみろとキャプテンに起こされた。30m程の水深なので期待薄だが、チェック役なので100gのスロージグ×と枝針ワームという坊主逃れ仕掛けで下すとすぐにオジサンが釣れた。ポイントから外れてからも48cmのウメイロ。これには船頭も同船者も驚いていた。「その竿いいいなぁ~、欲しいなぁ~」と客のベベンがスロージギングの竿に興味津々で可笑しかった。

さて、少し沖の水深40mに移動して全員でボトムフィッシング開始。他の客が餌で不振の中、僕のワームとジグは結構忙しくアタリを捉えた。小型のオジサンが多いのだけど(笑)。珍しい所ではマルヒラアジが37cm頭に3匹、ユカタハタの38cmなどが釣れた。

数キロ級の良型は4回来たのだが、サメ2回・ハリ折れ・ハリス切れで悉くバラしてしまった。相当デカいのが1匹いた。もったいない(泣)。どこに行ってもボートの下に大量のベイトフィッシュが平和に泳ぎ回っていた。大型魚に追われている様子は全くなし。
シイラを期待して再度トローリングをしながら戻ったが不発。最後は潮が引いた河口に突っ込んで帰還。ここには施設やトラクターが無いため、手押しと車2台の電動ウインチでボートを船台に乗せるのが大変だった。久々に好天に恵まれ凪で穏やかな海、ジョークと笑いが絶えないボートで楽しかったな。潮のいい時にまた来てみたい。

fish : Protea Bream, Goatfish, Coral Cod, Onion Trevally
place : Umkomaas, KZN, RSA

2016年11月10日木曜日

シェリービーチ 土砂降り早上がり

雨の中シェリービーチから出船。無線機故障で随分出船に手間取ったが、遅れて沖に到着。前日は8kg級のマグロが何匹か掛かり、殆どサメに食われたらしい。今日はどうかな…。
さて、艫のボートロッドにファーストヒットだ。僕はミヨシでジギング開始。しかし艫で掛かった魚があっという間にこちらに旋回してきたので絡まないようにジグを回収して待つ。そしてチャンスは消えた。この時トローリングで上がったのは10kg超のキハダが3匹。いいなあ!
2回目のヒットまで随分時間がかかった。その間に雨が強まり全員ずぶ濡れだ。今度は250gのジグで速攻を掛けたが不発。「Ray、いつも釣るのに今日はどうした?」と突っ込みが入る。艫では10kgが更に2匹。まぁ僕はかすりもせんかったんだから諦めよう。これにて早めにゲームフィッシング終了。雨がひどいから早上がり含みかな?

それでもボトムフィッシングを開始した。雨だけでなくうねりも高いため、ジギングは諦めて餌釣りにした。ハタ狙いでイワシ身餌を付けて水深60mの底まで落とすと、いいアタリが来た。シモフリハタの46cmを幸先よくゲット。次は強いアタリを掛け損なったが2度目で食わせてて57cmのホワイトエッジロックコッド(白縁ハタ)を釣った。他の客はスリンガーやメイチダイ。あまりの豪雨にレインウエアは着ているが、中の衣類までずぶ濡れ地獄。ボトムフィッシングはまだ30分ぐらいしかやってないが船頭は客の心中を察して言った。「海は危険な状態ではない。しかし非常に不愉快な天候だ。こんな時に続けるか止めるかかは客の判断だ」と。芯まで濡れた全員は顔を見合わせてギブアップ宣言、9:30に早上がりとなった。え?僕はって?ギブアップって言わなかったよ(笑)

こんな日に限って着替えを忘れてきたので、車のエアコンを27℃にして濡れたまま家に帰った。寒くて途中サービスエリアでホットコーヒーを買ったのだが、冷房がきつくて唇震えて死んだ。でも当地で一番美味しい白縁ハタが釣れたので良しとしよう。燻製にして食べたけど、脂乗りノリでう~む、地獄から持ち帰った極楽!
place : Shelly Beach, KZN, RSA
fish : White Edged Rockcod, Halfmoon Rockcod, Slinger, Scavenger

2016年11月8日火曜日

シェリービーチの波越えて

10月は例年天候が悪く、波風で出られない日が多い。港まで行ってやっぱり出られないとか、出港してもすぐ戻ってしまうとか。僕のような週末釣師にとっては結構致命的。これは10月のある土曜日の画像。

1枚目:波を越えていくボート。ここブレークラインを通過するために、ボートはギャップを探して浅場で待つ。30分ほども辛抱強く待つことがある。このように生きた波を越えるときは船首が大きく上に上がったあと下にたたきつけられるので、いつも舳先に乗る僕としてはきつい。空中浮遊の後で腰を強打する。

2枚目:2つ目の波に突っ込んだボート。もう崩れた波だがボートは激しく水柱を上げている。

3枚目:2枚目画像を拡大したもの。右舷に立っている中乗りまでしか見えず、ボートの前半分は完全に波を被っている。僕はこの白い波の中に居たのだが(笑)。

4枚目:水煙の中から現れたボート。一番前の席に座って塩水をペッペしている赤いジャケットの人間が僕。パンツまで濡れた。こんな日はうねりも高いことが多い。画像で見ると沖は凪のように見えるが、実際に行ってみるとうねりが高く風がどんどん強まるとの予報。沖に先行していたボートからも「危ない・無理」との連絡が入り、竿も出さずUターン帰港した。濡れただけやん!

最後の画像は帰港前。定位置に赤いジャケットで乗ってる僕が見えるかな。皆さんライフジャケットを着用し、安全第一で釣りを楽しみましょう。