2012年6月25日月曜日

Tarkus / 吉松隆

TarcusはEmerson Lake and Palmerが1971年に発表したプログレッシヴ・ロックの名曲だ。
2010年に作曲家・吉松隆が何とオーケストラで完全再現。大河ドラマ平清盛にも使われたので知ってる方も多いかと。
多くのプログレファンを狂喜させただけでなく、Kieth Emersonの度肝を抜いた(と本人のFBに書いてあった)。
組曲なので出来にムラがあるが、冒頭のEruption_噴火は圧巻。完成形だった原曲が40年後に別の輝きを発するとは!
5拍子で突っ走るその凄まじさ。幾多のロックのクラシックversionでここまでレベルの高いのは聴いたことが無い。
佐渡裕が指揮したライブの映像もあるが、吉松スタジオ版の方がパーカッションが前に出てて豪快でよろしい。
嬉しい。実に良くやってくれた。万歳!

2012年6月22日金曜日

バンサレー ワンデー・ワンチャンス


ヨーンさん、ソガッポンさん、Takahiroさんと4人でバンサレーに出漁した。
キャプテンはトー。しかし彼の船は修理中で、Mr.Jackというピンク色の船が遅れてやってきた。不気味だ。
キャプテン:「リュー、最近何で来ない?ジギングでハタ、カンルアンの群れに付いているインシーがいいぞ」
リュージョン:「ん~、ここはキーメンの呪いがきつくてね。最近はシーチャン島とか…」
船はクラム島と本土の間の水道の南出口近く迄行き、南西風に乗せて流した。皆タイラバや小型ジグで攻撃開始だ。
しかしこの日は風が強すぎた。船の流れが早く、じっくり底を叩けないのだ。
そんな中、食い焦ったハタやフエダイやフエフキダイがたまに飛びついてくる程度だった。
水道の北出口では、ヨーンさんらのポッパーにクイーンやダツが飛び出したが、フッキングには至らなかった。
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午後は猿島の北側に向かって大移動した。ヨーンさんは基本に忠実にラパラCDマグナム14RHをセットして曳き始めた。
子供服をどこで買うのが良いかなど他愛も無い話をしていると、ヨーンさんのリールがジャーッと鳴って竿が大きく曲がった。
船は緊急停止、ファイトに入る。糸が沢山出たので回収に時間が掛かった。見えた、インシーだ!(ヨコシマサワラ)
船べりで強烈なラストランを2回、これに耐えて無事キャッチしたのは84cm。ここでこの魚、この型、もう言うことないね!
ヨーンさんの喜びは釣った後も続いており、1時間後ぐらいに「帰ろか!」を宣言していた。
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大移動先はカンルアン島のベイトが溜まっており、それを狙う大型魚が居るのだと。
カンルアン、オニアジ、ウメイロ、クイーンフィッシュ等が飽きない程度に釣れる。サッパとヒイラギの入れ食いには閉口だ。
しかし大型魚は居た。キャプテンとノリックと僕がハリスを切られてバラシてしまった。多分プラー・インシーだろう。
僕のは多分針掛かりした小魚を襲ったのだろう。強烈に引いてドラグが悲鳴を上げたが、短時間で歯にやられた。
まだ14時だったが、各自のワンデー・ワンチャンスを獲れるかどうかの勝敗に納得し帰途に着いた。
あれが釣れていたならと今でも思うが、荒天が続くこの時期、雨にも遭わず1日釣りができたことには十分満足した。
次回はラパラの曳き釣りセットを忘れないようにしなきゃ。
RIMG2880RIMG2882 ←1人これぐらい。
place : Bang Sare
fish : Narrow-Barred Spanish Mackerel, Talang Queenfish, Finny Scad

2012年6月20日水曜日

シーチャン島 かつてない大荒れ

キャプテン・タンの船を単独予約して出かけた。
漁連ジャー隊長さんとメンバー、シャクリーズのソガッポンさんと会社の皆さんがいて7:00の連絡船は賑やかだった。
しかし、強い南西風で海上は荒れ模様。白波と大きなうねりの中、連絡船は慎重に進む。
時にうねりに突っ込み甲板が大波を被り、客室にも滝のように海水が侵入。船体が折れるかと思った。
普段40分のところ1時間以上かかってシーチャン島に到着。ゲロゲロのお客さん多し。
漁連ジャーご一行は北端のジンダ筏へ、僕はキャプテン・タンの船で東沖に出た。
しかし、シャクリーズご一行はキャプテン・ワンチャイに「危ない」と乗船拒否され、陸釣りに変更。残念そうだった。
さて、僕を乗せたキャプテン・タンは「ここは型のいいアジが居る」と、波風に激しく揺れる中で海堡に舫って開始した。
すぐにカンルアンやフエダイが毎投釣れる。しかし重い船を繋いだロープがコンクリートに擦れて切れてしまった。
潮下の海堡に激突しそうになったが寸前で旋回、冷や汗かいた。風裏となる北の岬に逃げた。
そこは嘘のように静かだった。筏の上から漁連ジャーさんたちの笑い声が絶えない。
しかし小型のクイーンが一匹来ただけでアジ類皆無。ここから魚を求めての流浪が始まった。
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東沖に行っては波風に翻弄され、サンパンユ島の横では小さなフエフキばかり。
1匹、ウグイを大きくしたような精悍なフィッシュイーターを釣ったが、写真撮影時に逃げられてしまった。つらい!
15時の連絡船で帰ろうと港に戻ると、何と荒天欠航。次の16時の船が午後唯一の便だと。
漁連ジャーと一緒に何とか無事にシラチャに戻ったが、下手したらシーチャン島宿泊で月曜日遅刻だった。危なかった。
荒れて釣果ちょっぴり。でも相手をしてくれた船頭と魚少々が居て無事帰れたのだからラッキーということにしておこう。
place : Ko Sichang

2012年6月13日水曜日

経年劣化

釣り道具でバッカンというのがある。餌入れたり道具入れたりする四角いバッグ。
EVAでできているのだが、数年毎に買い換えなければならない。日に当たるせいか、割れてしまう。
以前tokuhainさんやJ2さんのブログでも割れたバッカンの話がでていたが、これ↓はどうよ?
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そこまで割れんでもええがなという感じでしょ。ちょっと割れたので置いといたら、部屋の片隅で自己崩壊してた。
割れ始めた時はもちろん現役で、波をガンガン被ってる大事な時にバリッとね。
ここぞというときに壊れると「いや~ん、ばっか~ん」としか言いようが無い。
懲りずに同じメーカーの同じ品番を買ってきた。また大事な時に割れるんだろうけどな(笑)

2012年6月11日月曜日

バンサレーでFF

フライフィッシング・ファンの皆様、お待たせ。FF=ファミリーフィッシングだす(笑)
親子でイカをたくさん釣って楽しみ、父兄はイカで一杯やって皆で船に泊まろうというTAIYOさんの企画。
僕は単身赴任なので、おまけで参加させてもらった。土曜の夕方に出港したらいきなり暴風雨。
嵐が過ぎると日が暮れ、涼しくて格好のイカ釣りタイムとなった。しかしイカが極薄、20名の竿はほぼ沈黙。
2回大掛かりな網を上げたが、これにもイカは入らず、結局僕はアオリ1、剣先2の3杯だけ。
完全に釣りを見切った子供達が賑やかに船内を駆け回る中、ビールを飲んで寝た。夜中、かなり揺れた。
明けて日曜日の朝方、鳥が舞い魚が跳ねる絶好のクイーンフィッシュタイムがあったが、誰も釣ることができなかった。
波風が残る中、近場で餌釣り。アジ類が居るかもしれないと、僕はワームのショットガンを貫徹。
コウジさんやTAIYOさんは、餌中心だがここぞという場所ではジギングをしていた。
でも水深10m前後と浅い場所ばかりで、ジグ操作以前の問題だったような。
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僕が続けていたショットガンは、掛かる魚は小さいが楽しかった。丸っこいアジとサッパが中心。
しかし時にはハタ。そして他の人があまり釣ってないウメイロを10連発。
コロダイやイカが刺身になって出てくると、子供たちが一斉にヒートアップ。
競争が激しいと「せまい~!」、皿に届かないと「とおい~!」と苦情。あっという間に刺身が消える。ワロタ。
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ショットガンを回収していると水面でチェース、ヨコシマサワラの幼魚が釣れた。小さくても成魚の面影があり、実によろしい。
結局大物は皆無だったし僕の画像も無いのだが、「イカ駄目だったけど楽しかった、また行こう」との声が多かった模様。
僕は小アジ30匹にウメイロ・フエダイ等を加え55匹お持ち帰り。カンルアンとハタを白魚で料理してもらって満腹、幸せ!
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place : Bang Sare
fish : Red-Bellied Fusiler, Yellow Tail Scad, Talang Queenfish

2012年6月8日金曜日

天然物

息子の自転車で午後の街をポタリング。宝塚から西宮の生瀬・名潮へ。
鉄橋の下の中洲には石を並べて「絆」と書いてある。映画「阪急電車」のラストシーンに出た文字らしい。
林に分け入ってみると、クヌギの樹液の甘い香りが漂っている。樹皮を懸命に齧りとっているのはオオスズメバチ。
このあたり、5月の終わりになるとヒラタクワガタが出てくる。めくれた樹皮の影に黒いボディが覗いていた。
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大顎の磨り減った越冬成虫と、ピカピカの新成虫が混じっている。魅力的ながっしりとした体型。
60mm超ならGTでいうと20kg級の価値がある。70mmならGT40kg級かな。
40mm台のかわいいのばかりを、2箇所で4ゲット1バラシ(笑)。また樹液にお帰りいただいた。
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近年、斜面にもどんどんマンションが立ち並ぶようになった。そのため雑木林が目に見えて減っている。
虫たちの生息環境は厳しいが、ぜひ命を繋いでいってほしいものだ。

2012年6月5日火曜日

モルディブ 夢の裏側

★ボート
今回のサファリボートは以前と同じくPearlwin、大きく改装されていた。
エンジンが韓国製の強力なものに変わった。フロントデッキはフルフラットになり、3人同時にキャスト可能。
リアデッキは水を掛けながら魚をリリースできるよう延長された。
ルーフトップは巨大な日除けが付いて投げられなくなったが、休みには最適。
一番助かったのは客室にエアコンが装備されたこと。以前は夜中に汗まみれだったからな。
これで値段があまり変わらないというのは助かるね。状況はPearlwinのHPをご参照。
Leoさんと僕が中央に載っとるし(^v^)
★航程
4泊4日だとこうなるらしい。着いた晩は空港島近くで寝るだけ。
釣り初日は、朝出発して北マーレ・アトール(大環礁)を西に向けて横切る。
アトールの西岸に出たら、アウターを北上しながら夕方まで釣ってインナーで停泊。
2日目は北マーレ・アトール西岸を北端まで行って停泊。
3日目はガーファルファル・アトールを周回して、北マーレ・アトール西岸を南下して停泊。
4日目は南東方向にアトールを横切りながらインナーリーフを攻め空港島に到着。
毎日7時ごろから投げ始め、17時ごろ納竿。朝食・昼食・移動時間以外に休むと叱咤激励が飛んでくるので注意。
食事はリッチで日本人の口に合い、全然問題ない(画像は夕食4日分)。太らないようキャスト頑張るべし。
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★予算
 ボート:4泊4日で36万円。3人で割って一人12万円。
飛行機:バンコクからだと直行便もあるがすぐ埋まる。マレーシアエアのクアラルンプール経由が取り易い。6.4万円。
ここまでの18.4万円に、飲み物とチップ5千円ぐらいを加えて、一人当たり合計19万円の旅。
これを高いとして避けるとなると、GTへの夢はは一気に遠のくと思う。
あと必要なのは、早めに予約すること。半年前には行動を起こす。時間の余裕が資金とタックルの準備を可能にしてくれる。
★タックル
ロッドとリールは2セット欲しい。トラブルに備え同じクラスのものを2セットでも、使い分けを前提としてクラスを分てもよい。
僕は1本は170gまで投げられるZenaq FC83-5 TrevallyにTwinpowerSW12000HG。殆ど一日中こっちのセットで150gか170gのポッパーを投げている。もう1本は100g程度の軽いルアーを投げるサブロッド。メインがライントラブルの時やローデッドしか食わない時にこっちが出番になる。
道具選びの際に、スペックや持った感じでは分からないことがある。それは、目的の重さのルアーをそのロッドで4日間投げ続けられるのかということ。実際やってみて、「こりゃいかん!」と感じ、もう1セット増えるという人が多いのではないか?
僕のメインロッドは、体力への配慮があるのに170gが普通に投げられるベストバランス。ラッキーにも買替え不要だ。
★ルアー・フック・ライン
僕はタイ製の安価なポッパーを主体に揃えた。メーカーは7seas(画像左半分)とProkik(右下)。
それを日本製の安価な(またかよW)プラスチックルアー(右上)で補強。現地に持ち込んだのは20個。
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このうち活躍したのは、Prokik Bigmouth, Daiwa Bubble Maker, Yamaria Loaded, 7seas Raptor。
あとは使ってあげる愛情の問題も有るが、火を噴くことなく帰国した。
こっそり言うけど、GTルアーって高けりゃ釣れるってモンじゃないよ。ローテーションして、良く飛んで引きやすいのを見つけたらバイトが出るまで投げてみる。ここまできたら釣ったも同然。
ヒットルアーはボロボロになるだろう。持ち帰ったら塗装を剥がし、傷を材で埋めて再塗装。次回またヒット。これだね。
ローデッドは丈夫なルアーで、傷だらけでも釣果上々。泡姫は釣れたけど、脱げたな。肌色の発泡材がぺロリと出てきた。
フックはオーナーのST66を使った。できれば掛かりの良い5/0。しかし軽いルアーは前後5/0では沈んだり背中に絡んだり。
例えばローデッドは75gで3/0推奨だが、フロントを4/0にしても十分動く。僕はフロント5/0・リア無しで試して一発掛けた。
ともかく3/0では良型に対して小さすぎる、可能な限り大きいサイズのフックを、という点に注意したい。
ラインは前にも書いたがPE6号ね。5号はトラブルが累積するとあえなく切れる。ラインで飛距離に欲を出さない方がいい。
★テクニック
こちらが教えて欲しいぐらいなのだが、敢えて気付いた点を少々。
この釣りはナブラがあれば簡単。しかしそうもいかず、炎天下の静かなリーフエッジに向けて延々とキャストをするのが普通。
遠投有利と言い切るつもりは無いが、どうもボートの近くではGTはあまり食わないようだ。遠目に投げ続けよう。
キャスト後のリトリーブ。ラインが船の進行でU字型になっているので、着水後のルアーは船尾方向を向いて進む。
U字が直線に変わった瞬間、ルアーはきりっとした動きになる。切り替わり時にミスポップを出さないよう注意すれば、この動きの変化の魚へのアピールは抜群だ。
終盤近く、もう一度動きが変わって船首方向に引くようになるが、この時はボートに近すぎて殆ど食わない。
キャストはあまり進行方向(12時~1時)に投げるとライン回収ばかりでルアーが動かしにくい。
1時半~2時ぐらいに投げるのがいいかな。パールウインは観音回りを推奨しているが、3人なら場所を交代する必要も無い。
その代わり、キャビン寄りのキャスターは左右どちらの手でも投げられるようにしておきたい。キャビンに竿を当てないように。
また、左右投げは負荷が分散されて疲れないメリットがある。右投げばかりで重いルアーを4日で2,000投はきついからね。
というわけで、夢の裏側をあまり暴いても楽しみが薄れてしまうだろうから、後は自分で行って楽しい夢を見てきてくだされ。
Good Luck!