2012年1月31日火曜日

タルタオ島 ジガーも投げる

11月に予定していたTAIYOさんとの釣行は、洪水のためTAIYOさんが来られず、僕単独のサワラ探査になってしまった。
年末年始は僕とコウジさんはアダン島海域まで行った一方、TAIYOさんは家族で悪天候のンガイ島に居た。
ようやく僕とTAIYOさんでサトゥン・キャスティング釣行が実現したわけだ。
この日は北東風がきつく、風裏となるタルタオ島西岸に向かった。
2番磯からタルタオ富士を攻めて、時間があったら帰途も拾い釣りしようということになった。
TAIYOさんは生粋のジガーであるが、30mより浅い場所ではジギングはしないというストロングスタイル。
キャスティングは苦手と言いながら、シミランではGTを何度も掛けているので、それはただの謙遜だろう。
さて、2番から4番磯は全くチェースが無く、行き先危ぶまれたのだが、5番磯でTAIYOさんがプラー・モンをキャッチ。
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TAIYOさんの道具は、ちょっとリールが小さすぎ、竿が柔らかすぎかな。
これから揃えるなら竿はPE4号・ルアー70gが背負える7ft以上、リールはシマノ6000番以上・ダイワ4000番以上がお勧め。
5番・6番の間の崖下は期待通りチェース・バイトとも多かったが2人ともバラシばかりで実にいかんかったの~。
タルタオ富士まで大移動して北上しながらキャスト開始。魚は固まっており、食う場所と食わない場所がくっきり分かれた。
11番までは目の前でのバラシが続き、2人の叫びと足踏みが静かな磯浜に響く。「出た~!」「うぉ~っ!」「ええっ?」
ローデッドとブルースコードでバラシが続いていた僕は、ようやく10番磯でクイーンフィッシュを釣った。
いつも釣れる9番磯では、TAIYOさんがフィードポッパーでプラー・モンを釣る。
釣れる魚の10倍ぐらいはルアーに出てるんだけど、非常に効率が悪くて記録に結びつかなかった。これも運ね。RIMG2108 RIMG2109
僕は新年釣行で古い竿とリールとルアーを船頭にプレゼントし、FGノットを教えておいた。
今回それに加えて「糞糸」つまり使用済みで空スプールに巻き戻したPE、新品だが半端で70~80m残ったPEなどをあげた。
コウチャンさん、Leoさん、ご協賛有難う。船頭はそれを使い、僕らの釣り残しを天性の勘で軽々と誘い出す。
最後に戻った5番・6番間では僕ら2人がどうしてもバイトを乗せられないのに、船頭は2連発キャッチ。
結局TAIYOさんプラー・モン4匹、船頭3匹。僕はクイーンのみ。お客さんの立場台無しだ。何だか納得いかんなあ(泣笑)。
ただ、TAIYOさんが「キャスティング楽しかった」「家族で泊まりに来たい」と言ってくれたのが、何よりも嬉しかったな。
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place : Ko Tarutao, Satun Province / Thailand
fish : Giant Trevally, Talang Queenfish

2012年1月23日月曜日

サタヒップ キーメンの呪い

一月ほど前、ヨーンさん・ソガッポンさんとサタヒップ沖に出た。船はバンサレーから回船のキャプテン・トーだ。
タイラバでハタ、状況次第でイトヒキアジやスギをと期待して出たのはいいが、沖は北風が強くていい場所に行けない。
10時頃には早々にあきらめて、南の風裏に広がる砂地を流しておかず釣りモードに入った。
イトヨリやキスが程々に釣れ、それなりに楽しい釣りだった。
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最後に軍港の見える島の前を流すことにした。風が強く船は大きく流されるが、そこそこアタリがある。
僕に来た大きなアタリはキーメン(臭い魚)でがっかり。いつもの儀式でそのキーメンをヨーンさんの前にポーンと放流した。
次の瞬間、ヨーンさんは「痛テッ!」と声を上げて、手に持っていた竿とリールを海にドボン!
「竿が、竿が~!」「魚が泳いでる~!」と動揺するヨーンさん。
僕の投げた魚がヨーンさんの竿か仕掛に命中、思わず手を離して竿は海に沈み、そこにキーメンが泳いでいたわけだ。
う~む、いつもの儀式とはいえ、とんでもなく悪いことをしてしまったぞ。すぐに謝って回収開始。
針を一杯つけた重い仕掛けを投げまくって引っ掛けようとしたが、タイラバ3個、ジグ2個と、ロスト損害が広がるばかり。
1時間も探しただろうか、ついにあきらめて帰港した。
翌々日、キャプテン・トーに再度捜索に行ってもらったが、船の上から引っ掛ける方法では何も上がってこなかった。
次の日、僕はタイ王国海軍サタヒップ基地の兵士にサルベージを依頼した。
兵士数名がキャプテン・トーの船で現地に行って、潜って探す。
さすが海軍、ってことは全く無くて、「色のついたオモリがあった」との戦果報告。それ竿ちゃうやん、タイラバやん(泣)。
さらに次の日曜日にもう一度海軍を派兵して潜らせたが、ついに竿とリールは見つからなかった。どこに行ったんだ~。
クリスマスに日本に帰った僕は、沈んだのと同じ道具を探した。竿はすぐに見つかった。しかしリールが手に入らない。
それは2008年に1,000台だけ限定販売されたABUアンバサダー2500Cサンセットオレンジ。幻のリール。
コレクターズアイテムとはな…、もう売ってないし、皆手放すわけ無いやん(泣)
海底からの引揚げも代替品購入もできなかった僕だが、後日別の方法でヨーンさんのお許しを得て今はほっとしている。
皆、キーメンがうんこくさいからといって投げてはいけませんぞ。自分の前にそっと放流するのだぞ。

2012年1月20日金曜日

KOBE / もんた よしのり

KOBEで25年働いた。
傷つけた彼女が白い船で去って行ったわけではない。
去ったのは僕の方だった。
極限まで無駄を削っておいて、最後の4小節に凝縮されたサビの強烈さ。もんた天才だな。
こんな曲が一生に一度書けたなら…死んでもいい。

異国へ旅立つ陸と海の間
あざやか色したテープが飛び交う
人ごみの中 君の名を叫んで
君の姿探したよ oh
違う人生
歩むことなど出来ないから

2012年1月14日土曜日

タルタオ島 帰途閑散

今回釣行は4日の日程だった。初日は移動&投宿、2日目と3日目が釣り、4日目が帰りながら釣り。
この最終日、アダン島を夜明けに出て、レック島→クラン島→タルタオ島と回って十分な(笑)プラー・モンを釣りたい。
そして16:00にパクバラに帰還し、19:20の飛行機でバンコクに帰るという計画だった。
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しかし釣果が雀の涙で殆ど画像なし。レック島で船頭に釣られ、クラン島は魚影皆無、タルタオ島は小型ばかり。
しかたないので3日分の没画像のコラでも見ておいてもらいましょか。綺麗な場所でしょ?(クリック可)
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何だか年間で考えると元旦隅イチという悪夢が走り始めたような。
そうならないように頑張るけどね。
さて相談。1月、2月、3月、ソンクラン、誰かサトゥン行かない?
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place : Ko Tarutao, Ko Lek / Satun Province / Thailand
fish : Giant Trevally, Golden Spotted Trevally

2012年1月12日木曜日

レック島 最後に愛は勝つ

釣り2日目は、アダン島北西の岬周りから攻めた。全く反応なし。
セイルフィッシュの黒い魚体を見ながら水道を渡り、ラウイ島北岸に移った。
キャスティング向きの素晴らしいフィールドが延々と続く。岬、ビーチ、岬、リーフ…、全く反応なし。
前日までの北東風で打ち寄せられた小さなクラゲが島の北岸海域を埋め尽くしており、これが食わない原因か。
ボートは最後の岬を回り、2年前に攻めたラウイ島西岸に達した。
前日のトン島西岸と同条件のはずの見事な荒磯が伸びる。魚の補給源である深場もすぐだ。それでも反応なし。
ようやく中盤からチェイスが見え始め、ローデッドで釣ったのは52cmのプラーモン。ここまで実に長かった。
そして元旦朝からの長い沈黙を破ってコウジさんが54cm。何と18cmのGT用ウッドペンシルで。
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そして前日好反応があった水道やトン島西側を攻めたのだが、全然駄目。
船頭一人、Leoさんから貰ったポップクイーンでバイトを誘い出して釣っていた。
我々はトン島西磯が屏風岩で終わった所である決断をした。「ジギングしよう!」
ボートを数百m沖に出すと、水深は60mとジギングには十分だ。ボートを流しながら2人でシャクる。反応なし。
岸寄りの水深40mあたりも試した。僕がカツオを掛けてバラシたのと、コウジさんが2回底で掛け損なっただけ。
やっぱりジギングはソナーが無いと無理なのか。結構頑張ったんだけどなぁ。キャスティングに戻ろう。
途中カツオの群れに遇って投げまくるが中々針に乗らず敗退。カツオは逃げ足が速すぎて難しいね。
夕方の釣り、船頭は実績のあるリペ島西磯を勧めたが、僕は行く前から目を着けていたレック島を提案した。
レック島はアダン島の東にあり、南にブブ島とタル島が続いている。日も傾いた頃到着、タル島西面から攻めた。
物凄いダツの数だ。見る見るルアーはボロボロに、リーダーは何度も切っては結び直し。
タル島北端まで来ると、ナブラが逃げ惑っていい感じ。リーフの上をエンジンを切って慎重に攻める。
僕のローデッドに海面爆発、しかし空振りした。明らかにダツでは出せない水量。場が盛り上がるねえ。
その横にGTペンシルを投げ込んだコウジさん、出た、乗った!プラー・モンだ。いやホシカイワリだ。68cm!
僕がこいつを掛け損なって、それをコウジさんが獲ったのね。ん~、微妙(笑)。
コウジさん、「やっぱり道具はハイエンドですな」と、おニューのMCワークスの竿を咥えてご満悦。
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隣のブブ島に移って同じように島を一周探ると、タル島と同じく北端リーフにナブラが。阿吽の呼吸でエンジン停止。
コウジさんは蛍光ペンでヤマリア・ピンクに塗ったローデッドを投げた。アクションを続け、船べりに来た所でドバーン。
コウジさん、至近距離で度肝を抜かれてたじたじだ。何とか立て直してフィニッシュ、またもやホシカイワリ73cm!
「でかい、やった、シマアジ2連発!」「自分で改造したルアーで食わせたのが最高!」もうね、コウジさん超ご機嫌。
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元旦の朝の僕のホシカイワリはまぐれでは無かった。この海域ではGTとGSTが競うようにベイトを追っていたのだ。
暗くなるまでこのあたりのナブラを攻めたが、あとは船頭がプラー・モンを釣っただけ。
朝から休まず頑張ってキャストしてた僕をどうしてくるのよ?で、コウジさんに訊いた。
RJ: 「コウジさん、一言どうぞ。」
コウジ: 「帰ろかっ!」
アダン島のレストランで赤ワインで乾杯だ。スロースターターは最後に魅せるということね。激しくやられた(笑)
place : Rawi Island, Lek Island / Satun Province / Thailand
fish : Giant Trevally, Golden Spotted Trevally

2012年1月10日火曜日

アダン島 攻略の拠点

今回行ったサトゥン沖の島々は、観光地として有名なリペ島を抱えている。
一般観光客は皆、パクバラからスピードボートで行く。1時間半ぐらいかな。
釣りで急ぐ場合は、先に釣り船を行かせておいて、自分はスピードボートで行き、現地で拾ってもらえばよい。
朝バンコクを出て飛行機と車を乗り継ぎ、クソ真面目に釣船でアダン島を目指すと、その日は殆ど釣る時間が無い。
今回は10:00にパクバラに付いたが、干潮でロングテールボートが干上がって周りをムツゴロウが跳ねていた。
ようやく12:00過ぎにボートが浮いて出発、タルタオ島北端をかすめ、アダン島の南東端に着いたのは17:00前だった。
さすがに5時間は暇なので、本を読んだりトローリングしたりするわけだ。一発サワラが来たが途中でフックアウト残念!
RIMG2057 RIMG2059 ←林の中に施設がある
今回、船頭は24馬力3気筒の旧エンジンを廃し、新品の11.5馬力638cc単気筒に換装していた。ダウンサイジングだ。
本体、フレーム、セルモーター、工事費合わせて5万バーツだって。このヤンマーの新品、燃費は悪いが調子最高らしい。
アダン島には国立公園宿泊施設がある。予約せずにここに乗り込んだ。僕は事前にコウジさんにこうメールしていた。
「アダン島の国立公園バンガローが満員の場合、テントやハンモックとなります。
 シャワーやトイレは共同のものがあるので海風呂・野糞ではありませんが、覚悟しいや。」
事務所で尋ねると案の定バンガローは満員。テントならあると。上等。我々にリペ島でリッチな宿泊という選択は無い。
RIMG2089RIMG2010←水周り共同棟が見える
モクマオウの林の中を係員に付いて行くと、ドーム型テントがすでにずらりと張ってある。一張り一泊350バーツ。
寝具一式(マット・枕・寝袋)を渡された。何とマットも枕も未使用新品だ。コウジさんと2張り借りて3泊することにした。
近くに新しい鉄骨の大きな共同洗面所・シャワー・トイレ建屋がある。アダン島は700mの山々を持ち、水量は潤沢だ。
島の照明を支える発電機は22:00から朝まで停止。テント内はろうそくなので電気はあまり関係ないけど。
レストランは結構立派で、料理もまとも。国立公園施設禁酒令は解除になったのか、冷えたビールが買える。
客は欧州人7割、タイ人3割。男2人組は我々だけ。きっと「中華系のゲイかよ、キモ…」とか思われてる。プンプン!
夜明けにビーチにロングテールボートに来てもらって釣りに出る。この島々の海域どこへでも1時間以内で行ける。
釣り終えたらビーチで降ろしてもらい、食事・シャワー・洗濯・テントで就寝となるわけだ。
我々を降ろした船頭は、夜釣りに出た後、我々の釣具とともに沖にアンカーしてボートに泊まる。
今回のアダン島は蚊やダニ類が居なくて助かった。周りは無数のカニが穴を掘っているだけ。
夜は涼しくてよく眠れた。大晦日の晩はリペ島の花火とその後の風雨がうるさかったけどね。
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サトゥン沖の島々を攻略するための拠点アダン島。そこはタイランド最果ての地。
今回も何のトラブルも無く快適だった。11月~4月に連休が取れれば、ぜひ行って泊まって釣ってみることを薦めたい。

2012年1月7日土曜日

トン島 荒磯に待つお年玉

ラウイ島の西岸を攻めようとした我々は、強い北東風と牙をむくうねりに押し返されて退散、トン島に移動した。
下の地図をクリックしてもらえれば分かるが、中央の大きい島がラウイ島。
このラウイ島西端のヤモリの手のような場所でホシカイワリを釣り、水道を横切って南西にあるトン島に移ったわけ。
南西に面し3kmにわたって続く崖下の荒磯。岸からすぐに水深60mまで落ち込む駆け上がりを擁し、期待できそうだ。
幸い強風はそそり立つ崖がブロック してくれ、うねりも小さい。島の北端の岬からキャストを開始した。
少ないが果敢なバイトが出る。乗らない。悔しい。ようやく30分後、僕に57cmが釣れた。ルアーはローデッド14cm。
雨は時に激しく、パンツまで濡れたが、風裏で寒くはない。
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おNewのロッド、ダイコーVerger(VRCS82TUNA)は、ライントラブルが皆無で投げやすい。
ゆっくり進むボートから座ったままでローデッド14cmを投げる。教科書どおりのトゥイッチ・トウィッチ・ジャーク&ストップ。
そそる動きだなと思ってると…大水柱!くそっ食い損なったな。もう一回その横へキャスト、再びガバーッと出て乗った。
いつもと様子が違ってデカそう。ツナロッドがベリーから曲がる強い引きだが周囲は岩。ドラグ締めぎみで走らせない。
タックルを信じて強引に寄せ、船べりに現れたのは見事なプラー・モン、76cm。
おぉこれぞhappy new year、嬉しいお年玉!サトゥンのトップウォーターでこのサイズのGTって…もう涙出そう。
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20分後、岸スレスレに打ち込んだリップルポッパーにガツンと2回食ってきた。掛からん!本当に心臓に悪い。
岸から延べ竿で釣れる様な距離だ。同じ場所にキャスト、水面高速引きを始めるとドバーンと追撃が出た。
リップルポッパーを丸呑みしたプラー・モンは69cmと一回り小さかったが、これも十分なお年玉。たまらん。
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僕は元旦のお年玉に完全に満足し「帰ろか」モード、あとは船頭に竿を貸してキャスティングを教えたりしていた。
しかし、バディのカンパチ大王コウジさんはえらく苦戦していた。画像が無いのもそのため。
朝のプラー・モンが隅イチとなり、その後は沈黙。なんせ彼のルアーに出る魚の数が圧倒的に少ない。
さらに、雨天で排出が滞る状況での燃料過給でヘロヘロだ。土砂降りになったところでついにコウジさん船室でダウン。
トン島の西磯は屏風岩で終わり、ボートはトン島の南に並ぶ8つの小島に向かった。
ここはタイランド全土の南西一番端っこの岩であり、以前から大いに期待していた場所だ。
しかしバイト極少。強風に煽られ雨でびしょ濡れになっただけ。風裏の西磯と水道に戻って再度攻めることにした。
僕はこれ以降も十分なバイト数を貰いながら乗せきれなかったりバラしたり。やっと53cmと55cmの2匹を追加したのみ。
初めてのキャスティングで自力で2匹釣ったスレイマン船頭が「2匹!、2匹!」と子供のようにはしゃいでたのにはワロタ。
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最後、帰途に寄ったヒン・ンガム島でキャストして、コウジさんに待望のプラー・モンがヒット。
強い引きに慎重になったが、直前のダツのアタックで傷付いていたリーダーがぷっちん。コウジさん涙の元旦納竿だ。
まあ気にしない、気にしない。コウジさんはいつもスロースターターだからさ、明日はきっと釣れるって。
place : Ko Tong / Satun Province / Thailand
fish : Giant Trevally

2012年1月5日木曜日

ラウイ島 雨の初釣り・トップでシマアジ

日本で初釣りといえばマダイやブリが一番だろう。
でもタイには居ないし。で、どうするか。やっぱり好きな釣りをするのがいい。それはキャスティング。
シーズン開幕以来、洪水騒ぎでキャンセル者続出のサトゥン釣行、年始にコウジさんと行ってきた。
普段は土日だけの弾丸釣行なので、20km沖に位置するタルタオ島やブロン島に行っている。しかし今回は連休だ。
パクバラの遥か70km沖に連なる島々を目指した。アダン島、リペ島、ラウイ島、トン島…。そこはタイランドの最果て。
元旦。タイ南部を豪雨と洪水が襲ったその日、我々は夜明けにラウイ島・トン島の間の水道を西に走っていた。
降りしきる雨の中、明らかに糞場所で投げ始めたコウジさんを無視して静かに船室で待つ(性格悪っ)。
そしてボートはラウイ島最西端に達した。ここだ、待っていたのは。僕も雨の中に飛び出してキャスト開始だ。
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数投目、コウジさんがピックアップしようとしたK2Fにいきなり真下からプラー・モンが食った。コウジさん思わず大声。
やったねコウジさん、雨で初日の出は見えないが、いきなりキャッチはすごいね。
そして最西端の岬。2009年の大晦日にGTでラインブレークした怨念の地。同じ場所にローデッド14cmをキャストした。
あかん、巨大なダツだ。リーダーの傷をチェックして再キャスト。ローデッドは狙い通り岩の間に着水。
我等が必殺兵器を信じて入魂のファーストアクション。出たっ、大水柱!今度はダツではないぞ。
魚はこちらに走ってからぐいぐい潜って引き強し。かまやしない。こっちはPE6号・リーダー100lbに新調のツナロッドだ。
インクブルーの海に浮いてきた魚を見てびっくり。GTではなくシマアジではないか。それも67cmの良型。たまらん。
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英名Golden Spottted Trevally。長いので略してGSTとしておこう。標準和名ホシカイワリ。
シャム湾側のバンサレーやサメサンでは、チェガームとかシマアジとか呼ばれる。
ここサトゥンではプラー・モン・グルワイと呼ぶ。意味はバナナGT。お茶目な名前だが、どこへ行ってもハイエンド対象魚。
砂地の海底で食う魚だと思っていた。それがトップで出たのには本当に驚いたね。
それに、タイランドでずっと釣りをやっていて縁が無かった魚なので、心底嬉しかった。思わず叫んだ、「帰ろか!」と。
元旦初釣りに初めての魚、良型。本年はこれ以上ない滑り出しだったね。ただただ豊饒のアンダマン海に感謝。
place : Rawi Island / Satun Province / Thailand
fish : Giant Trevally, Golden Spotted Trevally

2012年1月4日水曜日

謹賀新年2012

皆様、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
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夢は大きい方がよい。魚は小さくてもよい。
今年も皆で心に残るような釣りができますように!