2011年9月26日月曜日

The Promise / Bruce Springsteen

昨年Bruceは1970年代後半の未発表曲からなるThe Promise:The Darkness On The Edge Of Town Storyをリリース。
要は没になってたのを30年以上経ってから発表したのだが、その内容のあまりの高品質は世界を驚かせるに十分だった。
そのタイトル曲がこの「The Promise」だ。「18トラックス」というアルバム未収録曲を集めた過去の作品にもピアノ引き語りのversionで収められていた曲。その時は地味な曲だなと、あまりいい印象が無かった。
しかし、今回はどうよ?って完全にノックアウトされたね。こんないい曲が有ったんだと。あぁ生きてて良かった!
the promise
ガラス細工のように繊細なイントロに導かれ、E Street Bandの重厚な演奏をバックに朗々と歌うBruceの声よ。
まだ若く艶と張りがあって素晴らしい。
しかし歌詞では、人生を掛けていたストリートレースから車を売って身を引いて以降の挫折の日々が歌われる。
1978年発表のアルバム「The Darkness On The Edge Of Town」に収録されていた名曲「Racing in the Street」と
「Price You Pay」が合体したような歌詞だ。この2曲の元歌が「The Promise」なのかも知れない。
スローで押さえぎみの曲調に、2番からはオルガンがずっしりと乗り、♪thunder road~♪のコーラスに流れ込む。
たまりませんな。いつも、何度聴いても涙が…。そしてガラスの旋律でアウトロ。おぉぉぉ…
こんな感動的な大作を30年以上も出さずにいたなんて、何と贅沢なことを。
Bruceは天才とかBossとか言われる前に、1枚のアルバム発表に賭けるの鬼のような執念で知られている。没は多いのだ。
この曲ができた当時、Bruceは訴訟に巻き込まれ、全盛期でありながらアルバムを発表できなかったという。
そんな環境と類希な才能がこの曲を生み、葬った。そして時を経て蘇ったこのThe Promise, simply awesome!

2011年9月21日水曜日

スピードボート再び

2週間前に行ったばかりのスピードボートによるジギング。
前回の最後の最後にバラしたサワラの幻影を現実とすべく、再度挑戦となった。
メンバーはTaiyoさん、大さん、コウジさん、J2さん、コウチャンさん、リュージョンの6人。
全員準備手際よく、6時にはOcean Mariaから飛び出した。
RIMG1544 RIMG1500←逆光のギョガー達
まずはクラム島の南面。コウチャンさんとJ2さんがインチク、あとの4人がジギング。
いきなり僕にクイーンが釣れたが、なんだか「隅一の法則」に嵌りそうでいやだった。
船はクラム島の西側に回り、55mの深場も攻めたが沈黙が続いた。
近くで見る沖磯はドキッとするほど美しい。キャスティングで楽しめたらいいのにな。RIMG1503 RIMG1506←オーバーアクション顔(笑)
9:00前、大さんの竿がぐいっと絞り込まれた。キャプテンJaiがすぐ「プラー・チョン・タレーだ!」と宣言
何度もビューっと走って取り込みがうまくいかず冷や汗ものだったが、90cm・6kgのスギがネットイン。
大さんは、海の上で拍手に包まれた。
その後、海底の変化のある所を狙ってハタを追加していった。僕は根掛りでジグを失くすばかり。
ハタはジグよりもヒラヒラの付いた漁具によく食うようだ。美味しいため、釣った本人は皆大喜びだ。
画像は別途、ハタの部屋にてどうぞ。
昼時、艫のTaiyoさんに大型がヒット。J2さんのバラシが続いているためか、ここは慎重に寄せる。
海底から大きな円を描いてウマヅラアジがあがってきた。95cmの大座布団サイズに歓声の嵐。 RIMG1517RIMG1522←なんか食い直したような…
午後は大きく移動し、パイ島の西~北端沖を攻めた。インドネシア帰りで1時間しか寝てない僕もレッドブル飲んで頑張る。
JaiさんのGPSには実績場所がメモリーされており、そこに着いてジグを降ろすと、出迎えの魚がガツンと食ってくる。
夕方は、ミナミコノシロ(プラー・グラウ)が極狭いポイントでバンバン皆に釣れるという時間帯があった。
この魚、ボラの仲間で見かけは悪いが、引きの強いフィッシュイーターだ。この日の相手は60cm~70cm級の群れだった。
底でしか食わない。リールを使ってシャャクらずに、ブラクリのように竿で小突くだけのアクションを試すと連発で食った。
ポイントに船を通せればダブルヒット、トリプルヒットもあった。少しでも筋を外すと来ない。装備と操船が問われる魚だな。
全員が釣ったが、特に大さんは5匹連発で絶好調。「リリースしたいんですけど」の余裕発言を、皆が「要るっ!」と止めた。
画像は別途、ミナミコノシロの部屋でどうぞ。
RIMG1555u RIMG1556
暇だった朝を打ち破ったスギ、昼はハタボツボツの中でウマヅラが突出、夕方は全員でグラウ祭り。
そんな感じのいい一日だった。凪で疲れなかったし。心残りはサワラが来なかったこと。
ただ、本業の釣具店そっちのけで操船してくれるJaiさんを、朝4時から夜10時まで拘束するのは実に申し訳ない。
商売に繋がってるとか言う人が多いが、自分がその立場だったらここまでできるか?
僕だったら体力持たないから船頭雇って任せるだろう。そうしないところがこの船の凄さかな。
place : Ko Kram, Ko Phai from Jomtien Ocean Marina
fish : Kobia, Diamond Trevally, Talang Queenfish, Giant Threadfin, Estuary Cod

2011年9月20日火曜日

息子を語る母のメール

今日、サッカー試合でした。
N学院に0-1で負けました(;_;)
引退です。
コウキも長いトリブルしたり頑張ってましたが、どうしても点が入らず負けました。
後半、足がつってout。
最後、応援した親元に全員で挨拶に来てくれるのですが、ほとんどの子も親も泣いてました。
コウキも号泣(T_T)
キャプテンのS君が最後に
「コウキが今日で引退ということで……(;_;)。もう少し一緒にできるよう説得します!」
だってσ(^-^;)
119~1 2011%2~1
先ほどお風呂で最後のユニフォームの下洗いしました。
涙溢れて止まりませんでした……
そばでコウキの努力・頑張りを見てきたから。
早朝1人で自主練習したり、夏休みでクラブ無い日は河原で練習したり、
相手とぶつかってもとばされない様に部屋で筋トレしたり……
人一倍努力していました。
そんな息子の姿勢が大好きでした。
サッカーなんて全く知らなかった私にサッカー観戦の楽しさを教えてくれたのもコウキでした。
小学校の時の応援は他のママ達と喋れることが楽しかった。
でも、今の学校に入って、特に高校になってからサッカー自体が面白くて……
そして、おかげで中高とサッカー部ママ達との良いつながりができました。
本当にコウキが息子で良かった!
コウキの母になれたことに感謝です。
004~1

2011年9月14日水曜日

10月サトゥン遠征


少し前の記事で募集したけど、「行きたい」とか「連れてって」とかの一般所感が多くて…。
たとえば10月、モンスーン末期、3~4日周期で穏やかな日が訪れる。
静かな日に当たって釣りになれば魚は多い。荒れ明けの魚は恐れを知らず、バイトが果敢で実に楽しい。
3連休サトゥン遠征 ②桃太郎伝説
3連休サトゥン遠征 ③よねさん千本ノックで連発
3連休サトゥン遠征 ④荒天退却
3連休サトゥン遠征 ⑤マングローブ・ジャックはチヌだ
タルタオ島 一周したぜ
これらの過去記事で10月のサトゥンを感じてもらえると思う。皆さんが思ってるほどの荒海ばかりではない。
募集にはまだ空きがあるのだけど、10月にサトゥンに行きたいという人は本当に居ないの?〇〇日と指定日で。
無視されてもこれだけしつこく誘う確固たる理由がこちらにはある。

2011年9月10日土曜日

スピードボートでジギング②

シャム湾中央部への大移動が終わった。
うっすらと両側に陸地が見える。東にチョンブリ、西にペッチャブリ。南北は水平線だけ。
7/19日の記事「バンサレー遥か沖へ」の時に来たあたりだ。あの時は夜通しの航海だったが、今回は2時間も掛かってない。
RIMG1435 RIMG1431
浅いからジグを60~80gに軽くしろとJaiさんが皆に指示する。ジグ交換に手間取っていると、Jaiさんがいきなり掛けている。
もう釣っちゃったの?ウマズラアジ70cmって…。あのな~、お客さんど~すればいいのよ?
その後は海底の岩を探してはその上を流すという丁寧な釣りを繰り返したが、ギョギングのJ2さんにハタが食うばかり。
ソナーにびっしり映るベイトフィッシュ。しかしそれを食う魚が居ない。かなり粘ったが断念。せっかく遠くまで来たのに…。
ボートは湾中央部をあきらめて、クラム島の西沖まで大きく戻った。お、ここはソナーの反応が良好だ!
Jaiさんが「魚いるよ~食うよ~」と皆を煽る。そこでコウチャンさんが掛けた。「プラー・チョンタレー(スギ)だ!」とJaiさん。
褐色の魚体が水面で暴れ、ネットイン、80cm!やったね。、それまでMr.ナッカリンとか言われ続けてたけど一気に挽回だ。
続いてJ2さんもプラー・チョンタレーを食わせた。ハリ掛かりした魚を追って、同じサイズの5匹が右へ左へと泳ぐ。壮観だ。
その時プシッとハリが外れた。J2さんは小型魚用のキョグを使ってたのでハリが小さすぎたのだ。
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日が傾いてもう終わりかなと思った頃、ようやく僕のジグにヒット。ドラグから快音を発してラインが流れ出る。
う~ん、本物の手応えだが何だろう?無理せず慎重に上げてくると90~100cmのプラー・インシー(ヨコシマサワラ)だ。
リーダーはリールに巻き込まれ、後はギャフ掛けのみ。しかし走り回る魚に中乗り君が2回失敗、おいっ、大丈夫かよ?
見かねたJaiさんがギャフを代わってバスッと打ち込んだはずが、また失敗。その瞬間、竿が返り、魚がシューっと逃げた…
うっそ~、今日イチだったのに~。何という不運。ジグは無事だったが、2/0のアシストフックが鋭い歯で噛み切られていた。
「ごめんね、大きかったね」とJaiさんがしきりに謝るが、「いいよ、いいよ」と笑顔で返す。
だってサワラを船べりでバラすって今まで一体何回やったことか。それがいつも大きいんだ。僕はそういう人生だってこと。
不本意であっても受け入れなければならない事は多いがこれもその一つ。帰途は独り船尾で頭を抱えて無念さに耐えた。
僕の釣果は最悪、皆のも期待を遥か下回る結果だったが、日程を決めたら海況は選べないし、楽しめたことを良しとしよう。
タイの船釣りは鈍足という常識から抜け出した釣りができたことが何より新鮮だった。
それと、Jaiさんのホスピタリティーには感激したね。この人はタイの釣りの世界を背負っていくんだろうな。
さて、これからどうすればいいんだろう?頭を抱えたまま家に引きこもるわけにもいかんだろう?
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place : Bang Sare
Fish : Cobia

2011年9月7日水曜日

営業の女神

真夏のタイから集まってくる女神達のドレスに触れたとたんに
拡がる世界は不思議な輝きを放ちながら心へと忍び込むって、本当だったんだ。
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女神達の職業はプリティさんといって、所謂コンパニオンなのだが、昼は大学生だったり別の仕事をやってる。
それが、夜を担う夕闇降り始めたら営業の女神となって会場に降臨するのだ。その放つ光彩たるやレーザービーム。
会場が華やかになることこの上ない。左画像で向かって右の良型など172cmのレコードサイズだ。
海しか行かない乙三にとって、魔都バンコクの営業の奥底もまた海の如く深い。

2011年9月5日月曜日

スピードボートでジギング①

Pro Shop 7seasのJaiさんのスピードボートでジョムティエンのオーシャンマリーナから6:30に出港した。
メンバーはtriphopさん、J2さん、コウチャンさん、魔寧蛇さん、リュージョンの5人。操船はJaiさん。中乗り君も一緒。
ボートはMarcuryの200馬力エンジン2機掛けの29ft。最高速度55ノット、本当にそんなパワー要るのって問い詰めたい感じ。
GPS&ソナーあり、キャビン無し、トイレ無し、尿瓶あり(笑)というスパルタンな仕様。釣りの事しか考えてない漢のボートだ。
スピードボートは前の方に乗ると強烈なピッチングで地獄なので、腰痛持ちの年無し2人は波被り覚悟で艫に着陣した。
若い3人は無謀にも前に残ったままだ。すぐさまパイルドライバー、ニードロップの無限攻撃を受けてヘロヘロになっていた。
速い速い~っ。いつもの木造船が遅すぎるのに比べ、この速さは別次元に感じる。
あっという間にパタヤの町が霞む程遠くなる。ラン島を過ぎ、パイ島の南端近くでジギングを開始した。
島の磯周りの感じが素晴らしい。Jaiさんにポッピングが駄目かと訊くと、魚が居ないとの返事。ここにGT居たらなぁ。
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パイ島は全く食わず、さらに数キロ西まで出て再開した。予定通りプラー・グラウ(ミナミコノシロ)が釣れ始めた。
J2さんに皆が続く。triphopさんのはでかい!僕は掛け損ないだけ。いつもはもっと食うのにとJaiさんは渋い顔だ。
底でしか食わないので、5シャクリぐらいですぐに落とすのを繰り返すのがここのテクニックらしい。メモしときよ!
船酔いでヘロっていた魔寧蛇さんにサワラが食ったが、釣った途端に力尽きて床にのびてしまった。
僕はソナーの見える位置に居た。真平らな砂底の中、ごく希に岩礁があり、その上を流していた。そこしか食わない。
そんな根の上を船が通った時、コウチャンさんとJ2さんが同時にハタを釣った。いつもと違って結構いい型で笑顔だ。
triphopさんに来たサワラはまあまあのサイズ。時々スパッとジグを噛み切っていくのはサワラの仕業だろう。RIMG1425gRIMG1426s
僕にもやっとアタリがあったがサワラのお子様とバラクーダ。ちょっとな~な釣果だけど時間はある。休まずシャクり続けた。
しかし全般に不調は隠し切れず、島の近くは捨ててシャム湾の中央部まで大移動することになった。航程40分。
この間、前の3人はただボートにしがみつくだけ。「腰が~」「内臓が~っ」と顔をしかめて耐えている。なんかかわいいね。
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Place : Ko Phai / west of Pattaya
fish : Giant Threadfin, Spanish Mackerel, Estuary Cod

2011年9月1日木曜日

ガキの頃から秋太郎

GTの子供はメッキであるが、セイルフィッシュの子供はセイルフィッシュであるというのはちょっと意外。
あの巨大な背びれや長く鋭いビルは成魚になってからのものと勝手に思っていたが、生まれつきか。
初めからテメーらとは出来が違うんだよとかいう、アレだな。
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こんなのをサビキでいっぱい釣って「セイル入れ食い!」とかブログにかいたらシバかれるだろうな。