シャム湾中央部への大移動が終わった。
うっすらと両側に陸地が見える。東にチョンブリ、西にペッチャブリ。南北は水平線だけ。
7/19日の記事「バンサレー遥か沖へ」の時に来たあたりだ。あの時は夜通しの航海だったが、今回は2時間も掛かってない。
浅いからジグを60~80gに軽くしろとJaiさんが皆に指示する。ジグ交換に手間取っていると、Jaiさんがいきなり掛けている。
もう釣っちゃったの?ウマズラアジ70cmって…。あのな~、お客さんど~すればいいのよ?
その後は海底の岩を探してはその上を流すという丁寧な釣りを繰り返したが、ギョギングのJ2さんにハタが食うばかり。
ソナーにびっしり映るベイトフィッシュ。しかしそれを食う魚が居ない。かなり粘ったが断念。せっかく遠くまで来たのに…。
ボートは湾中央部をあきらめて、クラム島の西沖まで大きく戻った。お、ここはソナーの反応が良好だ!
Jaiさんが「魚いるよ~食うよ~」と皆を煽る。そこでコウチャンさんが掛けた。「プラー・チョンタレー(スギ)だ!」とJaiさん。
褐色の魚体が水面で暴れ、ネットイン、80cm!やったね。、それまでMr.ナッカリンとか言われ続けてたけど一気に挽回だ。
続いてJ2さんもプラー・チョンタレーを食わせた。ハリ掛かりした魚を追って、同じサイズの5匹が右へ左へと泳ぐ。壮観だ。
その時プシッとハリが外れた。J2さんは小型魚用のキョグを使ってたのでハリが小さすぎたのだ。
日が傾いてもう終わりかなと思った頃、ようやく僕のジグにヒット。ドラグから快音を発してラインが流れ出る。
う~ん、本物の手応えだが何だろう?無理せず慎重に上げてくると90~100cmのプラー・インシー(ヨコシマサワラ)だ。
リーダーはリールに巻き込まれ、後はギャフ掛けのみ。しかし走り回る魚に中乗り君が2回失敗、おいっ、大丈夫かよ?
見かねたJaiさんがギャフを代わってバスッと打ち込んだはずが、また失敗。その瞬間、竿が返り、魚がシューっと逃げた…
うっそ~、今日イチだったのに~。何という不運。ジグは無事だったが、2/0のアシストフックが鋭い歯で噛み切られていた。
「ごめんね、大きかったね」とJaiさんがしきりに謝るが、「いいよ、いいよ」と笑顔で返す。
だってサワラを船べりでバラすって今まで一体何回やったことか。それがいつも大きいんだ。僕はそういう人生だってこと。
不本意であっても受け入れなければならない事は多いがこれもその一つ。帰途は独り船尾で頭を抱えて無念さに耐えた。
僕の釣果は最悪、皆のも期待を遥か下回る結果だったが、日程を決めたら海況は選べないし、楽しめたことを良しとしよう。
タイの船釣りは鈍足という常識から抜け出した釣りができたことが何より新鮮だった。
それと、Jaiさんのホスピタリティーには感激したね。この人はタイの釣りの世界を背負っていくんだろうな。
さて、これからどうすればいいんだろう?頭を抱えたまま家に引きこもるわけにもいかんだろう?
place : Bang Sare
Fish : Cobia
2011年9月10日土曜日
スピードボートでジギング②
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最強のジギング船ですね、
返信削除Jaiはイイヤツだね、最後まで誤ってたし(悔しさが分かるからだよね)
また行かないと・・でかいの夢見て
帰りが辛いけど・・・
あのスピードでシャム湾を駆け巡る、それだけでいつもの海がまた違って感じられました。貴重な経験ですね。
返信削除ジャイさんは日本など海外での釣り経験も豊富ですし、本人が商売抜きに釣りが好きというのがいいですね。
これまでと違う一面が見れたし、選択肢も増えた。
返信削除良い釣りができそうで、釣り仲間でのJai船利用が少し続きそうですね。
来週楽しみでんな。リュージョンさんはリベンジしてください。
返信削除お疲れ様でした。RJさんの獲物との写真おくってください。すいません、船酔い中で写真とっていませんでした。この釣りはたのしかったですね。また行きましょう。
返信削除最後のサワラはあがっていれば、大物賞間違いナシの大物でした。またリベンジしましょう!
コウチャンさん、船良しキャプテン良しで最強ですな。
返信削除お値段も最強ですな。皆、続くのかな?
triphopさん、スピードボートの釣りはアンダマン海ではいくらでもありますが、なぜこっちに無かったのでしょうね?
返信削除何をどう釣ったらいいかが分かってなかったから?
tokuhainさん、この釣り、大型のアジ類が釣れる時期は面白いでしょうね。
返信削除今の時期は魚種が偏るようです。
コウジさん、あの惨事を誰かに引き継いでもらい、自分はちゃっかり釣るつもり。がんばります。
返信削除そそ、コウジさんあれが多いから、マイ尿瓶いる鴨。
魔寧蛇さん、獲物が良くなくて画像がしょぼいので…
返信削除やはり、サワラはよこしまな心がないと釣れないということで。
今度の船は落下した瞬間に遥か彼方に行ってしまいそうなので、舞紙便もっていきます。
返信削除コウジさん、落水準備なら、ライフジャケットもね。
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