毎年この時期になると、戦争世代でなくとも大戦の悔悟を強いられる。
そしてTVでは毎年アニメ映画「火垂るの墓」がオンエアされる。最近は実写晩もあるようだが。
僕はあの映画を1.5回しか観ていない。正座して観るべき作品ではあるが、その重さに耐えられないのだ。
特に、映画の舞台は僕が暮らした石屋川・夙川・甲陽園。
そしてあの悲劇の舞台の一つ夙川桜道を、僕の息子は毎日香露園浜まで通学している。
今の子等の平和な生活と、この話の悲惨さの落差が、ひときわ胸を締め付ける。
話は変わるが、スウェーデンのロックバンドでArch Enemyというのがいて、僕はそのファンだ。
地獄のディーバことアンジェラ・ゴソウ姉さんを擁し、最新作"Rise of the Tyrant"はなかなかの快作。
猛々しい咆哮の後ろに、溢れかえる美しい煌きと慟哭のメロディの奔流。もう、たまらん。
このCDを通しで何回も聴くと、7曲目"The Day You Died"を頂点として構成されていることに気付く。
そしてこの曲の原題は"Glave of the Firefiies"、そう「火垂るの墓」なのだ。なぜ?
リーダーのM.アモットと奥方のA.ゴソウは、自宅でたまたまこのアニメ映画を一緒に観た。そして両名号泣!
あまりにも辛くショッキング。こんな被害者の立場から反戦を完璧に語った映画は見たこと無いと。
そう、この映画は遠く北欧のメタラーをも動かす力を持っていた。
観た直後に、その衝撃とエモーションを曲に書き下ろしたのがこの"The Day You Died"だ。
淡々と悲劇の進展を綴る前半、そして一転怒涛の展開を見せる3分台は、妹せつの死の絶望を描き切っている。凄い。
車の中で聴くと色々なことが思い出されて、もうね、悶絶・号泣ですよ。
今メロデイが浮かんだだけでもドドーっつと(ToT);;。
この慟哭をあなたにも、ってこんなとこに書いても、かすりもせんだろうけどな……
2008年8月9日土曜日
The Day You Died / Arch Enemy ~ メタルの墓
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tokuhain - 2008年 8 月 13 日
返信削除アメリカひじき・蛍の墓、野坂先生やってくれますわ。映画は1度見れば十分です。だって、何回も見たいけど、そんなに耐えられない!