1971年8月7日、船長だった僕の父がヨーロッパ航路から帰ってきた。喜望峰を回って。
土産に持って帰ってくれたハンカチの包み。結び目を解くと、美しい陸亀が!
クリクリの黒い瞳に、黄色と黒の宝石のような甲羅。10歳の僕がどんなに嬉しかったことか。
それはマダガスカル産のホウシャガメ Geochelone radiata だった。
http://www.chelonia.org/Articles/Gradiatacare_jp.htm ←至高のカメであることが熱く語られているでしょ。
この種、今ではレッドデータブックで絶滅危惧種。全ての取引・移動が禁じられている。
でも当時はワシントン条約なんてなかったし、現地では食用だったらしい。
うちに来た時はちっちゃかったぞ。甲長11cm、甲高6cm、体重205g。
今は一人住まいの老母が飼っている。10kg以上に大きくなって、今でもすごく元気で。うちに来てから、もう38.5年か…
左は子供達が小さい時の写真。牛乳に浸したパンをやってるところ。右は現在。
このカメは基本的に草食。多肉植物・野菜・果物・チーズが好物。干しエビ・煮干・サプリメントもちょっとあげる。
家族なんだ。ずっと。どこへでも一緒に行ったよ。
天国にいるトラ(猫)やコン(犬)とも大の仲良しだった。いつも3匹並んで寝てたよな…
ところが。訳あって、カメとの別れが迫っている。下の写真は先週、カメにお別れを言いに行った僕の子供達。
皆、泣いたって。辛いな…
2009年1月27日火曜日
別れ Long Farewell
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koni masatoshi - 2009年 1 月 27 日
返信削除40年も 一緒に暮らせる動物て、そんなにないでしょう。亀ってすごいなと 再認識しました。寂しいでしょうね。
コーロイの亀たちも ただものではないかも。 みなおさなきゃ。
Tommy tsuda - 2009年 1 月 27 日
はじめまして。いつも楽しく拝見しております。今回の項にとても驚き投稿させていただきました。
お父様の思いやりやご家族の絆に心から感動しました。
続きを是非お聞かせください。
サトシ - 2009年 2 月 1 日
ブログ見ました。カメ居なくなるのか。コンやトラも天国か。時の流れを感じます。
ところで転勤になりそうだ。大阪らしい(^O^)。15年ぶりだが釣って釣って釣りまくるぞ~
@ KAZ。 - 2009年 2 月 3 日
どうして別れる?子供達に面倒見てもらえ~
お父様亡くなってもう9年ですか。寂しいね。
私も父を亡くして2年3ヶ月・・・やはり時々思い出すもんだと
つくづく感じます。
父の教えてくれた「釣り」という宝物を一生大事にしたいもんです。
う~ん都合良いね(^_^;)
☆ リュージョン - 2009年 1 月 27 日
返信削除マークさん、亀は萬年というぐらい長寿の代表ですから。
その上、体が丈夫です。このカメも大病したのは1回だけ。
僕の弟のようなこのカメとの別れを、9年前に亡くなった父はどう思っているのでしょうか。
☆ リュージョン - 2009年 1 月 27 日
Tommyさん、はじめまして、いらっしゃいませ!
このカメの現物が動くのをを見た方は、皆さんびっくりされますよ。
民家の庭に、黄色と黒の小山がノシノシ歩いてるんですから。
そして、非常に人懐っこいし、猫の敵味方を区別できるなど、結構賢いんです。
このカメのおかげで、いろいろな方との出会いがありました。
続編、考えておきます。今後とも宜しくお願いいたします。
☆ リュージョン - 2009年 2 月 3 日
さとしさん、大阪北港行き倒したよね~。
山本太郎さん、綱純さんなんかといつも会ってさ…
綱さんは天国に逝かれました。時は流れた。
まずは3月が大判爆釣の季節だから、ババーンとやって頂戴ね。
☆ リュージョン - 2009年 2 月 3 日
KAZさん、いろいろ考えてベストの選択なんだ。辛いけど。
KAZさんにも会って欲しかったな…