2008年12月13日土曜日

アンダマン海探査釣行④ 流刑地タルタオ島に泊まる

地図画像

タルタオ島はサトゥン県の本土から20km程沖にあり、南北25km東西18kmとかなり大きな島だ。
上の地図でBan Pak Baraというところが前夜の宿泊地で出港地、地図中央の大きな島がタルタオ島だ。
見上げるような断崖の奥には標高700mを越える山がそびえ、周囲の島を圧倒している。
ここには施設従業員しか住んでいないらしい。10kmほど南にあるランカウイ島はもうマレーシア領だ。
我々はタルタオ島北西岸に上陸、国立海洋公園のバンガローに泊まることにした。
4人用の部屋1室600バーツというのを、よねさんとシェアして借りた。
宿泊客はヨーロッパとタイが半々で、日本人は来ないんだって。出来上がりの大型リゾート地しか行かない日本人、もったいないことだ。
試しに、googleでTarutaoって画像検索してごらん。夢のような美しい景色が広がっている。晴れていればそういう景色も楽しめたのに残念。
しかしな、ここはかなりチャレンジングであったぞ。
「監獄の島で、お化けが出るらしいから、やっぱり一緒に行くのはやめておこう」と嫁さんを説得したよねさんが、離島時にこう言った。
「タルタオ恐るべし」。その真相は……
さて、我々が上陸したのは17:00頃、日没まで少し時間があったので、マングローブの河口にあるビーチと桟橋でルアーを投げた。
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スレイマン船頭が言うには、「桟橋の下にはバラマンディがいて、どんな餌でも釣れる。川にはクロコダイルがいる」
そこで、僕はワインドで攻めてみたのだが、ダツが食ってくるだけ。ビーチを攻めたよねさんも、幾百のカニに取り囲まれただけで豪雨終了となった。
その後行った食堂の飯は不味いうえに、サービスがだらだらしててイマイチ。雨で部屋に帰れなくなること暫し。
泊まった部屋は砂地の森に建つ長屋の一室で、水道もトイレもシャワーも無い。床にマットレスが敷いてあるだけ。
虫の死骸やヤモリの糞だらけだし、歩いていく離れのシャワーは水だし、そこのトイレはびちゃびちゃで紙が無いし。
ま、寝るだけならいいか。 よねさんは疲れてシャワーも浴びずにダウン。「シャワー……行き…ます……( こてっ )、グォ~」
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翌朝目覚めたよねさんは、発電機が停止して真っ暗な中、大きな志を秘めてトイレに向かった。
床に1.5cmの深さで水が溜まり、褐色に染まった便座。いやいやながらそこに腰掛け、唸る。ドアは無い。
ヒタヒタという水音にヘッドライトを足元に向けると、水の中をよねさんの足に向かって迫り来る2匹の巨大なガマ蛙が!
インドを2年間放浪して不浄の道を究めたよねさんをして、「脱の限界を試されるトイレ」 と言わしめたのだった。
計画段階で、「嫁さんにはタルタオのリゾートでエステにでも行ってもらって、その間に釣りましょうか」とか言ってたのどこの誰やねん!
島のマングローブ河口に船を浮かべて一夜を明かしたスレイマン船頭と合流し、朝6:30に桟橋をあとにした。
place : Ko Tarutao

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