2012年6月5日火曜日

モルディブ 夢の裏側

★ボート
今回のサファリボートは以前と同じくPearlwin、大きく改装されていた。
エンジンが韓国製の強力なものに変わった。フロントデッキはフルフラットになり、3人同時にキャスト可能。
リアデッキは水を掛けながら魚をリリースできるよう延長された。
ルーフトップは巨大な日除けが付いて投げられなくなったが、休みには最適。
一番助かったのは客室にエアコンが装備されたこと。以前は夜中に汗まみれだったからな。
これで値段があまり変わらないというのは助かるね。状況はPearlwinのHPをご参照。
Leoさんと僕が中央に載っとるし(^v^)
★航程
4泊4日だとこうなるらしい。着いた晩は空港島近くで寝るだけ。
釣り初日は、朝出発して北マーレ・アトール(大環礁)を西に向けて横切る。
アトールの西岸に出たら、アウターを北上しながら夕方まで釣ってインナーで停泊。
2日目は北マーレ・アトール西岸を北端まで行って停泊。
3日目はガーファルファル・アトールを周回して、北マーレ・アトール西岸を南下して停泊。
4日目は南東方向にアトールを横切りながらインナーリーフを攻め空港島に到着。
毎日7時ごろから投げ始め、17時ごろ納竿。朝食・昼食・移動時間以外に休むと叱咤激励が飛んでくるので注意。
食事はリッチで日本人の口に合い、全然問題ない(画像は夕食4日分)。太らないようキャスト頑張るべし。
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★予算
 ボート:4泊4日で36万円。3人で割って一人12万円。
飛行機:バンコクからだと直行便もあるがすぐ埋まる。マレーシアエアのクアラルンプール経由が取り易い。6.4万円。
ここまでの18.4万円に、飲み物とチップ5千円ぐらいを加えて、一人当たり合計19万円の旅。
これを高いとして避けるとなると、GTへの夢はは一気に遠のくと思う。
あと必要なのは、早めに予約すること。半年前には行動を起こす。時間の余裕が資金とタックルの準備を可能にしてくれる。
★タックル
ロッドとリールは2セット欲しい。トラブルに備え同じクラスのものを2セットでも、使い分けを前提としてクラスを分てもよい。
僕は1本は170gまで投げられるZenaq FC83-5 TrevallyにTwinpowerSW12000HG。殆ど一日中こっちのセットで150gか170gのポッパーを投げている。もう1本は100g程度の軽いルアーを投げるサブロッド。メインがライントラブルの時やローデッドしか食わない時にこっちが出番になる。
道具選びの際に、スペックや持った感じでは分からないことがある。それは、目的の重さのルアーをそのロッドで4日間投げ続けられるのかということ。実際やってみて、「こりゃいかん!」と感じ、もう1セット増えるという人が多いのではないか?
僕のメインロッドは、体力への配慮があるのに170gが普通に投げられるベストバランス。ラッキーにも買替え不要だ。
★ルアー・フック・ライン
僕はタイ製の安価なポッパーを主体に揃えた。メーカーは7seas(画像左半分)とProkik(右下)。
それを日本製の安価な(またかよW)プラスチックルアー(右上)で補強。現地に持ち込んだのは20個。
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このうち活躍したのは、Prokik Bigmouth, Daiwa Bubble Maker, Yamaria Loaded, 7seas Raptor。
あとは使ってあげる愛情の問題も有るが、火を噴くことなく帰国した。
こっそり言うけど、GTルアーって高けりゃ釣れるってモンじゃないよ。ローテーションして、良く飛んで引きやすいのを見つけたらバイトが出るまで投げてみる。ここまできたら釣ったも同然。
ヒットルアーはボロボロになるだろう。持ち帰ったら塗装を剥がし、傷を材で埋めて再塗装。次回またヒット。これだね。
ローデッドは丈夫なルアーで、傷だらけでも釣果上々。泡姫は釣れたけど、脱げたな。肌色の発泡材がぺロリと出てきた。
フックはオーナーのST66を使った。できれば掛かりの良い5/0。しかし軽いルアーは前後5/0では沈んだり背中に絡んだり。
例えばローデッドは75gで3/0推奨だが、フロントを4/0にしても十分動く。僕はフロント5/0・リア無しで試して一発掛けた。
ともかく3/0では良型に対して小さすぎる、可能な限り大きいサイズのフックを、という点に注意したい。
ラインは前にも書いたがPE6号ね。5号はトラブルが累積するとあえなく切れる。ラインで飛距離に欲を出さない方がいい。
★テクニック
こちらが教えて欲しいぐらいなのだが、敢えて気付いた点を少々。
この釣りはナブラがあれば簡単。しかしそうもいかず、炎天下の静かなリーフエッジに向けて延々とキャストをするのが普通。
遠投有利と言い切るつもりは無いが、どうもボートの近くではGTはあまり食わないようだ。遠目に投げ続けよう。
キャスト後のリトリーブ。ラインが船の進行でU字型になっているので、着水後のルアーは船尾方向を向いて進む。
U字が直線に変わった瞬間、ルアーはきりっとした動きになる。切り替わり時にミスポップを出さないよう注意すれば、この動きの変化の魚へのアピールは抜群だ。
終盤近く、もう一度動きが変わって船首方向に引くようになるが、この時はボートに近すぎて殆ど食わない。
キャストはあまり進行方向(12時~1時)に投げるとライン回収ばかりでルアーが動かしにくい。
1時半~2時ぐらいに投げるのがいいかな。パールウインは観音回りを推奨しているが、3人なら場所を交代する必要も無い。
その代わり、キャビン寄りのキャスターは左右どちらの手でも投げられるようにしておきたい。キャビンに竿を当てないように。
また、左右投げは負荷が分散されて疲れないメリットがある。右投げばかりで重いルアーを4日で2,000投はきついからね。
というわけで、夢の裏側をあまり暴いても楽しみが薄れてしまうだろうから、後は自分で行って楽しい夢を見てきてくだされ。
Good Luck!

6 件のコメント:

  1. こりゃ、道具や釣り方以前に、筋トレから始めないと、全然、ついて行けない釣りですね(汗)

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  2. tokuhainさん、大きいのが掛かると息が上がってしまうので、筋力だけではダメなようです。
    もうトシなので、死闘は勘弁してもらって、中型を数釣るのが希望です。

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  3. タックルとテクニックに関する(個人的な)追加情報です。
    モルディブもそうですが、キャスティングはだいたい船を低速で進めながら前方に投げることになります。着水から糸ふけが取れるまではルアーは当然動きませんが、糸ふけを取る間までにも船が進んでしまうのでとにかく早く巻く必要があります。そこで有効なのがハイギア仕様です。ノーマルギアでも早く巻けばいいのですが、これまた何度もキャストすることになるので1回転30cmの差でも腕の疲れが相当に違うことになります。疲れれば当然巻くスピードが遅くなり、遅くなることでルアーを有効に動かす時間に差が出て、最終的に釣果に影響を及ぼすことになります。これからタックルをそろえられる方は、キャストメインならハイギア仕様、ジギングメインならパワーギア仕様がおススメです。
    テクニックになりますが、ルアーは着水からなるべく早くファーストアクションをさせる方が釣れるような気がします。極端な場合、着水と同時に喰ってきますが、そうでなくても着水後のルアーの動きだしが早い方が喰ってくる率が高いようです。そのためにはルアーが空中にある間に糸ふけを意識しつつ、着水と同時にベールを返し巻き始められるようにサミングをするといいと思います。

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  4. コウジさん、落下中に糸ふけを取っても飛距離は変わりませんからね。
    でも糸ふけがあってくれたらと思う時もあります。
    竿先が魚を向いてて糸ふけが無い状態。ここでガーンとヒットすると動きが取れなくて悲惨。

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  5. コウジさんから教えてもらったキャスティングのテクニック、ロッドを振り切ったその瞬間に右手首をシュート回転、つまり内側に捻転させるは、キャストの方向が安定すると同時に飛距離も伸びました。仮に飛距離が3m伸びたとして2000投、その違いは歴然。次回の釣行は8割の力で安定した飛距離を出せるキャスティングができるようになりたいですね。また宜しくお願いします。

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  6. 子泣爺さん、それスパイラルリリースです。手を水道の蛇口を緩める方向に回す。掌内向き・親指上向きの状態で投げ始め、下半身の大きい筋肉から次第に腕の小さい筋肉に使用部位を連続的につなぎ、掌外向き&親指下向きの状態でフィニッシュする。野球でもゴルフでもテニスでも、投げる動作の基本です。右手のスパイラルリリースを神経を通じてサポートするのが左手の動き。こちらは掌外向き&親指下向きの状態から掌内向き・親指上向きの状態でフィニッシュします。左手の引きつけは右の邪魔をしがちなので、弛めに握って捻りながら右の動きに従うだけでよい。でもね、釣りのキャステイングの場合、ガイドとラインを通じて飛行物体に力を掛けるわけで、リールがロッドより後に来るまで捻るのは現実的ではないような。それと、他スポーツのように最後までフォロースルーすると一番大事な初速のついたラインを激しく抑えてしまって飛距離を殺すので途中で止める必要がある。ということで、スパイラルリリースの基本をキャスティングに入魂することは、制約条件が多い。そんな中、皆さん頑張って結果を出しているわけです。

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