2011年8月18日木曜日

ロンピンのセイル2011 ①真剣白刃取り

今年もお盆のマレーシア・クアラロンピンへのセイルフィッシュ遠征が実行された。
メンバーは2回目のリュージョン、初めてのLeoさんとコウジさん。半年以上前からの先行予約だ。
僕は去年の経験からルアーは無理、餌釣り主体と決めていた。余裕あったらキャストしてもいいかなぐらい。
しかし初めての2人はネットやら本やらで超耳年増状態(笑)。持ち込んだルアー系資材も半端ではない。
前夜、ガイドのアンソニーから「非常に厳しい」と状況を伝えられたが、我々に選択の余地は全く無い。出撃あるのみ。
キャプテン・アウエィのボートは一路東沖に90分ひた走り、やっと釣りを始めたのは10時だった。
僕とコウジさんはまず餌確保のサビキ釣り。水深23mフラット砂底から生贄達がガンガン釣れてくる。
モモイトヨリ(プラー・デーン)、マテアジ(トゥーロン)、グルクン(プラー・トゥー)、ホソヒラアジ(カンルアン)。
シャム湾と続いた海域なので魚種は一緒だが、やたらにサイズがでかくてキャアキャア言ってしまうがいかんいかん。
そしてこれらのライブベイトをラウンドフックに背掛けにして艫から沖へ流す。道糸の途中に風船を縛って目印にする。
リールから出る糸はフリーにしておき、これも風船で竿のグリップに縛り、力が掛かるとスルスル出るようにセットする。
そして待つ。ひたすら待つ。一気に風船が走り、ラインが高速で引き出されるアタリにはハッとさせられる。
しかしヨコシマサワラ(プラー・インシー)ばかり。潜る泳ぎですぐに分かり、ず太いリーダーが無残にカットされて終わる。
前のデッキでは炎天下Leoさんが休まずにキャスティングしている。
360度水平線で何の目標も無い、バイトの気配も無い中でのキャストは気力の持続が試される。
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アンソニーが大移動を提案、船団を離れて南へ走った。14:30、何度目かの移動先でセイルとファイト中の船を目撃。
その船の潮上を流し始める。挫けかけてたLeoさんも気合を再注入でキャストだ。
小ぶりなルアーだな。タックルハウスのソルティア?にゴルディックのタコベイト付アキフック背中合わせ。
船べりから5mまで巻いてくると、突然3匹のセイルが下から現れ1匹が食った。
Leoさん「出たーッ」と叫んで3回合わせ。魚は状況が分かっておらず静止していたが、一気に沖に向かって走り出した。
こうなったらPE3号で止められるものではない。Leoさんデッキに座って竿を曲げたままラインが止まるのを待つだけ。
その後は船の流れを利用して魚を寄せ、右舷に黒い背中のセイルフィッシュが横たわった。
キャプテン・アウエィがニコニコしながらゆっくり手袋をはめている。
ブンブン首を振るセイルからルアーが今にも外れそうで、Leoさん半泣きでアウエィをせかす。
アウエィはしっかりビルを掴むと、Leoさんにベルトを外して座るよう指示し、魚を引き上げてLeoさんに抱かせた。
何とフックは口ではなくビルの細いところのど真ん中を貫いていた。
よくもまあ360度の水平線何も魚が居ないような場所で、メインターゲットのあの細いビルの真芯に掛けたね。
この奇跡的なフッキングはまさに真剣白刃取り。絶賛ものだね。
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大きさは、ガイドの目測で22~23kgだと。リリース後、元気に大海に消えていった。
次は餌釣りのコウジさんにもセイルが掛かった。合わせも決まって竿が曲がった。が、次の瞬間バレた。
仕掛けを見ると5/0のラウンドフックが折れていた。アンソニーが「こんなの初めてだ」と。残念!
最後は餌魚をつけたまま微速前進トローリングで広く探ったが、僕の竿に来た大魚は一瞬で餌だけ食って逃げてしまった。
これで初日は終了。予想だにしなかったこの厳しい状況。Leoさん以外、セイルフィッシュの姿どころか鳥さえ見えない。
我々の僚船3艇で釣れたセイルフィッシュは4匹だけ。うちルアーはLeoさんだけ。
まあ最低より悪くなることはないだろうと思い直して帰港し、あと2日の豊漁を祈った。
place : Kuala Rompin / Malaysia
fish : Sailfish