2009年3月25日水曜日

サトゥン弾丸ツアー ②クラン島・タルタオ島編

2009.3.22のfishingのお話。
まだ真っ暗な朝5時、momoさんと僕はムスリム民家の前に居た。イェブ船頭の家だ。
約束の出船時間なのに、起きてくる気配もない。お~い、客は早起きして夜道を徒歩で来たんだぞ~。
そのうち町中にコーランの放送が。うゎ、お経が長いのは世の常で…、と思ったらラジオ体操並に短かった。
やっと家に通されたのだが、今は干潮で船が着底していて出せないだと。待つこと暫し、5:45に出船だ。
この日は遠出してクラン島を目指すよう、前日に話をつけてあった。
この島はタルタオ島の先、アダン島の手前、パクバラから47km沖にある。
前回釣行で多数のバイトを得ながら、クイーンとメッキしか掛からなかったので、居ることを確信しての再訪だ。
キャプテン・イェブのロングテールボートはヤンマーの24馬力で進む。海面スレスレなので速く感じるが、実はとろい。
momoさんは助手のダーと釣り談義。飯食ったり寝たりしてるうち、ようやく8:40に到着。即座に投げ始める。
クラン島の北岸を東から攻めていく。momoさんのビッグポッパーに2羽の鷲が何度も降下して爆笑だ。君、魚じゃねーだろ!
この日は全くアタリがない。東側の島はノーバイトで終了。西側の島に移った。ここよ、前回良かったのは。
と思ったら、何の前触れもなく、momoさんのポッパーが吹き飛んだ。
でもmomoさんバス竿やん、それ。魚が走る走る。momoさん「GTかも!バレる前に証拠写真を~!」
だってこの船、ネットもギャフもなくて、尻尾掴んでハンドランディングなんだもん。そりゃ不安よね。
しかし浮いてきたのは、前日と同じくクイーンフィッシュ。85cmと立派な体つきだ。
momoさん「海の魚は良く引く~」と言いながらも、GTじゃなくてやや残念そう。


 
期待のクラン島がGT不発につき、助手ダーは東へ大きく戻るよう勧めた。
そこで、移動中に仕掛けたのがマグナム・ラパラ14cmのトローリング。
このルアー、見た目は悪いが、タイではどこの店でも必ず売っている。momoさん曰く「釣れるからですよ。」
そしたら大魚信ガーン、突っ走りギューン。
本当だ。前回に続いてのヒット。マグナム・ラパラは魚を呼び寄せる魔力を持っているな。
ところが初めの一ノシの時に操作を誤ったのか、TICAのリールが巻き取り不能になってしまった。ヘタレがっ。
よっしゃ、こうなったら手釣りじゃ。手袋ごと海に突っ込んで濡らしておき、50ポンドナイロン道糸をぐいぐい手繰る。
来た来た~っ。浮かせた魚の尻尾をダーが掴んでフィニッシュ。プラー・インシー(ヨコシマサワラ)の95cm。
P1053124i DSCN3057i
トローリングはこれでおしまいにして、ヒン・ポというポイントでキャステイングだ。
ここはタルタオ島西沖にぽつんと浮かぶ小さな磯。いかにも魚が付きそうな雰囲気だ。随分ここで粘った。
だが食わない。ベイトフィッシュはうじゃうじゃ居るが、全く緊張感なくダラダラ泳いでいる。今は大物お留守と見た。
ここからタルタオ島沿いに北上していく途中、最後の釣りをどうするか、ダーが尋ねた。
僕は、「最後4時までタルタオの断崖の際を攻めたい」と言ってそこを指差すと、大きな水しぶきがバンバン上がっている。
「プラー・モン(GT)だ!」とダーが一言、船を静かに断崖に接近させた。
重いGTロッドに軽いポッパーは全く不釣合いだが、構わずブン投げる。
ジャーク。バスッ!「今見えました?」「来ましたね、まだ居る!」
セカンドアクション。バシャ!また出た。また掛からん。くそ~。
サードアクション。ガボッ!よっしゃー乗った!momoさんと僕は一部始終並んでこの魚のバイトを見ていた。面白いね。
道具がパワー仕立なので、あっという間に寄せてハンドランディング。プラー・モンの63cm。
小さいながらもGT風の肌の色・面構えになってるじゃないの。メッキというよりエバだな、これは。
これが釣れたのが3時50分。納竿10分前ね。型はともかく、良しとせねばな。
DSCN3066 DSCN3074m
今回のこの弾丸ツアー2日間を振り返ると、一体どうだったのか?
外から見れば、「相変わらずしょぼいな」と思う人も居るだろう。「よくやるよ、お馬鹿が全く」と思う人も居るだろう。分かってるよ。
行った本人としては、バイトが少なく忍耐の釣りだったな。でも土日だけで結構たっぷり釣って帰って来られることは実証したぞ。
このタイランドで、ルアーで、自力で、10kg以上のGTを目指していくステップとしては、相応の成果を挙げたのではないかな?
そういうプロセスの前進感、そして初対面の大御所momoさんを巻き込んでのハイリスク企画が無事完遂したこと。
この二つで今は何かちょっと幸せ。
momoさんからは次のステップへの大きな力をいただいた。お礼の言葉もありませんっ!
place : Klang Island, Tarutao Island / Satun
fish : Wahoo, Giant Trevally

2 件のコメント:

  1. momo momo - 2009年 3 月 25 日
    どうもお疲れ様でした。
    そして数年間憧れ続けてきた海で、リュージョンさんのお陰で竿が振れた事に感謝。今回の弾丸ツアー、私のとっても大きな第一歩でした。
    次回はとりあえず20kgぐらいをサクッと釣っちゃいますか・・・・

    tokuhain - 2009年 3 月 25 日
    おめでとう。正しくGTの入口に立ちましたね。
    うなぎ池でGTロッドを1日キャストするトレーニングは如何でしょうか?
    ポッパーと同じサイズのチャドーが釣れるかも知れませんが、筋トレにはなりますよ(笑)

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  2. ☆ リュージョン - 2009年 3 月 25 日
    momoさんいらっしゃいませ。
    5kgぐらいのを5匹ぐらい釣ってるうちに、大型がドーンと来てバラし、熱くなって…
    というのがいつもの出かける前のシナリオなのですが、現実は厳しいですね。
    先にモルジブかケアンズかミャンマーで20kg釣っといて、あとはサトゥンでカリカリせずに余裕の釣行、
    といったやり方の方が楽かもしれませんね。
    まずは、次回計画を立てましょうか。よろしくお願いいたします!

    ☆ リュージョン - 2009年 3 月 25 日
    tokuhainさん、そうなんですよ。入り口に立ったけど敷居が高くて…
    あそこでGT釣るには、何かブレークスルーが必要ですね。
    吹きまくりの経験者さんと一緒に行くとか。
    船頭に道具一式与えて、毎日やらせとくとか。

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