2012年1月7日土曜日

トン島 荒磯に待つお年玉

ラウイ島の西岸を攻めようとした我々は、強い北東風と牙をむくうねりに押し返されて退散、トン島に移動した。
下の地図をクリックしてもらえれば分かるが、中央の大きい島がラウイ島。
このラウイ島西端のヤモリの手のような場所でホシカイワリを釣り、水道を横切って南西にあるトン島に移ったわけ。
南西に面し3kmにわたって続く崖下の荒磯。岸からすぐに水深60mまで落ち込む駆け上がりを擁し、期待できそうだ。
幸い強風はそそり立つ崖がブロック してくれ、うねりも小さい。島の北端の岬からキャストを開始した。
少ないが果敢なバイトが出る。乗らない。悔しい。ようやく30分後、僕に57cmが釣れた。ルアーはローデッド14cm。
雨は時に激しく、パンツまで濡れたが、風裏で寒くはない。
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おNewのロッド、ダイコーVerger(VRCS82TUNA)は、ライントラブルが皆無で投げやすい。
ゆっくり進むボートから座ったままでローデッド14cmを投げる。教科書どおりのトゥイッチ・トウィッチ・ジャーク&ストップ。
そそる動きだなと思ってると…大水柱!くそっ食い損なったな。もう一回その横へキャスト、再びガバーッと出て乗った。
いつもと様子が違ってデカそう。ツナロッドがベリーから曲がる強い引きだが周囲は岩。ドラグ締めぎみで走らせない。
タックルを信じて強引に寄せ、船べりに現れたのは見事なプラー・モン、76cm。
おぉこれぞhappy new year、嬉しいお年玉!サトゥンのトップウォーターでこのサイズのGTって…もう涙出そう。
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20分後、岸スレスレに打ち込んだリップルポッパーにガツンと2回食ってきた。掛からん!本当に心臓に悪い。
岸から延べ竿で釣れる様な距離だ。同じ場所にキャスト、水面高速引きを始めるとドバーンと追撃が出た。
リップルポッパーを丸呑みしたプラー・モンは69cmと一回り小さかったが、これも十分なお年玉。たまらん。
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僕は元旦のお年玉に完全に満足し「帰ろか」モード、あとは船頭に竿を貸してキャスティングを教えたりしていた。
しかし、バディのカンパチ大王コウジさんはえらく苦戦していた。画像が無いのもそのため。
朝のプラー・モンが隅イチとなり、その後は沈黙。なんせ彼のルアーに出る魚の数が圧倒的に少ない。
さらに、雨天で排出が滞る状況での燃料過給でヘロヘロだ。土砂降りになったところでついにコウジさん船室でダウン。
トン島の西磯は屏風岩で終わり、ボートはトン島の南に並ぶ8つの小島に向かった。
ここはタイランド全土の南西一番端っこの岩であり、以前から大いに期待していた場所だ。
しかしバイト極少。強風に煽られ雨でびしょ濡れになっただけ。風裏の西磯と水道に戻って再度攻めることにした。
僕はこれ以降も十分なバイト数を貰いながら乗せきれなかったりバラしたり。やっと53cmと55cmの2匹を追加したのみ。
初めてのキャスティングで自力で2匹釣ったスレイマン船頭が「2匹!、2匹!」と子供のようにはしゃいでたのにはワロタ。
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最後、帰途に寄ったヒン・ンガム島でキャストして、コウジさんに待望のプラー・モンがヒット。
強い引きに慎重になったが、直前のダツのアタックで傷付いていたリーダーがぷっちん。コウジさん涙の元旦納竿だ。
まあ気にしない、気にしない。コウジさんはいつもスロースターターだからさ、明日はきっと釣れるって。
place : Ko Tong / Satun Province / Thailand
fish : Giant Trevally

16 件のコメント:

  1. 76cm、サトゥン釣行では最大?
    コウチャンのシミランGTより大きい!?
    こりゃ、PE3号ではダメですね。

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  2. この日は雨で寒いし、ビールと揺れで船酔い気味だし、リュージョンさんは絶好調で船長まで釣ってるのにこっちは全く釣れないのでホント帰りたかった。

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  3. サトゥンでサイズもだけど、数もこれまでの記録じゃないですか?
    いい年を迎えましたね。

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  4. TAIYOさん、今回ご推奨のスペーサーPE試してみました。
    スペーサーを入れるとライントラブルはほぼ皆無でしたが、飛距離が犠牲に、スペーサーを入れないと飛距離はでますが、ライントラブルが発生。
    どっちもどっちで難しい選択です。

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  5. 何と幸先の良い一年の始まり!
    出だしでこの勢いなら、今後が楽しみですねぇ♪

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  6. TAIYOさん、釣った中ではそうです。
    でも今まで切られたやつの中にもっと大きいのがいるかも知れません。
    PE3号新品なら難なく釣れるます。
    しかしキャスティングトラブルを繰り返してくたびれたPEは、ちょっとしたテンションで切れます。

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  7. カンパチ大王コウジさん、でも「帰ろかっ!」て言わなかったじゃん(笑)
    僕は睡眠十分でレッドブル飲んで、体調良好でした。

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  8. tokuhainさん、数は1日3匹が平均ですからちょっと多めといった感じです。
    でも沖の未開地に期待して乗り込んだんですから、もっとバイトが多くあってほしかった(泣)

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  9. triphopさん、ラッキー元旦でした。
    通年で見たときに隅イチにならないよう、今後気をつけます。

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  10. コウジさん、シミランでの飛距離低下の原因の1つが
    スペーサーPEだったことに年末年始に気付きました。
    対策を考えて次回試してみます。

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  11. コウジさん・TAIYOさん、飛ばないのはルアーとラインシステムとの質量の比の問題だと思います。
    軽いルアーは重いラインシステムを引きずって遠くまで飛ぶことはできません。
    GTに使うような重いルアーなら、スペーサーPE如きは飛距離について誤差の範囲内では?
    それよりタックルバランスやキャスト方法でトラブルを回避する手があります。
    僕は今回のサトゥンで3日間で2,000投、同じタックルで投げて、ラインの瘤は1回だけ。
    ほぼノントラブルでした。ちなみにスペーサーPE無しです。

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  12. サトウンで76cmのGTはそりゃ~嬉しいでしょうね。
    私も早くランーンでそんなサイズを釣りたいです。
    しかし楽しそうですね。

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  13. momoさん、ラノーンのほうが魚影も濃く型も期待できそうですね。
    一気に10kgお願いします。だいたい90cmで9kg、100cmで12kgです。

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  14. リュージョンさんの言うとおりですね。キャスティングの腕の未熟な私でも、サトゥン辺りで軽いルアーを使う際は多少のライントラブルがあろうとも飛距離を犠牲にするわけにはいきません。スペーサーはライントラブルに効果があるのは確かなので、モルディブやシミランで巨大ポッパー、ルアーを投げる時だけ入れようと思います。

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  15. こんばんは。

    年始にサトゥンでGTおめでとうございます。
    この海域まで行くと、GTタックルで投げるのも、
    そこまで苦ではないですね。

    にしても、スレイマン、侮りがたしですな。

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  16. Leoさん、この時はあと何ぼでも釣れると思ったんですが。
    やはり自然は甘くなかった。
    通ってチラリと見えたチャンスを掴むしかないですな。
    船頭はその辺を体で覚えてますから、客に教える前に釣っちゃいますな(笑)

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