2008年7月23日水曜日

Penn Silver Beach 99 古豪健在なり

最近僕がよく使うリールがこれ、Penn Silver Beach 99。
Penn社が1940年頃にに出したモデルらしい。本来は投げ釣り・ボート釣り用万能リールとのこと。
日本ではキューキューと呼ばれ、後発のSquider 140とともに、イシダイ釣り用に人気があった。
1979年の前半だったと思う。僕は練馬の豊玉北の釣具屋でこれを買った。
DSCN2010 DSCN2024qq
ギヤ比3:1、レベルワインドもバックラッシュ防止機構も何も無い。
プラスチックのスプール、右サイド脱着用手回しねじ、皮ワッシャー。手動クラッチ。巻けば哀愁のカラカラ音。
いいねえ~。何とも言えないこの味わい深さ。何より使ってて楽しい。
戦艦大和が悲壮な出撃をした頃、アメリカ人はこのリールで釣りをしてたんだなあ。
そして1940年といえば、タイ王国海軍は、フランス艦隊を全艦撃沈するという歴史をつくった年だ。
その場所こそ、このリールが上の写真で睨んでるサタヒップ沖の島周りであった。
そのタイ栄光の地で釣りをしていると、よく戦闘機、戦闘ヘリが上空で訓練飛行している。
この古豪リールに輝ける瞬間は訪れるのか?
漆黒のボディに50ポンドラインを纏い、雑魚を軽くあしらいながら、異国でその日をじっと待つ。

1 件のコメント:

  1. tokuhain - 2008年 7 月 22 日
    物持ち良いですねぇ。
    私が日本から持ち込んだフライロッド&リールも大体30年物です。
    で、比較的シンプルな機構のものは、何時までも使えるものだと、最近納得しちゃいました。
    軍事費増強で新兵器投入しても、古豪も連れて行ってあげて下さいね。
    彼もきっと「その日」を待ってますので。

    ☆ リュージョン - 2008年 7 月 23 日
    道具を常に動かしていなければならない疑似餌釣り、道具の性能の限界を試される大型魚。
    これらの釣りは最新最強の釣具が功を奏すでしょう。
    しかしエサを止めて待つ普通の釣り、ある程度のスペックがあれば魚の大きさに対処できる釣り。
    こういった場合、一定レベル以上であれば、道具の新旧は問われないですよね。
    ◇魚は道具の新旧や値段や性能を見てから食ってるわけじゃないし
    ◇船頭や助手は信じられないような糞竿糞リールで我々の何倍も釣るし
    で、こういった古道具の出番があるわけです。若かったあの日の思い出も一緒に連れてきてくれます。
    僕だって新しいのちょくちょく買ってます。巨額予算も編成中です。でもね、吾只知足ですよ。
    無理して高い買い物しなくても、幸せへの近道は、忘れていた目の前にあったりするものです。

    tokuhain - 2008年 7 月 23 日
    まったく同感です。
    プミポン国王も国民に対して同じことをおっしゃってましたねぇ。足るを知る経済と。
    魚にとっては、道具の値段など、関係ありませんもんねぇ。

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