2012年10月20日土曜日

GTウッドルアー再生

GTルアーの使用条件は過酷だ。1回でもバイトがあったら、強力な歯の跡が並んだルアーとなる。釣れたりしたら穴だらけ。
釣れずに投げ続けてもフックサークルで塗装はやられる。そのままでは浸水して浮力を失い、動きが鈍ったり沈んだり。
普通の人はGT釣りに行って傷ついたらそれでお終い、思い出に取っておくだけのようだ。
このブログで何度も再塗装の話が出てくるが、「どうやって直すの?」という質問が多いのでやり方を紹介しよう。
まずは傷ついたルアー達を袋に入れてシンナーにどぶ漬け、塗装を剥がす。廃液の捨て場は事前に考慮しておくこと。
分厚いプライマー(下地)のあるルアーでも3回も漬けてこすれば綺麗なウッド無垢になるだろう。必要に応じてペーパー掛け。
次は歯形による傷や穴を別の材で埋めていく。僕は焼酎の空き箱として入手容易なファルカタ材を使っている。
穴を観察するとし、大抵2mm四方、2mm×3mmとかなので、ファルカタ材をカッターで切って小さなプラグを沢山作っておく。
細長い傷には細長いプラグを、浅く広い傷には削り節のような切片を用意すればよい。

次に、材が入りにくそうな穴をカッターで四角い穴に整形。おっ!穴からGTの歯が出てきた!そんなに噛まないでよ(笑)。
穴に瞬間接着剤を垂らし、そこにピンセットで適当な材のプラグを乗せる。固いものを使ってプラグをぎゅっと穴に押し込む。
ファルカタ材は軟らかく、穴に合わせて形を変え、ぴったりと収まるはずだ。

ポッパーのカップの欠けは傷の形を整え、それに合う埋め込み材を作って接着する。
面積の広いフックサークルは削り節材を並べて貼り付けていけばよい。
これらを繰り返すと数十個あった傷や穴もすべてファルカタ材で埋まるだろう。楽しい作業だ。
プラグが傷を埋めた状態で、320番と600番ぐらいのペーパーで表面を滑らかにすれば塗装準備完了となる。
塗装は本格的なハード塗装は必要ないと思う。どうせ1匹釣ればボロボロ。釣れる迄または1日投げられる被服強度で十分。
僕はアクリルラッカースプレーを使っている。日本では500円程度だがタイでは70バーツ(180円)と格安で防水性能はokだ。
各色取り揃えてもたいした出費ではない。但し蛍光色のスプレーは注意。塗装が分厚くて脆く、通常色とは異質だ。
さて、塗装作業はプライマー(下地)から始める。多少の傷は平滑化してしまうプライマー・サーフェサー(グレー)がいいだろう。

プライマーは共通塗料だ。一本ずつ塗ると空中飛散で無駄が多いので、何本かまとめて吊るしておいて吹きつけるとよい。
一回吹いてまだ材のざらつきが表面に出ている場合は、ペーパーでざらつきを取ってもう一度プライマーを吹き付ける。
次は彩色塗装。濃い色なら直接プライマーの上に吹けばよい。薄い色ならホワイトを一回吹いてからとなる。
僕の場合、白かシルバーで全体を塗ってから背中側に彩色したり、マスキングして模様を吹くことが多い。
マスキングは3Mのテープ、ネット、資料のセパレーターに使うプラシートをカッターで切り抜いたものなど好みで使えばよい。
蛍光色ならペイントマーカーが面白い。下地の色を問わないし結構強い塗装膜が出来る。ドットで描けばあなたも山下清。

左が使う道具の数々。パンチ穴補修シールは目玉になる。
右は今回再塗装で釣れた魚たち(クリック)。特にProkic赤白150gは塗装し直すたびにGTが釣れる。もう11匹釣ったよ。
皆さんもちょっとした手間をかけて、殿堂入りのルアー達を復帰させてみてはどうかな。そうしないなら僕にちょーだい(笑)