絶不調のブロン諸島での唯一のチャンスは、ブロン・レ島の西磯で僕に来た大型だった。
強烈なセカンドランで、ローデッドもろともPE3号を引きちぎっていったやつ。悔しすぎる。もう3号は使わんぞ~!
再起を賭けて僕とコウジさんは夜明けにブロン・レ島を発ち、タルタオ島の北の先端に来ていた。
スレイマン船頭が「20kgのGTが居る」とお勧めのこの場所に、僕が寝ている間に連れて来られたわけ。
殆ど釣れないからここは嫌なのだ。別ボートからタイ人グループが熱心にルアーをキャストしているが駄目そう。
僕は西磯に早く行きたいからキャストもせずにまた寝ていたが、コウジさんは「何か追ってくる!」とご満悦。
そのうちガバッと出た魚に一瞬でローデッドを噛み切られたコウジさん。ほら、バラクーダじゃん。これにて西磯に移動だ。
2番磯から始めると、ここもバラクーダの猛追。3番磯でようやくプラー・モンをゲット。ここまで長かったね。
その後は4番、5番と活性高く、プラー・モン、クイーンフィッシュ、マングローブジャックと2人で連発だ。
快晴微風、海は凪、潮は澄み、岩礁の状態や魚のチェイスが手に取るように分かる。快適!楽しい!
何度来ても荒れたり濁ったりで不調が続いていたタルタオ島。こんな好条件は本当に久しぶりだな。
アオ・ソン・ビーチを飛ばして向かった7番以南の磯でも魚は待っていた。
コウジさんも僕も、ポップクイーン、スキッターポップ、K2F、リップルポッパー、ワンダースリムといった定番ルアーで攻める。
この日のプラー・モンのポイントは、いつもの岬周りの潮が渦巻く場所ではなく、岸すれすれの岩の間。
水深は1mもないし、岸から延べ竿で釣れるような場所だが、着水してすぐに凄い水面爆発で食ってくる。
掛かったらとにかく巻いて岩から引きはがす。1匹釣ると80ポンドのリーダーが岩に擦れてザクザクになってしまう。
ジャングルから降り注ぐ森林アロマの中で、浅場の水面が爆発してから走り回る魚と戦う臨場感。たまらん。
天気も良かったので、いつも引き返す10番から更に南へボートを進めた。
11番、海底一面に石庭のように巨岩が連なり、どこで食ってもおかしくない。そして期待に応えて釣れる。
12番、豪快な双峰の岬で、それまでの黒から赤に岩の色が変わる場所。
ここから南は一見地味だが、沈礁が多く、魚の反応も良好だった。
浅場のプラー・モンとマングローブジャック。沖に向かって投げればクイーンフィッシュ。暑さも忘れて楽しんだ。
ボートは美しいタルタオ富士を巻くように進み、富士の南にあるクロコダイルが棲むという河口で折り返した。
しかしコウジさんはバテ気味だ。大量の水分補給をすべてビールで実行する結果でもあるのだが…。
コウジさんが寝ている間、僕は何度もチャンスがありながら魚をちゃんとフッキングできないでいた。
むっくり起き上がったコウジさん、復帰第一投でいきなりプラー・モンをゲット。僕の努力どうしてくれるねん(笑)
帰途、バラシが多かったが、交互にプラーモンを上げ、最後に3番磯でバラクーダを釣って17:00に納竿した。
コウジさん(プラー・モン6匹、マングローブジャック、クイーン):
「今日は大満足。サトゥン最高ですね。途中燃料入れすぎてダウンしたにもかかわらず釣りまくってすんませんでした」
リュージョン(プラー・モン5匹、バラクーダ、クイーン):
「これぞライトキャステイングといった感じ。今日のタルタオ島はキャスティングの極楽!」
プラー・モンの数的には大したこと無いが、殆ど50cm超でパワーもあり、バイトが果敢で素晴らしく、実にいい日だった。
晩は前日同様ブロン・リゾート。ここのバンガローは清潔で食事が旨く、わざわざタルタオ島から戻る価値があると思う。
ワインを空けて星空に豊漁を祈った。北の空をよく見ると、急遽来られなくなったコウチャンさんが星になっていた。
place : Ko Tarutao ( Satun Province, Thailand )
fish : Giant Trevally, Talang Queenfish, Mangrove Jack
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2011年10月26日水曜日
タルタオ島 キャスティング極楽
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やっぱり私が行かないと良い釣りできるんだァ〜〜〜
返信削除8,000バーツキャンセルしたのに未だ水は来ず・・
先ほどの情報でラカバンに来たらしいが、我が家も会社も生き残ってる
水が落ち着いたら行くぞ〜〜〜〜待ってろタルタオ!!!
最後に、本当に土壇場でのキャンセル御迷惑掛けました。
お二人には本当にすみませんでした。次回も是非誘って下さい。
ほんと、コウチャンいないと、良い釣りになってますね(^^;
返信削除お星様が喋った(笑)!
返信削除良いですねぇ~、今期中に何とか行きたい・・・。
節約中なのに、色々食糧買い込んでしまいました。。。
サトゥン遠征、お疲れさまでした。
返信削除いい釣りができたみたいで、よかったですな。
マングローブジャック、おいしそうだなー。
11月頭楽しみですが、現在会社からBKKに行っちゃダメとのお達しが出ています。
たぶん、空港もダメだからこのままだと僕も行けない!
コウチャンさん、まぁそう落ち込まずに。天災は仕方ない。
返信削除一緒に疾風怒濤の海で苦労した仲ではないですか。また行きましょう。
水が引くまで3ヶ月掛かるという話もありますが…
tokuhainさん、あんまり言うと、皆がコウチャンさんの行けない日に釣りを計画するようになりますよ(笑)
返信削除J2さん、ラヨーンからも北の天に潤んだように張り付く星が見えますか?
返信削除食料、コンビニの棚が寂しいですな。
海に行って自分で釣ってくるのが吉です。
尚、サトゥン弾丸は賛同者極少・空席ばかり、継続募集中です。
Leoさん、楽しかったす。シーズン終わるまでこの調子でとお星様に祈る。
返信削除尚、自分に関係ない変な規則は無視に限る。黙って都を通過すればよいのす。
マングローブジャックを宿に持って帰って料理してもらうはずだったのに、雷が近づいてきたので船に忘れてきました。
返信削除食べたかったなぁ。
次回はMJをブロン島に持って帰って、ワイン飲みましょう。
J2さん、MJは刺身で食べられますか?
うらやましか。
返信削除私も今年から海のルアーに本格参戦予定だったのですが・・しばらくワニングが続きそうです。会社・自宅のダブル沈。いまはバーンセーンの住人ですので、こんどシラチャに飲みに行きます。
来月が楽しみです。
返信削除MJってプラーカポンデーンでしたっけ?
返信削除もしそうならお刺身美味しいと思いますよ。
汽水域でも無さそうだし、問題ないのでは?
コウジさん、代わりに食べたプラー・インシー(サワラ)美味しかったです。
返信削除それと、アルコール禁止のタルタオ島と違ってブロン島はどんな酒でも置いてるのがいいです。
さて、ブロン島のインシーフィーバーは凄いみたいですね。
独りで200kgとか。次回ジギングやってみますか?
TAOYOさん、できればキャスティング用に2セット欲しいです。
返信削除1つしかないと、トラブル時に釣りができません。
2つあれば釣りは中断せず、トラブル対応は移動時間中にできますので。
魔寧蛇さん、ダブル沈とは大災難ですね。
返信削除水が引くまでまだまだ時間がかかりそうですし、引いても糖分は大変でしょう。
シラチャの街もエクソダスで大混雑ですが、飲み会歓迎です。
J2さん、MJはガポン・デーンですね。
返信削除真水がちょっと入る所に居ますね。
河口周りとか、崖下の海中で清水が湧いてるらしき場所とか。
だからタルタオ島では釣れますが、ブロン島には全然居ません。
揚げ物でしか食べたことありませんが、美味しい魚です。
MJ、きすいき付近にいるイメージですよね。
返信削除タルタオ島から流れ出ている辺りに。
船上でから揚げ食べましたけど、めっちゃおいしかったの覚えてます。
ブロンでインシーフィバー起こってるんですか!
それは興味ある。
どうにかキャスティングで釣れないですかね??
規則、無視しても大丈夫かな??
もう少し様子見ます。
Leoさん、インシーフィーバーはプロの話ね。
返信削除朝3時にプラー・トゥー(死に)を掛けた延縄を投入しておき、
朝7時に上げるとインシーが一杯付いてるのだって。大体1匹が8kg~10kgだって。
50匹釣ったとか200kg釣ったとか情報多く、船頭の家の隣での水揚げも見たよ。実際でかいし量がすごい。
規則ねぇ。そもそも空港はバンコク都じゃなくてサムットプラカーン県だ。
今日のAOTの会見でも「大丈夫・自信あり」だったよ。
ただしドンムアン空港の便も受け入れてるからか、延着が多いらしいな。
リュージョンさん、了解です。
返信削除最低でもシイラ&ヒラマサ用の2本で行きます。
シイラもいたのでキャスティングジグでサワラとシイラ狙いたいですね~。
返信削除TAIYOさん、ジギングは水深が10~20mしかないので期待薄ですが、よろしければ持ってきてください。
返信削除キャステイングのルアーは通常数個あれば足ります。
僕は今回主力を4個連続でロスト(ToT)
コウジさん、僕はシイラ釣ったんもんね~。ペンペンだけど。
返信削除プロは万力釣ってましたね。アレを狙って釣れたらなぁ。
船頭がシイラ・サワラポイントをGPSに入れておいてくれればGOですね。