2015年1月28日水曜日

南アフリカのフィッシング・ライセンス

南アフリカのクワズールーナタール州の海で釣りをするにはライセンスが必要だ。
陸からだろうが船からだろうが、釣りをするときには常にこれを携帯していなければならない。
ライセンサーは農林水産省で、1998年海洋生物資源法にもとずく魚介類の捕獲を許可する内容となっている。
海洋生物資源法は、魚種ごとにバッグリミット(何匹持ち帰ってもよいか)と放流サイズを詳細に規定している。
釣り師はその規定を完全に理解し順守することを義務づけられている。結構厳しい。
その上、1日の総匹数リミットが全魚種合わせて10匹。サビキとかこの時点でもう失格丸出しなのである(笑)
さらに、釣った魚の売却、交換、寄贈が禁じられている。自分で食べる分しか釣ってはいけないということだ。
帰港時間になると港に農水省の検査官が待ち受けている。まずはライセンスの提示を求められ、次に釣った魚のチェック。
ライセンスが無いと2万円の罰金、リミットオーバーしても高額の罰金、ひどいと禁錮、釣り船オーナーも同罪となる。R0002551
このライセンスを取るのが一苦労だ。郵便局で発行してもらうのだが、まずは悪名高い超スロー勤務による長蛇の列。
やっと順番が来ても「外国人は1ヶ月ライセンスだけ、年間はダメ」とくる。ここで簡単に引き下がってはいけない。
必ず「旅行者ではない。納税している居住者だ。マンスリーのフルパーミットで外国人年間扱いにしてくれ」と返すのだ。
そうしないと毎月糞便局に通わないといけないし、年換算額がすごく高くなるから。
事務員は外国人登録をサーチできない糞システムに何度も跳ねられ、最後に「通った!」とレシートとライセンスをくれる。
ライセンス料は年間で76ランド(800円)、1ヶ月で52ランド(550円)だ。
僕も2年目の更新ができたので、あと1年間は安心して釣りに行ける。
魚あっての釣り、愛魚の精神と豊漁祈願の両立だね。たまには掟破りの爆釣とかあったりして(笑)
僕と同行ご希望の方は、事前に郵便局で頑張ってきて下さいな。

4 件のコメント:

  1. 釣りに行くにも一苦労、お疲れ様でした。

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    1. 密漁・釣り過ぎの当局へのタレこみも奨励されています。何だかどんどん釣りの腕が落ちそうで、心が疲れます。

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  2. これって結構凄いです
    何処かの国の誰でもどれだけでもやりたい放題と違いますな〜
    釣りがしたいけど糞便局何か糞食らえって言ってると釣りに行けんがな……

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    1. 某国も国立公園の島とその周り2km以内はダメとかありますが、ここは網羅的かつ詳細で凄いです。釣った魚を冷蔵庫で保存しておいてはいけない(その日に食べる分だけok)という条項もあるような…

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