タルタオ島全図 |
僕が勝手にタルタオ島の西岸の磯に付けたポイント番号なのだが、ここを見ていただければ位置関係が分かると思う。
タルタオ島全図との位置関係がわかるかな? |
タルタオ島西岸には、アオ・ソンという長いビーチを挟んで両側に西に突き出した部分がある。
北側の部分が1番~6番磯、南側の部分が7番~12番磯だ。
それでは僕の好きなポイントを紹介していこう。まず1番磯から6番磯まで。
南から見た2番磯。バックにモ・レーの浜が見える |
実績のあるのは2番磯。ここは浜から歩いて行けそうだが、実際には傾斜した岩礁がハナレになっていてボートで攻めるしかない。
北西から見た2番磯 |
島の北部の荒々しい磯では空振りしたあなたも、この2番磯からが釣り場だと思ってよい。
プラー・モン、クイーン・フィッシュ、バラクーダと多彩な魚が姿を見せる。
ボートを近すぎず遠すぎずの距離で進めて、磯際を狙うとよい。
西方向から見た3番磯 |
そこから盲腸のように突き出しているのが3番磯だ。
南方向から見た3番磯 |
北側の珊瑚礁は起伏に富み、ハタを含めて期待できる。全方向にキャストしよう。
そして波が洗う岬の先端部、浅い水道、ワンド。
型は小さいが、全ての場所でプラー・モンの実績がある。
南側はゴロタ浜の先にもう一群の地味な岩場があるが、ここでも食ったことがある。投げてみよう。
西側から見た4番磯北 |
切れ込みの北側は岬の先端部。プラー・モンとクイーンがどこで食うか分からない。足元までしっかりルアーを泳がせること。
北西から見た4番磯南 |
切れ込みを挟んで4番南。大場所だ。
魚は多いが、海底にナイフエッジのような岩が3本走っている。
きっちり岸向きに縦に投げないと、魚を食わせても根ずれで切られて取れない。
磯を過ぎるとジャングルが覆いかぶさった浜となるが、この浜は釣れたためしが無い。
北西から見た5番磯 |
西向きに進んでいくと、一目してここが先端と分かる岬に着く。
ここが周囲一番の実績場、5番磯だ。先端には大きな沈礁があり、操船には注意が必要だ。
南西から見た5番磯 |
沈礁の周り、水道、沖向きと全方向でプラー・モン、クイーンの実績がある。
ボートを回して2回目でも食う。食わなければルアーチェンジ。とにかくここを信じて投げること。
3番磯~5番磯で全く魚の気配が無かったら、その日のタルタオ島はあきらめた方が良い。それほど中心的な釣り場だ。
5番磯から見た崖下の釣り場と6番磯 |
5番磯を過ぎると数百メートル続く崖下の釣り場となる。
潮が澄んでいれば、ボートをゆっくり流して崖下を攻めていくと良い。
型はともかく、バイトが多い場所だ。
6番側から崖下と5番磯を望む |
岩礁が折り重なるように沈んだ複雑な海底にプラー・モンが着いている。
極く浅い岸ぎりぎりにも沖にも魚が居る。届く限り投げてみよう。
南から見た6番磯 |
ビーチとの間のゴロタ浜は真水が入るためか意外に魚種も多く、馬鹿にせず試す価値がある。
5番磯~6番磯は澄んでいれば絶好だが、うねると濁って全く食わない。
そんな時はタルタオ島を見切ってブロン島かクラン島に大移動した方がよい。
タルタオ島最西端の位置 |
タルタオ島の西岸中央、アオ・ソンという湾には、誰も居ない長い長いビーチがある。
このビーチにもプラー・モンは居るが、長いチェースの末に見切られてしまって釣れない。難しい。
アオ・ソンの南端には河口があり、満潮時にはマングローブに囲まれた美しいプールにボートで入れる。
さて、ここからがタルタオ島西磯の南半分(7番~12番)だ。
7番磯。洞窟には頻繁に海燕が出入りしている |
ビーチの南側は浅い小磯が続く。ここはマングローブジャックやハタが多く、小型のミノーが面白い。
そのまま西向きに探っていくと、3つの洞窟がある大きな磯に出る。ここが7番磯だ。
磯際から水深がある場所なので、ポッパーよりミノーでの実績が多い。
7番~8番の間はジャングルの下の駆け上がりで、プラー・モンが良く付いている。8番磯より良く釣れるぐらいだ。
ゆっくりボートを進めて丁寧にキャストしていこう。
8番磯の北側 |
磯が北向きから西向きに変わるコーナーが8番磯だ。小さな入り江を挟んで左右に分かれるている。
ともに急角度に傾斜した平らな岩盤が特徴。ルアーを岩に当てて割らないように注意が必要だ。
8番磯の南側 |
8番磯は、見た目は豪快な磯でいかにも釣れそうだが、実績はイマイチのような…。
強いて言えば急深なのでミノーの方がよろしいかと。
9番磯。ハナレで波が盛り上がっているのですぐにわかる |
岸と平行に1本の沈礁が走り、その沖に満潮時には水没する離れがあって、いつも潮流が複雑だ。
そしていつ行っても釣れる程、魚影が濃い。離れだけでなく、沖目や水道の内側もくまなくキャストしよう。
北西から見たノコギリ岩が目印の10番磯 |
次は、岩盤の前にノコギリのような岩が海から突き出している特徴のある岬、10番磯だ。
めったに釣れない。岬の先端よりも両側の浅場の方が魚が多い。
そんなんでポイントと言えるのか、との御意見もあろうが、一目で覚えられる分かり易い場所として紹介した。
南から見た「石庭」11番磯 |
次に巨岩がごろごろした出っ張りに至る。11番磯だ。ここは釣れる。
潮が澄んでいれば、この岩の群れが石庭のごとく一面に広がっているのが見える。プラー・モンの格好の付き場だ。
一見地味だが、どこに投げてもポイント。2回流す等、じっくり釣ろう。掛けたら強引に魚を岩から離すこと。
北から見た12番磯。黒い頁岩の崖 |
次は12番磯、高い位置から巨大な岩盤が海に落ち込む。北側は黒い頁岩の崖、南側は赤い石灰岩の崖だ。
西から見た12番磯の南半分。赤い石灰岩の崖 |
ここがタルタオ島の最西端の岬なのだが、潮渦巻く荒磯の雰囲気は全く無く、海は浅くとろんとしている。
タルタオ富士 |
12番から南は特徴が無く名前を付けていないが、赤い崖下の場所、土石流の跡が2本、それ以外はゴロタ磯が続く。
この一帯は万遍なくプラー・モンやマングローブ・ジャックがおり、超浅場からも飛び出して来るし、楽しい。
12番磯を回るとタルタオ富士が近づいてくる。富士の北側に小川の流れ込み、富士の下に舞台のような磯がある。
アオ・マッカム |
富士の裾野を反時計回りに進むとアオ・マッカムという穏やかな湾に出る。河口があり、クロコダイルが棲むという。
西磯はこのアオ・マッカムまでだ。この辺で折り返すことを勧める。
ここより南は砂地となり、タルタオ島の南端近くまで行かないと磯は無い。